日本百名山全山踏破 59座目 平ヶ岳 | 日帰り最難関と湿原の絶景を攻略

平ヶ岳の最高地点 日本百名山
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平ヶ岳に向かうまで

2019年6月23日 鷹巣登山口から平ヶ岳へのピストン

前日に越後駒ヶ岳から下りて、奥只見ダムでの観光後、そのまま国道352号で鷹巣登山口駐車場へ。こちらで車中泊した。

平ヶ岳は道中に宿泊施設がないため、「日帰り最難関」として知られる山。 越後駒ヶ岳で滑落事故を経験した直後なので、体が耐えきれるか心配だった。しかし、アドレナリンの分泌が勝ったようで、出発時には俄然元気になっていた。

実際に登ってみた

日程: 2019年6月23日(日) [日帰り] 天候: 曇り

アクセス

352号線で銀山平方面からアクセス(冬期通行止めは前々日に解除された)。 鷹巣登山口の駐車場は広く20台ほどのスペース。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
08:1923.3km1,835m1,822m

コースタイム

ルート: 鷹ノ巣-池ノ岳-平ヶ岳-玉子石-池ノ岳-鷹ノ巣

山行タイムライン
  • 04:29
    鷹ノ巣登山口
    鷹ノ巣登山口
    鷹ノ巣登山口

    翌日、夜明けの4:30に出発。越後駒ヶ岳で滑落して腰を痛めたのが気になるが、無理しなければなんとか歩けそう。

     平ヶ岳登山道の下台倉沢橋
    下台倉沢橋

    下台倉沢橋と名付けられた橋。清四郎小屋の方が管理されているのかな、ありがたい。

     平ヶ岳登山道の花
    平ヶ岳登山道の視界が開けてきた

    しばらく平坦な道だったが徐々に斜度をあげていき、それに連れて視界がひらけてくる。

    平ヶ岳登山道の花
    平ヶ岳登山道の最初の補助ロープ地点
    最初のロープ

    最初の補助ロープ。ヤセ尾根に入ると何度もロープが出てくる。登りは使わないが、下りは使わせてもらった。

    平ヶ岳登山道の長いヤセ尾根
    ヤセ尾根

    奥の方まで続くヤセ尾根歩き。

    平ヶ岳登山道中盤の尾根歩き
    平ヶ岳登山道での高山植物
    イワカガミ
    イワカガミ
  • 05:58
    下台倉山
    平ヶ岳登山道の下台倉山到達
    下台倉山

    平ヶ岳の登山道は、最初の急登で1000mから1600mまで登って、次の急登は1700mから2000mまで登るという二段階の卓状となっているので、この下台倉山まで登れば最初の山場は越えたといってよい。

    下台倉山から見える会津駒ヶ岳
    会津駒ヶ岳

    中央のなだらかな山容の中にあるピークが会津駒ヶ岳かな。

    下台倉山から見える特徴的な燧ヶ岳の山影
    燧ヶ岳

    燧ヶ岳はどこから見てもわかりやすい。

    下台倉山から見る遠い平ヶ岳山頂
    平ヶ岳

    平ヶ岳が見えたが、まだまだ遠い。

    下台倉山付近の花
    平ヶ岳登山道で見つけた蜘蛛の巣
    蜘蛛の巣

    3Dの幾何学模様を作り出してた蜘蛛の巣。

    平ヶ岳登山道の台倉山へ向かう稜線の花
    平ヶ岳登山道の台倉山へ向かう稜線の花
    平ヶ岳登山道の台倉山へ向かう稜線の花
    タムシバ
    タムシバ
  • 06:40
    台倉山
    平ヶ岳登山道の台倉山山頂
    台倉山

    台倉山には三角点はあるものの、標識はなかった。

    台倉山から台倉清水へ向かう登山道の花
  • 06:55
    台倉清水
    台倉清水
    台倉清水

    ここから残雪が登山道を覆い被さる箇所が増えてくる。

    滑る木道
    滑る木道

    木道で整備はされているが、この木道が無茶苦茶滑りやすく、残雪を踏んだ登山靴だと、まるでスケートのようになってしまう。

    平ヶ岳登山道で見つけたショウジョウバカマ
    ショウジョウバカマ
    平ヶ岳登山道を完全に塞ぐ倒木
    倒木

    登山道を完全に塞ぐ倒木が幾度もある。腰をやられているので、大股開いて乗り越えるのは苦痛を伴い、いちいち大変…。

  • 07:31
    白沢清水
    平ヶ岳登山道の白沢清水付近の花
    平ヶ岳登山道の残雪
    平ヶ岳登山道で土がえぐられた溝状の道

    土がえぐられて溝のようになっている箇所も。

    平ヶ岳登山道の二番目の急登
    急登

    二番目の急登を黙々と登る。

    平ヶ岳登山道の急登を登りきった地点

    最初の急登と比べれは大したことはない。

    アカモノ
    アカモノ
  • 08:29
    池ノ岳
    姫ノ池の地塘群
    姫ノ池の地塘群

    登りきるとすぐ目の前に姫ノ池の地塘群。山頂湿原は達成感がダイレクトに伝わってきて素晴らしい。

    平ヶ岳山頂湿原の池ノ岳から先の木道

    でも、平ヶ岳の山頂はもうちょっと先。

    平ヶ岳山頂湿原の風景
    平ヶ岳山頂湿原の花
    平ヶ岳山頂湿原の花
    平ヶ岳山頂湿原を歩く木道
  • 08:51
    平ヶ岳三角点
    平ヶ岳の三角点
    平ヶ岳の三角点

    平ヶ岳の三角点頂上。最高地点はここではないが、「平ヶ岳」の標識があるのはここだけ。

    平ヶ岳三角点から最高地点へ向かう木道

    最高地点へ進むが、ガスって周りの景色は見えず。

  • 08:55
    平ヶ岳
    平ヶ岳の最高地点2141m
    平ヶ岳の最高地点

    ここで木道が終了し、平ヶ岳の最高地点 2141m。

    木道の終点
    木道の終点
    平ヶ岳最高地点の木道終点
    平ヶ岳の最高地点
    平ヶ岳の最高地点
    平ヶ岳最高地点からの展望
  • 08:59
    平ヶ岳三角点
    平ヶ岳三角点へ戻る途中
    平ヶ岳湿原の玉子石へ向かう
    平ヶ岳湿原の玉子石へ

    引き返す途中で、玉子石への近道を通り玉子石へ向かう。

    平ヶ岳湿原で見つけたチングルマの花
    チングルマ
    平ヶ岳湿原に咲くチングルマの群生
    チングルマ
    平ヶ岳玉子石への近道で遭遇した雪の壁

    この近道、一旦谷に下りる形となるので、また道があると思わしき場所へ登る必要があるが、完全に雪に閉ざされて壁となっていた。仕方ないので、キックステップで雪の段を整地しながら少しずつ登っていく。

  • 09:16
    平ヶ岳キャンプ指定地
  • 09:36
    玉子石
    玉子石
    玉子石

    想像してた以上に木道を歩かされて玉子石とご対面。でも、想像してた以上に単なる岩だし、後ろに見える地塘群のほうがよっぽど絵になる。

    玉子石
    玉子石

    玉子石を後ろから見ると更にただの岩だった。正直、わざわざここまで来るのはオススメしない。

    玉子石の奥にある地塘群
    玉子石の奥にある地塘群

    玉子石の奥にある地塘群。ガスってるのが残念。

    平ヶ岳湿原の木道から見る湿原風景
    平ヶ岳湿原の池ノ岳への帰路
    平ヶ岳湿原から池ノ岳へ戻る
    平ヶ岳湿原から池ノ岳へ戻る

    池ノ岳まで戻り、来た道と合流し下山。

  • 09:53
    池ノ岳

  • 10:37
    白沢清水
    白沢清水の水場
    白沢清水の水場

    途中の白沢清水の水場を見てみた。水たまりのようなものなので、水マークには期待しないほうがよい。

  • 11:07
    台倉清水
    平ヶ岳下山中のガスに包まれた登山道

    下山中、かなりガスってきた。天気予報でも昼ごろから雨という予報だったので、早めに戻りたい。途中のヤセ尾根で雷雲と遭遇したらやだなぁと思いながら歩いてた。

  • 11:17
    台倉山
  • 11:51
    下台倉山
  • 12:49
    鷹ノ巣登山口
    平ヶ岳鷹ノ巣登山口への無事下山
    鷹ノ巣登山口

    登山口へ戻ってきた。出発時と変わらない車3台(自分含む)で、登山中にすれ違ったのは3人。車以外の手段で来た人が1人いるんかな?

下山後は鬼怒川温泉駅へ

今日中に帰らないといけないので、下山した後はどこにも寄らずに鬼怒川温泉へ。 全ての行程を終えた安心感からか、車を運転中に腰がズキズキと痛みだした。

日帰り温泉のお風呂だけ入って、行きと同じく東武鉄道で自宅に帰宅。 死ぬ寸前だった越後駒ヶ岳の滑落事故を筆頭に、とても濃い3日間の遠征だった。

下山後の感想

初日に会津駒ヶ岳、二日目に越後駒ヶ岳と登ってきた遠征も最終日。 平ヶ岳を登って、レンタカーを返して、東京に帰らないといけないので、時間に余裕がなかった。 しかし、前日の越後駒ヶ岳で雪渓を滑落し、左腕に外傷と腰を痛めてしまって無理はできないので、途中で退却することも視野に入れながら登山へと向かった。

ヤセ尾根の急登と道を塞いでいる倒木には辟易としたが、言われているほど長いコースとも感じなかった。 ただ、山頂湿原に到達したときの感動をマックスに味わうためには天気が最重要なので、柔軟な登山計画で行くことができればよかったのかもしれない。

かかった費用と装備

費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 会津駒ヶ岳の記事でまとめています。

今になって思うこと

自分は登りにはめっぽう弱くてすぐにバテてしまうが、延々と歩き通す距離に対しては耐性を持っていると思う。

平ヶ岳は日帰りとしては距離が長いので難関とされているが、この遠征前4月の笹尾根縦走で今回の2倍の距離を歩いているため、全然苦にならなかった。 やはり、登山シーズン前に近所の山でトレーニングを積んでおくのは大切。

歩くのは好きだし、旧東海道五十三次を踏破したいと常々妄想しているが、未だに実行していない。


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