美ヶ原に向かうまで
霧ヶ峰から美ヶ原への道は、木々に阻まれてそれほど眺めはよくない。というより、ワインディングロードが続くので、運転に集中する必要があった。
百名山3座ハシゴの最終目標
この日は蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原の3座ハシゴ挑戦の最後。すでに16時を過ぎており、レンタカーの返却時間を考えると余裕のないスケジュール。美ヶ原では散策程度に留める予定だった。
実際に登ってみた
日程: 2017年09月03日(日) [日帰り] 天候: くもり
アクセス
山本小屋ふる里館の駐車場に駐車。散策するには遅い時間なので、駐車場は5割くらいの駐車率だった。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
01:38 | 7.2km | 120m | 129m |
コースタイム
コース: 山本小屋→美ヶ原高原ホテル山本小屋→美しの塔→塩くれ場→王ヶ頭ホテル→美ヶ原(王ヶ頭)→王ヶ頭ホテル→美ヶ原→烏帽子岩→塩くれ場→美しの塔→美ヶ原高原ホテル山本小屋→山本小屋
- 16:05
- 16:12
- 16:17
- 16:26
- 16:48
- 16:50
- 16:58王ヶ頭ホテル
- 17:00
- 17:15
- 17:33
- 17:41
- 17:45美ヶ原高原ホテル山本小屋
- 17:53山本小屋
美ヶ原からの下山後、レンタカー店に戻ったのは19時の少し前。
時間通りに無事3座を日帰りで登ることができたが、帰りの電車も鈍行4時間。自宅に戻ってこれたのは、日付が変わる頃だった。朝から晩まで、動きっぱなしの1日で流石に疲れた。
下山後の感想
王ヶ頭からアルプス展望コースに降りる道は勾配がきつめで平らな石が浮いているので、そこだけは注意が必要。
日帰り百名山の3座目美ヶ原。スタート時はハッキリ見えてた王ヶ頭の鉄塔群も徐々にガスに飲み込まれ、着いた時にはガスの中で、ここでも景色を望めず残念。
牧場の中を行く散策ルートはハイキングですらない砂利道を歩くだけのコースなので、行きか帰りにはアルプス展望コースを歩くのがよいだろう。
かかった費用と装備
費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 蓼科山の記事でまとめています。
3座の中では最も手軽にアクセスできる山。車で山頂近くまで行けるため、体力的な負担は最も少ない。ただし、本格的な登山よりもハイキングや観光に近い性格の山。
今になって思うこと
美ヶ原は百名山の中でも特に観光的な性格が強い山だった。車で山頂近くまでアクセスでき、牧場散策がメインとなる。
3座ハシゴという強行スケジュールの最後だったが、美ヶ原の穏やかな雰囲気に救われた面もある。王ヶ頭からアルプス展望コースへの下りは唯一登山らしい部分で、浮き石に注意が必要だが、それ以外は気軽な散策路。
美しの塔は美ヶ原のシンボルとして印象的。牧場で放牧されている牛やポニーとの触れ合いも、山登りとは違った魅力がある。
王ヶ頭ホテルでの宿泊なら、星空撮影や朝焼けなど、日帰りでは味わえない体験ができるだろう。実際に後で知ったが、美ヶ原は星空撮影の名所としても有名で、写真愛好家には人気のスポット。
3座ハシゴは達成感があったが、やはり山はひとつずつじっくりと向き合って登るのが本来の楽しみ方。美ヶ原なら宿泊してゆっくりと高原の自然を満喫したかった。
アルプス展望コースの名前通り、晴天時には北アルプスの大パノラマが楽しめるはず。ガス天候だったのが惜しまれる。
ちなみに、美ヶ原はヤマノススメの本編には登場しないが、11巻のおまけマンガで、ほのかの家族旅行として美ヶ原高原ホテル山本小屋に泊まる様子が描かれている。
また、ヤマノススメの作者しろさんが描かれた「カメラ、はじめてもいいですか?」でも美しの塔付近が星空撮影として登場する。
星空とか、泊まらないと楽しめないことがあるんだな。写真撮影も登山とは違ったストイックさが求められることを学んだ。