蔵王山に向かうまで
最後の東北大遠征で残りの5座に登る
北アルプス最深部の薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳を踏破した後、日本百名山完全制覇に向けて残るのは東北地方の5座。これまで東北の百名山は段階的に登ってきた。全山踏破を志す前に飯豊山・磐梯山の2座、2017年に早池峰山・岩手山・八幡平・鳥海山の4座、2018年に八甲田山・岩木山の2座。最後に残った月山・朝日岳・蔵王山・吾妻山・安達太良山の5座を一気に攻略する最終遠征を計画した。
効率的な2泊3日ルートで5座制覇
5座すべてに登るといっても、朝日岳以外は比較的コンパクト。特に蔵王山は往復2時間程度、他の山も4時間以内のコースタイムなので、2泊3日で余裕を持って回れるスケジュールが組めた。
- 1日目:仙台→蔵王山→月山
- 2日目:朝日岳→西吾妻山
- 3日目:安達太良山→仙台
唯一のリスクは2日目。大朝日岳登山後、天元台へ移動して西吾妻山に登るタイトスケジュール。天元台のロープウェイが17時までなので、乗り遅れたら暗闇の中スキー場を歩いて下山することになる。
2020年10月3日 仙台駅から一路、西へ。蔵王山に登る

高速バスで仙台駅に着いたのは午前6時。当然、まだレンタカー屋は空いていないので、いつも通り24時間やっている東口のマクドナルドで暇をつぶす。
その後、レンタカー屋でいつも通りフィットを借りて、一路西へ。蔵王エコーラインと蔵王ハイラインを通って、蔵王刈田駐車場に到着した。
実際に登ってみた
日程: 2020年10月3日(土) [日帰り] 天候: くもり
- 日程:2020年10月3日(土) [日帰り]
- 天候:くもり
アクセス
蔵王ハイラインで蔵王レストハウス駐車場に駐車。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
01:06 | 4.9km | 204m | 197m |
コースタイム
ルート: 蔵王レストハウス-馬の背-蔵王山-馬の背-刈田岳-蔵王レストハウス
- 09:32
- 09:49
- 09:56
- 10:03
- 10:13馬の背分岐
- 10:19
- 10:36
- 10:39蔵王レストハウス内避難小屋
山形盆地を通って月山の登山口へ
短時間での蔵王山登山終了。続いて月山登山のため、山形盆地を経由して姥沢駐車場へ向かう。
下山後の感想
コース状況・危険箇所等
御釜周辺から馬の背は想定火口域のため、避難場所の看板を確認して進む必要あり。
感想・記録
蔵王ハイラインで1,700mまで到達できるため、実質150mの高度差をゆるやかに歩くだけ。御釜観光のついでに登っている人も多く、本格的な登山装備の人と観光客が半々の印象。
秋とはいえ風が吹くと凍える寒さで、ウインドブレーカーは必須。山頂はガスで残念だったが、御釜の青さと紅葉のコントラストが十分に満足できるレベル。この後の月山登山に向けて、山形県内をドライブ移動。
かかった費用と装備
遠征中にかかった費用は、遠征最初の百名山にまとめて書くことにします。
交通費用
- 電車: 314円
- 高速バス: 9,100円(新宿⇔仙台駅往復)
- レンタカー: 10,445円(60時間利用)
- ガソリン: 4,655円
- 有料道路: 550円
- 月山リフト: 600円
- 天元台ロープウェイ・リフト: 2,890円
交通費合計: 28,554円
その他費用
- 温泉入浴: 350円
- 食費: 6,900円(3日分の食事・行動食)
総費用
合計: 35,804円
今になって思うこと
蔵王山の御釜は写真で何度も見ていたが、実際に見ると写真とは比較にならない美しさに圧倒された。遊歩道を歩く角度によって微妙に変化する火山湖の表情は、実際に足を運ばないと体験できない感動。
百名山を通じて様々な絶景と出会ってきたが、ベタかもしれないが御釜が一番印象的だったかもしれない。熊野岳山頂がガスで展望なしだったのが心残りなので、機会があればもう一度訪れたい山。