日本百名山全山踏破 83座目 蔵王山 | 東北遠征5座制覇への第一歩

御釜 日本百名山
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蔵王山に向かうまで

最後の東北大遠征で残りの5座に登る

北アルプス最深部の薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳を踏破した後、日本百名山完全制覇に向けて残るのは東北地方の5座。これまで東北の百名山は段階的に登ってきた。全山踏破を志す前に飯豊山・磐梯山の2座、2017年に早池峰山・岩手山・八幡平・鳥海山の4座、2018年に八甲田山・岩木山の2座。最後に残った月山・朝日岳・蔵王山・吾妻山・安達太良山の5座を一気に攻略する最終遠征を計画した。

効率的な2泊3日ルートで5座制覇

5座すべてに登るといっても、朝日岳以外は比較的コンパクト。特に蔵王山は往復2時間程度、他の山も4時間以内のコースタイムなので、2泊3日で余裕を持って回れるスケジュールが組めた。

  • 1日目:仙台→蔵王山→月山
  • 2日目:朝日岳→西吾妻山
  • 3日目:安達太良山→仙台

唯一のリスクは2日目。大朝日岳登山後、天元台へ移動して西吾妻山に登るタイトスケジュール。天元台のロープウェイが17時までなので、乗り遅れたら暗闇の中スキー場を歩いて下山することになる。

2020年10月3日 仙台駅から一路、西へ。蔵王山に登る

仙台駅
仙台駅

高速バスで仙台駅に着いたのは午前6時。当然、まだレンタカー屋は空いていないので、いつも通り24時間やっている東口のマクドナルドで暇をつぶす。

その後、レンタカー屋でいつも通りフィットを借りて、一路西へ。蔵王エコーラインと蔵王ハイラインを通って、蔵王刈田駐車場に到着した。

実際に登ってみた

日程: 2020年10月3日(土) [日帰り]  天候: くもり

  • 日程:2020年10月3日(土) [日帰り]
  • 天候:くもり

アクセス

蔵王ハイラインで蔵王レストハウス駐車場に駐車。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
01:064.9km204m197m

コースタイム

ルート: 蔵王レストハウス-馬の背-蔵王山-馬の背-刈田岳-蔵王レストハウス

山行タイムライン
  • 09:32
    蔵王レストハウス内避難小屋
    蔵王レストハウスの駐車場
    蔵王レストハウスの駐車場

    蔵王ハイラインの終点、標高1,700mの蔵王レストハウス駐車場からスタート。第1駐車場はほぼ満車状態で、下に第2・第3駐車場も用意されている。登山というより観光地の様相が強い。

    県営蔵王レストハウス
    県営蔵王レストハウス
    御釜のエメラルドグリーンに輝く火山湖
    御釜

    歩いてすぐ、目の前に御釜が現れる。期待以上の美しさ。

    御釜周辺の遊歩道から見る火山湖の全景
    御釜
    御釜の深いエメラルドグリーンと火山地形
    御釜
    御釜から見る紅葉の始まりと山肌の変化
    御釜

    御釜近くの遊歩道を歩きながら、角度による湖面の色の変化を楽しむ。観光客も多く、登山装備の人と半々程度。

    御釜遊歩道から見る火山湖の絶景
    御釜
  • 09:49
    馬の背
    馬の背稜線とガスのかかった山頂部
    馬の背

    御釜はくっきり見えているが、山頂方面はガスが立ち込めて展望は期待薄。

  • 09:56
    馬の背分岐
    馬の背分岐
    馬の背分岐

    分岐から熊野岳山頂へ向かう。

  • 10:03
    蔵王山
    熊野岳山頂
    熊野岳山頂

    ガスに包まれた山頂だが、無事に83座目の登頂を果たす。標高1,841mの東北最高峰。

    熊野岳山頂
    熊野岳山頂

    熊野岳に登頂。

    斎藤茂吉の歌碑「ゆふされば大根の葉にふる霧のいろどりふかき蔵王の山」
    斎藤茂吉の歌碑
    熊野岳山頂
    熊野岳山頂避難小屋
    熊野岳山頂避難小屋
    熊野神社
    熊野神社
  • 10:13
    馬の背分岐
  • 10:19
    馬の背
    蔵王レストハウス方面の下山路
    御釜を見下ろしながらの下山
    御釜
    刈田岳方面への移動と蔵王の山肌

    せっかくなので、レストハウス近くの刈田岳にも立ち寄る。

    刈田嶺神社
    刈田嶺神社
  • 10:36
    刈田岳
    刈田岳
    刈田岳

    標高1,758mの刈田岳も踏破。刈田嶺神社奥宮が鎮座している。

  • 10:39
    蔵王レストハウス内避難小屋

山形盆地を通って月山の登山口へ

短時間での蔵王山登山終了。続いて月山登山のため、山形盆地を経由して姥沢駐車場へ向かう。

下山後の感想

コース状況・危険箇所等

御釜周辺から馬の背は想定火口域のため、避難場所の看板を確認して進む必要あり。

感想・記録

蔵王ハイラインで1,700mまで到達できるため、実質150mの高度差をゆるやかに歩くだけ。御釜観光のついでに登っている人も多く、本格的な登山装備の人と観光客が半々の印象。

秋とはいえ風が吹くと凍える寒さで、ウインドブレーカーは必須。山頂はガスで残念だったが、御釜の青さと紅葉のコントラストが十分に満足できるレベル。この後の月山登山に向けて、山形県内をドライブ移動。

かかった費用と装備

遠征中にかかった費用は、遠征最初の百名山にまとめて書くことにします。

交通費用

  • 電車: 314円
  • 高速バス: 9,100円(新宿⇔仙台駅往復)
  • レンタカー: 10,445円(60時間利用)
  • ガソリン: 4,655円
  • 有料道路: 550円
  • 月山リフト: 600円
  • 天元台ロープウェイ・リフト: 2,890円

交通費合計: 28,554円

その他費用

  • 温泉入浴: 350円
  • 食費: 6,900円(3日分の食事・行動食)

総費用

合計: 35,804円

今になって思うこと

蔵王山の御釜は写真で何度も見ていたが、実際に見ると写真とは比較にならない美しさに圧倒された。遊歩道を歩く角度によって微妙に変化する火山湖の表情は、実際に足を運ばないと体験できない感動。

百名山を通じて様々な絶景と出会ってきたが、ベタかもしれないが御釜が一番印象的だったかもしれない。熊野岳山頂がガスで展望なしだったのが心残りなので、機会があればもう一度訪れたい山。


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