飯能市と入間市にまたがる加治丘陵は、身近な里山ハイキングスポット。ここなと小春が別れを前に語り合い、あおいが狭山茶を買いに訪れた、日常と非日常が交差する舞台です。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | 桜山展望台(さくらやまてんぼうだい) |
| 標高 | 189m |
| 所在地 | 埼玉県入間市・飯能市 |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(散歩~初心者向け) |
| 推奨シーズン | 通年(春の桜、新茶の季節が特におすすめ) |
| コースタイム | 1時間30分~3時間 |
| 登山スタイル | 散策・里山ハイキング |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【百六十三合目】加治丘陵 桜山展望台
- メンバー: ここな、小春
- アクセス: 元加治駅
- コース: 元加治駅→阿須運動公園→山道入口→桜山展望台(189m)
あらすじ
【百六十三合目 来年からは長野の女】あけぼの子どもの森公園へ行こうとしていたここな。偶然元加治駅で小春と出会い、加治丘陵にある桜山展望台へ一緒に登ることに。小春は来年から飯能を離れて長野の大学に行くため、少し寂しい気分。桜山展望台からの眺めとここなとの会話で、「来年まで登るだけ登ってってやろう」という新たな目標を誓った。
ヤマノススメ単行本20巻に収録されています
ルート地図
【二百十二・二百十三合目】加治丘陵 阿須山~桜山展望台
- メンバー: あおい
- アクセス: 元加治駅
- コース: 元加治駅→どんぐりの会の道分岐→阿須山(188.7m)→桜山展望台→狭山茶の大西園→《帰宅》
あらすじ
【二百十二合目 茶葉を買いに】母親に茶葉を買ってきてくれと頼まれたあおい。どうせならと、狭山茶の茶畑のあるお茶屋さんへ加治丘陵を越えるハイキングを計画。元加治駅から加治丘陵のハイキングコースを歩く。阿須山(あずやま)のピークを経由して、桜山展望台からは一面の茶畑を見渡すことができた。
【二百十三合目 折りたたみ日傘】加治丘陵ハイキングコースから下山、市街地の中を歩くあおい。ギラギラと照りつく太陽の紫外線から守るため、アウトドア仕様の折りたたみ日傘を取り出した。お茶屋に着いて、店員さんに試飲を勧められた予算オーバーのかぶせ茶を購入。満足して家路についた。
ヤマノススメ単行本23巻に収録されています
ルート地図
聖地巡礼のポイント
- 元加治駅: スタート地点の小さな駅
- あけぼの子どもの森公園: ムーミンの世界観
- 阿須山: 二等三角点のある静かなピーク
- 桜山展望台: 茶畑と市街地を一望
アクセス・ハイキング情報
アクセス方法
加治丘陵は複数の駅からアクセス可能で、様々なルート設定ができます。
電車でのアクセス
- 西武池袋線元加治駅:最も一般的なアクセス。徒歩15分で登山口
- 西武池袋線仏子駅:北側からのアクセス
- JR八高線金子駅:南側からの最短アクセス
駐車場情報
- あけぼの子どもの森公園:無料駐車場あり
- 阿須運動公園:大型駐車場完備
- 桜山展望台付近:少数の駐車スペース
おすすめコース
加治丘陵は縦走路が整備され、体力に応じて様々なコースが楽しめます。
桜山展望台周回コース(標準) 元加治駅→阿須運動公園→あけぼの子どもの森公園→阿須山→桜山展望台 休憩→狭山茶畑散策→仏子駅
あけぼの・桜山・万葉ハイキングコース(縦走) 元加治駅→あけぼの子どもの森公園→阿須山→桜山展望台→万葉植物園→武蔵藤沢駅 加治丘陵を縦断する本格コース。約4時間。
金子駅最短コース JR金子駅→(急坂400m)→桜山展望台 最短15分で展望台へ。ただし急登のため、趣は少ない。
装備と準備
里山散策なので軽装でも可能ですが、基本装備は準備しましょう。
基本装備
- 歩きやすい靴(スニーカー可)
- 小型ザック
- 飲み物
- タオル
- 虫除けスプレー(夏季)
あおいの装備から学ぶ
- 折りたたみ日傘(アウトドア仕様)
- UVカット対策
- エコバッグ(お茶購入用)
加治丘陵の魅力
暮らしに溶け込む、お茶の香りと緑のシェルター
入間市と飯能市の境界をなだらかに繋ぐ加治丘陵は、狭山茶の茶畑と豊かな雑木林が織りなす「武蔵野の原風景」を今に残す場所です。あおいのように特別な登山装備がなくとも、思い立った時に日傘一本で歩き出せる懐の深さがあります。丘陵を包み込むコナラやクヌギの林は、夏には涼しい木陰を作り、秋には鮮やかな紅葉でハイカーを包み込んでくれます。
童話の世界から展望台へ続く「心の深呼吸」
元加治駅側からのルートの主役は、なんといっても「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」です。ムーミンの世界観を彷彿とさせる「きのこの家」や水あび小屋を抜けて森の奥へ進むと、空気は一変し、本格的な里山の静寂が始まります。小春がここなと語り合った桜山展望台からは、眼下にパッチワークのような茶畑、遠くには富士山や秩父の山々、そして自分たちが暮らす街並みを一望できます。この「近さと遠さ」の絶妙なバランスが、加治丘陵最大の魅力です。
狭山茶の文化を「味わう」ハイキングの終着点
加治丘陵を歩く楽しみは、山頂の景色だけではありません。展望台から「茶の火通り」へと下れば、そこにはあおいが訪れた「大西園」をはじめ、歴史ある茶農家が軒を連ねています。「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と謳われる通り、濃厚でコクのある狭山茶の試飲は、歩き疲れた体に染み渡る最高のご馳走。お土産に選んだ茶葉をエコバッグに詰め、再び街へと戻っていく道中は、日常が少しだけ豊かになったような充足感に満たされています。
実際の巡礼記録
桜山展望台入口から桜山展望台へ
日程: 2020年8月22日[日帰り]
コース: 桜山展望台の南側から(金子駅からのコース)→桜山展望台

この日は狭山湖から自転車でアクセスしたため、原作の元加治駅ルートではなく、JR金子駅側から桜山展望台を目指しました。

こちらのコースは、わずか400mほどの急坂を登るだけで展望台に到達してしまいます。加治丘陵の豊かな森林を歩く「山歩き」の趣は薄いため、純粋にハイキングを楽しみたい方にはあまりオススメできないかもしれません。

到着した桜山展望台には、意外にも多くの人が行き交っていました。裏山感覚で気軽に登れる立地ゆえの賑わいでしょうか。
東屋や水場、トイレも完備されており、加治丘陵における貴重な休憩スポットとして非常に便利です。
桜山展望台からの眺め

階段を登った先の展望台からは、広々とした景色を堪能することができました。







あけぼの子どもの森公園から阿須山に登る
日程: 2023年5月4日[日帰り]
コース: トーベ・ヤンソン あけぼの子どもの森公園→阿須山
トーベ・ヤンソン あけぼの子どもの森公園

ここなちゃんの散歩の目的地として登場した、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園を再訪しました。






公園から加治丘陵のハイキングコース(あけぼの・桜山・万葉ハイキングコース)へ繋がる道は、なかなかの急階段が続きます。

決して侮ってはいけない斜度ですので、スニーカーなどそれなりの靴を履いて歩くのが正解でしょう。

阿須山山頂

坂を登りきり、コースを進むと阿須山の山頂に到着します。阿須山のピークは少々目立たない場所にありますが、二等三角点のそばに東屋がチラリと見えるので、それを目印に登ると分かりやすいはずです。

周辺情報・関連記事
飯能・入間の山
天覧山 飯能のシンボル的な低山。
多峯主山 天覧山から縦走可能。
龍崖山 「飯能三山」の一角をなす山。
北欧の風とムーミンの世界に浸る
元加治駅から徒歩圏内のトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園は、一歩足を踏み入れればそこはもう北欧の童話の世界。ここながお散歩で訪れた「きのこの家」の愛らしいフォルムは必見です。
さらに足を延ばして宮沢湖畔のメッツァビレッジ・ムーミンバレーパークを訪れれば、湖を渡る風を感じながらゆったりとした時間を過ごせます。加治丘陵のハイキングと組み合わせることで、アクティブな登山と癒やしの観光を贅沢に両立させることが可能です。
「味の狭山」を五感で楽しむ
加治丘陵を歩くなら、狭山茶の文化に触れない手はありません。桜山展望台の下に広がるパッチワークのような茶畑は、まさに圧巻の景色。あおいの足跡を辿って大西園を訪れ、丹精込めて作られた「かぶせ茶」を味わうひとときは、登山の疲れを優しく解きほぐしてくれます。5月の新茶の季節、鮮やかな緑に染まる茶畑の中を歩き、お気に入りの茶葉を見つけて帰る。そんな「日常の延長にある贅沢」が、このエリアには詰まっています。
よくある質問
Q: 子供でも歩けますか?
A: はい、加治丘陵は道がよく整備されており、家族連れに最適です。あけぼの子どもの森公園から桜山展望台までは小学生でも十分歩けますが、公園出口からの登りは意外と急な階段が続くため、無理せずこまめに休憩を取りましょう。
Q: 狭山茶はどこで買えますか?
A: 桜山展望台から「茶の火通り」へ下った周辺や、仏子駅・金子駅近くに直売所が点在しています。あおいが購入した「かぶせ茶」は、日光を遮って育てることで甘みとコクを引き出した高級品。ぜひ試飲をして、その深い味わいを確認してから購入してみてください。
Q: あけぼの子どもの森公園の入園料は?
A: 入園・駐車場ともに無料です。開園時間は9:00〜17:00です。月曜日は休園日(祝日の場合は翌平日)ですので、巡礼の際は曜日に注意しましょう。
Q: 展望台からの眺めは?
A: 桜山展望台からは、見渡す限りの茶畑の向こうに入間・飯能の街並みが広がり、晴れた日には富士山や秩父連山、遠くスカイツリーまで望めることもあります。特に新茶の季節(5月頃)は、萌え木色の茶畑が目に鮮やかで、最高の撮影スポットになります。



