新潟・群馬県境の谷川連峰西端に位置する平標山と仙ノ倉山。ほのかがフィルムカメラ片手に花の稜線を歩くエピソードの舞台ですが、実際の巡礼は風速30m/sの暴風雨。仙ノ倉山は断念し、稜線の怖さを身をもって体験した登山になりました。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 山名 | 平標山(たいらっぴょうやま)・仙ノ倉山(せんのくらやま) |
| 標高 | 平標山 1,984m / 仙ノ倉山 2,026m |
| 所在地 | 新潟県湯沢町・群馬県みなかみ町 |
| 難易度 | ★★★☆☆(長時間歩行・稜線は天候注意) |
| 推奨シーズン | 6月~10月(高山植物は6-7月) |
| コースタイム | 周回約7時間(松手山経由登り+平元新道下り) |
| 登山スタイル | 日帰り縦走・花の撮影登山 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【百五十七合目~百六十一合目】平標山~仙ノ倉山
- メンバー: ほのか
- アクセス: 高崎駅-越後湯沢駅→湯沢駅前-〈路線バス〉-平標登山口
- コース: 平標登山口→鉄塔(四合目)→松手山(1,614m)→平標山(1,984m)→仙ノ倉山(2,026m)
あらすじ
【百五十七合目 フィルムカメラで初心に戻る】 自宅で写真の出来に悩んでいるほのか。ほのかの兄からフィルムカメラ(アサヒペンタックス ME)を渡され、初心に戻るのがいいとアドバイス。
【百五十八合目 リスクを負わねば前進は…。】 ビックカメラ高崎東口店でフィルム1個800円、ボタン電池300円、現像代1500円というフィルムカメラにかかるお金に躊躇する。覚悟を決めたほのかは、撮影先を検討。仙ノ倉山に行くことにした。
【百五十九合目 実際に使ってみないことには…】 越後湯沢駅までは電車で行き、そこからバスで平標登山口へ。バス停を被写体にして、試しに1枚撮影。
【百六十合目 撮りたいから撮るもの】 登山口からの登りは、景色のためキツめのルート(松手ルート)を選択。
【百六十一合目 世界を見る目が違ってくる】 平標山を経て仙ノ倉山山頂に着いた。モンベルのアルパイン サーモボトルに入れてきたお湯でカップラーメン(カップスター)を食べた。下山して後日、現像に出していた写真をビックカメラで受け取った。(19巻のおまけで続きのページが1枚あります)
ヤマノススメ単行本19巻に収録されています
ルート地図
聖地巡礼のポイント
- 平標登山口: ほのかが試しに写真を撮影したバス停
- 鉄塔(四合目): 被写体として迷った鉄塔
- 松手山: 急坂を登りきった展望地
- 平標山山頂: 360度の大展望
- 仙ノ倉山: 谷川連峰の展望台
アクセス・登山情報
アクセス方法
新幹線利用で東京から日帰り可能な好アクセスです。
電車・バスでのアクセス JR上越新幹線越後湯沢駅から南越後観光バス「平標登山口」行きで約40分。タクシー利用(約6,000円)。始発バスで7:30頃到着。
マイカーでのアクセス 関越道湯沢ICから国道17号線経由で約25分。平標登山口駐車場(有料600円)。週末は早朝から満車になるため、前夜泊推奨。
おすすめコース
松手山経由周回コース(原作ルート含む): 松手山経由で登り、平元新道で下山する周回コースが定番。約6-7時間。稜線の展望と花畑を楽しめます。
平元新道ピストン: 平標山の家経由で平標山へ。最短ルートで約5時間。林道歩きが長いですが、体力に余裕がない場合はこちら。
装備と準備
標高2,000m級の稜線歩きなので、雨具と防寒着は必須。稜線では天候が急変しやすく、風が強いことも多いです。飲み物は2L以上推奨。平標山の家に水場があります。
平標山・仙ノ倉山の魅力
谷川連峰の西端に広がる「天空のお花畑」
平標山と仙ノ倉山は、標高2,000m前後でありながら、森林限界を超えた圧倒的な開放感を味わえる名峰です。最大の魅力は、6月から7月にかけて稜線を彩る高山植物の群落。ハクサンイチゲやチングルマ、ニッコウキスゲなどが咲き誇るその姿は、登山者の間で「お花畑の特等席」と称されます。どこまでも続く木道と、色鮮やかな花々が織りなすコントラストは、この山域ならではの絶景です。
笹原が描く優美な稜線のライン
主峰・仙ノ倉山へと続く緩やかな稜線は、視界を遮るもののない広大な笹原に覆われています。東には荒々しい岩肌を見せる谷川岳主脈、北には越後の名峰、そして西には苗場山の平坦な山頂部と、360度のパノラマを楽しめるのが特徴です。なだらかな山容でありながら、谷川連峰特有の気象条件により、時には厳しく、時には優雅な高山の表情をダイレクトに感じることができます。
変化に富んだ登山道と充実の拠点
急登の松手山コース、沢沿いの平元新道など、登り口によって異なる山の表情を楽しめるのも魅力です。コースの要所には、冷たく豊かな清水が湧き出る「平標山の家」があり、縦走の拠点として非常に充実しています。登山口へのアクセスも良く、初心者から熟練者まで、それぞれの体力に合わせた稜線歩きを計画できる、懐の深い山域といえます。
実際の巡礼記録
日程: 2020年9月7日[日帰り]
コースタイム: 平標登山口駐車場 04:52→05:44 平元新道登山口 05:45→06:34 平標山乃家 06:43→07:17 平標山 07:23→07:39 一ノ肩→08:13 松手山 08:14→08:34 平標山四合目→09:08 平標登山口 09:09→09:12 平標登山口バス停
ルート地図
巡礼レポート
燧ヶ岳・至仏山の1泊2日縦走を終え、伊香保温泉でつかの間の静養をしてから平標山登山口へ向かいました。今回は『ヤマノススメ』原作に登場した平標山と仙ノ倉山の聖地巡礼登山です。
平標山登山口から平標山乃家を経由するルートで登る

昼頃には戻りたかったため、まだ暗いうちに駐車場を出発しました。ほのかが歩いたルートとは異なり、今回は林道歩きの「平元新道ルート」を選択。沢沿いの道には「クマ注意」の看板がありヒヤヒヤしましたが、道自体は整備されており、暗闇でも迷わず歩くことができました。

がむしゃらに登り続け、平標山の家に到着。休憩中に小屋の方から「杏仁豆腐食べていくか?」と魅力的なお誘いをいただきましたが、先を急いでいたため泣く泣く辞退しました。どうやらこの暴風雨の中、谷川岳方面へ向けて出発した猛者もいたようです。

稜線に出ると、遮るもののない風の煽りをダイレクトに受けます。当初は南から北への追い風だったため「登りのアシストになって楽だ」などと考えていた。

しかし、前言撤回。レインウェア越しでも痛みを感じるほど、雨粒が風に乗って激しく打ち付けてくるのです。
平標山の山頂に到着

平標山の山頂(1,984m)に到着しましたが、そこは立っていられないほどの大暴風。吹き飛ばされないよう、這いつくばるような低姿勢でなんとか山頂写真を撮影しました。もちろん仙ノ倉山へのピストンなど検討できる状況ではなく、即座に下山を開始しました。

下山は松手山経由の稜線ルートを選びました。本来なら視界が開け、可憐な草花を楽しめる素晴らしい道なのでしょうが、この日は体が飛ばされないよう抗うだけで精一杯。


ようやく樹林帯に入った瞬間、風の脅威から解放され心底ホッとしました。



四合目の鉄塔を通過し、水の通り道となってぬかるんだハシゴを慎重に下ります。


ようやく無事に下山することができました。久々に危険を感じた山行だっただけに、安堵感もひとしおです。

平標登山口バス停。三国街道に出て群馬側に少し歩いたところにあります。
前日から雨が断続的に降っており、大型台風も九州のほうへ来ていたので、端から展望など期待していない登山になると思っていましたが、これほどまでの暴風雨は想像していませんでした。
平標山の家公式さんのツイートによると、この日は風速30m/sあったようです。
展望が期待できないことは覚悟していましたが、これほどの暴風雨は想像以上でした。仙ノ倉山を断念したのは当然の判断だったと思います。
駅メモ!コラボイベント「でんこと一緒にヤマノススメゆかりの地を巡ろう!」
駅メモ!という日本全国にある駅にチェックインする位置情報ゲーム。3年前くらいに全駅制覇してからはやることが無くなったのでやめていたのですが、まさかヤマノススメとコラボキャンペーンすると知り、3年ぶりに復帰しました。
コラボ内容は、ヤマノススメのキャラクター(あおい、ひなた、楓、ここな、ほのか)がコラボでんことして登場するのと、11月16日までのスタンプラリーイベントと、コラボグッズ販売。
駅メモ!のおでかけカメラという別アプリを使うと、駅メモのキャラクターをフレームインさせて写真が撮れるので、スタンプラリーイベントと一緒に撮影してきました。(実際のスタンプラリーは駅の場合は最寄り駅状態、スポットの場合は200m以内でチェックインすればいいので、わざわざ駅から降りたりする必要はないのですが、せっかくなので)
対象駅
- 飯能駅

- 東飯能駅

- 東吾野駅

- 高尾山口駅

- 土合駅

対象スポット
- 天覧山山頂展望台

- 夢彩菓すずき

- 飯能市立こども図書館

- ヤオコー飯能店

- 伊香保温泉石段街

- ロックハート城入口

- 富士山(富士山の場合は富士山頂から半径22キロ以内)
残りは富士山のスポットのみ。コラボでんこガチャでは、あおいだけ出てこなかったので、富士山でチェックインし全ミッションクリア特典のスカウトチケットを貰い、あおいをお迎えする予定。
よくある質問
Q: 平標山は初心者でも登れますか?
A: 全行程のコースタイムが約6〜7時間と長めなため、ある程度の体力が必要です。体力を温存したい場合は、平元新道ルートの往復(ピストン)にすれば5時間程度に短縮可能です。標高2,000m級の稜線は天候が急変しやすいため、防寒着やレインウェアなどの装備は万全に整えてください。
Q: 花の見頃はいつですか?
A: 6月下旬から7月中旬が最盛期です。ハクサンイチゲやハクサンコザクラ、チングルマなど多様な高山植物が咲き競う「花の百名山」らしい景観を楽しめます。紅葉を楽しみたい場合は、例年9月下旬から10月上旬が見頃となります。
Q: 仙ノ倉山まで行くべきですか?
A: 天候が良ければ、ぜひ足を延ばすことをおすすめします。平標山から仙ノ倉山へ続く稜線は、視界を遮るもののない広大な笹原と木道が続く、この山域の白眉といえるルートです。ただし、稜線は風の影響を非常に受けやすく、自分のように荒天時には立っていられないほどの暴風(風速30m/s超など)になることもあります。天候が不安定な場合は、平標山で引き返すなど慎重な判断が必要です。













