八ヶ岳連峰の北端に位置する蓼科山(2,530m)。「諏訪富士」とも呼ばれる美しい円錐形の独立峰。あおい、ひなた、ほのかの3人が、ほのか兄の車でアクセスした山。山頂は巨大な岩がゴロゴロと広がる溶岩台地で、蓼科神社奥宮が鎮座。強風とガスに包まれながらも登頂を果たした、思い出深い山行の舞台です。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 山名 | 蓼科山(たてしなやま) |
| 標高 | 2,530m |
| 所在地 | 長野県茅野市・立科町 |
| 難易度 | ★★☆☆☆(七合目登山口)/ ★★★☆☆(大河原峠) |
| 推奨シーズン | 6月~10月 |
| 所要時間 | 日帰り(4〜5時間) |
| 登山スタイル | ピストン・周回可能 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【百八~百十合目】蓼科山
- メンバー: あおい、ひなた、ほのか
- アクセス: 高崎駅→〈ほのか兄の車〉→蓼科牧場ゴンドラリフト乗り場
- コース: 蓼科牧場ゴンドラリフト終点→蓼科山7合目登山口→将軍平(蓼科山荘)→蓼科山(2,530m)→蓼科山荘→蓼科山7合目登山口→蓼科牧場ゴンドラリフト終点→蓼科牧場ゴンドラリフト乗り場
あらすじ
【百八合目 みんなでゴンドラ】高崎駅でほのかと待ち合わせ。車を出してくれるほのか兄と彼女(はるか)とはゴンドラリフト終点まで同行。
【百九合目 登山の醍醐味】山頂に到達するも暴風。あまりの強風に蓼科神社奥宮の参拝は諦めて下山。
【百十合目 登山は帰るまで!?】ゴンドラも降りて、帰りのバスまで時間があるのでソフトクリームを食べる。
ヤマノススメ単行本15巻に収録されています
ルート地図
聖地巡礼のポイント
- 蓼科牧場ゴンドラリフト: 標高を一気に稼げる
- 七合目登山口: 蓼科神社の鳥居が目印
- 山頂の岩場: 一面に広がる溶岩の岩塊
アクセス・登山情報
アクセス方法
車でのアクセスが便利だが、公共交通機関も利用可能。
車でのアクセス
- 中央道「諏訪IC」または「佐久IC」から約50分
- 蓼科牧場ゴンドラリフト駐車場(無料)
- 七合目登山口駐車場(30台)
- 人気のため早朝6時前の到着を推奨
電車・バスでのアクセス
- JR「茅野駅」からバス約60分
- 「蓼科牧場」バス停下車
- ゴンドラリフト利用可能
ゴンドラリフト
- 御泉水自然園まで約7分
- 標高1,830m→2,050m
- 営業期間:蓼科牧場ゴンドラリフト「シャトル」は、例年4月下旬(GW前)〜11月初旬まで
登山ルート
七合目登山口ルート(原作ルート) 七合目登山口→馬返し→将軍平(蓼科山荘)→蓼科山頂ヒュッテ→蓼科山
主要ポイント間の時間
- 七合目登山口~将軍平:約1時間30分
- 将軍平~山頂:約30~40分
- 山頂~七合目登山口(下山):約1時間30分
大河原峠ルート
- 大河原峠から直登
- 距離は短いが急登
- 双子池経由も可能
装備と準備
山頂の強風と岩場に注意。
推奨装備
- 登山靴(岩場対応)
- 防風・防寒着(必須)
- 雨具
- 手袋
- サングラス
- 行動食・水分
蓼科山の魅力
空へ突き抜ける「諏訪富士」の岩壁
蓼科山の最大の特徴は、円錐形の美しい山容からは想像もつかない、山頂に広がる巨大な岩の海です。将軍平から山頂への最後の急登は、手も使って登るダイナミックな岩場。そこを抜けた先に現れる、一面を溶岩の岩塊が埋め尽くす広大な平原は、まさに異界の光景です。360度遮るもののない大パノラマからは、八ヶ岳連峰はもちろん、南・中央・北アルプスまでを一望できます。
信仰と自然が息づく「七合目一の鳥居」
登山開始の合図となるのは、七合目登山口に立つ立派な鳥居です。ここから「馬返し」と呼ばれる急坂を経て、シラビソの原生林の中を歩く時間は、静寂な山の空気を感じさせてくれます。登山道沿いには蓼科神社の信仰の跡が点在し、歴史と自然が調和した奥秩父や八ヶ岳らしい雰囲気を存分に味わうことができます。
実際の巡礼記録
日程: 2017年9月3日[日帰り]
コースタイム: 蓼科山7合目登山口 09:42→09:49 馬返し→10:23 将軍平 10:24→10:44 蓼科山頂ヒュッテ 10:45→10:50 蓼科山→10:51 蓼科神社奥宮 10:57→10:58 蓼科山→11:12 蓼科山頂ヒュッテ→11:25 蓼科山荘→11:49 馬返し→11:55 蓼科山7合目登山口
ルート地図
巡礼レポート



原作で、あおいたちは蓼科牧場のゴンドラリフトを使って上がっていましたが、車で「夢の平林道」を登っていけば、直接七合目登山口までアクセスすることが可能です。
七合目登山口駐車場から登山開始

七合目登山口駐車場に到着した際はほぼ満車でしたが、なんとかスペースを見つけて駐車できました。下山時には路肩に停めている車も見受けられるほどの賑わいです。


登山道は蓼科神社の鳥居をくぐってスタート。近くにはトイレも完備されています。

道中はひたすら登り一辺倒のコースですが、無理な段差などはなく、一定のペースで歩きやすい道が続きます。


「天狗の露地」を過ぎてさらに進むと、将軍平の蓼科山荘に到着します。登山道の途中に休憩に適したスペースが少なかったためか、ここでは多くの登山者が休憩していました。周辺ではハクサンフウロやアキノキリンソウが目を楽しませてくれます。



将軍平から先は、傾斜が急になり岩場が現れます。道が細くなる箇所もあり、ちょっとした渋滞が発生していました。

鎖も設置されていますが、岩場の取っ掛かりが多いため、登り・下りともに鎖に頼らなくてもスムーズに通過できそうです。

登るにつれてガスが立ち込め、嫌な予感が漂い始めます。ガスの中でも映える黄色いペイントの矢印に導かれ、山頂手前の「蓼科山頂ヒュッテ」を抜けて、ついに山頂へ。


蓼科山の山頂に到着

しかし、山頂は見事なまでにガスで真っ白。微かに標識が見える程度でした。

一等三角点がある山頂は一面が岩塊に埋め尽くされているため、それほどピーク(山頂)感はありません。
「景色が良かったらなぁ……。何もここまで原作(あおいたちの何もできなかった山頂)を再現しなくてもいいのに」と、苦笑いしてしまいました。


岩の上をピョンピョンと飛び跳ねながら「蓼科神社奥宮」まで足を延ばしましたが、ガスが濃いと方向感覚を失いそうになります。




下山時に見えるはずだった女神湖の景色も雲に阻まれ、今回の山行は終始景色に恵まれない結果となりました。それでも、原作の雰囲気を肌で感じられた充実した巡礼となりました。
周辺情報・関連記事
蓼科山を映す二つの美しい湖
登山の拠点となる白樺高原には、趣の異なる二つの湖があります。レジャー施設が充実し、賑やかな白樺湖は、周囲約4kmの爽やかな展望スポット。一方、標高1,540mに位置する女神湖は、その名の通り優美な蓼科山の姿を湖面に映し出す絶好の撮影ポイントです。周囲の散策路を歩けば、四季折々の高原の空気を感じることができます。
避暑地・蓼科高原の楽しみ
蓼科高原は、古くから避暑地として愛されてきたリゾートエリアです。蓼科牧場で濃厚なソフトクリームを味わったり、標高1,830mの御泉水自然園で高山植物を愛でたりと、登山以外のアクティビティも豊富。また、世界初の標高1,750mにある蓼科アミューズメント水族館や、英国風の庭園が美しいバラクライングリッシュガーデンなど、家族や友人と楽しめる施設が点在しています。
八ヶ岳連峰の山々
北横岳
- 標高2,480m
- ロープウェイ利用可能
- 坪庭散策
- 車山高原
- ニッコウキスゲの群落
- ファミリー向け
よくある質問
Q: ゴンドラリフトは必須ですか?
A: ゴンドラを利用すると、標高1,830mの御泉水自然園からスタートでき、七合目登山口までの「原生林ウォーミングアップ」を楽しめます。原作のあおいたちと同じ雰囲気を味わいたいならゴンドラ利用、体力に自信があり最短で登りたいなら七合目駐車場まで車でアクセスするのがおすすめです。
Q: 山頂の岩場は危険ですか?
A: 岩が大きいため、浮石(動く岩)に注意しながら、足裏全体で着地するように歩くのがコツです。霧で視界が悪い時は、岩に描かれた「〇」や「↑」のペイントマークを絶対に見失わないようにしてください。
Q: 初心者でも登れますか?
A: はい、七合目登山口から山頂までは往復で約4時間程度のため、初心者でも日帰りが十分に可能です。ただし、山頂付近は風を遮るものがないため、夏場でもウィンドブレーカー等の防寒着を必ず携行しましょう。
Q: 蓼科神社奥宮の御朱印はもらえますか?
A: 山頂の奥宮の御朱印は、山頂直下の「蓼科山頂ヒュッテ」や「蓼科山荘」で領布されている時期があります。また、麓の芦田地区にある里宮(蓼科神社)でも拝受可能です。登山の無事を感謝して、ぜひ立ち寄ってみてください。


