ぐるっとパス行脚が始まってから、2回目の週末である。今週末は敬老の日があるので三連休。その初日。
9月14日(土曜日)
今日はPHPカンファレンスに参加するため、会場となる大田区産業プラザまで行かなくちゃいけない。なので、自転車で環八を通って蒲田まで向かうついでに、途中にあるスポットを訪問したいと思う。
15. 武者小路実篤記念館
文学、美術、新しき村の活動ほか、幅広い武者小路実篤の業績と作品を紹介。展示はテーマごとに五週間で入れ替わります。晩年を過ごした邸宅が残る実篤公園に隣接。
大抵10時開館となっている施設が多い中、ここは朝9時から開いている。環八からは少し外れることになるが行くことにした。
実篤公園と旧実篤邸
仙川駅方面から行く場合、武者小路実篤記念館の前に実篤公園を通る。実篤公園は元々、武者小路実篤が晩年過ごした邸宅で、その邸宅がそのまま保存されている。
土日祝日には内部公開を行っているそうだ。今回は時間が合わなかったが、テラスを通れば外からも中の様子を見ることができる。
渋谷駅の「←ヒカリエ」風に「←ヒカリモ」と書かれたナビに導かれてヒカリモを見学。鮮やかに輝いて見える。都内で見ることができるのは実篤公園だけらしい。
秋季展「新しき村 創立95年」
実篤が理想社会を目指して宮崎県や埼玉県で開拓した『新しき村』に関する展示。埼玉では現在でも村が存続していて、村の農業で出荷した野菜や卵のダンボールには実篤の書画がプリントされている。
休憩コーナー(お茶飲み放題)にはカボチャのオブジェと色鉛筆が置いてあって自由にデッサンできるようになっている。そして、描かれたイラスト絵が飾られているんだが、なぜかみんな実篤テイストしてて面白い。
規模 | 小。展示室は一部屋だが、資料室もあるし、時間が合えば旧実篤邸も入れる。 |
混雑度 | 最初の客だったようで、最初は誰もいなかったが、帰り際2人とすれ違った |
客層 | n/a |
滞在時間 | 15分(うち実篤公園5分) |
総合評価 | 散歩によい、季節によっては菖蒲も楽しめるようだ。記念館の展示も年8回替るそうだ。40点。 |
16. 世田谷文学館
一編の詩や小説が、時に人生を変えるほどの力を持つことがあります。世田谷文学館で、ぜひ文学との新しい出会いを体験してください。
芦花公園の近く、ちょい迷う。世田谷は路地に入ると方向感覚を無くすから困る。
コレクション展『文学に描かれた世田谷―成城・多摩川界隈』
開館前から、年配の女性の方々が5、6人並んでいる。
企画展で『没後80年 宮沢賢治・詩と絵の宇宙―雨ニモマケズの心』が開催中だけど、これが目当てなのかな。
残念ながら、ぐるっとパスでは企画展は割引券扱い。無料で見られるのは常設展だけ。
ムットーニのからくり劇場
からくりが何点か展示されているが、上演されていない時間はタダの箱である。10時半から上演しますよって勧められたけど、ちと時間が厳しいので今回は遠慮する。
からくりを作る設計書となる、手書きの作業円グラフとプランスケッチの展示もあるが、どうしてここから複雑な機械を作ることができるのが不思議なほど、ラフな殴り書き。
場所が変わって、違う部屋、『文学に描かれた世田谷―成城・多摩川界隈』。
こちらでは、世田谷にちなんだ映画パンフレットや文学作品を紹介。
規模 | 小。光を取り入れた綺麗な建物。 |
混雑度 | 常設展は誰もいなかったが、企画展は人気あるっぽい。 |
客層 | 企画展の内容にもよるかもしれないけど、女性が多い。 |
滞在時間 | 10分 |
総合評価 | 常設展だけだとかなり物足りない、企画展のチケットがあれば常設展も入れるみたいなので、好みにあう企画展が開催されるならばよいのかも。20点。 |
17. 世田谷美術館
世田谷美術館は、芸術を心の健康を維持するものと位置づけ、展覧会や催し物など、様々な活動を通して、日常生活と芸術をむすぶ場を提供しています。
世田谷美術館は砧公園の中にある。広い砧公園の中でも、駐車場(無料)に近い場所にあるので、車でのアクセスもよさそうだ。
ミュージアムコレクション『気になる、こんどの収蔵品』
こちらも企画展は割引のみで、常設展のみが無料。
これまで世田谷美術館が収集してきた収蔵品をまとめて展示するという、お得感あふれる常設展。こういうのいいね。
ボリュームも多く、油絵・水彩・陶器・ブロンズ・写真・模型飛行機まで多岐にわたる。
中では、写真作品の『Dwelling』という作品が気になった。日本の分譲住宅の16ショットなんだけど、まったく同じ形の住宅が並んで建っているのは、ニコイチ住宅や改良住宅と同じようにコピペされた人工的な不気味さがある。
規模 | 常設展のみだが中くらい。 |
混雑度 | 2人に対して学芸員は5人くらいいる。ゆったり見られる |
客層 | おじさん |
滞在時間 | 15分 |
総合評価 | 展示内容、施設環境共によい。常設展一般入場なら200円、これは安い。60点。 |
18. 五島美術館
東急電鉄の元会長五島慶太が収集した、茶道具・絵画・書・古鏡・刀剣など東洋・日本の古美術品を中心に、年に約7回作品を入れ替えて展示しています。
先週は展示替えで休館してたので、ちょうどうまく訪れることができた。
『秋の優品展 ―禅宗の美―』
2つの展示室が入り口から左右の位置にわかれる配置。展示室内は少し暗い。
水墨画や書の展示。写経などもあって、おじいさんが目を凝らしてメモってた。写経を写経だ。
水墨画の中で『猿図』がかわいい、『猿図』は2つ展示されてて両方とも愛嬌があるサルの絵。
庭園も自由に散歩できるように開放されていて竹林の崖を階段で登り降りして一周できる。五島慶太にまつわる美術館だけあってか、東急の電車がすぐ横を走る。
規模 | 展示室自体は小。庭園は大回りすると10分以上かかるかと。 |
混雑度 | 10人~20人くらい、展示室も狭めなのでちょい混み |
客層 | おじいさん多い、全体的に年齢層高め |
滞在時間 | 15分(うち庭園5分) |
総合評価 | 立派な建物にしては展示室が意外にも小さかった、庭園は大して面白いわけでもないので散歩気分で。30点。 |
PHPカンファレンス2013
五島美術館をあとにして、蒲田まで爆走。
PHPカンファレンスで徳丸さんのセッションに参加するものの、話を聞いてるだけで手を動かしてないと分かりにくいな、こういうの。
その後のセッションにも2つほど参加。最後までいるつもりだったが、15時には会場を離脱。
19. 日本科学未来館
日本科学未来館は、先端の科学技術を楽しく体験できるサイエンスミュージアム。イベントや実演、対話などを通して、科学を身近に感じでもらうことができます。人気の展示はロボットや全天周の立体視映像(デジタルプラネタリウム)など。
ちょっと思うところがあり、お台場へ向かうことに。
お台場に直接自転車で行くにはレインボーブリッジまで回る必要があって時間がかかりすぎる(しかも、たしか自転車乗車不可)ので、大井町駅に駐輪してそこから路線バスでお台場へ。お台場へはりんかい線でも行けるけど、バスなら直接近くのバス停まで行ってくれるし、ちと安い(りんかい線 260円、京急路線バス 210円)。
日本科学未来館 常設展
企画展『サンダーバード博~世紀の特撮が描くボクらの未来~』が開催中だそうだが、そちらは割引対象。
科学未来館へは今回で2回目ってこともあって、常設展の展示物は歩くだけのほぼスルー。そんななか、『現実拡張工房』という以前はなかったエリアが。ここだけは、時々入れ替わるみたい。
常設展エリアの3Fと5Fをぐるっと時計回りでつなぐオーバルブリッジに、これまで宇宙へ飛び立った人物の写真が並んでる。
そんな中、2013年に飛び立った人物としてKIROBOさんが!
また、ちょうど今日はイプシロンの打ち上げがパブリックビューイングされたみたい、その瞬間には間に合わなかったけど、こういうイベントを開催する場として未来館はマッチしてるね。疑問に思ったら職員(科学コミュニケーター)・ボランティアが丁寧に教えてくれるだろうし。
規模 | 全部回るならば大。カフェもあるし、1日いても飽きないかと。 |
混雑度 | 賑やか。 |
客層 | 親子連れが多い。あとは、外国人も。世代は若め |
滞在時間 | 20分(初見なら1時間かな) |
総合評価 | 科学コミュニケーターがガチ勢、こんな大人になりたかった。1Fのシンボルゾーンで寝っ転がりながら、天井に浮かぶ球体ジオコスモスをぼやっと眺めるだけっていうのもあり。70点。 |
ノイタミナショップ&カフェシアター
お台場に来たのはこれ目当て。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の再放送を見て行きたくなった。あの花オリジナルメニューが提供されている。
めんまの手作り蒸しパン、あの花ガールズドリンク あなる、ぽっぽのキールデザートプレートを注文。
カフェの注文で店員さんが「あなるドリンクでよろしいですか?」って繰り返すので、思わず噴きそうになった。
カフェシアターでは、土曜日に先行上映会が開催される。ショップ自体を閉めきって(営業停止にして)、来週放送される予定の内容を上映するのだ。
そして、ちょうど今日はあの花の最終回が先行上映された。泣くのを我慢するのに必死だった。
めんま、見つけた。