10月5日(土曜日)
久しぶりの雨。残ってた東京メトロの1日券を使って、残りの施設を攻略していく。
46. 江東区深川江戸資料館
深川江戸資料館は、江戸時代末期、天保年間頃の深川佐賀町の町並みを想定復元した「情景再現、生活再現展示」です。町並みには、表通りの大店、一歩路地を入れば長屋が並び、そこには庶民の暮らしがあります。
東京メトロの清澄白河駅から徒歩3分ほど。
着いた時は開館5分前で、しばらく待って9時半に入場一番乗り。自分以外に誰もいないけど。
中は時代劇のスタジオセットみたいに江戸の町並みを再現。入場すると、屋根の上の猫が「ニャーオ」と歓迎してくれる。
川岸には、中川船番所資料館とは違って本物の水が溜まってる。建物もリアルな佇まいで、路地から裏側見ても手抜きない。
規模 | 小。コンパクトに江戸の町並みがまとまっているので、入口から出口まで結構短い |
混雑度 | 入場時は誰もいなかったけど、出るときには数人のお客さん。団体客と一緒にならなければ混むことはないと思う。 |
客層 | n/a |
滞在時間 | 10分。 |
総合評価 | 基本見るだけなので面白くはないけど、江戸にタイムスリップした気分に浸れる。30点。 |
47. 東京都現代美術館
東京都現代美術館は、首都東京から現代美術を発信する美術館。国内外の評価の高い作品を収集・展示するとともに同時代のアーティストの活動を紹介しています。
深川江戸資料館からさらに10分くらい歩いて、大きな道路を渡った木場公園の中にある。
入り口のファサードが印象的な建物。公園内にもいくつか芸術作品の屋外展示があるみたい。
常設展示『MOTコレクション』
ぐるっとパスでは常設展示は入れるが、企画展は割引。
常設展示室の入り口には、『ロッキングマンモス』が出迎えてくれる。トヨタのハイエースを解体して作ったそうだ。遠くから見ると未来的でカッコイイけど、近くでみると薄汚れてて疲弊感が伝わってくる。
第1部 私たちの90年 1923-2013
常設展は2つのテーマで構成されていて、まずは時間や年代をテーマにした作品展。
作者の河原温が生きてる日付が黄色でマーク、絵画を制作した日は緑色(2点以上制作は赤色)でマークした『19,220日[100年カレンダー]』というアナログなライフログ。こんな風に、人生が一覧できちゃうと、毎日を大切にしなくちゃいけないと思うね。
後半からはカオスな現代アートっぽい作品が続いて、最後は土の入ったガラス瓶が机の上に並ぶ作品。日本全国365箇所から採集された土の色が綺麗にグラデーションしてて面白い。
第2部 つくる、つかう、つかまえる -いくつかの彫刻から
階段で3階へのぼると第2部。彫刻作品ということだが、想像していたような彫刻作品とは全然違う。
『加速・夢・まぼろし』バイクが横の壁面から突き出てて、その後ろからフィボナッチ数列のネオン管。物理的にフィボナッチ数列が有限なのが気になったり。
マットの上にいくつか体位が書かれた指示書が置いてあって、そのポーズをしなさいという作品。現代アートは奥が深い。
規模 | 中。常設展示室は建物の一番奥で1階と3階の2部構成。ミュージアムショップやレストランもあり、ショップは明るいヴィレヴァンっぽい雰囲気で美術本が沢山あった。 |
混雑度 | 開館まもないが数十人ほど。展示されている空間が広く贅沢にとられているので、そうそう混まない。 |
客層 | 若い人が多く、ひとり率も高い |
滞在時間 | 25分。 |
総合評価 | 建物や展示物のレベルが高く、威厳があるけど親しみやすい印象。常設展に8ページの冊子も用意してあって、解説にも満足。80点。 |
48. 泉屋博古館分館
住友家の収蔵品を蒐集する公益財団法人泉屋博古館(京都市左京区鹿ケ谷)が東京、関東近県の方々にご鑑賞いただけるよう、平成14年に開館した美術館です。茶道具、近代洋画・日本画、近代陶磁器、能面・能装束などを所蔵しています。
六本木一丁目駅から何本もエスカレーターを上った先にあって、場所的にセレブっぽい。
特別展「図変り」大皿の世界 伊万里染付の美
ぐるっとパスだと「企画展に入場」となっており、特別展だと入場できないかもと心配になったけど、普通に入場できる。
伊万里の展示で、また難解なやきものの展示かと辟易気味だったが、染付された大皿は絵画を見るような形でやきものとはジャンルが違う。
めちゃくちゃ細かいテクスチャパターンを描いている大皿から、日本地図が描かれた大皿まで多種多様。最後に大皿に料理が盛りつけられてる写真で、飯テロくらった。
規模 | 小。入場後のホールの左右に展示室がそれぞれあってこじんまりとしている。 |
混雑度 | 5,6人ほど。人が増えたら混みそう。 |
客層 | 年配者メイン。若者皆無。 |
滞在時間 | 10分。 |
総合評価 | 大皿と同じモチーフを描いた円山応挙らの絵画展示も。40点。 |
49. 大倉集古館
明治・大正と実業家として活躍した大倉喜八郎により創設された日本初の私立美術館です。現在国宝3件、重要文化財13件を含む約2500件の美術品を所蔵しています。
ホテルオークラ東京の隣にあって、有形文化財として指定されている中華風な私立美術館。
ニューオータニみたいにホテル宿泊者が無料で見られるわけではないみたい。入場券とホテルのランチがセットになったチケットが売っている。
描かれた都 開封・杭州・京都・江戸
中国から日本の『都』を中心として描かれた作品を展示。北宋の都、南宋の都、京都、江戸という流れで作品が展示されているが、最後に『東京圖 六本木昼図』として六本木ヒルズのビルや人々が描かれた大和絵が登場、遊び心がある。
企画展に紛れて、国宝がしれっと展示されてて侮れない。
規模 | 中。1階と2階が展示室。建物が古いのでバリアフリー化されていないのは仕方ないか。 |
混雑度 | 10人ほど。混雑はしてないが、展示物をじっくり見る人が多い。 |
客層 | セレブな家族連れや年金の話をしてるおじさんおばさんとか。 |
滞在時間 | 10分。 |
総合評価 | 展示台が木製で年季入っていて味わい深い。30点。 |
50. 松岡美術館
1975年に実業家・松岡清次郎が創立、2000年に白金台に移転した私立美術館。古代オリエント美術、現代彫刻、東洋陶磁器、日本画、フランス近代絵画などを企画・常設展示しています。
白金台駅から外苑西通りを北に進んで、地図見てここが松岡美術館かなって思ったところはクックパッドが入ってるビルで、その裏側の位置に美術館。
私立美術館で、いろんな人に見てもらうために集めたコレクション。創立者松岡清次郎が海外に行ってオークションで買い付け、船便で日本に届いた後に一度も開封せず倉庫に眠ったままだった作品が多数あったりと、豪快な人なりだ。
展示室は1階が常設展示、2階が企画展示。
常設展示は、古代オリエント美術の展示室でエジプトの木棺を見た次には、現代彫刻の展示室があって、3番目の展示室は菩薩像や如来像が並ぶ。
展示室はカメラで撮影することもできるし、デッサンも可能とのこと。美術品を広く見てもらいたいという心意気、マジだ。
松岡コレクションでめぐる旅
世界中の絵画とやきもの。いろいろと並んでいたが特に印象がない。
規模 | 中。1階と2階で6つの展示室。ゆったりと広い作り |
混雑度 | 5人くらい。常設展示では誰とも一緒にならなかった |
客層 | おじさんおばさん |
滞在時間 | 15分。 |
総合評価 | 展示物のジャンルがバラバラで頭のなかに入ってこない。私立美術館だけど偉そうな感じじゃなくて、写真も許す寛容な姿勢は素晴らしい。60点。 |
51. 国立科学博物館附属自然教育園
東京の中心部にあって今なお武蔵野の面影をしのぶことのできる唯一の場所です。園内の自然環境の中、四季折々の植物や昆虫・鳥などが観察できます。
雨降りで屋外の散策なんてしてる気分じゃないけど、ついでなので入園。
園内の全体は植物園といった感じではなく、野山を散策している雰囲気。
クヌギやコナラの木が多くて、路面にはどんぐりがよく転がっている。
メインの周遊道路は大丈夫だが、武蔵野植物園あたりの狭い道はぬかるんでいたので雨の日は足元に注意した方がいい。
水生植物園は咲いている花が多く見られた。
規模 | 特大。山手線の内側にこんな自然に触れられる場所があったのか。でも、奥まで行くと首都高の騒音が聞こえる |
混雑度 | 5人くらいにすれ違ったくらい。周遊道路は広いが、武蔵野植物園があるあたりの道はすれ違うのがやっとな道幅 |
客層 | 年配の夫婦が目立つ。ひとりで散策してる人はいなかった |
滞在時間 | 30分。 |
総合評価 | 雨っていうのもあったが、見どころも特になく森を散歩してるだけだった。20点。 |
後半へ続く。