大台ヶ原に向かうまで
台風直撃による北アルプス計画の急遽変更
10月18日、当初は自転車を輪行して乗鞍岳へのヒルクライム登山を予定していた。そのまま奥飛騨側へダウンヒルで下り、奥飛騨温泉に一泊。翌日は笠ヶ岳を日帰りで攻略する計画だった。
しかし、12日に上陸した台風19号(後の令和元年東日本台風)の甚大な被害により、中央本線が長期間運休となってしまった。北アルプスへのアクセスルートが完全に断たれた格好だ。
急遽、台風の影響が比較的軽微だった近畿地方の大台ヶ原と大峰山への遠征に計画を変更した。
2019年10月18日 実家経由での関西遠征開始
金曜日に有給休暇を取得し、新宿発の夜行バスで名古屋へ向かった。早朝に実家に立ち寄り、母親から車を借りて奈良県の大台ヶ原へ向かった。
実家を出発したのがちょうど朝8時。国道23号と名阪国道を経由して大台ヶ原ビジターセンターを目指す。到着は5時間半後の午後2時だった。当初4時間程度と見積もっていたが、奈良県内の南北移動は思いのほか時間がかかるものだ。
実際に登ってみた
日程: 2019年10月18日(金) [日帰り] 天候: 大雨
アクセス
大台ヶ原ビジターセンターに駐車。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
01:59 | 6.5km | 363m | 368m |
コースタイム
ルート: 大台ケ原駐車場-大台ヶ原山-正木ヶ原-シオカラ谷吊橋-大台ケ原駐車場
- 14:10
- 14:34
- 14:37
- 14:44
- 15:03
- 15:11
- 15:22
- 15:45
- 16:07大台ケ原駐車場
大台ヶ原ドライブウェイでの野生動物との遭遇

帰りの大台ヶ原ドライブウェイでは鹿が見送ってくれた。翌日登る大峰山(八経ヶ岳)登山口への途中にある国道169号沿いで車中泊。大雨はいつまで経っても止む気配がないが、明日は果たして大丈夫だろうか。
下山後の感想
計画では乗鞍岳と笠ヶ岳の北アルプス行きを予定していたが、台風19号の影響で予定していたアクセス方法が使えなくなったため、急遽計画変更を余儀なくされた。台風被害の影響が少ないだろうと考えて奈良の大台ヶ原と大峰山へ向かったのだが、これが吉と出るか凶と出るか。
行く前から雨予報とわかって来てみたものの、想像を遥かに超える雨と風だった。来る途中でスパッツを忘れて後悔していたのだが、そんなものはどうでもよくなるほどの水深で遊歩道が冠水しており、すぐにずぶ濡れになってしまった。
笑えるような雨の量に、これが多雨で知られる大台ヶ原かと妙に納得してしまった。後で知ったのだが、このときに記録的短時間大雨情報が発表され、三重県側では川が氾濫したとのこと。やはり、あの雨は異常だったのだ。
道路が封鎖される前に下りて、翌日は大峰山へ向かう。
かかった費用と装備
遠征中にかかった費用は、遠征最初の百名山にまとめて書くことにします。
交通費用
- ガソリン代: 5,402円
交通費合計: 5,402円
食費・その他
- 食費: 朝昼晩 2日分 4,000円
- 行動食: 2日分 600円
食費合計: 4,600円
総費用
合計: 10,002円
今になって思うこと
完全に実家を便利なベースキャンプとして活用するスタイルだった。実家に帰る途中、実家から戻る途中で山に登るということは今までもあったが、今回は実家から山へアクセスして実家まで戻るパターン。寝る場所、食事はもちろんのこと、車も提供してもらえ、本当にありがたく使わせてもらった。
大台ヶ原と大峰山は、日本百名山が疎らな西日本の中では隣接している2座。大台ヶ原はハイキング程度の難易度なので、1日で両方登るのも容易だと思う。
記録的な大雨の中での登山は、ある意味で大台ヶ原の真の姿を体験できた貴重な機会だったのかもしれない。年間降水量が日本屈指の多雨地帯の本領を、身をもって知ることができた。