日本百名山全山踏破 22座目 利尻山 | 初北海道遠征・礼文島8時間コース縦断と利尻富士登頂

利尻岳 日本百名山
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利尻山に向かうまで

雲取山に登った後に計画した、群馬・長野、東北、栃木の遠征が一段落して、次は満を持しての北海道遠征。2ヶ月以上前から計画していた念願の北海道デビューだ。

北海道の百名山9座をどう攻略するか

北海道は日本百名山が9座あるが、北の利尻山、南の幌尻岳、東の羅臼岳、西の羊蹄山と北海道各地に点在している。全てを登るには何週間もの長期休暇を取らないと周りきれないので、北海道への遠征は複数回に分けることにした。

  • 【道北/宗谷地方】利尻山
  • 【道東/オホーツク、根室、釧路地方】羅臼岳、斜里岳、阿寒岳
  • 【道北、道央/上川、日高地方】大雪山、トムラウシ山、十勝岳、幌尻岳
  • 【道央/後志地方】羊蹄山

近い山同士をブロックにわけると、この4ブロック。

最初の北海道遠征は、この中で一番行ってみたい利尻山へ行くことに決めた。羅臼岳はヒグマが怖いし、幌尻岳は百名山最難関ともいわれる所なので、今はまだ無理だろうというネガティブで避けたというのももちろんある。

でも、何よりも行きたい山に登る、これが重要だと思う。利尻富士の美しい山容に憧れてたからね。

そして、利尻山のある利尻島だけでなく、隣の礼文島にも訪れる2泊3日欲張りプランで計画。花の浮島と呼ばれる礼文島も絶対見てみたかった。

離島の宿は最優先で予約するべし

北海道でも、利尻島などの離島は、泊まる場所の確保を最優先して予約しないといけない。宿に泊まれる人数は限られてるし、代替がきかないからだ。

楽天トラベルで、礼文島と利尻島の宿を1泊ずつ予約。利尻島の宿は、翌朝に登山口まで送迎してくれることを確認した(大抵の宿はやってもらえると思う)。

次に、現地までのアクセス方法を検討する。今回は、週末と有給の3日間しかないので、飛行機一択だ。利尻島までは、

  • 羽田空港→新千歳空港→稚内空港 からフェリーで利尻島
  • 羽田空港→稚内空港 からフェリーで利尻島
  • 羽田空港→新千歳空港→利尻空港

の3パターンが考えられる。

今回の行きは羽田空港から稚内空港に飛び、そこからフェリーで礼文島。帰りは利尻空港から新千歳空港経由の羽田空港という形にした。

飛行機代の節約術

羽田から稚内まではANA便の旅割55で19,590円、利尻から新千歳のANA便は株主優待割引(ANAの株主になると貰える株主優待)で半額の13,200円、新千歳から羽田はLCCのバニラエアで6,960円、それぞれ予約した。

後でわかったが、利尻から新千歳経由の羽田という経路にすれば株主優待の割引がきくっぽい。わざわざLCC使うよりも、そっちのほうが安かったかも。

あとは、フェリーの便と礼文島内のバス時刻を調べて、予定表にスケジューリング。礼文島のフェリーからバスへの乗り継ぎ時間に余裕がないのと、利尻山下山後に空港まで徒歩で行けるか(タクシーが捕まるか)等の不安はあったが、期待のほうが格段に大きかった。

出発当日までワクワクしてたな。初の北海道遠征だからね。

8月5日 羽田→稚内→礼文島。礼文島で久種湖一周

羽田空港での初北海道遠征出発
羽田空港

初めての飛行機を使った登山遠征。今回は道中、全ての持ち物を背負う必要があるので、荷物は必要最低限で1つのザックにまとめた。

そのため、水や昼食などは現地調達。礼文島で開いている店があるかわからないので、稚内駅周辺で買う必要がありそうだ。

羽田空港に着いた後、iPhone充電用のライトニングケーブルを家に置いてきたことに気付く。これも稚内駅周辺で調達しないと、iPhoneの電池が持たない。こういう思わぬ忘れ物は遠征あるあるだね。

飛行機内での利尻島への期待感
飛行機内

10時55分(当初は10:30)出発で、13時(12:20)には稚内へ着く予定(30分程度遅延)。飛行機は速い。実は、去年も稚内へ訪れていたのだが、その時は札幌からバスで6時間半、鉄路でも5時間以上かかっていた。

そりゃ、宗谷本線が廃止の危機になるわけだ。

上空から見る先月登頂の岩手山
上空から見る岩手山

途中、飛行機の窓からは、先月に登ったばかりの岩手山が見えた。登った山を上空から眺めるのは感慨深い。こうして見ると、確かに立派な独立峰だ。

宗谷丘陵の風力発電群
宗谷丘陵

北海道の大地を飛び越して、宗谷海峡の海の上。宗谷丘陵に並んだ風力発電が見えてきたら、旋回して稚内空港へとアプローチ。

稚内空港での30分遅延到着
稚内空港

到着は30分遅れ。空港発の連絡バスは到着便に合わせて出発するので、遅延しても待っていてくれるが、バス会社の人もゴタゴタしてて、ここでも時間を取られた感。

稚内駅行きバスでの移動
稚内駅行きバス
稚内駅での1年ぶりの再訪
稚内駅

直接フェリーターミナルに行かずに稚内駅前ターミナルで降りて、駅ビル内にあるセイコーマートでiPhoneケーブルや明日用の食料などを購入。

稚内駅は去年も来ていて、その時にこんな最果てに来ることは暫くないだろうと思っていた。まさか1年経たずに、また来ることになるとは思わなかった。

稚内フェリーターミナルでのギリギリ乗船
稚内フェリーターミナル

フェリーターミナルへは駅から歩いて10分ほど。本来なら出港の時間まで1時間半くらい余裕があったはずなんだけど、なんとかギリギリ間に合った。

礼文島へ出港での北海道旅開始
礼文島へ出港

礼文島へ向けて出港。土曜日だが予想してたより乗客は少なくて、余裕でカーペット席で寝転がれた。

サッポロクラシックで北海道旅の乾杯
サッポロクラシック

昼食を食べる暇がなかったので、船上でサッポロクラシックをあけ、ザンギやコロッケをつまむ。ようやくバタバタしてた緊張感も抜け、最高な北海道旅の幕開けを祝う。

霞がかった利尻山の初対面
利尻山

遠くに見える、明後日に登る予定の利尻山。霞がかってクッキリ見えないけど、やっぱり美しい山容だ。

礼文島の香深港入港
礼文島の香深港

2時間弱で礼文島の香深港へと入港。旗を振っていたのは桃岩荘ユースホステル(北海道旅をしていると、各地で話題にあがる名物ユースホステル)の方たちかな?

スコトン方面へのバス乗車
スコトン方面へのバス

香深港から船泊・スコトン方面へのバスに乗って、礼文島の北端(船泊)にある予約していた宿へ。

ホテル礼文荘でのチェックイン
ホテル礼文荘

宿でチェックインを済ませ、身軽になって近所をお散歩がてら久種湖畔キャンプ場へ。予定してなかったけど、せっかくなので久種湖を一周してみる。

礼文島の久種湖一周

  • 久種湖での日本最北の湖散歩
  • 礼文島久種湖畔コースでのトレッキング
  • ジャコウアオイ
  • スコトン岬に沈む夕日の絶景
  • 久種湖夕暮れ時の静寂な湖面

久種湖は日本で一番北にある湖。湖を一周できる久種湖畔コースが整備されており、色々な花を眺めながら1時間弱の散歩を楽しんだ。

スコトン岬の夕焼け絶景パノラマ
スコトン岬の夕焼けのパノラマ

スコトン岬の夕焼けが美しい。これだけでも礼文島に来た甲斐があった。

礼文島の海の幸豊富な夕食
夕食

8月6日 礼文島縦断8時間コース。礼文島→利尻島

利尻山登山前日の礼文島朝食
朝食

早めに朝食をいただき、宿を朝7時にチェックアウト。

礼文島縦断(8時間コース+桃岩展望台を経て香深港)

今日は、愛とロマンの8時間コースというトレッキングコースで、礼文島を縦断する。

  • 礼文島8時間コース開始
  • 礼文島トレッキング
  • ジャコウアオイの群生地観察
  • 澄海岬での礼文島絶景スポット
  • 礼文島のハイキングコース
  • イブキジャコウソウの紫絨毯
  • ウエンナイの集落での途中休憩
  • 桃岩での礼文島のシンボル的岩峰

8時間コースにプラスして桃岩展望台まで進んで、じっくりと礼文島を網羅する8時間弱のトレッキングを堪能した。花の浮島の名に恥じない素晴らしい体験だった。

礼文島を出港しての利尻島へ移動
礼文島を出港

利尻島へのフェリーに乗船。さようなら礼文島。短い滞在だったけど、忘れられない体験になった。

礼文島から利尻島へ。いよいよ明日は利尻山に登山

利尻島の鴛泊港とペシ岬の印象的地形
利尻島の鴛泊港

あっという間に利尻島の鴛泊港へ。利尻山に負けないくらい印象的な地形のペシ岬。

ミルピスの利尻島名物乳酸飲料
ミルピス

鴛泊港に着いて、目の前の土産物屋(レンタカー屋)で利尻名物の乳酸飲料ミルピスをゲット。ルナヨーグルトを飲んでる感じ。

利尻島の海の幸豊富な夕食
夕食

昨日といい今日といい、ウニの小鉢が必ずあるのが嬉しい。そして、明日に向けて熟睡。いよいよ利尻山だ。

実際に登ってみた

日程: 2017年08月07日(月) [日帰り] 天候: 快晴

アクセス

登山口へは宿からの送迎してもらう。下山後は、登山口から利尻空港まで歩いた。

飛行機: 利尻空港 14:35[15:00] → 15:25[15:49] 新千歳空港(機材到着遅れで25分遅延)

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
08:0420.5km1,623m1,799m

コースタイム

ルート: 利尻山北麓野営場-長官山-利尻山北峰-長官山-利尻山北麓野営場-利尻空港

利尻山は鴛泊コースでのピストン登山。朝早いスタートで快晴の下、22座目の百名山を目指す。

山行タイムライン
  • 05:06
    利尻山北麓野営場(登山口)
    利尻北嶺野営場の登山者集合
    利尻北嶺野営場

    宿から鴛泊コースの登山口である利尻北嶺野営場まで送迎していただく。だいたい5時くらいにみんな上がっていくので、この時間が一番賑わう時間帯。

    利尻山登山開始のウッドチップ整備道

    甘露泉水までウッドチップを固めた歩きやすい道、両側には花が咲いていて、これから登っていく気分を高めてくれる。

  • 05:14
    甘露泉
    甘露泉水での最後の水場補給
    甘露泉水

    程なく最後の水場となる甘露泉水へ。冷たくて美味しい。本当に甘く感じるのはなんでだろう。

    甘露泉水の汲み口位置と容器注意
    甘露泉水

    汲み口が下の方なので、口径の狭いペットボトルだと汲みづらいかもしれない。

    ツバメオモトの青い実での高山植物観察
    ツバメオモト

    ツバメオモトの青い実。利尻山の自然は豊かだ。

    利尻山樹林帯での4合目野鳥の森
    4合目での野鳥の森標識
    4合目

    4合目 野鳥の森。1合ごとに名前が付いてるのいいな。

    ツルアジサイの白い花での登山道彩り
    ツルアジサイ
    5合目での雷鳥の道標識
    5合目

    5合目 雷鳥の道標。

    利尻山北側斜面での礼文島展望

    前日までの曇天模様とは違って、真っ青な快晴で昨日までいた礼文島もバッチリ見える。北側からのコースなので、日差しも強くなくサクサクと登れる。

    6合目での第一見晴台到達
    6合目

    6合目 第一見晴台。

    鴛泊の街並みとペシ岬の眺望
    鴛泊の街並み

    ペシ岬や鴛泊の街並みもよく見える。

    6合目からの礼文島と日本海パノラマ)
    6合目からのパノラマ
    チシマギキョウの可憐な青い花
    チシマギキョウ?
    ミヤマアキノキリンソウの黄色い花
    ミヤマアキノキリンソウ
    7合目での胸突き八丁の本格登山開始
    7合目

    7合目 胸突き八丁。ここのあたりから本格的な登り道になっていき、次の8合目までが長く感じる。

    利尻山中腹での登山道の勾配変化
    7合目から8合目への樹林帯登山
    長官山の手前ピーク確認
    長官山

    手前のピークが長官山。

  • 07:03
    長官山
    8合目長官山
    8合目 長官山

    8合目 長官山。

    長官山からの利尻岳山頂展望
    長官山からの利尻岳

    長官山まで登るとようやく利尻山のピークが見えてくる。あれが今日の目標だ。

    長官山からの眺め
    利尻岳山小屋の赤い屋根確認

    赤い屋根の避難小屋が見えてきた。

  • 07:20
    利尻岳山小屋
    利尻岳山小屋での鞍部休憩地点
    利尻岳山小屋

    鞍部にある利尻岳山小屋。裏側には携帯トイレブースあり。

    利尻岳山小屋内部での避難設備確認
    利尻岳山小屋

    利尻岳山小屋の中を覗いてみた。

    9合目での名前なし標識
    9合目

    9合目。ここは特に名前がなかったようだ。

    利尻山上部での岩場登山開始
    岩場

    今までの登山道とは打って変わって岩場や

    利尻山崩壊ザレ場での一列通行
    ザレ場

    一人ずつしか通れない崩壊したザレ場が現れる。

    利尻山山頂直下での急登区間
  • 07:59
    沓形分岐
    沓形分岐での登山道合流地点
    利尻山土砂流出防止の保全整備

    何メートルも土が抉れた登山道は、これ以上の土砂流出を防ぐために様々な保全整備がされていて、登りやすくなっている。

    利尻山山頂への最終アプローチ
    利尻山山頂直前での慎重な足運び
    利尻山山頂はガスってる

    山頂が見えてきたが、ちょっとガスってる。

  • 08:16
    利尻山北峰
    利尻山頂上での22座目百名山達成
    利尻山頂上

    利尻山頂上についたー!船のスクリューが奉納されているのは利尻島らしさがあって良いね。22座目の百名山制覇だ。

    利尻山山頂での初北海道百名山記念
    利尻山山頂は次第に晴れてきた
    利尻山山頂での大展望
    利尻山からの礼文島・北海道・サハリンパノラマ
    利尻山からのパノラマ

    左に礼文島、右に北海道、そしてその間に薄っすらとサハリンが見えた。この展望は本当に素晴らしい。

    利尻山山頂での休憩と絶景堪能
    利尻山とミルピス
    利尻山とミルピス

    利尻山にミルピス(中身はVAAM)を奉納。形だけで持ち帰ったけど。

    利尻山山頂
    利尻山南峰とローソク岩の地形観察
    利尻山南峰とローソク岩

    利尻山南峰とローソク岩。利尻島の地形は本当に面白い。

  • 08:58
    沓形分岐
    リシリブシの群落での下山中発見
    リシリブシの群落

    下山中。登っている時には気づかなかったが9合目と避難小屋の間にはリシリブシの群落が。利尻島固有の植物だ。

  • 09:30
    利尻岳山小屋
  • 09:38
    長官山
  • 11:12
    甘露泉
  • 11:29
    利尻山北麓野営場(登山口)
    利尻空港への徒歩移動開始

    時間に余裕があるので、利尻空港まで歩くことにした。登山口まで降りた後、アプローチ道を歩いて鴛泊の街へ。途中までウッドチップを固めた歩道となっており、足に優しい。

  • 11:59
    利尻島ファミリーキャンプ場ゆ〜に
  • 12:07
    旅の宿 しらかば
    鴛泊のセイコーマートでの休憩
    鴛泊のセイコーマート

    鴛泊のセイコーマートでちょっと休憩。

  • 12:24
    北国グランドホテル/コテージ北国
    利尻山を振り返りながらの下山
    利尻山
    Googleナビの面白いルート選択

    利尻空港までのルートをGoogleに託すと、普通に考えたら絶対選ばない、こういう道へといざなってくれるので好き。

    利尻空港への歩行
  • 13:09
    利尻空港
    利尻空港到着での足の疲労実感
    利尻空港

    利尻空港に到着。流石にアスファルトの道を長く歩くと足が痛い。

    利尻空港での最果ての空港風情
    利尻空港

利尻空港

利尻昆布ラーメンでの空港グルメ
利尻昆布ラーメン

新千歳へ飛ぶ飛行機の到着が遅れていたので、空港で利尻昆布がたっぷりはいった利尻昆布ラーメンを食べる。あっさりしてて、スルスル食べられる。

滑走路の向こうに利尻山の絶景ロケーション
滑走路の向こうに利尻山

利尻空港のロケーション、滑走路の向こうに利尻山がそびえてるの最高でしょ。この空港は本当に素敵だ。

搭乗待合室での前面ガラス張り設計
搭乗待合室

搭乗待合室は前面ガラス張りで、到着した飛行機がよく見える。タラップから降りてきた乗客のほとんどがカメラを取り出し撮影してた。

利尻空港からの搭乗と撮影体験

こんどは搭乗客が撮影する番。

利尻空港での素敵な空港体験

利尻空港は、素敵な空港でした。

下山後の感想

礼文・利尻の2泊3日の遠征も最終日、本命の利尻山に登る日がやってきた。旅の前から天気をずっと心配していたが、最高の青空が広がっていて本当に運が良かった。

利尻産の登山道はよく整備されており、無理のある段差も少なく非常に登りやすかった。9合目からの崩壊したザレ場では、土砂流出を防ぐために金網などで保全整備されており安心して通過できる。

ただ、樹林帯では頭上にある低木に頭やザックをぶつけることがあった。

帰りの飛行機の時間に間に合うために、登り4時間・下り3時間くらいと考えていたが、登山道の登りやすさもあってそれより幾分早く登れた。ただ、下りは小石や浮き石が多く気を使うのでペースには乗れない感じで、登山口で甘露泉水を飲むことを考えながら下っていた。

登山口から利尻空港までは1時間半ほどかかった。下山があと10分ほど早ければ利尻富士温泉のバス停で空港行きに乗ることができたと思うが、空港に早く着きすぎてもやることないので歩いてよかったかと。

今回の遠征は、礼文8時間コーストレッキング、利尻山登山と充実してた反面、スケジュールを詰め込んで忙しなかったので、今度訪れる機会があればゆったりと滞在したい。

かかった費用と装備

初の北海道遠征ってことで、飛行機を使った本格的な離島登山。航空券は株主優待とLCCを駆使して節約を試みた。

交通費用

  • 飛行機: 羽田→稚内 19,590円・利尻→新千歳 13,200円・新千歳→羽田 6,960円
  • 電車: 726+195円
  • 高速バス: 成田→東京 1,000円
  • 路線バス: 稚内空港→稚内駅 600円、礼文島 960円
  • フェリー: 稚内→礼文香深 2,370円・礼文香深→利尻鴛泊 850円

交通費合計: 46,451円

宿泊費用

  • 礼文島(2食付): 7,560円
  • 利尻島(2食付): 9,450円

宿泊費合計: 17,010円

装備費用

  • 携帯トイレ: 638円(モンベルのO.D.トイレキット セット)
  • iPhone充電ケーブル: 1,706円(忘れ物での現地調達)

装備費合計: 2,344円

食費・その他

  • 昼食: 3日分 2,500円
  • 夕食: 1日分
  • 行動食: 2日分 600円

食費合計: 3,100円

総費用

合計: 68,905円

航空券節約テクニック

航空券はANAの旅割55と株主優待割引を使った。旅割は割引率が高いが、キャンセルに取消手数料がかかるので変更などはし辛い。株主優待割引は半額になって日時の変更も可能。

利尻空港からの便には旅割が設定されていなかったので、こちらに株主優待割引を利用した。株主優待割引はANAの100株以上の株式を持っていると半期に1回貰える株主優待。以前からANAの株を持っていたので、いろんな所で活用させてもらっている。

新千歳から羽田行きにはバニラエア(今はピーチに統合された)というLCCを使った。LCCだと機内持ち込みできる荷物に重量制限があったり、預け荷物が有料だったりするので、縦走するような遠征には使いづらいかと。

今回、新しい装備として用意したのは、モンベルのO.D.トイレキット セット。利尻山には山中にトイレがないので、携帯トイレを自分で用意する必要がある。

飛行機を使った北海道遠征としては、かなりコストパフォーマンスが良かったと思う。礼文島8時間コース、利尻山登山、そして北海道の自然を満喫できて7万円弱なら満足だ。

今になって思うこと

飛行機を使った北海道遠征。これまでの遠征と違って、全ての持ち物を背負わないといけないので、礼文島縦断から利尻山の登山まで、ずっと縦走してる気分だった。

利尻山を登りに来たとしても、利尻島だけじゃなく、礼文島にも立ち寄ってもらいたい。花の浮島と言われるだけあって、どこもかしこも御花畑が広がって、絶景の波状攻撃で頭が麻痺してしまうほど。

利尻山自体も、整備された登山道で安全に登れるし、山頂からの展望は圧巻。礼文島、北海道本土、そして条件が良ければサハリンまで見える。日本の最北端でこんな絶景を楽しめるなんて、本当に贅沢な体験だった。

利尻空港も印象的だった。滑走路の向こうに利尻山が聳える景色は、日本でもここでしか見られない特別なもの。小さな空港だけど、旅の締めくくりにふさわしい素敵な場所だった。

初の北海道遠征として利尻山を選んだのは正解だった。アクセスの大変さはあるけど、それを補って余りある魅力がある。北海道の百名山の中でも特別な存在だと思う。


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