祖母山に向かうまで
今日は阿蘇山に加えて祖母山にも登る予定なので、阿蘇山を下山後に祖母山の登山口となる北谷登山口へと向かう。九州遠征4座目となる祖母山は、大分・熊本・宮崎の三県境に位置する山として知られている。

その三県に跨る県道、県道8号線(竹田五ヶ瀬線)を走行していると、目の前に特徴のある稜線の山が見えてきた。あれが祖母山だろうか。阿蘇山とはまた違った、どっしりとした山容だ。
それからほどなく県道から砂利道の林道を経て、北谷登山口へと到着。
実際に登ってみた
日程: 2018年6月17日(土) [日帰り] 天候: 晴れ
アクセス
北谷登山口までは長い砂利道の林道を進む必要がある。距離はそれほどでもないが、道幅が狭いので離合するには苦労する。 北谷登山口に駐車場はあるが、路側帯に駐車している車も多かった。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
03:09 | 8.2km | 815m | 813m |
コースタイム
ルート: 北谷登山口-(千間平コース)-国観峠-祖母山-(風穴コース)-風穴-北谷登山口
- 10:21北谷登山口
北谷登山口 祖母山の北谷登山口までは、たどり着くのがハード。カーナビで北谷登山口と設定されているのは林道の入り口で、そこから砂利道の離合がし辛い狭い道が続く。皇海山の栗原川林道で林道恐怖症となっていたので、怒りの時速10キロ走行をキメた。
北谷登山口 ちょうど下山者が帰られたようで、登山口の駐車場が空いていた。林道を何キロも進んだ山奥だが、沢山の車や人がいて流石百名山だと感じた。
千間平コースと風穴コース 祖母山の山頂へ向かう登山道は北谷登山口からは、千間平コースと風穴コースの2つある。同じ登山口でピストンにならないというのは、とても嬉しい。周回できるのは登山の醍醐味だ。
千間平コース 登りは千間平コースを選択。
1合目の道標 登山口から0.53キロごとにある道標。合目表示があるのは分かりやすい。
- 11:02
- 11:14
- 11:32
- 12:05祖母山
祖母山山頂 ついに祖母山の山頂に到達。標高1,756mで、九州本土では九重連山に次ぐ高さだ。
祖母山からの眺め ミヤマキリシマ ミヤマキリシマはギリギリ咲いていた。
ミヤマキリシマ ミヤマキリシマ ミヤマキリシマ 祖母山山頂 三角点 祖母山からの眺め 祖母山からの眺め 祖母山頂上 阿蘇山が見える 祖母山から見る阿蘇山。午前中に登った山が見えるのは感慨深い。
風穴コースで下りる 登りとは違って、下りは風穴コースへ。周回コースの醍醐味を味わえる。
急坂 急坂を下る。両側のトラロープは結び目のコブがあるので、コース誘導というより、滑落防止のためにあるっぽい。
ハシゴ場 下に見えるアルミ脚立を頼りに下りていく。
ハシゴ場 2つ連結されたハシゴ。
- 12:57
- 13:29
高千穂神社と高千穂峡に寄り道
明日登るのは霧島山だが、登山規制で霧島山の最高峰である韓国岳へは登れないので、高千穂峰へ登る計画だ。高千穂峰への登山口は鹿児島県側からのアプローチとなるため、宮崎の海岸線沿いから大回りする必要がある。
そのドライブの途中、「神話のふる里」高千穂を通るので寄り道観光。


高千穂峡。10年前に九州を縦断するドライブをしていたときに、高千穂峡に寄ったことがある。しかし、その時は日がすっかり落ち、真っ暗闇の中で何も見えていなかったので、今回見るものは全部新鮮。





真名井の滝。滝の間近まで行けるボートが涼しげ。

セリアのムースアイスを食べる(このアイスも最近は東京に売ってる)。
この後は、高千穂峡から高千穂峰までの大移動。延岡方面へ降りて、宮崎市を経由して霧島神社方面へ向かった。
下山後の感想
コース状況・危険箇所等
泥濘み多く、滑りやすい。特に茶色の粘土質の土は、思いもよらない方向に滑るので注意。 風穴コースはロープや脚立ハシゴなどありトリッキー、渡渉もある。
感想・記録
九州登山遠征4座目の祖母山。午前中に登った阿蘇山から来たのだが、ダートの林道が想定よりはるかに長くて辛かった。離合は譲り3譲られ1の4回でした。
道中は景観も無く花も少なく、黙々と泥濘みと格闘して登ってた印象。それだけに山頂に着いた時の開放感は格別でした。周回コースで千間平コースと風穴コースの両方を体験できたのも良かった。
明日は遠征最終日として霧島連山 高千穂峰へ登ります。
かかった費用と装備
費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 開聞岳の記事でまとめています。
今になって思うこと
最初の計画時には、九重山と阿蘇山の2座登山または祖母山加えた3座登山も考えたのだが、九重山は坊ガツルも含めてぐるりと周回したかったので、九重山だけたっぷり1日を割く計画となった。九重山を牧ノ戸峠から久住山までのピストンという計画にすれば、一日3座も十分可能だと思う。
祖母山は三県境という特殊な立地と、千間平コースと風穴コースという対照的な2つのルートが楽しめる山だった。泥濘の多さには閉口したが、それも含めて祖母山らしい体験だったのかもしれない。