日本百名山全山踏破 44座目 祖母山 | 三県境の山・風穴コース周回と阿蘇遠望

祖母山山頂 日本百名山
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祖母山に向かうまで

今日は阿蘇山に加えて祖母山にも登る予定なので、阿蘇山を下山後に祖母山の登山口となる北谷登山口へと向かう。九州遠征4座目となる祖母山は、大分・熊本・宮崎の三県境に位置する山として知られている。

県道8号線から望む祖母山
祖母山

その三県に跨る県道、県道8号線(竹田五ヶ瀬線)を走行していると、目の前に特徴のある稜線の山が見えてきた。あれが祖母山だろうか。阿蘇山とはまた違った、どっしりとした山容だ。

それからほどなく県道から砂利道の林道を経て、北谷登山口へと到着。

実際に登ってみた

日程: 2018年6月17日(土) [日帰り] 天候: 晴れ

アクセス

北谷登山口までは長い砂利道の林道を進む必要がある。距離はそれほどでもないが、道幅が狭いので離合するには苦労する。 北谷登山口に駐車場はあるが、路側帯に駐車している車も多かった。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
03:098.2km815m813m

コースタイム

ルート: 北谷登山口-(千間平コース)-国観峠-祖母山-(風穴コース)-風穴-北谷登山口

山行タイムライン
  • 10:21
    北谷登山口
    北谷登山口の駐車場と登山者用の施設
    北谷登山口

    祖母山の北谷登山口までは、たどり着くのがハード。カーナビで北谷登山口と設定されているのは林道の入り口で、そこから砂利道の離合がし辛い狭い道が続く。皇海山の栗原川林道で林道恐怖症となっていたので、怒りの時速10キロ走行をキメた。

    北谷登山口
    北谷登山口

    ちょうど下山者が帰られたようで、登山口の駐車場が空いていた。林道を何キロも進んだ山奥だが、沢山の車や人がいて流石百名山だと感じた。

    千間平コースと風穴コースの分岐案内標識
    千間平コースと風穴コース

    祖母山の山頂へ向かう登山道は北谷登山口からは、千間平コースと風穴コースの2つある。同じ登山口でピストンにならないというのは、とても嬉しい。周回できるのは登山の醍醐味だ。

    千間平コースの登山道
    千間平コース

    登りは千間平コースを選択。

    千間平コース1合目の道標
    1合目の道標

    登山口から0.53キロごとにある道標。合目表示があるのは分かりやすい。

  • 11:02
    1446三角点
    千軒平の平坦で歩きやすい登山道
    千軒平

    しばらく登りが続くが、千軒平に入るとなだらかな道に。この平坦な区間は歩いていて気持ちいい。

    千間平コース5合目
    5合目
    祖母山の泥濘の多い登山道
    祖母山の登山道

    時々段差があり、土がそのまま出ているので滑りやすい。祖母山の登山道は全体的に泥濘が多い印象だ。

  • 11:14
    茶屋跡
    千間平コース沿いに咲くタツナミソウの紫色の花
    タツナミソウ
  • 11:32
    国観峠
    大分・熊本・宮崎三県境の国観峠
    三国境

    ぽっかりと開けた三国境。お地蔵さんも。

    国観峠から山頂への粘土質で滑りやすい登山道
    滑りやすい登山道

    雨降りのときには歩きたくない道。粘土質の土も時折あって、思いもよらない滑り方をする。

    千間平コース9合目
    9合目
    祖母山山頂手前の水が滲み出る湿った登山道
    山頂手前

    山頂近くになるが、水が滲み出ていて路面が濡れている所が多かった。

  • 12:05
    祖母山
    祖母山山頂(1756m)の標識
    祖母山山頂

    ついに祖母山の山頂に到達。標高1,756mで、九州本土では九重連山に次ぐ高さだ。

    祖母山山頂からの九州山地の展望
    祖母山からの眺め
    祖母山山頂に咲くミヤマキリシマの薄紫色の花
    ミヤマキリシマ
    ミヤマキリシマ

    ミヤマキリシマはギリギリ咲いていた。

    祖母山山頂付近に群生するミヤマキリシマ
    ミヤマキリシマ
    祖母山山頂の岩場に咲くミヤマキリシマの花
    ミヤマキリシマ
    祖母山山頂のミヤマキリシマ
    ミヤマキリシマ
    祖母山山頂
    祖母山山頂
    祖母山山頂の三角点
    三角点
    祖母山からの眺め
    祖母山からの眺め
    祖母山からの眺め
    祖母山からの眺め
    祖母山頂上
    祖母山頂上
    祖母山山頂
    祖母山山頂からの眺望
    祖母山山頂からの眺望
    祖母山山頂から望む午前中に登った阿蘇山
    阿蘇山が見える

    祖母山から見る阿蘇山。午前中に登った山が見えるのは感慨深い。

    祖母山山頂から見下ろす
    祖母山山頂からの眺め
    祖母山山頂
    風穴コースで下りる
    風穴コースで下りる

    登りとは違って、下りは風穴コースへ。周回コースの醍醐味を味わえる。

    風穴コース
    風穴コース
    風穴コースの急坂とトラロープ
    急坂

    急坂を下る。両側のトラロープは結び目のコブがあるので、コース誘導というより、滑落防止のためにあるっぽい。

    風穴コースのハシゴ場
    ハシゴ場

    下に見えるアルミ脚立を頼りに下りていく。

    風穴コースの2段連結された金属ハシゴ
    ハシゴ場

    2つ連結されたハシゴ。

  • 12:57
    風穴
    風穴の洞窟入口
    風穴の入り口
    風穴の洞窟内部の暗い空間
    風穴

    最初、この中を通るのがコースかと勘違いしてた。あまりに暗いので違うだろと理解。風穴という名前の通り、涼しい風が出ている。

    風穴コース下部の沢沿いの登山道
    沢沿いの登山道

    途中から沢沿いを歩くので渡渉する場面が何回もある。

    風穴コース沢の渡渉地点とせせらぎ
    渡渉
    風穴コース沿いに生えるキノコの様子
    キノコ
    風穴コース
    風穴コース沢沿い
    風穴コース沢沿い
    風穴コースから舗装道路へ

    沢沿いのルートを抜けて、舗装された道路へ。

  • 13:29
    北谷登山口
    下山後の北谷登山口駐車場
    北谷登山口

    無事に周回コースを完了して北谷登山口に戻ってきた。

高千穂神社と高千穂峡に寄り道

明日登るのは霧島山だが、登山規制で霧島山の最高峰である韓国岳へは登れないので、高千穂峰へ登る計画だ。高千穂峰への登山口は鹿児島県側からのアプローチとなるため、宮崎の海岸線沿いから大回りする必要がある。

そのドライブの途中、「神話のふる里」高千穂を通るので寄り道観光。

高千穂神社の境内
高千穂神社
高千穂峡
高千穂峡

高千穂峡。10年前に九州を縦断するドライブをしていたときに、高千穂峡に寄ったことがある。しかし、その時は日がすっかり落ち、真っ暗闇の中で何も見えていなかったので、今回見るものは全部新鮮。

高千穂峡遊歩道の散策路
高千穂峡遊歩道
高千穂峡遊歩道からの渓谷美
高千穂峡遊歩道
高千穂峡の柱状節理
高千穂峡
高千穂峡の柱状節理
高千穂峡
高千穂峡の真名井の滝
高千穂峡

真名井の滝。滝の間近まで行けるボートが涼しげ。

セリアのムースアイス
ムースアイス

セリアのムースアイスを食べる(このアイスも最近は東京に売ってる)。

この後は、高千穂峡から高千穂峰までの大移動。延岡方面へ降りて、宮崎市を経由して霧島神社方面へ向かった。

下山後の感想

コース状況・危険箇所等

泥濘み多く、滑りやすい。特に茶色の粘土質の土は、思いもよらない方向に滑るので注意。 風穴コースはロープや脚立ハシゴなどありトリッキー、渡渉もある。

感想・記録

九州登山遠征4座目の祖母山。午前中に登った阿蘇山から来たのだが、ダートの林道が想定よりはるかに長くて辛かった。離合は譲り3譲られ1の4回でした。

道中は景観も無く花も少なく、黙々と泥濘みと格闘して登ってた印象。それだけに山頂に着いた時の開放感は格別でした。周回コースで千間平コースと風穴コースの両方を体験できたのも良かった。

明日は遠征最終日として霧島連山 高千穂峰へ登ります。

かかった費用と装備

費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 開聞岳の記事でまとめています。

今になって思うこと

最初の計画時には、九重山と阿蘇山の2座登山または祖母山加えた3座登山も考えたのだが、九重山は坊ガツルも含めてぐるりと周回したかったので、九重山だけたっぷり1日を割く計画となった。九重山を牧ノ戸峠から久住山までのピストンという計画にすれば、一日3座も十分可能だと思う。

祖母山は三県境という特殊な立地と、千間平コースと風穴コースという対照的な2つのルートが楽しめる山だった。泥濘の多さには閉口したが、それも含めて祖母山らしい体験だったのかもしれない。


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