アニメ『ヤニねこ』の放送が終わってしばらく経って、ヤニねこロスに陥っていましたが、アニメ『FX戦士くるみちゃん』のおかげでだいぶ平静を取り戻してきています(謎)。
『ヤニねこ』のOPを初めて見た時にパロディ元になった映画を全部観てみたいなって思い立ち、少しずつ観ていたのですが、ようやく(ヤニねこが終わって旬も過ぎてる今になって)全部観終わりました。
1分半のOP映像には、古今東西の名作映画のワンシーンが次々と登場します。
海外のファンが元ネタを特定した比較動画によると、全54カット。重複とサイゼリヤのメニューを除くと47作品です。
そのうち既に観ていたのは28作品でした。残りはU-NEXTを中心に、毎日少しずつ観るのが日課になっていました。
- ネタバレ注意
- 忙しい人向けまとめ
- ヤニねこOPの元ネタ47作品(OP登場順)
- 1. トレインスポッティング(1996年)★4.0
- 2. 夕陽のガンマン(1965年)★2.8 初見
- 3. 男たちの挽歌(1986年)★3.5 初見
- 4. ブレードランナー(1982年)★3.2
- 5. コンスタンティン(2005年)★3.1
- 6. ブレックファスト・クラブ(1985年)★4.2 初見
- 7. 気狂いピエロ(1965年)★3.8 初見
- 8. シン・シティ(2005年)★3.1 初見
- 9. ジョーカー(2019年)★3.9
- 10. ブレイキング・バッド(TVシリーズ)
- 11. レオン(1994年)★5.0
- 12. 青い春(2001年)★3.4 初見
- 13. 恋のミニスカ ウエポン(2004年)★3.2 初見
- 14. レディ・オア・ノット(2019年)★3.9 初見
- 15. チャイナタウン(1974年)★2.3
- 16. マレーナ(2000年)★3.3
- ブレックファスト・クラブ(2回目)
- 17. フットルース(1984年)★3.5 初見
- ブレックファスト・クラブ(3回目)
- フットルース(2回目)
- 18. ダーティ・ダンシング(1987年)★3.4 初見
- サイゼリヤのメニュー(番外)
- 19. 探偵物語(TVドラマ版、1979年)
- 20. コーヒー&シガレッツ(2003年)★3.6 初見
- 21. スタンド・バイ・ミー(1986年)★3.5
- 22. ジム・キャリーはMr.ダマー(1994年)★3.2 初見
- トレインスポッティング(2回目)
- 23. KIDS/キッズ(1995年)★2.4
- 24. 教皇選挙(2024年)★3.6
- 25. ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年)★3.4
- 26. プロジェクトA(1983年)★3.6
- 27. ユージュアル・サスペクツ(1995年)★4.0
- 28. バイオハザードIII(2007年)★3.1 初見
- 29. キング・オブ・コメディ(1983年)★3.5
- 30. 花様年華(2000年)★2.3
- 31. アオイホノオ(TVドラマ、2014年)初見
- 32. パルプ・フィクション(1994年)★3.5
- 33. ミッドサマー(2019年)★3.3
- 34. 幸福の黄色いハンカチ(1977年)★3.6
- 35. 天使の涙(1995年)★3.3 初見
- ブレックファスト・クラブ(4回目)
- 36. 呪怨2(2003年)★3.1 初見
- 37. ロード・オブ・ザ・リング(2001年)★2.9
- 38. アウトレイジ(2010年)★2.5
- 39. ファイト・クラブ(1999年)★3.5
- 40. さらば友よ(1968年)★3.4 初見
- 41. フラッシュダンス(1983年)★3.3
- 42. スパイダーマン3(2007年)★3.4 初見
- 43. ウェンズデー(TVシリーズ)
- 44. アナザーラウンド(2020年)★2.9 初見
- 45. タイタニック(1997年)★3.5
- 46. デス・プルーフ in グラインドハウス(2007年)★4.1
- 47. サタデー・ナイト・フィーバー(1977年)★3.7
- さらば友よ(2回目)
- 今回観てよかった3本
ネタバレ注意
この記事では、各作品のラストシーンやオチに触れています。比較動画にも元ネタの重要な場面がそのまま映っているので、これから観る予定の作品がある人は気をつけてください。
まずは元ネタとOPを並べた比較動画をどうぞ。元ネタの映像の下に作品名が出るので、答え合わせしながら観ると楽しいです。
忙しい人向けまとめ
- 対象: ヤニねこOPのパロディ元47作品(映画43本+TVシリーズ4本)
- 既に観ていた作品: 28作品
- 今回初めて観た作品: 19作品
- 平均点: ★3.39(映画43本、Filmarksの評価)
- 観てよかった3本: 『レディ・オア・ノット』『気狂いピエロ』『ブレックファスト・クラブ』
ヤニねこOPの元ネタ47作品(OP登場順)
OPに出てくる順に、Filmarksでつけた点数と一言感想を並べました(自分のレビュー一覧はこちら)。「初見」は今回のきっかけで初めて観た作品です。
「OP 0:27」のような時間のリンクを押すと、上の比較動画のその場面から再生できます。何度も登場する作品は「2回目」として別に載せています。
Filmarksのリンクからは、サブスクの配信状況も確認できます。
1. トレインスポッティング(1996年)★4.0
OP 0:00|ダニー・ボイル監督/イギリス/93分
OPの一発目は、ヤクをキメたレントンが後ろ向きにゆっくり床へ沈んでいく場面。
大学生の時にポスターを部屋に貼っていた(トレインスポッティングのポスターを貼るのは一人暮らしあるあるだと思う)くらい好きな作品。ヤニよりヤバいものをやってるけど。
2. 夕陽のガンマン(1965年)★2.8 初見
OP 0:02|セルジオ・レオーネ監督/イタリア・スペイン/132分
帽子で顔を隠し、うつむき加減で葉巻に火をつけるイーストウッド。
『続・夕陽のガンマン』から遡る形で観ましたが、王道パターンの始祖なのに今観ると既視感が勝ってしまい、申し訳ない気持ちに。どんな状況でも絶対に外さないガンマンたちの鬼エイムには笑いました。
3. 男たちの挽歌(1986年)★3.5 初見
OP 0:02|ジョン・ウー監督/香港/95分
マークが燃やした100ドル札でタバコに火をつける伝説のシーン。ヤニねこは同じサングラス姿で、お札の代わりに雑誌を燃やしています。
香港のごちゃついた街並みでドンパチやるのは、よく考えたら発明。途中で台湾と香港のロケーションが入り混じるので、日本人の自分にはどこがどこだか分かりません。
4. ブレードランナー(1982年)★3.2
OP 0:03|リドリー・スコット監督/アメリカ・香港/117分
フォークト=カンプフ検査を受けながら、レイチェルが優雅にタバコをくゆらせる場面。
サイバーパンクの雰囲気をゲームで先に知っていたので、原点を観て「ここからか」と納得した作品。
5. コンスタンティン(2005年)★3.1
OP 0:04|フランシス・ローレンス監督/アメリカ/121分
キアヌ演じるコンスタンティンがタバコに火をつける場面。
吸いすぎて肺がんになった主人公なので、ヤニねこOPに呼ばれるのも当然の喫煙者代表です。『R15+じゃダメですか?』(後述)で厨二病ホイホイと紹介されていて期待したものの、吸引力はそこまでなかった印象。
6. ブレックファスト・クラブ(1985年)★4.2 初見
OP 0:04|ジョン・ヒューズ監督/アメリカ/97分
OPに4回登場する最多出場作品。1回目は、図書館でみんなで回しているモノ(タバコではない)の煙を、サングラス姿のブライアンが吐き出す場面です(ここでは一瞬)。
キャラクターがバラバラな5人が補習で過ごす一日が濃密で愛おしい。それぞれの脆さと個性が絡み合い、互いを受け入れていく過程に心を打たれました。ラストでカップルになれずあぶれた姿を自分に重ねつつも、不思議と気分は晴れやか。
7. 気狂いピエロ(1965年)★3.8 初見
OP 0:05|ジャン=リュック・ゴダール監督/フランス・イタリア/109分
バスタブでタバコをくわえながら本を読むベルモンドの場面。
ヤニねこが読んでいるのは美術史の本ではなく漫画。画面を支配する青・赤・黄の原色が鮮烈で、やっていることはコミカルでシュールなのに、その傍らで人がどんどん死んでいくドライさに思わず笑ってしまいます。
8. シン・シティ(2005年)★3.1 初見
OP 0:05|フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス監督/アメリカ/124分
ベニチオ・デル・トロ演じる悪徳警官ジャッキー・ボーイが、車内でタバコに火をつける場面。OPもちゃんとモノクロになります。
モノクロの画面と強烈な陰影が、ブルース・ウィリスの渋さを何倍にもブースト。ハードボイルドなのに時々コミカルで、今となってはショボいCGも味わい深い。
9. ジョーカー(2019年)★3.9
OP 0:06|トッド・フィリップス監督/アメリカ/122分
タバコをくわえて階段を踊りながら降りてくる、あの有名な場面。
ヤニねこはピエロメイクも赤いスーツもなしで、タバコだけはしっかりくわえています。作品自体は、優しさにあふれるハートウォーミングストーリー(※個人の感想です)。
続編なんてなかった。いいね?
10. ブレイキング・バッド(TVシリーズ)
OP 0:07|TVシリーズ/アメリカ
ウォルターが巻き紙をペロッと舐める場面を、ヤニねこが同じ顔で再現。
Netflixで映画版『エルカミーノ』までノンストップで観て、そのまま『ベター・コール・ソウル』に突入して時間が溶けた思い出。ジェシーには何度も嫌気がさしつつも、結局は憎めない愛着が残りました。ちなみにウォルターは肺がんの宣告から物語が始まりますが、本人はタバコを吸わない。理不尽。
11. レオン(1994年)★5.0
OP 0:08|リュック・ベッソン監督/フランス・アメリカ/111分
12歳のマチルダが、タバコを指に挟んだまま手すりに座って足をぶらぶらさせる場面(ゲイリー・オールドマンが来るぞ!)。
『レオン』を超える映画は出てこないと思って最高点をつけた作品。大人になったナタリー・ポートマン本人に色々言われてはいるものの、全部が大好きです。完全版よりオリジナル派。
12. 青い春(2001年)★3.4 初見
OP 0:12|豊田利晃監督/日本/83分
キスのようにタバコの先をくっつけて火を移す場面と、花壇の水やり(OPではなぜかレタス)。
あのインパクトある描写が、この生々しい空気感から生まれたのかと腑に落ちました。荒れ果てた校舎や薄汚れた便所から、不良たちの最低っぷりが匂い立ってくるのが良き。47作品の中でもトップクラスのヤニ濃度です。
13. 恋のミニスカ ウエポン(2004年)★3.2 初見
OP 0:14|アンジェラ・ロビンソン監督/アメリカ/92分
アメスク姿のデヴォン青木がけだるそうにタバコをふかす場面。
銃の扱いもアクションもガバガバなのはまだ許せますが、天井から吊り下げたブランコで敵を偵察する絵面はツッコミどころが振り切れていました。百合ロマコメとしての甘酸っぱさは先鋭的。原題の『D.E.B.S.』がそのまま「デブス」にならなくて良かったです。
14. レディ・オア・ノット(2019年)★3.9 初見
OP 0:17|マット・ベティネッリ=オルピン、タイラー・ジレット監督/アメリカ/95分
衝撃の大爆散ラストのあと、血まみれのウェディングドレスで階段に座り込み、一服するグレース。この一服がすべてを持っていきます。
クラシカルで不気味なゴシックホラーの空気をまといつつ、幕が開けば流行りのサバイバルゲームでしっかりエンタメしてくれる。最高に面白かった。緊張からの落差でカタルシスが一気に高まるタイプの映画。
15. チャイナタウン(1974年)★2.3
OP 0:18|ロマン・ポランスキー監督/アメリカ/131分
干上がった水路で、警官たちに囲まれて立つ探偵ギテス(ジャック・ニコルソン)の場面。ヤニねこが同じ位置にしれっと立っています。
作品については、タイトルの付け方をミスっていると言いたい。
16. マレーナ(2000年)★3.3
OP 0:20|ジュゼッペ・トルナトーレ監督/イタリア・アメリカ/92分
マレーナがタバコをくわえた瞬間、町の男たちが一斉にライターを差し出す場面。
物語の主人公は、そんな彼女を執拗に覗き見てストーカーする少年。自分からは決して近づかず、最後に夫との再会を陰で手助けする姿は、現実の少年というより「幻」のようにも見えてきます。
ブレックファスト・クラブ(2回目)
図書館のダンスシーンで、アリソンが腕を広げる解放感たっぷりのポーズ。かわいい。
17. フットルース(1984年)★3.5 初見
OP 0:25|ハーバート・ロス監督/アメリカ/107分
OPに2回登場。パロディ元はラストのダンスかと思いきや、オープニングで踊る足元のカットでした。ヤニねこ版の足元はクロックスっぽいサンダルです。
青春映画らしからぬ田舎が舞台で、クライマックスでは抑圧されていたはずの若者たちが揃いも揃ってダンスがめちゃくちゃ上手い。いつの間にそんな練習したんだよ!とツッコまざるを得ません。
ブレックファスト・クラブ(3回目)
同じく図書館のダンスシーンから、ベンダーのキレのある動き。
フットルース(2回目)
オープニングの足元ダンス、別の靴バージョン。
18. ダーティ・ダンシング(1987年)★3.4 初見
OP 0:27|エミール・アルドリーノ監督/アメリカ/105分
ラスト、ジョニーが客席の通路をずんずん歩いてベイビーを迎えに行く場面。こちらに向かって歩いてくるのは、なぜか大家です。
ラストのダンスと選曲の素晴らしさに文句なし。ただ、頑なだった父親があっさり娘を許すのは、いくらなんでもチョロすぎ。
サイゼリヤのメニュー(番外)
映画ではなくサイゼリヤのメニュー表(3301 生ビール ジョッキ)。作品には数えていません。
19. 探偵物語(TVドラマ版、1979年)
OP 0:30|TVドラマ/日本
夜景を背に、両手でライターを風から守りながらタバコに火をつける工藤ちゃん。ヤニねこ版は作業着に白いヘルメット姿で、一気に現場感が増しています。
本編では半世紀前の新宿の風景が出てくるのでGoogleストリートビューと一緒に観てた。ちなみに薬師丸ひろ子主演の映画版『探偵物語』(1983年)とはまったくの別物です。
20. コーヒー&シガレッツ(2003年)★3.6 初見
OP 0:30|ジム・ジャームッシュ監督/アメリカ/97分
市松模様のテーブルにコーヒーカップと灰皿が並ぶ、真上からのカット。ヤニねこ版は市松模様が猫柄のドットになっています。
数ある短編の中では「TWINS」のやり取りが好き。日本のショートコントのようにどうでもいい会話ばかりなのに、なぜかおしゃれな空気が漂っているのがズルい。タイトルの半分がシガレッツなので、ヤニねこと一番相性がいい映画かもしれません。
21. スタンド・バイ・ミー(1986年)★3.5
OP 0:30|ロブ・ライナー監督/アメリカ/89分
ゴーディが焚き火の前で語る作り話、パイの大食い大会で起きる「ゲロの大惨事」。まさかこの場面が選ばれるとは。
線路を歩けばいつでも思い出す、誰もが知ってる名作。
22. ジム・キャリーはMr.ダマー(1994年)★3.2 初見
OP 0:31|ピーター・ファレリー監督/アメリカ/105分
下剤を盛られたハリーが、トイレで人生最大の腹痛と格闘する場面。ゲロの次は下痢です。
初っ端からモフモフの犬のバンが出てきてかわいい……と思いきや、中身は下ネタと悪ノリの珍道中。途中で起きた殺人が、ラストにはどうでもよくなっていて草。
トレインスポッティング(2回目)
「スコットランドで最悪のトイレ」に頭から潜り込み、そのまま海の中を泳いでいく場面。ゲロ、下痢、便器と、汚いもの3連発です。
23. KIDS/キッズ(1995年)★2.4
OP 0:36|ラリー・クラーク監督/アメリカ/92分
ソファにだらしなく寝そべって、少年たちが一本を回し吸いする場面。ヤニねこ版では、吸い口からよだれが糸を引いています。
差別や貧困にはわりとフラットで、それを凌駕するありあまる性欲。日本版の「トー横キッズ」を観てみたい。当時は配信されてなくてDVDを取り寄せて観た思い出。
24. 教皇選挙(2024年)★3.6
OP 0:39|エドワード・ベルガー監督/アメリカ・イギリス/120分
枢機卿たちが顔を寄せ合ってタバコに火をつける場面。厳かな教皇選挙の裏で、普通に喫煙所トークしているのがいい。
投票をめぐるよくあるプロットですが、教皇選挙を内側から覗けるプレミア感がある密室サスペンスでした。「一体私、これからどうなっちゃうの!?」感のあるラストに草。
25. ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年)★3.4
OP 0:41|ジム・ジャームッシュ監督/アメリカ/129分
キャップを後ろ向きにかぶったタクシー運転手のコーキーが、ハンドルを握りながらガムを膨らませる場面。
ロサンゼルス編のウィノナ・ライダーのパートだけをずっと観ていたかった、と思っていたので、まさにその場面が選ばれていてうれしい。
26. プロジェクトA(1983年)★3.6
OP 0:42|ジャッキー・チェン監督/香港/105分
ジャッキー・チェンが時計台から落ち、日よけの布を突き破って地面に叩きつけられる伝説のスタント。ヤニねこはアパートの屋上から落ちています。
この有名な時計台シーンもいいですが、個人的には自転車アクションが斬新でコミカルで好きです。
27. ユージュアル・サスペクツ(1995年)★4.0
OP 0:47|ブライアン・シンガー監督/アメリカ/105分
警察署を出たヴァーバルの引きずっていた足が、一歩ずつ普通の歩き方に戻っていき、最後にタバコに火をつける。
ネタバレになるので、これ以上は何も言えません。カイザー・ソゼ。
28. バイオハザードIII(2007年)★3.1 初見
OP 0:52|ラッセル・マルケイ監督/アメリカ/94分
カルロスが車の中でタバコをふかし、カメラが引くとゾンビに囲まれている場面。
『マッドマックス』を思わせるヒャッハーな荒野でのサバイバルで、その裏ではクローン大量生産と実験のお約束展開。衛星で遠隔操作している様子は、今観ると「時代だな……」とちょっとノスタルジー。
29. キング・オブ・コメディ(1983年)★3.5
OP 0:54|マーティン・スコセッシ監督/アメリカ/109分
派手なジャケットで両手を広げる、ルパート・パプキンの「ステージ」の場面。
観ていて『ネットワーク』と『ジョーカー』を感じたら、なるほど『ジョーカー』の元ネタでした。何でも演じられるロバート・デ・ニーロ、もはや本人なんじゃないかと思うくらい凄い。
30. 花様年華(2000年)★2.3
OP 0:55|ウォン・カーウァイ監督/香港/98分
白いシャツのトニー・レオンが、薄暗い部屋で背を向けてタバコの煙をくゆらせる場面。
正直なところ作品の感想は「チャイナドレスが美しい」くらいしかないのですが、この煙の美しさだけは認めざるを得ません。
31. アオイホノオ(TVドラマ、2014年)初見
OP 0:57|TVドラマ/日本
第11話、散らかった部屋で何かを床に叩きつける場面。
ドラマは今まで観てなかったんだけどこれを機に視聴。手塚治虫役を岡田斗司夫がやってるとかモデルになった人たちが出てくるのがワチャワチャ楽しい。
32. パルプ・フィクション(1994年)★3.5
OP 0:58|クエンティン・タランティーノ監督/アメリカ/154分
ミアが白目をむき、鼻血に気づく場面。そう、ヘロインを吸ってしまうあのシーンです。
時系列がバラバラなので初見ではよく分からなかったものの、2回目以降に覚醒するタイプの映画。
33. ミッドサマー(2019年)★3.3
OP 0:59|アリ・アスター監督/アメリカ・スウェーデン/147分
燃え上がる三角の小屋の前で、村人たちが踊り狂うラストの場面。かわいい絵柄で再現されても不穏さは消えません。
作品については、言うほどでもない。
34. 幸福の黄色いハンカチ(1977年)★3.6
OP 1:00|山田洋次監督/日本/108分
出所したばかりの高倉健が、目を閉じて両手でグラスを持ち、ビールの最初の一口を飲む場面。ヤニの次は酒です。
武田鉄矢と高倉健という対照的な役者が車で一緒に旅をするだけで面白い。このころの北海道の風景は、今もそれほど変わっていないように思います。
35. 天使の涙(1995年)★3.3 初見
OP 1:01|ウォン・カーウァイ監督/香港/96分
金城武が運転するバイクの後ろで、ミシェル・リーが背中にもたれてトンネルを走り抜けるラストの場面。
夜な夜な閉店後の店に勝手に入り込んで商売を始める金城武がお茶目で、その飄々とした佇まいと色気には、どこか松田優作に通じるカッコよさがあります。『恋する惑星』と完全に地続きの、MV感あふれるおしゃれな香港の空気。
ブレックファスト・クラブ(4回目)
教頭から逃げるために廊下を走り、赤い扉の前で急停止する5人。ここすき。
36. 呪怨2(2003年)★3.1 初見
OP 1:07|清水崇監督/日本/92分
床下から目を見開いてこちらを覗き込む顔。OPでは、空き缶と発泡スチロールに囲まれた畳の下からペンペン猫が覗いているので、怖さより生活感が勝っています。
本編で、夜のオフィスでひとり残業中に不穏な金切り音とコピー機の機械音が聞こえてくる場面は、あるある体験なだけに身の毛がよだちました。
37. ロード・オブ・ザ・リング(2001年)★2.9
OP 1:08|ピーター・ジャクソン監督/アメリカ・ニュージーランド/178分
床に倒れたフロドが、目の前に落ちてきた指輪に手を伸ばす場面。ヤニねこ版で手を伸ばす先はスマホです。
1作目は世界観を理解する前に終わってしまいましたが、3部作を通して観ると『王の帰還』(★3.7)でバラバラだった話が収束していく様は圧巻でした。
38. アウトレイジ(2010年)★2.5
OP 1:09|北野武監督/日本/109分
白いジャケットの大友が、子分たちを従えて冷ややかにこちらを見る場面。
全員悪人のなか、結果を見届ける人をちゃんと残す構成がいい。
39. ファイト・クラブ(1999年)★3.5
OP 1:11|デヴィッド・フィンチャー監督/アメリカ/139分
夜のバスの前を歩くタイラーと「僕」、汗だくのタイラーのアップ(ヤニねこ版は大家)、そして自助グループで堂々とタバコを吸うマーラ。3カットも使われている厚遇ぶりです。
手作り石鹸を見るたびに『ファイト・クラブ』を思い浮かべるようになりました。
40. さらば友よ(1968年)★3.4 初見
OP 1:19|ジャン・エルマン監督/フランス/115分
くわえタバコでポケットに手を突っ込み、ドロンの横を通り過ぎていくブロンソン。OPには2回登場し、しかも大トリを飾ります。
自販機の商品を根こそぎ空にする性格の悪さ全開から、密室脱出劇を経て男同士の友情へ昇華していくギャップがいい。金庫破りをしているはずなのに、死にそうになりながら脱出を目指すプロットも面白いです。
41. フラッシュダンス(1983年)★3.3
OP 1:22|エイドリアン・ライン監督/アメリカ/95分
日の光が差し込むスタジオで、黒いレオタードのアレックスが踊る場面。ここからOPはダンス映画の怒涛のメドレーに入ります。
短くサクッと観られる王道サクセスストーリーで、オーディションでレコードをかけるシーンに時代を感じました。
42. スパイダーマン3(2007年)★3.4 初見
OP 1:22|サム・ライミ監督/アメリカ/139分
ブラック化して調子に乗ったピーターが、街中でイキり散らして踊る、ネットミームでもおなじみのダンス。
イキって失敗して、反省して、取り返すというスパイダーマンの王道パターンをこれ以上なく体現した場面です。あと、ニューヨークの物理研究所はどうなっているんだ。あそこが一番治安が悪い。
43. ウェンズデー(TVシリーズ)
OP 1:23|TVシリーズ/アメリカ
第4話の学園パーティで、ウェンズデーが披露する独特すぎるダンス。
エマ・マイヤーズが好きなんで観てはいたんだけど、1話切りしてた。
44. アナザーラウンド(2020年)★2.9 初見
OP 1:24|トマス・ヴィンターベア監督/デンマーク/117分
ラスト、港でマッツ・ミケルセンが踊り狂い、宙へ跳ぶ場面。体幹が一切ブレない美しさは『酔拳』のようで、武闘と舞踏は繋がっているんだなと。
作品は完全に酒カス映画ですが、酒の力を借りて日常が輝き出す感覚や解放感には共感してしまいます。ヤニではなく、血中アルコール濃度0.05%の世界です。
45. タイタニック(1997年)★3.5
OP 1:25|ジェームズ・キャメロン監督/アメリカ/189分
3等客室のパーティで、ローズが楽しそうにくるくる回る場面。なぜかカンサイ猫が全裸で再現しています。
あらためて観ると3時間もあったのか、と驚く作品。
46. デス・プルーフ in グラインドハウス(2007年)★4.1
OP 1:25|クエンティン・タランティーノ監督/アメリカ/113分
バタフライがスタントマン・マイクに捧げるラップダンス。OPでは、見ている側が鼻血を出しています。
カート・ラッセルがこの役を引き受けてくれて本当にありがとう。最高です。
47. サタデー・ナイト・フィーバー(1977年)★3.7
OP 1:26|ジョン・バダム監督/アメリカ/119分
光る床のディスコで踊るトニー。ヤニねこ版で決めポーズを取るのは、またしても大家です。
作品の方では、ダンス練習所でやる気のないオッサンが適当に踊っているのが草。
さらば友よ(2回目)
OPの最後のカット。ドロンが目と口をかっと見開く顔を、ヤニねこが再現。その拍子に口からタバコがぽろっと落ちて終わります。
今回観てよかった3本
19作品を初めて観たなかで、特にきっかけをもらえてよかったと思ったのがこの3本です。
ブレックファスト・クラブ
OPに4回も出てくるのでさすがに気になって観たら、今回観た中で最高点。80年代青春映画の金字塔と言われる理由がよく分かりました。
レディ・オア・ノット
クラシカルなゴシックホラーだし食傷気味だなって思っていたらまさかの大当たり。あのラストの一服を観れば、ヤニねこOPに選ばれたのも納得です。
気狂いピエロ
ゴダールは敷居が高いイメージで避けていましたが、原色の画面とシュールな笑いで、思っていたよりずっと楽しめました。
配信状況メモ(2026年10月時点)
これから元ネタを観ようと思っている人向けに、残りの19作品を観たときの配信状況を残しておきます。
U-NEXTの見放題で観られた作品
夕陽のガンマン、男たちの挽歌、気狂いピエロ、シン・シティ、青い春、ダーティ・ダンシング、コーヒー&シガレッツ、ジム・キャリーはMr.ダマー、バイオハザードIII、天使の涙、呪怨2、スパイダーマン3、アナザーラウンド、さらば友よ、アオイホノオ(ドラマ)
見放題になかった作品
恋のミニスカ ウエポン、レディ・オア・ノット(いずれもAmazonでレンタル可能。レディ・オア・ノットはDisney+やNetflixなら見放題)
U-NEXTがあればほぼ網羅できる、という感じです。
配信状況は変わるので、最新の情報は各作品のFilmarksページで確認してみてください。
まとめ
アニメ本編はとっくに終わってしまいましたが、OPの元ネタを追いかけたおかげで、自分ではなかなか手に取らなかった映画に19作品も出会えました。
以前も漫画『R15+じゃダメですか?』で紹介されていた映画をぶっ続けで観ていたことがあり、作中に出てくる映画をきっかけに新しい作品に触れられる漫画やアニメは本当にありがたい存在です。
『ヤニねこ』のOPは、それを1分半に詰め込んだ贅沢な映画ガイドでした。ほんの一瞬だったりするので、どのシーンが使われているのか気になって、つい元ネタを観たくなります。
以前はVarietyのオールタイム映画ベスト100を全部観たこともあります。
ちなみに映画43本の平均点は★3.39。自分の普段の平均(★3.27)よりちょっと高めなので、なかなか優秀なラインナップだったと思います。
気になった作品があれば、ぜひ一本を手に取って観てみてください。






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