陣馬山から高尾山まで約18kmを歩く本格的な縦走路。あおい、ここな、ほのかの3人がそれぞれのカメラを持って、写真撮影を楽しみながら歩いた思い出深いルートです。各山頂の名物料理も魅力の一つ。
基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
山名 | 陣馬山(854m)~景信山(727m)~高尾山(599m) |
総距離 | 約18km |
所在地 | 東京都八王子市・神奈川県相模原市 |
難易度 | ★★★☆☆(中級者向け・長距離) |
推奨シーズン | 春・秋(夏は暑く、冬は日が短い) |
コースタイム | 約6-7時間 |
登山スタイル | 日帰り縦走 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【五十六・五十七合目】写真撮影縦走
- メンバー: あおい、ここな、ほのか
- アクセス: 高尾駅→陣馬高原下バス停
- コース: 陣馬高原下→陣馬山(854m)→清水茶屋→明王峠→景信山(727m)→城山→高尾山(599m)→〈6号路〉→高尾山口駅
あらすじ
【五十六合目 写真を撮ろう】ほのかが一眼レフ(SONY α900)、あおいがミラーレスカメラ(OLYMPUS PEN、レンズはLUMIX)、ここながトイカメラ(DIGITAL HARINEZUMI 1st)をそれぞれ持って写真撮影。それぞれのカメラの特性を活かしながら、山の風景を切り取っていく。
【五十七合目 もっと写真を撮ろう】陣馬山山頂の清水茶屋では陣場蕎麦、景信山山頂ではきのこ汁を食べる。写真を通して、それぞれの視点で山の魅力を発見していく。
ルート地図
高尾山のみの山行は別ページとなっています
ヤマノススメ単行本8巻に収録されています
聖地巡礼のポイント
- 陣馬山の白馬像: 360度の展望が楽しめる山頂のシンボル
- 清水茶屋: 陣馬蕎麦が名物の山頂茶屋。眺めが良いテラス席で
- 景信山山頂: なめこ汁(原作では「きのこ汁」)が有名な茶屋
登山・アクセス情報
アクセス方法
この縦走路は、スタートとゴールが異なるため、公共交通機関の利用が便利です。
陣馬高原下へのアクセス JR中央線高尾駅北口から西東京バス「陣馬高原下」行きで約40分。バスの本数が限られているため(平日5本、休日7本程度)、時刻表の事前確認が必須です。始発バスは週末でも混雑するため、早めに並ぶことをおすすめします。
藤野駅からのアクセス JR中央線藤野駅から陣馬山へ登ることも可能。神奈川中央交通バス 野08系「陣馬登山」バス停で降ります。
おすすめコース
陣馬山から高尾山への縦走は、徐々に標高を下げていくため、比較的歩きやすいルートです。
標準コース(6-7時間) 陣馬高原下(8:30)→陣馬山(9:30)休憩30分→明王峠(10:30)→景信山(11:30)昼食45分→小仏峠(13:00)→城山(13:30)→一丁平(14:00)→もみじ台(14:30)→高尾山(15:00)→6号路→高尾山口(16:00)
エスケープルート 体力や天候により、以下の地点から下山可能:
- 陣馬山:和田峠に戻って高尾駅・藤野駅へ
- 景信山、城山:小仏バス停へ下山
装備と準備
長距離縦走のため、通常の日帰り登山より入念な準備が必要です。
必須装備
- トレッキングシューズ(長距離歩行に適したもの)
- ザック(20-30L程度)
- 水分(2L以上推奨)
- 行動食(エネルギー補給用)
- 雨具(天候急変に備えて)
- 地図・コンパス(分岐が多いため)
- ヘッドランプ(日没に備えて)
カメラ装備 あおいたちのように写真撮影を楽しむなら:
- カメラ(防塵防滴仕様が理想)
- 予備バッテリー、フィルム(デジタル版ではないハリネズミカメラの場合)
- 三脚(軽量なもの)、ゴリラポッド、自撮り棒
実際の巡礼記録
日程: 2015年11月15日[日帰り]
巡礼レポート
高尾駅からバスで陣馬高原下バス停へ

風邪気味で雨模様という最悪のコンディションの中、高尾駅で朝から陣馬山行きのバスを待ちました。

こんな天気にもかかわらず、バスの車内は登山客で溢れていました。どうやら午後から晴れる予報だったようです。陣馬高原下バス停で降り、登る準備を整えました。
陣馬山登山口からは急階段

しばらく車道を歩き、和田峠に到着すると、ようやく登山口の急階段が現れました。自転車禁止の看板がありましたが、自転車を担いでまで登ろうとする人がいるのでしょうか。

陣馬山の山頂に到着
登山口からひたすら登り続けると、やがて陣馬山のシンボルである白馬の像が見えてきました。この白馬は、京王電鉄が陣馬山を観光地化するために置いたそうです。そういえば、京王のスタンプラリー名も「高尾・陣馬スタンプハイク」でした。

天気は良くなかったものの、山頂からの景色は期待を裏切りませんでした。雲海の中にぽっかり浮かんでいるようで、とても幻想的でした。





陣馬山からは、長い尾根道をアップダウンを繰り返して景信山へ。やっとの思いで到着しました。

そこから城山へ向かう予定でしたが、単調な歩きと風邪の熱で頭がぼーっとしていたのか、間違えて小仏バス停方面へ下ってしまいました。急な下り道をひたすら下ってしまい、自業自得ですがリカバリーがとても辛かったです。

なんとか城山山頂へ到着。山頂は広く、ベンチもたくさんあり、休憩できて助かりました。

城山から高尾山への道は(過剰に)整備されていて、非常に歩きやすかったです。もみじ台の紅葉スポットに近づくと人が増え始め、高尾山山頂が近いことを実感しました。

沢山の人であふれる高尾山の山頂へ

ほどなくして、高尾山山頂に到着。下ってから山頂にたどり着くという、なんとも不思議な感じでした。それにしても、高尾山山頂は相変わらずの人出でした。
帰りは、琵琶滝を経由する6号路を通り、高尾山口駅まで下山しました。



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縦走を楽しめる山
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カメラと登山
写真撮影を楽しむ登山のコツ:
- 軽量化: ミラーレスカメラがおすすめ
- 防塵防滴: 山の天候変化に対応。IPX8相当の防水性能があれば安心
- 予備バッテリー: 電池は寒さで消耗が早いので、満充電済みのものを用意
- ストラップ: 両手を空けられるタイプ。カメラホルスターの検討も
よくある質問
Q: 初心者でも縦走できますか?
A: 距離が長いため、ある程度の体力と経験が必要です。まずは高尾山や陣馬山の単独登山で経験を積んでから挑戦することをおすすめします。エスケープルートが複数あるので、無理せず途中下山も検討しましょう。
Q: バスの混雑状況は?
A: 週末の陣馬高原下行きバスは、始発便から混雑します。高尾駅北口で30分前には並んでおくと安心です。座れない場合、40分の立ち乗りはかなり疲れるので要注意。
Q: 山頂の茶屋は必ず営業していますか?
A: 週末と祝日は基本的に営業していますが、平日は休業の場合が多いです。また、悪天候時は週末でも休業することがあるため、食料は必ず持参しましょう。
Q: 所要時間はどのくらい?
A: 標準的なペースで6-7時間ですが、写真撮影や休憩を含めると8時間程度見ておくと安心です。日没時間を考慮して、遅くとも朝9時までにはスタートすることをおすすめします。