日本百名山全山踏破 47座目 甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳の稜線 日本百名山
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五竜岳から甲斐駒ヶ岳まで

去年の夏、父親から譲ってもらった大型ザック。9月に行く予定の北アルプス縦走に持っていく予定なので、モンベルのオンラインショップでアウトレットのザックカバーを購入。1,663円。

それと、0.5L ナルゲンボトルをAmazonで購入。1,254円。
水はハイドレーションのTPU袋を持っているが、それは必須アミノ酸のスポーツドリンクにしてしまうので、純粋な水も持っていくためにナルゲンボトルを水筒として使う。

まぁ、ペットボトルでも困ったことはないけど。ナルゲンボトルは幅広口なのでプロテインのシェーカーとしても使えそう。

2018年8月4日 実家に帰省する途中で甲斐駒ヶ岳に

実家に帰省するのも、毎回同じルートを使っていると飽きてくる。
せっかくなので、山に登りながら東京から実家(愛知県)に帰れそうなルートを考えてみると、南アルプスの山になら登れそうだった。
そこで、今回は荻窪駅→甲府駅→広河原→北沢峠へ電車とバスを利用して甲斐駒ヶ岳までアプローチ。帰りは、北沢峠→仙流荘→伊那市駅→(愛知県)刈谷駅と一筆書きで今まで誰もやったことがないような帰省ルートを開拓。

前回の五竜岳でも使った青春18きっぷを使い、まずは始発の荻窪駅4:31発で甲府駅へ。

南アルプス登山バスのチケット
南アルプス登山バスのチケット

広河原への始発便は甲府に前泊してないと乗れないので、その次7時5分発の広河原行きバス。
電車で甲府駅には20分前に着いたが既に列ができており、そのうち料金徴収。バスが到着し乗り込むと、自分の後ろあたりで座席は全て埋まって、立ち客ですし詰め状態。
甲府駅からは増便なくバス1台で出発したが、竜王駅で後続のバスが来て、立ち客はそちらに移り全員座れた様子。

北沢峠へのバス
北沢峠へのバス

広河原までのバスが遅れていて、北沢峠へのバスの接続が不安になったが、連絡をとって待っていてもらえるようだった。
北沢峠へのバスはマイクロバスで、膝上にザックを載せて出発。

バス車窓から見る仙丈ヶ岳
バス車窓から見る仙丈ヶ岳

北岳や仙丈ヶ岳、滝が見える車窓の場合はスピードを緩めて案内してくれる。

北沢峠
北沢峠

予定より10分遅れで北沢峠に到着。

甲斐駒ヶ岳の山行記録

  • 日程:2018年8月4日(土) [日帰り]
  • 天候:晴れ

アクセス

【行き】
[南アルプス登山バス] 甲府駅 7:05 → 9:05(時刻表上8:58) 広河原 / 2,050円(内 利用者協力金100円)
[南アルプス市営バス] 広河原 9:10(9:00) → 9:35(9:25) 北沢峠 / 1,000円
【帰り】
[南アルプス林道バス] 北沢峠 16:00 → 16:45 仙流荘 / 1,340円(内 手回り品料金210円)
[パノラマライナー] 仙流荘 16:50 → 17:30 伊那市駅 / 800円

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
05:4910.2km1,270m1,256m

コースタイム

北沢峠 09:46 → 09:51 仙丈ヶ岳二合目登山口 → 09:56 長衛小屋(旧北沢駒仙小屋) → 10:17 仙水小屋 → 10:38 仙水峠 → 11:32 駒津峰 11:45 → 12:02 六方石 → 12:47 甲斐駒ヶ岳 13:14 → 13:16 駒ヶ岳神社本宮 13:17 → 13:33 摩利支天 13:43 → 14:02 六方石 → 14:19 駒津峰 → 14:46 双児山 14:47 → 14:52 双児山南峰 14:53 → 15:34 北沢峠 こもれび山荘 15:35 → 15:35 北沢峠

山行タイムライン
  • 09:46
    北沢峠
    北沢峠
    北沢峠

    道を挟んで、甲斐駒ヶ岳への登山道と仙丈ヶ岳への登山道があり、立派なトイレもある。

  • 09:51
    仙丈ヶ岳二合目登山口
    長衛小屋への分岐
    長衛小屋への分岐

    仙水峠経由で登るため、バスで来た道を途中まで戻り、長衛小屋へ少々下る。

    長衛小屋のテン場
    長衛小屋のテン場

    長衛小屋のテン場にはカラフルなテントが綺麗に並んで立っていた。

  • 09:56
    長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)
    長衛小屋
    長衛小屋

    立派な長衛小屋。

    橋

    橋を渡り、しばらく小川に沿って歩く道。
    直射日光が当たらなければ涼しい。

    今まで遊歩道みたいなところだったが、突然のロープ。
    ロープは使わなくてもいい。

  • 10:17
    仙水小屋
    仙水小屋
    仙水小屋
    シラビソ、コメツガの森
    シラビソ、コメツガの森

    シラビソ、コメツガの森に囲まれて気持ちいい。

    森とゴーロの境目
    森とゴーロの境目
    ゴーロ
    ゴーロ

    ゴーロは目印が少なめなので、ガスった場合は難儀しそう。

  • 10:38
    仙水峠
    仙水峠
    仙水峠

    甲斐駒ヶ岳の頂上は雲に覆われている。

    ミヤマアキノキリンソウ
    ミヤマアキノキリンソウ
    栗沢山
    栗沢山

    仙水峠からはハードな登り。振り返って栗沢山。

  • 11:32
    駒津峰
    駒津峰
    駒津峰

    駒津峰は2つの登りルートが混じって広場になっているので、休憩している人が多い。
    ここでようやく甲斐駒ヶ岳の頂上が見えた。

    甲斐駒ヶ岳の稜線
    甲斐駒ヶ岳の稜線

    一旦下って登り返しとなるが、岩場が混じる道で狭い箇所もあるため登山者と下山者でしばしば渋滞。

  • 12:02
    六方石
    六方石
    六方石

    六方石を回り込む渋滞を抜けて振り返った所。
    汗でお腹が冷えたのか、時々腹痛が襲ってくる。

    直登ルートと巻道ルートの分岐
    直登ルートと巻道ルートの分岐

    こちらで頂上への直登ルートと巻道ルートの分岐。
    せっかくなので、登りは直登で行くことにした。

    直登ルートの岩場
    直登ルートの岩場
    白い砂のザレた道
    白い砂のザレた道

    直登ルートの頂上直前では白い砂のザレた道となり、踏み込んでも沈んでいくので歩きにくい。

  • 12:47
    甲斐駒ヶ岳
    甲斐駒ヶ岳の頂上
    甲斐駒ヶ岳の頂上

    なんとか甲斐駒ヶ岳の頂上へ到達。
    しかし、ガスに覆われ何も見渡せぬ、残念。

    甲斐駒ヶ岳三角点
    甲斐駒ヶ岳三角点
    頂上はガス
    頂上はガス

    景色が見たいなら、ガスが上ってくるより前に登るべきかも。
    日帰りでは無理だけど。

    甲斐駒ヶ岳頂上
    甲斐駒ヶ岳頂上
    巻道ルートへ
    巻道ルートへ

    下りは、巻道ルートへ。

  • 13:16
    駒ヶ岳神社本宮
    分岐から摩利支天へ
    分岐から摩利支天へ

    巻道ルートの途中から摩利支天へ向かう。
    ザックは分岐にデポした。

  • 13:33
    摩利支天
    摩利支天
    摩利支天

    トラバース気味だが、最後は登って摩利支天に到達。
    正直、あまりわざわざ来た意味はなかったと思う。ガスが晴れていれば、別かもしれないけど。

  • 14:02
    六方石
  • 14:19
    駒津峰
    双児山を経由して下りる
    双児山を経由して下りる

    下りは双児山を経由するルート。
    リズムに乗って下りやすい自分好みの下山道なのだけど、腹痛が激しくなるのでペースを落としてゆっくりと。

  • 14:46
    双児山
    双児山
    双児山

    双児山への登り返しも割とつらいが、ここを抜ければあとは下るだけ。

  • 14:52
    双児山南峰
  • 15:34
    北沢峠 こもれび山荘
  • 15:35
    北沢峠

    北沢峠に着いて、すぐさまトイレに駆け込み、なんとかセーフ…

仙流荘バス停
仙流荘バス停

仙流荘からパノラマライナーに乗り換え。
(北沢峠からのバスは増便されて何台も出ていたが、パノラマライナーと接続するため、早めのバスに乗れるように優遇してもらえる)。

ぼくくうかん鳥
ぼくくうかん鳥

昔いろいろなところで目にしたことのある「ぼくくうかん鳥」という空き缶回収機。とても懐かしい。

伊那市駅
伊那市駅

伊那市駅に到着し、予定通りにバスの乗り継ぎを完了。その後、飯田線で岡谷駅に戻り(飯田線で豊橋へ向かうのはその日のうちに帰れない)、中央西線で名古屋へと向かった。

当時の感想

コース状況・危険箇所等

分岐が合流する駒津峰からの登りは、狭い岩場の登りとなり混雑するため渋滞していました。
山頂へ向かう直登コースは、はじめは手でよじ登るような岩場だが、その後は楽。最後は白い砂のザレ道となっている。

感想・記録

東京から、実家の愛知に帰省する途中に行けそうな山を探した結果、今回は甲斐駒ヶ岳についでに登ることにし、計画を立てた。
甲府駅、広河原、北沢峠、仙流荘、伊那市駅とバスを乗り継ぎ南アルプス林道を走破できる(バス)ってのも面白い。

甲斐駒ヶ岳は、中央線の車窓から白い山頂がいつも気になっていて、白く見える花崗岩の山肌を実際に歩いてると思うと、感慨深いものがあった。
ただ、ガスに覆われた景色だけは残念だったので、機会があれば次回はテント泊で。

費用

交通費:電車 青春18きっぷ1枚分 2370円、バス 2050円+1000円+1340円+800円 / 計 7560円
装備費:ザックカバー 1663円、ナルゲン 0.5L ボトル 1254円 / 計 2917円
食費(概算):昼 1日分 500円、行動食 1日 300円 / 計 800円

合計:11277円

今に省みる

実家に帰省する機会を活かすってのは、日本百名山を攻略していくのには重要である。

前年2019年の伊吹山(帰り)、天城山(行き)、2020年の甲斐駒ヶ岳(行き)、2019年の槍ヶ岳・穂高岳(行き)、大台ヶ原・大峰山(帰省中)、2020年の大山(行き)、2021年の光岳・聖岳(帰省中)なんてのが、帰省の行きか帰りの途中に寄ってるか帰省中に登りに行った日本百名山。

大型連休が取れるというのと、帰省する交通費を減らせるというのが最大のメリット。しかし、帰省する姿が薄汚らしい登山靴とザックということになって、ろくなお土産も持っていけないので、家族にはひんしゅくを買うかもしれない……


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