日本百名山全山踏破 39座目 巻機山 | 井戸尾根コースと残雪歩きで楽しむ新潟の名峰

巻機山山頂 日本百名山
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巻機山に向かうまで

武尊山でのお昼からのピストン登山。川場谷野営場へ下山した時点で、既に午後6時を過ぎていた。

翌日に登る予定の巻機山は、上越国境を越えた向こう側の新潟県。登山口は新潟県側の国道291号線から脇に入った桜坂駐車場にある。群馬県の上毛高原から分岐する国道291号をそのまま車で行ければ効率的なのだが、残念ながら谷川岳の登山口がある土合駅から先は車両通行不能の山岳区間となっている。

このため、上越国境を越えて南魚沼まで北上してから、国道291号で少し南に戻るという大きく迂回するルートを取る必要がある。

途中の道の駅 南魚沼で車中泊し、翌朝に登山口のある桜坂駐車場へ向かった。

実際に登ってみた

日程: 2018年6月3日(日) [日帰り] 天候: 晴れ

アクセス

国道291号から上がったところにある桜坂駐車場を利用。駐車料金は下山後に500円を支払うシステム。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
05:2511.2km1,362m1,348m

コースタイム

ルート: 桜坂駐車場-ニセ巻機山-御機屋-巻機山-御機屋-ニセ巻機山-桜坂駐車場

山行タイムライン
  • 06:33
    桜坂駐車場
    巻機山桜坂駐車場の早朝6時30分頃の様子と利用状況
    桜坂駐車場

    桜坂駐車場。橋の手前にある駐車場は既に満車だったが、奥にある駐車場にはまだ余裕があった。

    巻機山桜坂駐車場の登山カード記入ポスト
    登山カードの記入ポスト

    駐車場からすぐのところに、登山カードの記入ポストが設置されている。

    巻機山登山口のヌクビ沢コースと井戸尾根コース分岐点
    ヌクビ沢コースとの分岐

    登山口からすぐにヌクビ沢コースとの分岐があるが、この季節は上級者向きコースなので、右の井戸尾根コースへと向かう。

  • 07:05
    5合目
    巻機山井戸尾根コースの新緑の森と歩きやすい登山道
    井戸尾根の登り

    井戸尾根の登りは急な坂道ではあるが、歩きやすく整備されている。新緑が日差しを遮ってくれるのも快適なポイント。

    巻機山井戸尾根コースの6月に咲くイワカガミの美しい花
    イワカガミ
    巻機山井戸尾根コースの6月に咲くイワウチワの可憐な花
    イワウチワ

    登山道沿いにはイワカガミやイワウチワが咲いている。

  • 07:34
    6合目
    巻機山6合目展望台からのヌクビ沢方面の眺望
    六合目の展望台

    六合目の展望台からヌクビ沢方面を望む。

    巻機山7合目からの南側展望と谷川岳・一ノ倉岳の眺め
    七合目からの眺め

    七合目からの南の展望。左寄りに雲が漂っているピークが谷川岳と一ノ倉岳。

    巻機山7合目からの上越国境の山々のパノラマ展望
    七合目からのパノラマ
    巻機山登山道の6月に咲く白いタムシバの花
    タムシバ

    タムシバの美しい花が咲いている。

    巻機山ニセ巻機山までの整備された木製階段
    ニセ巻機山までの階段

    ニセ巻機山までの階段が続く。

  • 08:42
    ニセ巻機山
    巻機山ニセ巻機山(9合目)からの本峰巻機山展望
    ニセ巻機山

    ニセ巻機山は九合目にあたる。ここまで来て、ようやく隠されていた巻機山の姿を捉えることができた。

    巻機山ニセ巻機山直下の6月残雪と雪解け状況
    ニセ巻機山直下の残雪

    ニセ巻機山から下った途中から残雪を歩くことになる。距離は短く傾斜もそれほどないので、アイゼンは不要だと思う。

  • 08:49
    巻機山避難小屋
    巻機山避難小屋の外観と周辺の残雪状況
    巻機山避難小屋
    巻機山避難小屋先の美しい雪渓と軽アイゼン歩行
    雪渓

    夏道もあるが、せっかく軽アイゼンを持参していたので、装着して雪渓を登っていくことにした。一歩ずつ雪の上を登っていく感覚が実に気持ち良い。

    巻機山雪渓上部の取り付き部と夏道復帰の難所
    雪渓上部の取り付き部

    雪渓上部の取り付き部は下が溶けているので、夏道に復帰するのがなかなか大変だった。

    巻機山山頂直下の池塘に咲く美しいミズバショウ
    ミズバショウ

    池塘となっており、ミズバショウが美しく咲いていた。

    巻機山山頂直下の池塘と高原的な山頂部風景
    池塘
  • 09:14
    御機屋(巻機山山頂の標)
    巻機山御機屋の山頂標識と1930m地点の広場
    御機屋

    登りきったところにある広場。”巻機山頂”とあるが、実際の山頂はここではないし、1967m地点でもない(ここは1930m)。巻機山の真の山頂は牛ヶ岳方面へ向かう途中にある。

    巻機山御機屋から真の山頂への登山道と小高い丘
    巻機山山頂までの道

    左の小高い丘が巻機山山頂。

  • 09:23
    巻機山
    巻機山山頂のケルンと真の最高地点の様子
    巻機山山頂

    これが真の山頂。ケルンがあるだけのシンプルな山頂だが、ここが巻機山の最高地点となる。

    巻機山山頂からの上越国境の山々の展望
    巻機山山頂からの眺め
    巻機山山頂から西側の谷川岳・苗場山方面の眺望
    巻機山から西の眺め

    西方面の眺望。谷川岳から苗場山までは見えるが、霞んでいて遠くの北アルプスまでは見えなかった。

    巻機山山頂での39座目達成
    巻機山山頂
    巻機山山頂からの上越の山並み
    巻機山からの眺め

    下山は往路を戻る。

  • 10:19
    御機屋(巻機山山頂の標)
  • 10:32
    巻機山避難小屋
  • 10:41
    ニセ巻機山
  • 11:18
    6合目
  • 11:34
    5合目
  • 11:55
    桜坂駐車場

下山後に越後湯沢駅内にある”ぽんしゅ館”へ立ち寄る

越後湯沢駅の外観
越後湯沢駅
越後湯沢駅ぽんしゅ館の外観と日本酒テイスティング施設
ぽんしゅ館

前年の春、ガーラ湯沢駅までの新幹線に乗るためだけに越後湯沢を訪れていた。その時に立ち寄った「ぽんしゅ館」に、また来てしまった。

ぽんしゅ館内部の日本酒試飲コーナー
ぽんしゅ館の中
高千代酒造の純米大吟醸巻機
高千代酒造の巻機

巻機山に登って来たので、コイン3枚の高千代酒造の純米大吟醸 巻機を飲む。春の雪解けを感じさせる、非常に美味しいお酒だった。

苗場酒造の苗場山
苗場酒造の苗場山

明日登る予定の苗場酒造の苗場山も飲んだ。

雪ん洞の爆弾おにぎり
雪ん洞の爆弾おにぎり

こちらも名物の爆弾おにぎり。お腹いっぱい、ごちそうさまでした。

越後湯沢駅近くの駐車場でトラブル

ぽんしゅ館でお酒を飲んでいたので、駐車場に戻ってから、しばらく車内で休憩して過ごそうとしていたが、そこでバッテリーが上がってしまうという大チョンボ。エンジンをかけずに、エアコン(送風?)を使用していたのが原因だった。

レンタカー会社が契約しているカーレスキューを呼んで、1時間後くらいに来てもらい、ジャンプスターターで即座に救出してもらった。助かった!

レンタカーで借りた車がフィットのハイブリッドモデルだったから、電装品のパワーは十分だろうと油断していたのかもしれない。何はともあれ、トラブルが発生したのが町中なのは不幸中の幸い。皇海山の駐車場でこんなことが起きていたら、本当に大変なことになっていただろう。

下山後の感想

危険箇所等

ニセ巻機山から下って、巻機山避難小屋の前後300mほどに残雪を歩く箇所がある。だが、傾斜はそれほどないのでアイゼンは必要ない。木段もあり、よく整備されていて非常に歩きやすい登山道だった。

感想・記録

遠征2日目は巻機山へ。

山行計画では無知のままヌクビ沢から登って井戸尾根で下りるルートを作ったが、雪の残っている沢登りは無理そうなので、井戸尾根のピストンに変更。

井戸尾根の登山道は登りやすく、下りやすい。軽アイゼンをつけてのプチ雪渓登りも楽しかった。機会があれば、今度はヌクビ沢にチャレンジしたいな。

かかった費用と装備

費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 皇海山の記事でまとめています。

今になって思うこと

前日の皇海山、武尊山ダブルヘッダーと違い、余裕のある日程で下山後は観光も楽しんだ1日。こういうときに緊張が解けて、トラブルが起きやすいのかもしれない。

レンタカーのトラブルとして、この3年後の2021年の北海道遠征。オフ日に砂浜へ車を突っ込んでレッカー車を呼ぶという、派手なトラブルを起こしている。その話はまた後ほど。


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