東海道五十三次を歩く旅 第4弾!箱根八里越えの完全踏破記録
東海道最大の難所・箱根峠に挑戦
2022年12月29日、年末の慌ただしい時期だけど、東海道五十三次ウォーキングの第4弾として、ついに箱根八里に挑戦してきた。小田原から三島までの約35km、標高差約1000mという東海道最大の難所。江戸時代には「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と唄われたほどの険しい道のりだ。
前回までの比較的平坦な道のりとは打って変わって、今回は本格的な山道。でも、ただの国道歩きじゃなくて、復元された石畳や歴史的な箱根関所、芦ノ湖越しの富士山など、見どころが次々と現れて、気づけばあっという間の8時間40分だった。
早朝6時47分、小田原駅からスタート
まだ静かな小田原城を横目に
朝6時47分、まだ薄暗い小田原駅を出発。観光客がほとんどいない早朝の小田原城は、静寂に包まれていて、なんだか特別な雰囲気。お堀の水面に映る天守閣を眺めながら、これから始まる箱根越えへの期待と不安が入り混じった気持ちになった。

御幸の浜交差点で前回の続きから旧東海道に合流。「ういろう」の歴史ある店構えを見て、何十年も前に自転車で箱根越えを試みた時のことを思い出した。あの時は途中で自転車を漕ぐのをギブアップして、結局自転車を押して登ったんだよな…今回はちゃんと自分の足で歩き切るぞ!
箱根湯本から本格的な登りへ
三枚橋で早川を渡ると、いよいよ箱根の急坂が始まる。ここから先は箱根駅伝のコースとはお別れして、旧東海道の山道へ。須雲川自然探勝歩道に入ると、車の音も遠のいて、江戸時代の旅人が歩いた道の雰囲気が漂ってくる。
江戸時代の石畳を歩く感動と苦労
本物の石畳に出会う

9時14分、箱根旧街道入口に到着。ここからが本当の箱根八里の始まりだ。割石坂を登り始めると、なんと江戸時代の石畳がそのまま残っている区間が!400年前の旅人たちが実際に歩いた石の上を歩いていると思うと、不思議な感覚になる。
でも正直、石畳は風情があって素晴らしいんだけど、歩くのはめちゃくちゃしんどい。表面の凹凸が激しくて足元が不安定になるし、雨で濡れたら滑りやすくて危険。さらに、つづら折りの七曲りを階段でショートカットする橿木坂なんかは、もう太ももがパンパンになった。
畑宿での小休憩

9時34分、畑宿に到着。ここには畑の茶屋という、江戸時代にタイムスリップしたような趣のある建物があって、しばし休憩。畑宿一里塚も残っていて、日本橋から23里(約92km)の地点だということがわかる。ここまで来たんだなぁという実感が湧いてきた。
箱根峠の頂上へ:絶景の芦ノ湖と富士山
甘酒茶屋を過ぎて最高地点へ

10時16分、有名な甘酒茶屋に到着。ここから先は観光客も増えてきて、すれ違う人たちと「こんにちは」と挨拶を交わしながら歩く。山歩きの良いところは、こういう自然な交流があることだよね。
10時33分、ついに箱根旧街道の最高地点に到達!標高約850m、小田原からの標高差は約800m。でも残念ながら、ここから先は工事中で通行止め。迂回路を通って元箱根へ向かうことに。
芦ノ湖と富士山の絶景

10時51分、元箱根港に到着。目の前に広がる芦ノ湖と、その向こうにそびえる真っ白な富士山!この景色を見た瞬間、今までの疲れが吹き飛んだ。箱根駒ヶ岳のロープウェイ頂上駅もくっきり見えて、まさに絵葉書のような風景だった。
箱根関所から三島への下り道
歴史の重みを感じる箱根関所

11時29分、箱根関所に到着。「入り鉄砲に出女」で有名な、江戸時代の重要な関所。復元された建物だけど、当時の厳しい取り締まりの様子が想像できる。ここを通過できずに足止めされた旅人も多かったんだろうな。
静岡県へ突入!箱根峠を越える
12時00分、ついに箱根峠で神奈川県から静岡県へ!旧東海道の伊豆国・相模国の国境を示す標識があって、記念撮影。新箱根八里記念碑もあったけど、草に埋もれていてちょっと寂しい感じだった。
三島市内の石畳地獄

箱根峠を越えてからの下り道も、実は結構大変だった。特に三島市内に入ってからの石畳がキツい!観光用にわざと石畳風にデコボコ加工された歩道があって、これがまるで足つぼマットのよう。バラエティ番組の罰ゲームみたいで、正直勘弁してほしかった。
願合寺地区や腰巻地区など、各所に石畳が復元されているのは歴史的価値があって素晴らしいんだけど、長距離を歩く身としては複雑な気持ち。でも、これも含めて東海道五十三次の醍醐味なんだろうな。
セブンイレブン縛りの結果と三島到着
今回のセブンイレブン立ち寄り記録
恒例の「見かけたセブンイレブンには全て立ち寄って何か購入する」縛りプレイ、今回は計5店舗に立ち寄った。小田原で2店、箱根で2店、三島で1店。特に印象的だったのが、芦ノ湖湖畔にあるセブンイレブン元箱根店。横長のユニークな店舗レイアウトで、観光地らしい品揃えもあって面白かった。
山道でのエネルギー補給や水分補給には、やっぱりコンビニが頼りになる。おにぎりとスポーツドリンクで疲れた体を癒しながら、次の区間への英気を養った。
三嶋大社参拝と三島駅到着

15時05分、伊豆国一宮の三嶋大社に立ち寄って参拝。源頼朝が源氏再興を祈願したという由緒ある神社で、箱根越えの無事を感謝した。
そして15時28分、ついに三島駅に到着!総距離34.9km、累積標高差約1000m、歩行時間8時間40分という、今までで最もハードな行程を完歩できた達成感は格別だった。
箱根八里を歩くためのアドバイス
装備と準備
必須装備:
- トレッキングシューズ(石畳対策で滑りにくいソールのもの)
- 十分な水分(山中は自販機が少ない)
- 行動食(エネルギー補給用)
- 雨具(山の天気は変わりやすい)
ペース配分のコツ
- 小田原〜箱根峠:約4時間(登り)
- 箱根峠〜三島:約4時間(下り)
- 休憩時間も含めて9時間程度を見込む
- 早朝スタートがおすすめ(観光客が少ない)
見どころを楽しむポイント
石畳は確かに歩きにくいけど、これも含めて東海道の歴史。無理せず、自分のペースで、時には立ち止まって景色を楽しみながら歩くのがコツ。特に芦ノ湖からの富士山の眺めは必見!天気が良い日を選んで挑戦することをおすすめする。
まとめ:箱根八里は期待以上の充実コース
東海道最大の難所といわれる箱根八里、確かにハードだったけど、それ以上に充実感のあるコースだった。江戸時代の石畳、絶景の富士山、歴史ある関所跡…見どころが満載で、8時間40分があっという間に感じられた。
次回はいよいよ静岡県内を本格的に歩く予定。三島から先はまた平坦な道が続くらしいけど、今回の箱根越えで自信もついたし、どんな道でも楽しんで歩けそうな気がする。東海道五十三次、まだまだ先は長いけど、一歩一歩確実に京都に近づいている実感がある。この調子で完歩目指して頑張るぞ!
小田原~三島の歩行記録
- 日程:2022年12月29日(木)
- 天候:晴れ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
08:40 | 34.9km | 998m | 984m |
地図・標高グラフ
コースタイム
御幸の浜交差点から【箱根宿】まで
小田原駅 06:47 → 07:00 小田原市観光交流センター 07:01 → 07:03 御幸の浜交差点(前回の続き) → 07:18 板橋見附 → 07:38 風祭駅 07:39 → 07:48 長興山紹太寺 → 08:08 三枚橋 → 08:21 箱根仲町駐車場 → 08:59 鎖雲寺 → 09:14 箱根旧街道入口 → 09:34 畑宿 → 09:55 見晴茶屋 → 10:16 甘酒茶屋 → 10:33 箱根旧街道 最高地点 → 10:45 元箱根 → 10:51 元箱根港 10:54 → 11:29 【箱根宿】
- 06:47
- 07:00
- 07:03
- 07:18
- 07:38風祭駅
- 07:48
- 08:08
- 08:21
- 08:59
- 09:14
- 09:34
- 09:55
- 10:16
- 10:33
- 10:45
- 10:51
- 11:29
【箱根宿】から【三島宿】まで
11:29 【箱根宿】 → 11:29 箱根関所 11:30 → 11:35 箱根町港バス停 → 11:41 駒形神社 → 12:00 旧東海道 伊豆国・相模国 国境 → 12:07 芦ノ湖カントリー入口 12:09 → 12:27 接待茶屋 → 12:46 農場前 → 13:04 山中城跡 → 13:29 笹原 → 13:42 松雲寺 → 13:53 坂公民館 → 14:25 錦田一里塚 → 15:05 伊豆国一宮 三嶋大社 15:08 → 15:16 【三島宿】 → 15:16 本町交差点 → 15:21 三島浅間神社 → 15:28 三島駅
- 11:29【箱根宿】
- 11:29
- 11:35
- 11:41
- 12:00
- 12:07
- 12:27
- 12:46
- 13:04
- 13:29
- 13:42
- 13:53
- 14:25
- 15:05
- 15:16【三島宿】
- 15:16
- 15:21三島浅間神社
- 15:28