ヤマノススメ 原作
【二百二十八~二百四十二合目】立山
- メンバー:あおい、ひなた、ここな、ほのか、(楓)
- アクセス:長野駅→長野駅東口バス停ー<アルピコ交通 長野-大町・扇沢>ー扇沢バス停ー<関電トンネル電気バス>ー黒部ダム駅→黒部ダム→黒部湖駅ー<黒部ケーブルカー>ー黒部平駅ー<立山ロープウェイ>ー大観峰駅ー<立山トンネルトロリーバス>ー室堂駅
- コース:室堂→一の越→立山〈雄山〉→立山頂上峰本社(3,003m)→《下山》→室堂
あらすじ
【二百二十八合目 わたしにとって】二百十五~二百十八合目で計画した北アルプス登山に向かうため、はるばると長野駅に着いた5人。アルピコ交通の始発バスに乗り扇沢へ。
【二百二十九合目 元を取るぞ】扇沢からは立山黒部アルペンルートの様々な乗り物を乗り継ぎ、登山のスタート地点である室堂を目指す。まずは黒部ダムまでの電気バスに乗車。
【二百三十合目 両手に収まらない】黒部ダムのスケールと高さに圧倒されるあおい。次に乗るケーブルカーまでの時間が迫る中、シャッターを切るほのか。
【二百三十一合目 リスクとやりたい】黒部ケーブルカーで黒部湖駅から黒部平駅へ。次のロープウェイを乗る前に展望台へ行くのを悩むあおいをほのかが後押し。
【二百三十二合目 私のスタイル】ロープウェイで大観峰駅に到着、ここからはトロリーバス。ようやく室堂に着き、別行動の楓とお別れする前に全員で記念撮影。
【二百三十三合目 小さい自信】室堂から立山頂上の雄山(おやま)までは往復4時間。4時間半後が帰りのバスとなり時間に余裕がない中、あおい・ひなた・ここな・ほのかの4人は山頂を目指して登っていく。
【二百三十四合目 近寄らないが吉】一方、楓は剣岳手前にある剱沢小屋に泊まるため、地獄谷近くの道を歩いていた。奇しくも地獄谷の話題から立山の歴史に触れるあおいとひなた。
【二百三十五合目 柄じゃない】ここなから写真部の活動状況を聞かれるほのか。高校生らしさを求められる賞を狙うよりも、楽しいと思う写真を撮りたいと改めて気付かされるほのかだった。
【二百三十六合目 一歩の先に】立山の稜線にある一の越に。一段と勾配がキツくなり苦しみながらも、遂に立山頂上の雄山へとたどり着いた。
【二百三十七合目 本音は顔に】雄山神社の奥宮である立山頂上峰本社に参拝する4人。一望できる景色の中で、槍ヶ岳に登りたい気持ちを漏らすひなたに寄り添うあおい。
【二百三十八合目 雨だからこそ】下りはガスの中。一瞬ではあるが雷鳥に出会えて笑顔のここな。また北アルプスに来ようと誓った。
あらすじの続きは、楓の劔岳編で。
ヤマノススメ単行本24巻と単行本25巻に収録されています
ルート地図
登山データ
室堂から雄山までのピストン往復の所要時間は標準コースタイムで3時間35分で歩行距離は5.2km。
「狭義の立山」は今回あおい達が登った雄山、その先にある大汝山、さらに先の富士ノ折立の三つの峰を指す。富士ノ折立までのピストン往復した場合のコースタイムは4時間42分で歩行距離は7km。せっかくなので、三峰を巡ることをおすすめしたい。
さらに大きく「立山三山」の場合は、雄山に加えて南にある浄土山と北にある別山を指す。これらを登る場合は周回ルートとなりコースタイムは8時間弱が必要。当然、日帰りでは難しい。
室堂周辺の室堂平は石畳のハイキングコースとなっており、一の越を目指す場合は途中から本格的な登山となる。シーズン時は登山者が多く、一の越から渋滞が発生する可能性もあるので時間に余裕をもって計画を立てたほうがよいでしょう。
巡礼記録
立山三山・剱岳(おまけの立山黒部アルペンルート)
日程:2021年9月19日(日) ~ 2021年9月20日(月) [1泊2日]
コースタイム:【1日目】室堂 10:06 → 11:07 浄土山 11:08 → 11:16 浄土山南峰 → 11:34 一の越山荘 11:35 → 12:17 雄山 → 12:54 立山 13:04 → 13:05 大汝休憩所 → 13:15 富士ノ折立 13:16 → 13:40 真砂岳 13:46 → 14:28 別山南峰 14:38 → 15:15 剱沢キャンプ場
ルート地図
富山から長野へ、立山黒部アルペンルートを乗り通す計画
立山と劔岳は日本百名山の99座目と100座目で登りたいと思い、ずっと取っておいた。
そして今回、ようやく憧れの山に登るまでに至った。
長野県側から室堂へとアクセスしたあおい達とは違い、立山黒部アルペンルートで富山県から入って長野県へ抜ける乗り鉄も満喫できるような計画を立てた。
【往路】
[富山地方鉄道] 電鉄富山駅→立山駅
[立山ケーブルカー] 立山駅→美女平
[立山高原バス] 美女平→室堂
【復路】
[立山トンネルトロリーバス] 室堂→大観峰
[立山ロープウェイ] 大観峰→黒部平
[黒部ケーブルカー] 黒部平→黒部湖
[関電トンネル電気バス] 黒部ダム→扇沢
乗車5日前に立山黒部アルペンルート( https://www.alpen-route.com )のWEBきっぷを購入。その時点で8時40分より前の室堂行きケーブルカーは全て予約が満席だった。
前日の正午まではキャンセル料もかからないので、早めに予約しておいたほうがよさそう。
電鉄富山から扇沢へのきっぷを購入していたので、電鉄富山駅にある端末で発券。乗車日から5日間有効。
富山地方鉄道で電鉄富山駅から立山駅へ
電鉄富山駅で予め購入していた予約WEBきっぷを発券。
富山地方鉄道で電鉄富山駅から立山駅へ。
去年のシルバーウィークに折立へとアクセスしたので、1年ぶりの地鉄。
立山ケーブルカーで立山駅から美女平へ
立山駅で美女平行きの立山ケーブルカーに乗車。
荷台が連結してあり、ザックはそちらに預ける。
美女平に到着。
立山高原バスで美女平から室堂へ
立山高原バスで室堂へ。
標高977mの美女平から、50分かけて標高2450mの室堂まで上る。
座席にはUSB充電端子があったので、iPhoneを最後の充電。ありがたい。
称名滝はガスっていてよく見えなかったが、室堂手前のソーメン滝は車窓からよく見えた。
室堂に到着して、渡された登山届を記入し提出。
「剱岳は渋滞するから、帰りの最終便に間に合うよう早めの行動を」とアドバイスを頂く。
室堂から1日目の山行開始
ホテル立山を通り、外に出ると堂々たる立山の稜線。
1日目は立山三山を巡りながら剱沢キャンプ場を目指すので、まずは浄土山に登る。
その後、稜線の左から右へ雄山、大汝山、真砂岳、別山と歩く予定。
一ノ越まで続く立派な石畳の道。
浄土山の登山道に入ると険しい道に。
立山三山の1座目、浄土山
立山三山の中でも浄土山は過去を表す山。
左奥の鋭いのが槍ヶ岳・穂高。
真ん中あたりが水晶岳、右に鋭いのが笠ヶ岳。
そして右に進むと黒部五郎岳、山容もよくわかる薬師岳。
浄土山南峰から次に目指す雄山を望む。
一ノ越を経由して雄山から別山までの立山連峰の稜線。
そして奥には剱岳も一望できる最高のロケーション。
一の越で原作ルートと合流
一ノ越まで下りてきた。100m下って、300m登る。
草紅葉のグラデーションが美しい。
ここから雄山までは登山者がとても多く、渋滞していた。
立山雄山に登頂
立山雄山の一等三角点に登頂。
南側は北アルプス南部の峰々。
立山三山の中でも雄山は現在を表す山。
右側あたりに見えるはずの富士山は雲が多く不明瞭。
左側、遠く見える稜線は浅間山だろうか。
立山連峰で最高峰の大汝山
立山連峰最高峰の大汝山に登頂。
ここで日本百名山99座目となり、剱岳を残すのみ。
大日岳、奥大日岳。手前に地獄谷、ミクリガ池。
一応、富山湾も見えてるのかな?
右から鹿島槍ヶ岳、五龍岳と背後に妙高戸隠連山の峰々。
稜線ルートを少し外れた富士ノ折立
富士ノ折立へは登らずそのまま稜線歩き。
内蔵助カールの氷河は、グレートトラバース3で一般登山道で行ける唯一の氷河として紹介されていた。
真砂岳手前で振り返る富士ノ折立までの稜線。
別山までの中間にある真砂岳(まさごだけ)
真砂岳頂上から望む、鹿島槍ヶ岳と五龍岳。
地獄谷の火山ガスもよく見える。
白馬岳から五龍岳まで後立山連峰もよく見える。
本日最後の登り、別山までの道。
立山三山のラスト3座目となる別山南峰
立山三山の中でも別山は未来を表す山。
浄土山、雄山、別山の立山三山をコンプリート。
最初に登った浄土山から遥か遠くに見えていた剱岳が、間近に見えるようになった。
明日に登る予定だが、100座目に相応しい貫禄のある険しい山。
なんとなく赤みがかって見える。
これから下りる道。剣山荘、剱沢小屋が見える。
キャンプ地は剱沢キャンプ場
剱沢キャンプ場に到着。
キャンプ場の受付。
今年から値上がりして1人1000円に。予約は不要。
斜面ではあるが、テントを張る。
夜は予想してたより冷え、使わないだろうと思っていたダウンパンツまで着込んで就寝。
2日目は劔岳編に続きます。