群馬県の榛名山外輪山を縦走し、伊香保温泉へ下山する贅沢なコース。ここなとほのかの「ふたりの時間」として、相馬山山頂でのティータイム、そして名湯・伊香保温泉でのフィナーレ。山と温泉を満喫するエピソードの舞台です。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 山名 | 相馬山(そうまさん)・天目山(てんもくさん) |
| 標高 | 相馬山1,411m / 天目山1,303m |
| 所在地 | 群馬県高崎市・渋川市 |
| 難易度 | ★★☆☆☆(縦走・鎖場あり) |
| 推奨シーズン | 4月~11月(冬季は積雪注意) |
| コースタイム | 縦走約4時間 |
| 登山スタイル | 日帰り縦走・温泉下山 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【七十九合目】《縦走》榛名外輪山〈榛名湖~天目山~相馬山~伊香保温泉〉
- メンバー: ここな、ほのか
- アクセス: 高崎駅→天神峠バス停
- コース: 天神峠バス停→氷室山→天目山(1,303m)→相馬山(1,411m)→伊香保温泉露天風呂
あらすじ
【七十九合目 ふたりの時間】春休みに群馬に来るここなのために、ほのかが榛名外輪山縦走を企画。相馬山に登る途中の行動食として、ほのかはシリアルバーをここなから渡される(七十八合目であおいと一緒に作った手作り)。相馬山頂上ではロイヤルミルクティーと苺のショートケーキで休憩。
ヤマノススメ単行本11巻に収録されています
ルート地図
アニメでの登場シーン
【第3期/第8~9話】【第4期/#04】《観光》伊香保温泉
- メンバー: あおい、ほのか
- アクセス: 高崎駅→(ほのか兄の車で)→伊香保温泉石段街
- コース: 伊香保温泉石段街→伊香保神社→伊香保温泉飲泉所→伊香保温泉露天風呂
- 備考: 伊香保温泉飲泉所で温泉を飲む。帰りの電車内でひなた、ここなと合流
聖地巡礼のポイント
- 相馬山山頂: 黒髪山神社奥宮
- 伊香保温泉石段街: 365段の石段
- 伊香保露天風呂: 黄金の湯
アクセス・縦走情報
アクセス方法
榛名山へは高崎駅からバス、伊香保温泉へは渋川駅からバスが便利です。
榛名湖方面へのアクセス JR高崎駅から群馬バス「榛名湖」行きで約90分、天神峠または榛名湖下車。1時間に1本程度。ただし、伊香保温泉と榛名湖を結ぶバス(群馬バス)は本数が限られる。
伊香保温泉からの帰路 伊香保温泉石段街からJR渋川駅まで関越交通バスで約25分。本数は比較的多い(1時間に1-2本)。
マイカーでのアクセス 関越道渋川伊香保ICから榛名湖まで約40分。榛名湖周辺に無料駐車場多数。縦走の場合は公共交通機関推奨。
おすすめコース
榛名外輪山は様々な縦走ルートが楽しめます。
天神峠~相馬山~伊香保温泉(原作ルート) 天神峠→氷室山→天目山→七曲峠→磨墨岩→相馬山 昼食→黒髪山神社→伊香保温泉
榛名富士周回コース 榛名湖→榛名富士(ロープウェイ)→烏帽子岳→鬢櫛山→榛名湖 約3時間の入門コース。
外輪山一周コース(健脚向け) 榛名湖→掃部ヶ岳→杏ヶ岳→天目山→相馬山→二ツ岳→榛名湖 約7時間の本格縦走。
装備と準備
縦走と温泉下山を考慮した装備が必要です。
基本装備
- 登山靴(鎖場対応)
- ザック(25-30L)
- 雨具
- 防寒着
- 飲み物(1.5L)
- 昼食・行動食
温泉セット
- タオル
- 着替え
- ビニール袋(濡れ物用)
- 入浴料(伊香保露天風呂600円)
榛名山の魅力
湖畔に佇む「榛名富士」と、四季の彩り
榛名山の最大の魅力は、カルデラ湖である榛名湖を中心に、個性豊かな外輪山が取り囲む箱庭のような美しい景観にあります。その中心にそびえる「榛名富士」は、その名の通り端正な円錐形をしており、ロープウェイで気軽に山頂へアクセスできる一方、湖畔から眺める姿もまた格別です。春のツツジ、夏のゆうすげ、秋の紅葉、そして冬のワカサギ釣りと、一年を通じて豊かな自然と触れ合えるのが魅力です。
信仰とスリルの「相馬山」縦走
外輪山縦走のハイライトとなる相馬山(1,411m)は、榛名山塊の最高峰であり、古くからの山岳信仰が息づく聖域です。山頂直下の切り立った岩場を鎖やハシゴを頼りに登り詰めると、そこには黒髪山神社の奥宮が静かに鎮座しています。苦労して登った先で拝む山頂からの展望と、神聖な空気感は、他の山では味わえない達成感を与えてくれます。
登山後の極楽、伊香保温泉への「黄金の下山」
榛名外輪山縦走の締めくくりは、名湯・伊香保温泉への下山です。山歩きを楽しんだ後、そのまま石段街へと降り立ち、茶褐色の「黄金(こがね)の湯」に身を沈める瞬間は、登山者にとって至福のひととき。365段の石段を歩きながら温泉饅頭を頬張り、射的や土産物店を楽しむ「温泉街歩き」までがセットになった、贅沢な縦走コースが楽しめます。
実際の巡礼記録
日程: 2018年1月6日[日帰り]
コースタイム: 榛名湖バス停→氷室山→天目山→三ツ峰山分岐→磨墨岩→磨墨峠→相馬山の鳥居→相馬山→相馬山の鳥居→黒髪山神社の鳥居→伊香保温泉露天風呂→伊香保神社
ルート地図
巡礼レポート
高崎駅から榛名湖バス停へ

高崎駅からバスに揺られ、終点の「榛名湖バス停」へ。

本来は手前の「天神峠」で降りるのが最短ルートですが、あえて終点まで来たのは、冬の榛名湖を間近で見たかったからです。湖面は三分の一ほどが結氷しており、正面にそびえる榛名富士が冷たく澄んだ空気に映えていました。




バスで来た道を引き返し、「関東ふれあいの道」の遊歩道入口から入山。
榛名外輪山を反時計回りで歩く

天神峠からの道と合流し、外輪山の尾根を登っていきます。このあたりは木道が美しく整備されており、雪の踏み跡を楽しみながら散歩気分で歩くことができました。


天目山頂上



氷室山を経て「天目山」へ。山頂付近は急に視界が開け、背後には岩菅山、苗場山、谷川連峰といった白銀の山々が連なります。眼下に広がる榛名湖のパノラマも圧巻でした。



一旦車道を横断し、クマの出没注意看板を横目に「磨墨峠(スルス峠)」へ。

目の前に現れた相馬山は、それまでの緩やかな稜線とは一変して非常に急峻な佇まいです。

相馬山への登山

鳥居をくぐると、いよいよ本格的な急坂が始まります。

垂直に近いハシゴや鎖場が連続するため、岩で滑らないよう三点支持を意識して慎重に登り詰めました。

相馬山の頂上に到着


山頂からは東側に180度の展望が広がり、渋川・前橋・高崎の街並みを一望。苦労して登った甲斐がある、神聖かつ開放的な景色でした。




相馬山を降り、テレビ塔が立つ二ツ岳の裾野を横切ってトラバース道へ。


伊香保温泉へ

静かな山道を抜けると、突然、家族連れやカップルで賑わう「伊香保温泉」の湯元へ飛び出しました。

まずは「飲泉所」で温泉を一杯。独特の鉄サビのような風味が体に染み渡ります。


その後は「伊香保温泉露天風呂」で冷えた体をじっくりと温めました。



湯冷めしないよう気をつけながら、参拝客の列が絶えない「伊香保神社」を経て、メインストリートである365段の石段を下ります。



温泉街特有の活気を感じながら、無事に「石段街バス停」へ到着しました。
全体を通して、薄っすらと雪を被る程度でアイゼンは不要でした。相馬山の鎖場という刺激的なセクションを除けば、全体的に木道が整備された歩きやすいハイキングコースです。山と温泉を一度に楽しめる、まさに理想的な縦走ルートでした。
周辺情報・関連記事
群馬の山々
赤城山 群馬のもう一つのカルデラ山。
妙義山 奇岩の連続、上級者向け。
谷川岳 日本百名山、ロープウェイあり。
温泉下山の山
塔ノ岳 鶴巻温泉へ下山。
大山 七沢温泉へ下山。
歴史とグルメが交差する榛名・伊香保
下山後の楽しみは温泉だけではありません。古くからの信仰を今に伝える榛名神社は、巨岩と建築が一体となった圧巻のパワースポット。また、伊香保を訪れたなら「日本三大うどん」の一つ、水沢うどんは外せません。強いコシと喉越しの良さは、登山の疲れを吹き飛ばしてくれます。石段街で売られている、温泉まんじゅう発祥の地ならではの「湯の花まんじゅう」をお土産にするのも忘れずに。
よくある質問
Q: 縦走は初心者でも大丈夫?
A: 全体的に整備された「関東ふれあいの道」を歩くため、初心者でも十分楽しめます。ただし、レポートにもあった通り相馬山の鎖場・ハシゴは榛名山域で最も険しいセクションです。あおいのように高度感に不安を感じる場合は、無理に登らず磨墨岩(スルス岩)付近の散策に留める選択肢も持っておきましょう。
Q: 温泉の荷物はどうする?
A: 縦走(榛名湖→伊香保)の場合、出発地点に戻らないため、荷物はすべて背負って歩く必要があります。温泉セット(タオル・着替え)は軽量なものを選び、ザックの容量に余裕を持たせましょう。伊香保温泉街に到着後は、日帰り温泉施設や石段街にあるコインロッカーが利用可能です。
Q: バスの接続は?
A: 群馬バスの「榛名湖〜伊香保温泉線」が運行していますが、本数が1日5〜6便程度と限られています。縦走せず車を榛名湖に置いている場合は、最終バスの時間を必ずチェックしておきましょう。
Q: 冬でも歩けますか?
A: 標高1,000mを超える高地のため、路面の凍結は日常茶飯事です。相馬山の鎖場が凍りつくと、アイゼンがあっても危険な場合があります。冬場はレポートのように「雪の状態を確認しながら無理のない範囲で歩く」という柔軟な判断が大切です。







