ヤマノススメ聖地巡礼 – 赤城 鍋割山【ほのかとつむぎのペース論】

鍋割山から関東平野を一望する眺め。青空に大きな積雲が浮かび、眼下に霞む平野、手前の斜面にはススキが揺れる晴れ間。 ヤマノススメ聖地巡礼
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群馬県前橋市にある鍋割山は、ほのかとつむぎが二人で登った山として描かれています。赤城山系の南端に位置する標高1,332mの山で、南側が開けた山頂からは、天気がよければ前橋市街や関東平野を一望できます。

⚠️ 注意: 神奈川県丹沢の「鍋割山」(1,272m、原作11巻)とは別の山です。当ブログでは丹沢の鍋割山記事を別途公開しています。

基本情報

項目詳細
山名鍋割山(なべわりやま)
標高1,332m
所在地群馬県前橋市
山系赤城山系
難易度★★☆☆☆(初中級者向け・岩場あり)
推奨シーズン春〜秋(冬季は積雪・凍結に注意)
コースタイム荒山高原経由で往復約3時間30分(休憩含む)
スタイル日帰り

ヤマノススメでの描写

原作での登場シーン

【二百六十四~二百六十五合目】赤城 鍋割山

  • メンバー: ほのか、つむぎ
  • アクセス: JR両毛線 前橋駅ー<関越交通バス>ー箕輪バス停
  • コース: 姫百合駐車場(荒山高原登山口)→荒山高原→火起山→竈山→鍋割山(1,332m)→《下山》
あらすじ

【二百六十四合目 落ちつかない】 つむぎは、ほのかに連絡して山行に同行することに。登山口に着くと、写真を撮り始めたつむぎにほのかは「見える範囲にいるから撮っててもいいよ」と言って先に歩き出し、つむぎは置いていかれる。

【二百六十五合目 難しいね…。】 つむぎは先を行くほのかとの距離に振り回され、大岩が続く急登で消耗する。ほのかに「自分のペースで歩いて」と言われ、自分のペースで歩くうちに少しラクになっていく。開けた山頂の大展望に興奮するつむぎに、ほのかは来るまでの木のトンネルがよかったと答え、「全員同じはつまらない」と返す。

ルート地図

聖地巡礼のポイント

  • 木のトンネルの登山道 — ほのかが「来るまでの木のトンネルがよかった」と語る
  • 大岩が続く急登 — つむぎが消耗する岩場
  • 鍋割山 山頂 — 木製の看板と関東平野の大展望。

アクセス・登山情報

アクセス方法

電車+バス

  • JR両毛線「前橋駅」の駅前6番のりばから関越交通バス(赤城山方面)に乗り、箕輪バス停で下車
  • 箕輪バス停から少し歩くと姫百合駐車場(荒山高原登山口)
  • 交通系ICカード利用可。本数が限られるため、関越交通の時刻表を事前に確認

車

  • 関越自動車道「赤城IC」からアクセス
  • 姫百合駐車場(無料)を利用

コースガイド

荒山高原経由(往復約3時間30分)

距離約6.9km、累積標高差約540mのコース。登山口から荒山高原までは樹林帯の登り、荒山高原から先は火起山・竈山の小ピークを越える尾根歩きになります。

区間特徴
姫百合駐車場トイレ・自販機あり。登山口は道を挟んだ向かい側
荒山高原・展望の広場の分岐展望の広場経由は遠回り。鍋割山へは荒山高原方面へ
荒山高原笹原の広がる高原。荒山との分岐点
火起山・竈山開けた尾根上の小ピーク
鍋割山山頂広い山頂広場。南側が開け、天気がよければ前橋市街を一望

コースの特徴

  • 岩まじりの道: 岩がゴロゴロした箇所があり、足運びに慣れが必要
  • 開けた尾根道: 荒山高原から先は見通しの良い稜線歩き
  • 分岐に注意: 登山口から少し登った先の分岐で展望の広場方面へ進むと遠回りになる。鍋割山へは「荒山高原」の道標に従う

装備と準備

基本装備

  • 履き慣れた登山靴(岩場・露岩あり)
  • 動きやすい服装(夏はアブ対策で長袖推奨)
  • ペットボトル2本以上の水分
  • おやつと昼食

あると便利な装備

  • 薄手の羽織もの(山頂は風通しあり)
  • 虫除けスプレー(夏季のアブ対策)

実際の巡礼記録

日程: 2026年8月8日[日帰り]
コースタイム: 姫百合駐車場 9:35 → 10:27 分岐 10:34 → 10:44 荒山高原 → 10:56 火起山 → 11:11 鍋割山 12:18 → 12:32 竃山 12:33 → 12:44 荒山高原 12:45 → 13:09 姫百合駐車場

ルート地図

巡礼レポート

前橋駅から箕輪バス停へ

ヤマノススメ原作で、ほのかとつむぎが登った鍋割山へ。前日まで青森ねぶた・秋田竿燈・仙台七夕の東北三大祭りを巡る旅で使っていた「北海道&東日本パス」(JR乗り放題のきっぷ)がまだ期間内で使えたので、せっかくなので足を延ばしてみました。

前橋駅ロータリー脇のバス停ポール6番。時刻表の掲示があり、正面に東横インやペデストリアンデッキ、複数の路線バスが並ぶ駅前広場。朝の薄曇りの空。
前橋駅 駅前6番のりばの関越交通バス

前橋駅の駅前6番のりばから、関越交通バスで赤城山方面へ向かいます。
以前、赤城山行きのバスで五千円札を両替できずに困ったことがあったので、コンビニで千円札にくずしてから乗車。ところが、いつの間にか交通系ICカードに対応していました(2020年から対応)。

前橋市の赤城山麓、県道沿いに立つ丸い「箕輪」バス停の標識。石積みの擁壁を背にし、道路を白い車とバイク2台が走る。周囲は夏の濃い緑に包まれる。
箕輪バス停

箕輪バス停で下車。ここで降りたのは1人だけでした。バス停の標識には、国立赤城青少年交流の家などの施設名も書かれています。

荒山高原登山口の県道脇に立つ道標。「あかぎ木の家」「荒山高原登山口」「赤城森林公園」と記した青い案内板と木製標柱、ガードレール、駐車した白いワゴン車。
姫百合駐車場

バス停から少し歩くと姫百合駐車場。トイレと自販機があります。
「あかぎ木の家」「荒山高原登山口」と書かれた案内板とP標識は、原作でつむぎが「着いたー?」とバスを降りたコマに描かれているものと同じです。

登山口から展望の広場へ

前橋市の赤城森林公園の入り口に立つ木組みの標識。「赤城ふれあいの森 入口」と大きく刻まれ、奥に木製の門柵と小橋が見える。濃い夏の緑に囲まれた一角。
赤城ふれあいの森の入口

赤城ふれあいの森(赤城森林公園)の入口。この手前のゲートをくぐって登山開始かと思いきや、鍋割山の登山口は道を挟んだ向こう側でした。

荒山高原への登山口。「荒山・鍋割山 登山口」の青い道標が立ち、落ち葉の積もった林の道を登山者が一人進む。右手に幹が空洞化した古木とクマ注意の掲示。
荒山・鍋割山の登山口

荒山・鍋割山の登山口。「荒山高原から荒山・鍋割山」の案内とクマ注意の掲示があります。登山口から先は落ち葉の積もった広い道で、歩き始めは傾斜もゆるやかです。

杉林の中の登山道の分岐に立つ木製道標。「姫百合駐車場」「荒山高原」の方向を示し、斜面には丸太で組んだ階段。針葉樹がまっすぐ立ち並ぶ荒山高原への道。
荒山高原と展望の広場の分岐

荒山高原と展望の広場の分岐。
計画では荒山高原へ直接向かうルートで鍋割山をピストンする予定でしたが、展望の広場方面へ間違えて登り始めていました。遠回りになるだけのようなので、そのまま進みます。

明るい新緑の広葉樹林を登る丸太と土の階段道。細い幹が林立し、下草の笹や草が斜面を覆う。荒山高原へ向かう荒山側の登山道。
緑に囲まれた階段道

緑に囲まれたゆるやかな階段道を登ります。

赤城山系の登山道脇の岩がちな斜面。苔むした岩が積み重なり、根がむき出しのまま倒れた大木が横たわる。緑の濃い樹林の沢沿いの道。
倒木が横たわる登山道

倒れた大木が道をふさいでいる箇所もありますが、踏み跡ははっきりしています。

登山道脇の草木のクローズアップ。手前にぎざぎざした葉の枝が伸び、背後は苔むした岩と落ち葉の斜面がぼやけて写る。荒山高原へ向かう樹林帯。
苔むした岩まじりの登山道

苔むした岩がまじる登山道。

樹林帯の斜面に何本もの倒木が折り重なる。細い落葉樹の幹の間を、太い幹が斜めに横たわり、下は落ち葉に覆われた登山道が抜ける。
長く続くトラバース道

長いトラバースが続きます。ゆるやかに登りながら遠回りしている感じですね。

笹に縁取られた丸太の階段道。緑の下草が両側を覆い、まばらな落葉樹の林の中を登っていく。荒山高原の手前の斜面。
丸太の階段

分岐の先に進むと、丸太の階段でまた登りになります。足元には笹が増えてきました。

荒山高原付近の登山道の分岐。木製の古い道標が立ち、草地に大きな岩が転がる。右手には倒れかけた小さな標識も見える開けた地点。
木々に覆われた展望広場

ここが展望広場のようです。
て、て、て、展望……? 周りは木々に覆われて何も見えません。

荒山高原から鍋割山へ

背丈ほどの笹が茂る中を貫く岩まじりの登山道。露出した岩を踏んで進む道が、緑の笹原を縫うように続く。荒山高原の周辺。
笹原を縫う岩まじりの道

展望広場から方向を間違えて荒山方面へ向かってしまいましたが、笹原を縫う岩まじりの道を下って、計画していた荒山高原へ向かいます。

「荒山高原」と記した木製の標識が立つ開けた鞍部。雲に覆われた山肌を背に、地面に丸い石が点在し、6番の標柱も立つ。
荒山高原

荒山高原に到着。荒山と鍋割山の分岐になっている広場で、ここから鍋割山方面へ向かいます。

笹に縁取られた岩と木の根の登山道。大きな岩を組んだ段差を越え、奥は明るい樹林へと続く。鍋割山へ向かう登り。
荒山高原から尾根へ上がる丸太の階段

荒山高原から先は、岩と丸太の階段を登って尾根に上がります。

稜線に出た登山道。一本の木が立ち、青空と雲がのぞく。左手は霧に霞み、右は緑の草が茂る斜面で、細い土の道が続く。
ガスに包まれた稜線

稜線に出ます。左右が開けた明るい尾根で、本来なら景色がいいはずですが、ガスで見通せません。

稜線脇に咲くヤマユリの大輪。白い花びらに黄色い筋と赤褐色の斑点が入り、反り返った花が数輪ずつ咲く。奥に金網の柵。
登山道に咲くヤマユリ

登山道の途中に咲いていたヤマユリ。

草に覆われた稜線のこぶを越える細い登山道。低木と笹が茂り、空はガスで白く霞む。火起山へ向かう開けた尾根道。
ガスで白い尾根道

開けた尾根道もガスで真っ白。

「火起山」の青い山名標が笹原の中に立つ。刈られた草地に踏み跡が続き、低木の茂みと霧に霞む空が広がる稜線上の一点。
火起山

火起山の山名板。笹と草に埋もれるように立っています。

「竈山 Mt KAMADO 1343m」の青い山名標。大きな岩と笹に囲まれ、標柱には標高標も付く。ガスで白く霞む稜線の一角。
竈山

続いて竈山。火起山・竈山と小さなピークを越えていく尾根歩きは気持ちがいいです。

緑の笹と低木に挟まれた丸太の階段道。両側から笹が張り出し、奥は霞んだ樹林へと続く。鍋割山へ向かう尾根の道。
鍋割山山頂手前の登り返し

鍋割山山頂の手前で一度下って、笹に囲まれた道を登り返します。

鍋割山山頂

鍋割山の山頂標。「鍋割山 1332」と記した木製の角柱が立ち、傍らに石を積んだケルンと赤い頭巾をかぶった小さな石仏。奥は木立。
鍋割山山頂(1,332m)

鍋割山山頂(1,332m)に到着。木製の山頂標柱と、石が積まれた一角にお地蔵さまが置かれています。

鍋割山山頂の岩がちな一角。赤い頭巾の石仏をのせたケルンと登山者、案内板が立ち、その先はガスに沈む谷へと落ち込む。
ガスに包まれた山頂広場

山頂は岩の転がる広い広場。前方は開けていますが、ガスの中です。

鍋割山から関東平野を一望する眺め。青空に大きな積雲が浮かび、眼下に霞む平野、手前の斜面にはススキが揺れる晴れ間。
雲が切れて見えた前橋の街並み

早々に下山しても次のバスの時間まで待たないといけないので、山頂でゆっくり過ごすことに。
1時間ほど経つと雲が切れて、眼下に前橋の街並みと関東平野が見えました。待った甲斐がありました。

鍋割山山頂の広場。岩混じりの裸地に案内板や木の標識、花を供えたケルンが並び、青空の下に関東平野が霞んで見える。
鍋割山の山頂広場

青空も見えてきて、山頂広場の看板の向こうに平野が広がります。結局、山頂には1時間ほど滞在しました。
景色に満足したところで、山頂広場を後にします。

鍋割山から姫百合駐車場へ下山

来た道を荒山高原へ戻ります。荒山高原へ戻る稜線の途中で、腕をアブに噛まれました。火がついたような痛さで、この季節は暑くても長袖のほうがいいかもしれません。

笹に挟まれた岩がちな下りの登山道。大小の岩が転がる道の両側に緑の笹が広がり、明るい落葉樹林が続く。鍋割山からの下山。
岩がちな下り

荒山高原からは、行きに通るはずだった直登ルートで下ります。樹林の中に大きな岩が続く、岩がちな下り。

新緑の樹林を下る岩の多い急な道。ごろごろした岩と木の根、丸太で組んだ段があり、ピンクの目印テープが見える下山路。
岩がゴロゴロした登山道

つむぎが「なんじゃこりゃ…」「これ登るの…?」と見上げた大岩の急登は、この区間がモデルと思われます。
岩がゴロゴロしていますが、浮き石はなさそうなので安心して歩けます。登山道はよく整備されていますが、足運びに慣れが必要な場面もあるので、まったくの初心者向きではないかなと思います。

杉の植林帯を横切る登山道。まっすぐ伸びた幹が斜面に立ち並び、道の縁に倒木が沿う。土がむき出しの下りの道。
杉林の中の下山道

岩場を抜けると、杉林の中の歩きやすい道になります。

杉林の中の道標。「林道へ100m」と記した木の標識が立ち、奥に赤い注意看板。土の道が針葉樹の間を下っていく。
道を間違えた分岐

なんでもないこの分岐でも道を間違えました。

姫百合駐車場に下山。木造の建物が立つ舗装された駐車場に数台の車が停まり、背後は緑の茂る山、車止めのポールが並ぶ。
姫百合駐車場に下山

姫百合駐車場に下山。

灰色のトレーにのった焼きとうもろこし。表面に焼き目のついた丸ごと一本と、黄色い実の断面を見せる輪切りが並ぶ、下山後の一品。
焼きとうもろこし

下山後は焼きとうもろこしを。香ばしい醤油と、とうもろこしの果汁のような甘みが口の中に広がって、めちゃくちゃおいしかったです。おすすめです。

帰りに立ち寄った「箕輪」バス停の丸い標識。赤城山・前橋駅・富士見温泉方面を示し、やきとうもろこしののぼりと時刻表、カーブする県道とガードレール。
箕輪バス停

箕輪バス停からバスに乗って帰路へ。

鍋割山の魅力

赤城山系の一峰

赤城山は日本百名山の一つですが、通常「赤城山」と呼ぶ場合の主峰は最高峰の黒檜山(1,828m)や、カルデラ内の地蔵岳(1,674m)を指します。鍋割山はそれらとは別の山で、赤城山系の南端に位置しています。

荒山高原と尾根歩き

荒山高原から先は、火起山・竈山の小ピークを越える開けた尾根道です。荒山高原は荒山(1,572m)との分岐点でもあり、荒山と組み合わせて歩くこともできます。

春のツツジ・秋の紅葉

荒山高原はツツジの群生地として知られ、例年5月下旬〜6月ごろが見頃の目安です(年により前後するので開花状況を確認)。秋は紅葉も楽しめます。

前橋市街と関東平野の展望

山頂は南側が開けた広い山頂広場で、天気がよければ眼下に前橋の街並みと関東平野を一望できます。

よくある質問

Q: 神奈川県丹沢の鍋割山と関係ありますか?

A: 別の山です。丹沢の鍋割山(1,272m)は神奈川県、赤城山系の鍋割山(1,332m)は群馬県前橋市。鍋焼きうどんで有名なのは丹沢(原作11巻)で、本記事の鍋割山は原作 二百六十四・二百六十五合目に登場する別山です。

Q: 初心者でも登れますか?

A: 荒山高原経由の往復で約3時間30分、初中級者向け。足運びに慣れが必要な露岩区間があるため、原作でもほのかが「下手したら死ぬから気をつけてほしい」とつむぎに注意しています。登山靴と基本装備は必須です。

Q: どこから登るのが一般的ですか?

A: 姫百合駐車場を起点にした荒山高原経由のコースが一般的。マイカーのほか、前橋駅から関越交通バスで箕輪バス停まで行けば公共交通でもアクセスできます。

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