鳥海山に向かうまで
岩手山、八幡平の同日2座登山(八幡平は散歩だが)を終えて、当初予定していた早池峰山を含む東北遠征での3座は無事登ることができた。
予備日として残しておいた日曜日の1日、玉川温泉や乳頭温泉などの温泉巡りをしてもいいかと思ったりもしたが、後々の遠征計画を楽に進めるため鳥海山へ登ることにした。
八幡平は秋田県の県境であるが、同じ秋田県でも鳥海山は山形県の県境という、秋田県を端から端まで縦断する形になる長いドライブ。思えば、一昨日には日本海沿岸をドライブしていたわけで、日本海沿岸までよく走ったものだ。
東北遠征も3日目になって、さすがに疲れも溜まってきてた。でも、せっかくここまで来たんだし、鳥海山は有名な山だから登っておきたい。第1回東北遠征の締めくくりにふさわしい山だと思う。
実際に登ってみた
日程: 2017年07月09日(日) [日帰り] 天候: 晴れ
アクセス
鉾立の駐車場に駐車。ビジターセンターや登山口から一番離れたところが、登山者用の駐車場と一応なっている。でも、車で5合目まで一気に上がれるのはありがたい。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
07:42 | 16.3km | 1,409m | 1,399m |
コースタイム
ルート: 鉾立-御浜小屋-七五三掛-鳥海山-七高山-伏拝岳-七五三掛-御浜小屋-鉾立
鳥海山は千蛇谷コースで新山へ、外輪山縦走で帰る変化に富んだコース選択。
- 04:52
- 05:45
- 06:17
- 06:32
- 06:40御田ヶ原分岐
- 07:11
- 08:36
- 09:01
- 09:33
- 10:11行者岳
- 10:17伏拝岳
- 10:34
- 10:57七五三掛
- 11:09御田ヶ原分岐
- 11:18御田ヶ原
- 11:28御浜小屋
- 11:50
- 12:33鉾立
第1回東北遠征を無事完遂
鳥海山をお昼に下山し、仙台まで車を走らせてレンタカーを返却。
当初、帰りに利用する高速バスは、夕方発の昼行バスで予約していたのだが、間に合いそうもなかったので夜行バスに変更してた。ウィラーのプレミア会員なので、運良く3列独立シートにランクアップできた。
下山後の感想
所々に残雪があったが、千蛇谷の雪渓を登るところのみ軽アイゼンを使用したくらいで、他はトレースを踏んでいけば問題なさそう。下山中のお昼ぐらいには、シャーベット状になってたので滑りやすいかもしれない。
登山道が整備されていて、急な登り下りもなく歩きやすい。雪渓やガレ場もあるので面白いが、日を遮る木々がないので晴れてる日は直射日光対策が必要ですね。
水は1.5リットル持っていったが、暑さからか下山途中で水が足りなくなって、雪渓の雪を帽子の中や服の中に入れて乾きからしのいでいた。見積もりが甘かったのは反省。
変化に富んだコースで本格的な登山を楽しめた。千蛇谷の雪渓歩き、新山の岩登り、外輪山縦走と、いろんな要素が詰まってる。
かかった費用と装備
費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 早池峰山の記事でまとめています。
鳥海山も無料駐車場が利用できた。東北の山は駐車場が無料のところが多くて助かる。
今になって思うこと
鳥海山は、変化に富むルートで本当に苦労させられたし楽しかった。日本百名山に挑む中で、1番最初にまた登りたいと思わせてくれた山。
千蛇谷の雪渓歩きは貴重な体験だった。7月でもこれだけの雪渓が残ってるのは、東北の山の厳しさを物語ってる。軽アイゼンの使い方も覚えられたし、雪山技術の入門としても良い経験になった。
外輪山縦走も素晴らしかった。新山から行者岳、伏拝岳、文珠岳と続く稜線歩きは爽快そのもの。火山の外輪山を歩くダイナミックさは他では味わえない。
水不足で雪を食べたのは良い教訓。夏山でも水分計画は重要だし、特に日陰のない稜線歩きでは想像以上に消耗する。その後の登山では必ず多めに水を持参するようになった。
第1回東北遠征の締めくくりとして、鳥海山は最高の山だった。早池峰山、岩手山、八幡平、そして鳥海山と、それぞれ個性的で魅力的な山ばかり。東北の山の奥深さを実感した遠征だった。
鳥海山は本格的な登山を求める人には絶対におすすめ。雪渓歩き、岩場、縦走と、登山の醍醐味が全部詰まってる。ただし、日焼け対策と水分準備は万全にして挑んでほしい。