日本百名山全山踏破 79座目 薬師岳、80座目 水晶岳、81座目 鷲羽岳、82座目 黒部五郎岳 | 北アルプス最深部テント泊縦走

水晶岳山頂 日本百名山
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薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳に向かうまで

北アルプス最深部にある日本百名山4座をどう攻略するか?

9月のシルバーウィークは4連休。コロナ禍ではあるが、この機会に普段は行けない北アルプス最深部にある薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳の4座を一気に踏破する計画を考えた。

まず初めに、富山までのバスを8月初旬のうちに予約、最初はウィラーで予約していたが運休するという連絡があり、千栄交通で予約し直し。コロナ禍の影響もあるのだろうか往復で5,000円。心配になるくらい安い。

北アルプス最深部へのアクセスは、富山駅から直通バスで行ける折立の登山口を利用する。薬師岳と水晶岳までは分岐からちょっとしたピストンがあるものの、4座を一番効率よく周回できそうだ。

次に、折立を起点とした周回プランを考える。

  • プランA:折立→雲ノ平[泊]→水晶岳鷲羽岳黒部五郎岳→薬師峠[泊]→薬師岳→折立
  • プランB:折立→薬師岳→薬師峠[泊]→雲ノ平→水晶岳鷲羽岳→黒部五郎小舎[泊]→黒部五郎岳→折立

薬師岳ピストンを最初に行くか最後に行くかで検討した上の2つのプラン。 プランAの最初のテント場である雲ノ平キャンプ場は予約が必要とのことなので、初日(19日)の予約を入れる。4連休の初日なので空きがないだろうと思いきや、初日に雲ノ平まで来れる人は限られるようで空いていた。即予約。

最後に、折立までのアクセスとなるバスを調べて、富山駅から折立までのスケジュールを埋める。 しかし、ここで今年は富山駅から折立までの直通バスが運行しないという衝撃の事実を知る。 そのバスが無いとなると、折立に到着するのはお昼ごろになってしまい、その日のうちに雲ノ平まで行くのは厳しすぎる。 仕方なくプランBに変更。雲ノ平キャンプ場の予約は泣く泣くキャンセルした。

その後、計画確認としてスケジュールを9月初めに見直した。その時に、黒部五郎小舎のテント場も今年から予約が必要になったと知る。そして、電話するも既に満員とのこと。オワタ。

  • プランC:折立→薬師岳→薬師峠[泊]→雲ノ平→水晶岳鷲羽岳→三俣山荘[泊]→黒部五郎岳→折立

黒部五郎小舎の手前にある三俣山荘(テント場の予約必要なし)に泊まるので最終日の行程が2時間くらい増えて、最悪折立から帰りのバスに乗れなくなる可能性もあるけど、このプランCしかないかな……

行く直前に、ダメ元で黒部五郎小舎に問い合わせると、キャンセルがでたので予約できるとのこと。 プランBに変更。よし、行くぞ。

2020年9月19日 折立から日本百名山4座に登るテント泊雲ノ平周回

富山駅
富山駅

いつ見ても工事をしている印象の富山駅に到着。そろそろ最終形態になるんだろうか。

今年は直通バスが運行していないため、電鉄富山駅から有峰口駅まで富山地方鉄道で移動し、そこから折立行きのバスに乗り換える必要がある。

  • 岩峅寺駅
  • 岩峅寺駅
  • 岩峅寺駅
  • 岩峅寺駅

富山地鉄乗換駅の岩峅寺駅。富山地鉄の駅はどこも哀愁あってエモい。

有峰口駅
有峰口駅

有峰口駅に到着。ここでバスに乗り換える。

有峰口駅
有峰口駅

有峰口駅から折立までは、土日祝日のみ1日2本しかないバスの最終便。今年は富山駅前からの直行便が運休している。予約が必要なのはその直行便だと思って予約せずに来たが、現場で予約優先と判明。乗車席数40名に対して予約者33名、未予約者は6名でギリギリセーフだった。

実際に登ってみた

日程:2020年9月19日(土) ~ 2020年9月21日(月) [2泊3日] 天候:【1日目】曇りのち晴れ【2日目】高曇り【3日目】曇りのち快晴

アクセス

【往路復路とも】
[電車] 電鉄富山駅~有峰口駅
[バス] 有峰口駅前~折立

今年度は富山駅から折立への直行便が運休。有峰口駅前から折立へのバスは予約優先で、繁忙日には事前予約が必要。自分は予約できることを知らずに現地に向かったが、予約者でほぼ満車のバスにギリギリ乗ることができた(座席数40人中、33人が予約者で6人が予約なし)。バス内はマスク着用、私語も控えるようアナウンスされた。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
24:2454.4km4,400m4,373m

コースタイム

1日目

ルート: 折立-太郎平小屋-薬師峠-薬師岳-薬師峠[泊]

山行タイムライン
  • 11:10
    十三重之塔 慰霊碑
    折立バス停
    折立バス停

    折立はトイレ、自販機があり、携帯も通じる。

    折立登山口
    折立登山口

    折立登山口から入山。いよいよ北アルプス最深部への挑戦が始まる。

    十三重之塔 慰霊碑
    十三重之塔 慰霊碑
  • 11:41
    太郎坂
    アラレちゃん
    アラレちゃん

    無理な段差がないよう良く整備されていて登りやすい。前日は雨が降っていたと思うが、ぬかるみになっているような箇所もそれほどなかった。

  • 12:04
    青淵三角点

    ガスが出てきて、これからの山行に不安がよぎる。

  • 12:12
    積雪深計測ポール
    積雪深計測ポール
    積雪深計測ポール

    お、視界が晴れてきた。

    薬師岳
    薬師岳

    ここまで来ると展望も開けてきて、これから向かう薬師岳の稜線が見えてくる。

  • 12:53
    五光岩ベンチ

    空に向かって、どこまでも続く登山道が気持ちいい。

    シラタマノキ
    シラタマノキ
  • 13:07
    太郎兵衛平
  • 13:27
    太郎平小屋
    太郎平小屋
    太郎平小屋
    太郎平小屋
    太郎平小屋

    ここが重要な分岐点。雲ノ平、水晶岳方面と薬師岳方面に道が分かれる。今日は薬師岳に登って薬師峠でテント泊し、明日水晶岳方面に向かう予定だ。

    薬師岳
    薬師岳
    水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳
    水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳

    左から水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳。

    太郎平小屋
    太郎平小屋
    太郎平小屋
    太郎平小屋

    南側には、明日進む予定の薬師沢ルートと明後日戻ってくる予定の黒部五郎岳ルートの木道が見える。

    池塘
    池塘

    太郎平小屋から薬師峠へ。ちょっとした池塘。

    薬師峠キャンプ場
    薬師峠キャンプ場

    カラフルなテントが広がる薬師峠キャンプ場を見下ろす。

  • 14:19
    薬師峠
    テントを設営
    テントを設営

    薬師峠キャンプ場に到着。ひとまずテントを設営するが、微妙に傾斜のついてる場所。設営後、テント場の受付をしてから薬師岳へのアタック。

    序盤は沢筋を登っていく。水量は少ないので濡れることはない。

  • 14:57
    薬師平
    槍と穂高連峰
    槍と穂高連峰

    登っている途中で、槍と穂高連峰が見えた。

  • 15:25
    薬師岳山荘
    薬師岳山荘
    薬師岳山荘

    薬師岳山荘を通過。

    つづら折りの道を落石させないよう注意しながら登る。

  • 15:52
    薬師岳避難小屋跡
    薬師岳避難小屋跡
    薬師岳避難小屋跡

    薬師岳避難小屋跡まで登りつめると、稜線に吹く風が強くなり寒さを感じた。

    薬師岳
    薬師岳

    どれが薬師岳のピークかわからないが、淡々とゆったり登っていく。

  • 16:06
    薬師岳
    薬師岳山頂
    薬師岳山頂
    薬師岳からの眺め
    薬師岳からの眺め
    薬師岳からの眺め
    薬師岳からの眺め
    薬師岳からの眺め
    薬師岳からの眺め

    もうすぐ日が落ちそうなので、名残惜しいがそろそろ戻ろう。

    薬師岳山頂
    薬師岳山頂
    薬師岳からの眺め
    薬師岳からの眺め
    薬師岳からの眺め
    薬師岳からの眺め
    薬師岳からのパノラマ
    薬師岳からのパノラマ
    薬師岳山頂
    薬師岳山頂
  • 16:20
    薬師岳避難小屋跡
  • 16:35
    薬師岳山荘
  • 16:53
    薬師平
  • 17:10
    薬師峠
    薬師峠
    薬師峠

    薬師峠のテントは少し増えてた。

薬師峠キャンプ場の夕焼け

薬師峠の日の入り
薬師峠の日の入り

テント場から見る日の入りがエモい。明日も晴れるといいな。

2日目

ルート: 薬師峠-太郎平小屋-薬師沢-雲ノ平-祖父岳-ワリモ北分岐-水晶岳-ワリモ北分岐-ワリモ岳-鷲羽岳-三俣山荘-黒部五郎小舎[泊]

山行タイムライン
  • 05:16
    薬師峠
    テント場から出発
    テント場から出発

    暗闇でのテント撤収を終え、予定より30分遅い出発。

  • 05:32
    太郎平小屋
    太郎平小屋からすぐの分岐
    太郎平小屋からすぐの分岐

    左が薬師沢、右が北ノ俣岳を経て黒部五郎岳へ。

    木道
    木道

    木道は滑りにくいように凹凸の加工がされているので、多少の傾斜でも安心して歩くことができた。

    薬師沢から雲ノ平、そして奥には水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳。

  • 06:03
    第一徒渉点
    渡渉ポイント
    渡渉ポイント

    渡渉ポイントには丈夫な木が渡されているので濡れることはない。

  • 06:07
    第二徒渉点
    チングルマ 秋バージョン
    チングルマ 秋バージョン

    夏山も終わり、紅葉にもまだ早いこの季節は、チングルマ 秋バージョンくらいしか目立つ草花が無いかな。

  • 06:20
    第三徒渉点
  • 06:46
    カベッケが原
  • 06:53
    薬師沢小屋
    薬師沢小屋
    薬師沢小屋

    周囲でイワナ釣りもできるようだ。釣り目的でノンビリ過ごすのもよさそう。

    吊橋
    吊橋

    薬師沢小屋すぐに吊橋を渡る。

    吊橋
    吊橋

    対岸からの薬師沢小屋。

    そしてハシゴで一旦川まで降りる。

    増水時と平水時で分かれるルート。

    ここから雲ノ平までは急登。この看板「高天原」の字が温泉になってるの素敵だな。

    苔むした岩もあって、濡れていると滑りやすそうな道をひたすら登る。急登は500mくらい。

    木道
    木道

    木道が見えると一変してなだらかな登りに。

  • 08:21
    アラスカ庭園
    アラスカ庭園
    アラスカ庭園
    シラタマノキ
    シラタマノキ
  • 08:42
    奥日本庭園
    奥日本庭園
    奥日本庭園

    借景ってことかな?

    木道
    木道

    どこまでも伸びる木道。

  • 09:01
    雲ノ平山荘
    雲ノ平山荘
    雲ノ平山荘
    雲ノ平山荘からの眺め
    雲ノ平山荘からの眺め

    右が黒部五郎岳、遠くに見えるのは笠ヶ岳。

    雲ノ平山荘からのパノラマ
    雲ノ平山荘からのパノラマ
    祖父岳
    祖父岳

    この後は右の祖父岳に登っていく。

    雲ノ平のテント場
    雲ノ平のテント場

    最初にルートを計画したときには、折立から直接ここに泊まる予定だったけど、時間的に間に合わなそうなのでやめた。折立からの累積標高考えると、やめて正解だったと思う。

    祖父岳に登っていくトラバースは、多少荒れていて狭い所も。

  • 09:55
    祖父岳分岐

    想定していたよりも登っていくので、少しバテ気味。

  • 10:22
    祖父岳
    祖父岳山頂
    祖父岳山頂

    左が鷲羽岳で、奥は槍・穂高連峰。

    鷲羽岳までの稜線
    鷲羽岳までの稜線

    右側は鷲羽岳までの稜線。ワリモ岳は軍事要塞みたいだ。

    水晶岳までの稜線
    水晶岳までの稜線

    左側は水晶岳までの稜線。

  • 10:53
    岩苔乗越
  • 11:05
    ワリモ北分岐
    ワリモ北分岐
    ワリモ北分岐

    ワリモ北分岐でザックをデポし、水晶岳までのピストン。

    薬師岳
    薬師岳

    昨日に登った薬師岳と後ろは日本海かな?

    歩きやすい道が続く。

  • 11:37
    水晶小屋
    水晶小屋
    水晶小屋
    岩稜帯
    岩稜帯

    これまでのなだらかな道とは違い、山頂手前で岩稜帯となり荒々しさを感じる。

    水晶
    水晶

    そこら中にある岩をよく見ると、太陽に照らされてキラキラ光っている。
    これが水晶かな。

    イワツメクサ
    イワツメクサ
  • 12:07
    水晶岳
    水晶岳山頂
    水晶岳山頂

    槍と穂高連峰、笠ヶ岳ははっきりと見えるし、北アルプスを全展望できそう。

    水晶岳からの眺め
    水晶岳からの眺め
    水晶岳からの眺め
    水晶岳からの眺め

    黒部湖も見える北側。立山、劔。後立山連峰とかも完璧に見える。

    水晶岳からの眺め
    水晶岳からの眺め

    薬師岳側。

    水晶岳山頂
    水晶岳山頂

    もっと長くいたかったが、今日の行程はまだまだ先があるので下りる。

  • 12:39
    水晶小屋
  • 13:16
    ワリモ北分岐

    ワリモ北分岐に戻って、今度は鷲羽岳側へ進む。

  • 13:32
    ワリモ岳
    ワリモ岳
    ワリモ岳

    近くで見ても迫力ある岩山だ。

    ルートを見失い、ピークに登ってしまった。

    トラバースにロープがあるが、ちょっと頼りない感じだったので岩への支持をしっかりとりながら通過。

  • 14:03
    鷲羽岳
    鷲羽岳山頂
    鷲羽岳山頂
    鷲羽岳 三角点
    鷲羽岳 三角点
    鷲羽岳からの眺め
    鷲羽岳からの眺め
    鷲羽岳からのパノラマ
    鷲羽岳からのパノラマ
    鷲羽岳からのパノラマ
    鷲羽岳からのパノラマ
    火口湖の鷲羽池
    火口湖の鷲羽池
    三俣蓮華岳と三俣山荘
    三俣蓮華岳と三俣山荘

    しばらく急坂を下っていくと三俣蓮華岳との間に三俣山荘が見えた。

  • 14:53
    三俣山荘
    三俣山荘
    三俣山荘

    三俣山荘はとても賑やか。テント場も予約不要なためか、ものすごい数が張ってあった。

    三俣山荘からの槍ヶ岳
    三俣山荘からの槍ヶ岳

    三俣山荘前から見える槍ヶ岳。

    予定よりも2時間ほど遅れているので、そそくさと黒部五郎小舎を目指し、三俣蓮華岳の巻道ルートへ。巻道なのでトラバースかと思いきや、結構登ってものすごく下る道だった。

  • 15:45
    三俣蓮華岳巻道分岐
  • 16:23
    黒部五郎小舎
    黒部五郎小舎
    黒部五郎小舎

    ヘトヘトになりながらも黒部五郎小舎へ到着。テントの受付(予約済み)をして、テント場で設営。

    テントを設営
    テントを設営

    今日は傾斜がない場所を確保できた。

3日目

ルート: 黒部五郎小舎-黒部五郎の肩-黒部五郎岳-黒部五郎の肩-赤木岳-北ノ俣岳-太郎平小屋-折立

山行タイムライン
  • 04:25
    黒部五郎小舎
    黒部五郎小舎
    黒部五郎小舎

    帰りのバスに間に合わないといけないので、昨日みたいに予定より遅れても大丈夫なよう少し早めに出発。

    黒部五郎岳のカール
    黒部五郎岳のカール

    黒部五郎岳のカールへ。どこが正しいルートかわからず、カールの中へずんずん進んでしまっていたが、GPSを頼りにカールの淵へ登るルートに方向修正。

    黒部五郎岳
    黒部五郎岳

    前日までの蓄積した疲れで、150mくらいの登りでも結構しんどい。が、最後の急登だと信じて頑張って登る。

  • 06:02
    黒部五郎の肩
    黒部五郎の肩
    黒部五郎の肩

    ザックをデポして、頂上へ。

  • 06:09
    黒部五郎岳
    黒部五郎岳山頂
    黒部五郎岳山頂

    これまで頂上付近にかかっていたガスも晴れて、いい眺め。

    黒部五郎岳からの眺め
    黒部五郎岳からの眺め

    槍ヶ岳から穂高連峰の間の大キレットのエグい凹み方がわかりやすい。右端は笠ヶ岳と後ろに乗鞍岳。

    黒部五郎岳からの眺め
    黒部五郎岳からの眺め
    黒部五郎岳からの眺め
    黒部五郎岳からの眺め
    黒部五郎岳からの眺め
    黒部五郎岳からの眺め
  • 06:24
    黒部五郎の肩

    あとは、太郎平小屋に向かって徐々に高度を落としながら稜線を歩くのみ。

  • 07:22
    中俣乗越
    中俣乗越
    中俣乗越

    意外とアップダウンがあり、ヘトヘト。

    赤木岳のあたりは何度も細かいピークがあって、結局どれが赤木岳なのか全然わかんなかった。

  • 08:07
    赤木岳
  • 08:34
    北ノ俣岳
    北ノ俣岳
    北ノ俣岳
  • 08:39
    神岡新道分岐

    薬師岳に近づいていってることは確かだ。

  • 09:24
    太郎山
    太郎平小屋
    太郎平小屋

    太郎平小屋について雲ノ平周回が完了。あとは折立に下りるのみ。

  • 09:30
    太郎平小屋
  • 09:48
    太郎兵衛平
  • 10:00
    五光岩ベンチ
  • 10:29
    積雪深計測ポール
  • 10:34
    青淵三角点
  • 10:49
    太郎坂
  • 11:14
    十三重之塔 慰霊碑

立山サンダーバードで熊肉のおにぎりを食べる

横江駅
横江駅

下山後に有峰口駅から2駅先の横江駅で下車。

立山サンダーバード
立山サンダーバード

以前から気になっていた、立山サンダーバードというコンビニへ。

立山サンダーバードの手造りおにぎり
立山サンダーバードの手造りおにぎり

クマ肉、シカ肉、イノシシ肉といった奇抜なおにぎりが並ぶ。

熊肉おにぎり
熊肉おにぎり

せっかくなのでクマ肉をチョイス。

熊肉おにぎり
熊肉おにぎり

噛みごたえがあるけど、醤油味で美味しいお肉でした。

富山駅に戻り、高岡駅から東京に帰る

富山駅
富山駅

高岡駅の隣に、”高岡やぶなみ駅”という新駅が2018年に開業した。駅メモで全駅アクセスをしている自分としては、せっかく富山県まで来たので見逃すわけにはいかない。あいの風とやま鉄道に乗って高岡へ。

高岡駅
高岡駅

高岡駅からは、高速バスに乗って新宿へ帰った。

下山後の感想

コース状況・危険箇所等

折立~太郎平小屋: 登りが続くが、全体的に歩きやすい道程。丹沢の塔ノ岳「バカ尾根」にも通じる、ひたすら登る感覚がある。青淵三角点を過ぎると勾配は緩やかになり、視界が開けて展望が広がる。

薬師峠~薬師岳: 序盤に沢沿いの岩場を登るが、水濡れの心配はない。全体を通して危険箇所は特になく、避難小屋のある稜線に出ると途端に風が強まり、寒さを感じた。

太郎平小屋~雲ノ平: 木道が多く敷かれ、滑りにくい加工が施されているため安心して歩ける。薬師沢小屋の橋を渡った先で一度川岸に降り、そこから雲ノ平へ向かう急登が始まる。

雲ノ平~ワリモ北分岐: 祖父岳付近のトラバース道は、道が荒れて狭くなっている箇所もあるため、足元の踏み外しには注意が必要である。

ワリモ北分岐~水晶岳: 水晶小屋までは非常に歩きやすい登山道が続くが、水晶岳が近づくと岩場となる。

ワリモ北分岐~鷲羽岳~三俣山荘: ワリモ岳ではロープが設置されたトラバースがあるが、ロープはやや頼りなく感じられたため、しっかりと支持を確認しながら進んだ。鷲羽岳から三俣山荘へは急坂が続く。

三俣山荘~黒部五郎小舎: 巻道であるためトラバースを想像していたが、実際にはかなりの登りがあった。黒部五郎小舎への下りも急峻である。

黒部五郎小舎~黒部五郎岳: 黒部五郎のカールは道迷いの注意が必要な場所であり、実際にカールの中心方向へ誘い込まれてしまった。黒部五郎岳の山頂は険しく見えるが、カールルートの分岐からであれば危険な箇所はなかった。

黒部五郎岳~北ノ俣岳~太郎平小屋: 黒部五郎岳直下のルートは急で、付け替えられたのか地図上の道とは一部異なっていた。北ノ俣岳まではアップダウンがあり、そこからは太郎平小屋までひたすら緩やかな下りとなる。

感想・記録

下山後、有峰口駅から電鉄富山駅へ戻る途中、駅近のコンビニと温浴施設を利用するため途中下車した。

温浴施設「満天の湯」 (http://www.manten-yu.co.jp/toyama/) 不二越駅から徒歩2分の場所にあるスーパー銭湯で、入口でザックを置かせてもらうことができた。特にマッサージ機能付きのジェットバスが充実しており、疲れた体を癒すのに最適であった。

コンビニ「立山サンダーバード」 (https://www.instagram.com/tateyama.thunderbird/) 横江駅から徒歩5分の立地にある、クマ肉や鹿肉を使ったユニークなおにぎりや、美味しいサンドイッチで知られる有名なコンビニだ。

かかった費用と装備

交通費用

  • 電車: 2,994円
  • 高速バス 新宿→富山駅: 2,300円
  • 高速バス 高岡駅→新宿: 2,700円
  • 有峰口駅→折立 往復: 5,000円

交通費合計: 12,994円

宿泊費用

  • 薬師峠キャンプ場(テント泊): 1,000円
  • 黒部五郎小舎(テント泊): 1,000円

宿泊費合計: 2,000円

食費・その他

  • 朝昼晩(3日分): 6,000円
  • 行動食(3日分): 900円
  • 風呂: 750円

食費合計: 7,650円

総費用

合計: 22,644円

今になって思うこと

高速バスの運休、直通バスの運行中止、そしてテント場への事前予約必須化。この山行は、まさにコロナ禍の影響を色濃く受けるものとなった。

計画段階では混乱の連続であったが、いざ実行に移すと、秋晴れに恵まれた素晴らしい山行となり、これまでの苦労はすべて尊い思い出へと昇華された。

しかし、一般的には4泊5日を要するルートを2泊3日で一気に駆け抜けたため、行程に余裕がなかったのは確かである。

次は、日本一遠い温泉と称される高天原温泉を訪れ、心ゆくまでゆったりとした登山を楽しみたいと願っている。


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