先週に続いての9月2回目の三連休。天気予報は秋晴れ予想で、ぐるっとパス行脚が捗るな。
9月21日(土曜日)
前回に引き続いて多摩エリアを攻略していく。
多摩エリアは都心のエリアと違って、電車で行くのに困難な場所が多いため、自転車で周ったほうが早かったりする。
朝9時に自転車で自宅を出発。途中で多摩六都科学館にプラネタリウムの予約をするために寄った(後述)。
23. 江戸東京たてもの園
東京都は、1993年江戸東京博物館の分館として敷地面積7haを擁する江戸東京たてもの園を建設しました。当園では現地保存が不可能な文化的価値高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示するとともに、貴重な文化遺産を次代に継承することを目指しています。
どでかい小金井公園の一角にある江戸東京たてもの園。入り口の手前には屋台が並んでて賑やか、流行りの久慈のまめぶ汁とかあるし、ジュルル。
園内は歴史的価値のある建造物を移築して復元、展示してある。東海地方で言えば、明治村みたいな所か。
ほとんどの建物は中も入ることができる。古民家には囲炉裏があって雰囲気いい。薪もくべられるようだ。
デ・ラランデ邸。Wikipediaによると、この洋館の名称を巡って江戸東京たてもの園は詐欺罪で刑事告発までされた。外観は白色が眩しい感じで朱色が映える。
内部はシックでハイカラ。カフェもある。
園内の建物の数々はジブリ映画『千と千尋の神隠し』で参考にされているそうだ。この銭湯『子宝湯』もそのひとつ。なんとなく、でてきた旅館に似ているような気もする、次回の金曜ロードショーの時にでも確認しよう。
番頭さんの位置から男湯女湯自由に行き来可能。男湯と女湯で脱衣所に貼ってある広告看板に違いがあったり。
東エリアには、通りに建物が並んで町並みができてて画になる。ポツンと空き地がある区画は、将来のために残してあるのかな?
展示室『武蔵野の歴史と民俗』
展示室は、郷土博物館みたいな展示。定期的に展示替えもあるようだ。
来週末の9月28日、29日は東京大茶会2013が開催されて、この時は入園が無料とのこと。
規模 | 大。横に広い形で3つのゾーンにわかれている。 |
混雑度 | 同じ建物で同時に1人~3人。高橋是清邸では5人くらいいた |
客層 | 老若男女バラバラ。園内にはスケッチをしているおじさんも多い。 |
滞在時間 | 45分 |
総合評価 | あくまで展示が主で、体験施設ではないので少々飽きる。想像していたよりこじんまりとしていた。30点。 |
24. 小平市平櫛田中彫刻美術館
小平市平櫛田中彫刻美術館は、日本近代を代表する彫刻家・平櫛田中の作品と邸宅を広く公開するため、昭和59年に開館しました。田中が慈しんだ美しい庭園もお楽しみいただけます。
平櫛田中(ひらくしでんちゅう)、現地に来るまで「たなか」と読んでてごめんなさい。
江戸東京たてもの園から玉川上水に沿って西に進めばいいのだが、住宅街に溶け込んでいるので、場所は少々分かりづらかった。
秋季展示『信仰のかたち』
木彫、石膏やブロンズなどの展示。ぶっちゃけ、よくわからない。仏像に対しての信仰心も特にないしな…
でも、iPad mini貸出しての音声ガイドがあったり、公式サイトでは小平市職員が描いたという『田中彫刻記』という漫画が無料ダウンロードできたり、気合を感じられた。
平櫛田中記念館
美術館の隣には晩年の邸宅が記念館として公開されている。
使用していた物品の展示に、国立西洋美術館と一緒にブリヂストン美術館の優待券があって、ブリヂストン美術館の歴史の深さを知る。
規模 | 小。1階、2階、地下。美術館の隣には記念館 |
混雑度 | 2人。おばさん2人組 |
客層 | おばさん |
滞在時間 | 10分 |
総合評価 | 自分は日本の古美術にとことん興味がないんだなあっていうのがわかった。いつか目覚めるものだろうか。10点。 |
25. 多摩六都科学館
「最も先進的」として世界一に認定されたプラネタリウムでは満点の星と迫力あふれる映像を、5つの展示室では体験しながら科学を楽しむことができます。
田無タワーことスカイタワー東京
田無タワーのほぼ下に多摩六都科学館があるので、場所は遠くからでも分かりやすい。近くに寄ると、プラネタリウムのでっかいドーム。
多摩六都科学館は入場券を購入する受付でバーコード付きのチケットが発行され、その際にプラネタリウムの予約も聞かれる。そのチケットは1日中有効なので、外へ自由に出入りできる。
なので朝に一旦寄って、プラネタリウムの整理券を取ったのだ。上映は13時からなんだけど、朝早くから整理券を取っておかないとダメ的なブログがあったので。ま、実際は席に空きがあったし、直前でもいけるんじゃないかな。
常設展示
5ルーム、それぞれのテーマで科学を体験できる展示。
「ボタンを押すとリニアモーターカーが走るよ!押してみようね!!」とか、大人1人では悲しくなってくるアトラクションがあったりする。押したけど。
親子連れにはいいだろうな、職員さんの数も多くて安心して遊ばせてあげられそう。
プラネタリウム全編生解説『宇宙の果てを映す瞳~次世代大型望遠鏡TMT~』
プラネタリウムを投影する直径27.5mのドームは日本で3番目の大きさ(日本一は名古屋市科学館の直径35m)。傾斜型でイスもリクライニングが付いているから、楽な姿勢で見ることができる。
全編生解説っていうのを売りにしてるくらいだから、最近は少ないのかな。「この星座はなんていう星座かわかるかな~?」「さそり座~!」子どもたちとのコール&レスポンスが素敵です。
天の川から銀河鉄道の夜の話になって「そういえば、今日は宮沢賢治の命日なんですよ」とか、ストーリーの組み立てと柔軟さに驚かされる。こりゃ、生解説じゃないと無理だ。
そんなこんなで、あっという間の1時間。
規模 | 中~大。未来館と比べると比較すると古臭さがある。 |
混雑度 | 展示室にはそれほど混雑してないが、プラネタリウムの時間になるとぞろぞろと人が集まってくる |
客層 | 親子連れ率80%。 |
滞在時間 | 100分(うちプラネタリウムと待ち時間は80分) |
総合評価 | 展示室は子ども向けでほぼスルー。プラネタリウムは最新の施設で生の解説、一見の価値あり。70点。 |
石神井公園
石神井城址にワクワクしたけど、特に何もないのね…
26. ちひろ美術館・東京
子どものしあわせと平和を願い続けた画家いわさきちひろ・世界初の絵本美術館・いわさきちひろ美術館は、いわさきちひろの自宅跡にあり、2ヶ月毎にテーマを変えてちひろや世界の絵本画家たちの作品を紹介しています。バリアフリーの館内にはちひろが愛した草花の咲く庭やアトリエがあり、ゆったりとした時が流れています。
受付でも珈琲のいい香りが包み込む。カフェには人がいっぱいで結構な繁盛店。
ちひろ・絵本づくりの現場
一部の作品は、劣化しやすいため、スキャンしてインクジェットプリンタで印刷した展示もある。エプソンの技術。
出版された時に一番ベストになるように考え作品つくりをしてるとか、新しい技術を積極的に取り入れてるとか、意外だった。
ちひろのアトリエ
経歴見てると、いわさきちひろって渋谷区立長谷戸小学校卒だったのか。職場の近くにあるんだけど、夕やけこやけといい、あの小学校って歴史がありすぎ。
規模 | 中。 |
混雑度 | 館内のカフェが繁盛してる |
客層 | やはり女性が多いが、意外にも男性1人もちらほら |
滞在時間 | 15分 |
総合評価 | 順路表示とかもイラストでかわいい。絵本が沢山ある図書室もあるし、中庭の自然も見られるし、好きな人は1日いても飽きないかも。30点。 |
27. 練馬区立美術館
近・現代、つまり、”いま”を生きている美術作品を、”いま”を生きているお客様に、ほかの美術館とはちょっと違う視点・切り口で提供します。新たな美の発見、旬の輝きとの出会いを通じて、お客様に心ときめいてほしい。そのために、「みる・みせる・つくる」という3つの機能をさらに充実させていきます。
西武池袋線の中村橋駅からすぐでアクセスはいい。
生誕120年 宮芳平展-野の花として生くる。
自画像からも感じられるけど、モダンな絵画と風貌。初期の作品はクセがないせいか、ステレオタイプな美大生っぽさがある。
学芸員が解説をしてくれるギャラリートークも開催されてた。学芸員さんがお客さんがぞろぞろ率いて絵の前で解説しているんだけど、ボトルネックになって前に進めない。ごめんなさい、通してください。
自画像を並べたエリアは、作成された年代とともに作風が変わっていく様子を感じてほしいそうだ。どんどん抽象的になっていく、画家にありがちスタイル。
10月5日には『銀河万丈氏(声優)による読み語り』というイベントがあって、なんともアニメ産業が盛んな練馬区っぽい。
規模 | 中。2階が企画展示、吹き抜けを中心に展覧室をぐるっと一周する形 |
混雑度 | 30人くらい?そのうちギャラリートークでは20人くらいを伴ってた |
客層 | おじさんおばさん中心。若い人は見かけなかった |
滞在時間 | 10分 |
総合評価 | 立派な美術館で企画も豊富。40点。 |
今日のまとめ
9月下旬なのに30度近い気温と日差しの中、自転車は疲れた。ぐるっとパスの多摩エリアは着実に攻略しつつあるな。