天城山に向かうまで
大菩薩嶺から一週間後。2017年最後の日本百名山として天城山に登った。
帰省ついでの天城山縦走
実家の愛知に帰省するついでに、天城山の縦走を組み込んだ。前回の大菩薩嶺でも使用した、青春18きっぷで伊東駅まで行く。そこから登山口まではバスを利用する。
天城山縦走コースを歩いた後は、天城峠バス停から修善寺駅までバス。そして、修善寺駅から三島駅まで伊豆箱根鉄道駿豆線を使い、三島駅からは帰省を再開する形。効率的なルート設定で年末の忙しい時期に百名山を挟み込んだ。
実際に登ってみた
日程: 2017年12月30日(土) [日帰り] 天候: 晴れ
アクセス
行き: 伊東駅から東急シャトルバスで天城縦走登山口バス停まで
帰り: 天城峠バス停から東海バスで修善寺駅まで
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
4:34 | 16.9km | 859m | 1,281m |
コースタイム
ルート: 天城縦走路入口-万二郎岳-天城山-八丁池-天城峠-天城峠バス停
- 08:55
- 09:07
- 09:37
- 09:46
- 09:59
- 10:19
- 10:28万三郎岳下分岐
- 10:43
- 11:04戸塚峠
- 11:22白田峠
- 11:55
- 12:08
- 13:02
- 13:19
- 13:25
- 13:30
修善寺駅のコラボパネル


修善寺駅にはラブライブ!サンシャイン‼と鉄道むすめのパネルが設置されていた。

下山後の感想
とても整備がされていて歩きやすい縦走路。登山口のトイレは冬期中は閉鎖されていた。八丁池のトイレは冬期用のトイレが利用できます。
今年最後の日本百名山。登山道と道標がよく整備されていて歩きやすいコースでした。
かかった費用と装備
交通費用
- 青春18きっぷ: 2,370円(1回分)
- 修善寺駅→三島駅: 510円(伊豆箱根鉄道駿豆線)
- 路線バス(伊東駅→天城縦走登山口): 1,000円
- 路線バス(天城峠→修善寺駅): 1,090円
交通費合計: 4,970円
食費・その他
- 昼食: 500円
- 行動食: 300円
食費合計: 800円
総費用
合計: 5,770円
2017年最後の百名山として帰省ルートに組み込んだことで、純粋な登山費用としてはかなり抑制できた。帰省している途中で天城縦走の充実感は十分。八丁池の完全氷結という貴重な体験も含めて、年末登山として価値の高い1日だった。
今になって思うこと
日本百名座の全山踏破を目指して登りに登った2017年。4月の赤城山から今回の天城山まで1年間で26座に登り、踏破した百名山は35座となった。
残りは65座だが、難関な山は数多く残っていた。このときは、あと4年くらいかかるかなと考えていたし、実際そうなった(新型コロナウイルスは想定外だが)。
登るのに最適な季節、自分のレベルに合わせた難易度、同じエリアに偏らない。この年に、先を見据えて練った遠征計画の戦略が、全山踏破をやり遂げられた源泉となったと思う。
天城山は伊豆半島の最高峰でありながら、非常にアクセスが良く歩きやすい百名山だった。縦走路はよく整備されており、道標も充実している。万二郎岳から万三郎岳への縦走は変化に富んでいて飽きることがない。
八丁池の完全氷結は12月末という時期ならではの絶景。普段は美しい水面を湛える池が氷に覆われた姿は神秘的で印象的だった。天城峠周辺の歴史的な雰囲気も魅力のひとつ。旧天城トンネルは明治時代の貴重な土木遺産で、川端康成の「伊豆の踊子」の舞台としても有名。登山と歴史探訪を同時に楽しめる贅沢な山だった。
帰省ついでの登山という発想は、その後の百名山巡りでも重要な戦略となった。移動ルートに山を組み込むことで、効率的に座数を稼げる。特に青春18きっぷの活用は学生時代の重要な武器だった。
2017年の締めくくりとして天城山を選んだのは正解。年末の慌ただしい時期でも無理なく登れる難易度で、八丁池の氷結という特別な体験もできた。この年の26座は後の百名山完登に向けた重要な土台となった。