平ヶ岳から雨飾山まで
前回の遠征では、レインウェア姿で雪の上を滑落した。
その結果、レインウェアの撥水効果が薄れていそうなので、撥水処理をしないといけない。
モンベルで「O.D.メンテナンス S.R.リキッドスプレー」を購入。いわゆる撥水スプレーなんだけど、スプレーした後にドライヤーなどで熱処理を加えると、撥水効果が強力になるらしい。
頸城山塊にある日本百名山の攻略を考える
北アルプスの東側に位置する長野県と新潟県の県境に位置する頸城山塊。
ここには雨飾山、火打山、妙高山、高妻山の4座の日本百名山がある。
中でも火打山と妙高山はセットで登りやすそうで、紅葉も綺麗らしいので、あとに残す。
今回は、それ以外の雨飾山と高妻山、それに北アルプスの鹿島槍ヶ岳を加えた3座に登る3日間の計画を立てた。
まず、鹿島槍ヶ岳の日帰り登山が超絶ハードなので、それを2日目に据える。そして、下山後に戸隠観光ができそうな高妻山を3日目に持ってきた。必然的に1日目が雨飾山。
越後駒ヶ岳で負った傷がまだ完全に癒えてるわけではないので、不安ではあるが実行の日を待った。
2019年7月12日 夜行バスで長野入りして雨飾山へ
格安高速バスの料金ってのは、基本的に需要の高い週末に料金が高くなる傾向がある。その中でも、金曜日の夜行便になると金額が跳ね上がる。下手したら平日とは2倍から3倍違うこともある。
なので、週末登山に加えて1日有給をとるとしたら、月曜日ではなく金曜日にとったほうがいい(まぁ、金曜と月曜の2日有給とるのが一番賢い)と思う。
そんなわけで、今回は金曜日に有給を取った。新宿から長野まで往復で4000円。安い。
バスが長野市内に入り、レンタカー店に一番近い停留所で降りるも、時刻は5時半前。
ファミレスで時間を潰してから、いつも通りフィットをレンタル。
2時間弱かけて雨飾山の登山口のある雨飾高原キャンプ場へ。
雨飾山の山行記録
- 日程:2019年7月12日(金) [日帰り]
- 天候:くもり
アクセス
レンタカーで雨飾高原キャンプ場の登山口まで。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
03:52 | 8.8km | 1,008m | 1,017m |
コースタイム
雨飾山登山口 10:21 → 10:52 ブナ平 → 11:07 1500台地 → 11:15 荒菅沢 11:16 → 12:01 笹平 12:02 → 12:18 雨飾山 12:47 → 12:57 笹平 → 13:25 荒菅沢 → 13:33 1500台地 → 13:45 ブナ平 13:46 → 14:13 雨飾山登山口
- 10:21雨飾山登山口
雨飾高原キャンプ場手前にある広い駐車場。トイレあり。
登山道はこちら、最初が下り気味なので見逃しやすい。
実際、間違えて左隣のキャンプ場へ行く道を歩いてしまってた。沢沿いの平坦な道を歩く。
木道はあるものの、泥濘んでいるとこもあり。平坦な道から急に尾根へ取り付く。
- 10:52ブナ平
- 11:071500台地
もうすぐ無くなりそうな残雪。
- 11:15荒菅沢
荒菅沢には雪渓が。トラバースで渡る所は緩斜面で滑る心配はないので、アイゼンは必要ない。
荒菅沢を渡り終わると、ちょい急斜面。
ロープもあり。
山頂はガスの中。
- 12:01笹平
- 12:18雨飾山
ガスガスなのはわかっていたよ。
- 12:57笹平
- 13:25荒菅沢
荒菅沢の雪渓から姿を表していたフキ。
- 13:331500台地
- 13:45ブナ平
- 14:13雨飾山登山口
明日登る鹿島槍ヶ岳の大谷原へ
明日の登山は長くハードなので、日の出後にすぐ登れるよう、登山口で車中泊をする予定。
その登山口がある大谷原まで行くのだが、スキー場を通り越したり、森林が延々と続いたり、想定以上に遠い。
ようやくたどり着いた大谷原登山口。
ここで車中泊するにあたって、何ともいえない不気味さを感じた。
当時の感想
コース状況・危険箇所等
【雨飾高原キャンプ場~】
最初は平坦な木道のある道。所々で泥濘んでいるところもある。
【荒菅沢】
少しの残雪歩きのあと、荒菅沢では雪渓を横断。いずれもアイゼン等は必要なし。
その後の登りはロープがある急坂。
【笹平】
笹平まで登れば後は平坦な笹原を山頂まで。お花畑が広がるボーナスステージ。
感想・記録
金曜日に有給もらって、日曜日までの3日間で雨飾山・鹿島槍ヶ岳・高妻山に1日1座ずつ登る長野遠征
前回の山行で雪渓を滑落した際に痛めた腰は、まだ完全に癒やされているわけではなく、若干の不安を覚えるので慎重に行動する。
去年と違い今年の梅雨明けは遅く、毎週末が雨模様。端から景色に期待などせず、足元の花を見ながら登っていく。
登りが辛いときに花を見つけると、撮影するためにちょっとした休憩になるので有り難みがある。今のシーズンは沢山の花と出会えるのがよいですね。
明日は少しハードな鹿島槍ヶ岳へ。
費用
遠征中にかかった費用は、遠征最初の百名山にまとめて書くことにします。
交通費:電車 308円、バス 新宿→長野 往復 4000円、レンタカー59時間 10125円、ガソリン代 2456円 / 計 16889円
装備:防水スプレー 1080円
雑費:風呂 600円
食費(概算):朝昼晩 3日分 6000円、行動食 3日 900円 / 計 6900円
合計:25469円
今に省みる
今回の遠征は完全に天気が悪いとわかった上での遠征。なので、必然的に風景の写真は少なく、花の写真ばかり撮影していた。
普段は花とか愛でたりしないんだが、登山で出会える高山植物は一期一会なので、何とも愛おしい。
この百名山登山をはじめる前は、「チングルマ」くらいしかろくに知らなかった(完全に名前の印象から)のに、今ではキンポウゲ・キンバイ・ダイコンソウの同定や珍しい高山植物も大体わかるようになってきたと思う。
どうやって覚えたかと言うと。登山中に撮ってきた写真をスマホアプリの「花しらべ」で画像認識させて、花の名前を同定して、図鑑を眺める。それを繰り返しているうちに、自然とわかるようになった。