日本百名山全山踏破 60座目 雨飾山 | 高山植物の楽園で花を愛でる梅雨登山

雨飾山頂上 三角点 日本百名山
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雨飾山に向かうまで

前回の遠征では、レインウェア姿で雪の上を滑落した。 その結果、レインウェアの撥水効果が薄れていそうなので、撥水処理をしないといけない。

モンベルで「O.D.メンテナンス S.R.リキッドスプレー」を購入。いわゆる撥水スプレーだが、スプレーした後にドライヤーなどで熱処理を加えると、撥水効果が強力になるらしい。

頸城山塊にある日本百名山の攻略を考える

北アルプスの東側に位置する長野県と新潟県の県境に広がる頸城山塊。 ここには雨飾山、火打山、妙高山、高妻山の4座の日本百名山がある。

中でも火打山と妙高山はセットで登りやすそうで、紅葉も美しいらしいので、後に残す。 今回は、それ以外の雨飾山と高妻山、それに北アルプスの鹿島槍ヶ岳を加えた3座を登る3日間の計画を立てた。

まず、鹿島槍ヶ岳の日帰り登山が超絶ハードなので、それを2日目に据える。そして、下山後に戸隠観光ができそうな高妻山を3日目に持ってきた。必然的に1日目が雨飾山。

越後駒ヶ岳で負った傷がまだ完全に癒えているわけではないので、不安ではあるが実行の日を待った。

2019年7月12日 夜行バスで長野入りして雨飾山へ

格安高速バスの料金は、基本的に需要の高い週末に料金が高くなる傾向がある。その中でも、金曜日の夜行便になると金額が跳ね上がる。下手したら平日とは2倍から3倍違うこともある。

なので、週末登山に加えて1日有給をとるとしたら、月曜日ではなく金曜日にとったほうがいい(まぁ、金曜と月曜の2日有給とるのが一番賢い)と思う。

そんなわけで、今回は金曜日に有給を取った。新宿から長野まで往復で4,000円。安い。

ウィラーエクスプレス長野小島田停留所
ウィラーエクスプレス長野小島田停留所

バスが長野市内に入り、レンタカー店に一番近い停留所で降りるも、時刻は5時半前。 ファミレスで時間を潰してから、いつも通りフィットをレンタル。

2時間弱かけて雨飾山の登山口のある雨飾高原キャンプ場へ。

実際に登ってみた

日程: 2019年7月12日(金) [日帰り] 天候: 曇り

アクセス

レンタカーで雨飾高原キャンプ場の登山口まで。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
03:528.8km1,008m1,017m

コースタイム

ルート: 雨飾高原キャンプ場-笹平-雨飾山-笹平-雨飾高原キャンプ場

山行タイムライン
  • 10:21
    雨飾山登山口
    雨飾高原キャンプ場 駐車場
    雨飾高原キャンプ場 駐車場

    雨飾高原キャンプ場手前にある広い駐車場。トイレあり。

    雨飾山登山口
    雨飾山登山口

    登山道はこちら、最初が下り気味なので見逃しやすい。実際、間違えて左隣のキャンプ場へ行く道を歩いてしまってた。

    雨飾山登山道ヤグルマソウ
    ヤグルマソウ
    雨飾山登山道序盤の整備された木道
    木道

    沢沿いの平坦な道を歩く。木道はあるものの、泥濘んでいるとこもあり。

    雨飾山登山道で平坦な道から急に尾根へ取り付く地点

    平坦な道から急に尾根へ取り付く。

  • 10:52
    ブナ平
    雨飾山ブナ平付近で見つけたスミレ
    スミレ
  • 11:07
    1500台地
    雨飾山登山道で見つけたオオバミゾホウズキ
    オオバミゾホウズキ
    雨飾山登山道に咲くタニウツギ
    タニウツギ
    雨飾山登山道のタニウツギ
    タニウツギ
    雨飾山登山道で見つけたカラマツソウ?
    カラマツソウ?
    雨飾山登山道で遭遇した溶けかけの残雪
    残雪

    もうすぐ無くなりそうな残雪。

  • 11:15
    荒菅沢
    雨飾山登山道の荒菅沢の雪渓
    荒菅沢の雪渓

    荒菅沢には雪渓が。トラバースで渡る所は緩斜面で滑る心配はないので、アイゼンは必要ない。

    雨飾山荒菅沢付近で見つけたスミレ
    スミレ
    雨飾山荒菅沢を渡り終わった後の急斜面

    荒菅沢を渡り終わると、ちょい急斜面。

    雨飾山登山道の急斜面にある補助ロープ
    ロープ

    ロープもあり。

    雨飾山登山道の急登区間の補助ロープ
    ロープ
    雨飾山登山道中盤で見つけたタニウツギ
    タニウツギ
    雨飾山登山道で見つけたハナニガナ
    ハナニガナ
    雨飾山登山道で再び見つけたヤグルマソウ
    ヤグルマソウ
    雨飾山登山道で見つけたタテヤマアザミ
    タテヤマアザミ
    雨飾山登山道のハナニガナ
    ハナニガナ
    雨飾山山頂がガスに包まれた様子

    山頂はガスの中。

    雨飾山登山道で見つけたヨツバシオガマ
    ヨツバシオガマ
    雨飾山登山道で見つけたハクサンチドリ
    ハクサンチドリ
  • 12:01
    笹平
    雨飾山笹平到達時の登山道
    笹平
    笹平
    雨飾山の笹平から山頂への高山植物
    雨飾山笹平で見つけたカラマツソウ?
    カラマツソウ?
    雨飾山笹平で見つけたハクサンフウロ
    ハクサンフウロ
    雨飾山笹平で見つけたツマトリソウ
    ツマトリソウ
    雨飾山笹平で見つけたマイヅルソウ
    マイヅルソウ
    雨飾山笹平で見つけたウラジロヨウラク
    ウラジロヨウラク
    雨飾山笹平のハナニガナ
    ハナニガナ
    雨飾山笹平で見つけたギボウシ
    ギボウシ
    雨飾山笹平のハクサンフウロ
    ハクサンフウロ
    雨飾山笹平で見つけたヨツバシオガマ
    ヨツバシオガマ
    雨飾山笹平で見つけたグンナイフウロ
    グンナイフウロ
    雨飾山笹平で見つけた貴重なシラネアオイ
    シラネアオイ
    雨飾山笹平で見つけたイワオウギ
    イワオウギ
    雨飾山笹平のグンナイフウロ
    グンナイフウロ
    雨飾山山頂直下
  • 12:18
    雨飾山
    雨飾山頂上
    雨飾山頂上

    ガスガスなのはわかっていた。

    雨飾山頂上 三角点
    雨飾山頂上 三角点
    雨飾山頂上
    雨飾山頂上
    雨飾山頂上
    雨飾山頂上
    雨飾山山頂
  • 12:57
    笹平
    雨飾山下山中に見つけたキノコ
    キノコ
  • 13:25
    荒菅沢
    雨飾山荒菅沢の雪渓から顔を出すフキ
    フキ

    荒菅沢の雪渓から姿を表していたフキ。

  • 13:33
    1500台地
  • 13:45
    ブナ平
    雨飾山下山時に見つけたタニウツギ
    タニウツギ
  • 14:13
    雨飾山登山口

明日登る鹿島槍ヶ岳の大谷原へ

明日の登山は長くハードなので、日の出後にすぐ登れるよう、登山口で車中泊をする予定。

その登山口がある大谷原まで行くのだが、スキー場を通り越したり、森林が延々と続いたり、想定以上に遠い。

翌日の鹿島槍ヶ岳登山のための大谷原登山口
大谷原登山口

ようやくたどり着いた大谷原登山口。ここで車中泊するにあたって、何ともいえない不気味さを感じた。

大谷原登山口
大谷原登山口
大谷原登山口
大谷原登山口

下山後の感想

[雨飾高原キャンプ場~] 最初は平坦な木道のある道。所々で泥濘んでいるところもある。 
[荒菅沢] 少しの残雪歩きの後、荒菅沢では雪渓を横断。いずれもアイゼン等は必要なし。 その後の登りはロープがある急坂。 
[笹平] 笹平まで登れば後は平坦な笹原を山頂まで。お花畑が広がるボーナスステージ。

金曜日に有給をもらって、日曜日までの3日間で雨飾山・鹿島槍ヶ岳・高妻山に1日1座ずつ登る長野遠征。 前回の山行で雪渓を滑落した際に痛めた腰は、まだ完全に癒やされているわけではなく、若干の不安を覚えるので慎重に行動する。

去年と違い今年の梅雨明けは遅く、毎週末が雨模様。端から景色に期待などせず、足元の花を見ながら登っていく。 登りが辛いときに花を見つけると、撮影するためにちょっとした休憩になるのでありがたみがある。今のシーズンは沢山の花と出会えるのがよい。

明日は少しハードな鹿島槍ヶ岳へ。

かかった費用と装備

遠征中にかかった費用は、遠征最初の百名山にまとめて書くことにします。

交通費用

  • 電車: 308円
  • バス: 新宿→長野 往復 4,000円
  • レンタカー: 59時間 10,125円
  • ガソリン代: 2,456円

交通費合計: 16,889円

装備費用

  • 防水スプレー: 1,080円

装備費合計: 1,080円

食費・その他

  • 風呂代: 600円
  • 食費: 朝昼晩 3日分 6,000円
  • 行動食: 3日分 900円

食費合計: 7,500円

総費用

合計: 25,469円

今になって思うこと

今回の遠征は完全に天気が悪いとわかった上での遠征。なので、必然的に風景の写真は少なく、花の写真ばかり撮影していた。

普段は花とか愛でたりしないのだが、登山で出会える高山植物は一期一会なので、何とも愛おしい。 この百名山登山をはじめる前は、「チングルマ」くらいしかろくに知らなかった(完全に名前の印象から)のに、今ではキンポウゲ・キンバイ・ダイコンソウの同定や珍しい高山植物も大体わかるようになってきたと思う。

どうやって覚えたかと言うと。登山中に撮ってきた写真をスマホアプリの「花しらべ」で画像認識させて、花の名前を同定して、図鑑を眺める。それを繰り返しているうちに、自然とわかるようになった。


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