日本百名山全山踏破 43座目 阿蘇山 | 活火山・高岳1592m強風の中の決死行

中岳頂上 日本百名山
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阿蘇山に向かうまで

九重山からの下山後は、黒川温泉で体を癒やし、道の駅 阿蘇で車中泊をした。九州遠征3座目となる阿蘇山は、前日の九重山とは対照的な活火山の迫力を期待していた。

翌朝。阿蘇山の登山口となる阿蘇山上ターミナルまで、県道111号 阿蘇パノラマラインを登って高度を上げていく。ちょうど、日の出の時間が重なり、目の前に幻想的な雲と景色が広がって、夢のようなドライブ。

阿蘇パノラマラインの早朝ドライブと朝焼けの美しい風景
阿蘇パノラマライン

登山口へのアプローチ。早朝の美しい風景に、しばし車を停めて撮影。

阿蘇カルデラ内の美しい円錐形をした米塚
米塚

いつ見ても美しい米塚。2016年の熊本地震でひび割れたという話をきいていたが、阿蘇山側から見る限りはわからなかった。

阿蘇パノラマラインの朝焼け
阿蘇パノラマラインの朝焼け
阿蘇パノラマライン沿いの雲海に浮かぶ朝日
阿蘇パノラマラインの朝焼け
阿蘇パノラマラインからの神秘的な朝焼けと雲海
阿蘇パノラマラインの朝焼け
阿蘇山上ターミナル手前の草千里展望所
草千里展望所
阿蘇パノラマライン山頂付近の朝日と雲海
阿蘇パノラマラインの朝焼け
草千里展望所
草千里展望所

実際に登ってみた

日程: 2018年6月17日(日) [日帰り] 天候: 晴れ

アクセス

休止中のロープウェイ阿蘇山西駅前に駐車場。 入り口から左側は無料で、右側は有料の駐車場となる。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
02:4910.3km532m525m

コースタイム

ルート: 阿蘇山西駅-砂千里ヶ浜-中岳-阿蘇山-中岳-砂千里ヶ浜-阿蘇山西駅

山行タイムライン
  • 05:50
    阿蘇山ロープウェイ
    阿蘇山上ターミナル
    阿蘇山上ターミナル
    噴火により休止中の阿蘇山ロープウェー 阿蘇山西駅
    阿蘇山ロープウェー 阿蘇山西駅

    阿蘇山ロープウェー 阿蘇山西駅。ロープウェイのロープも外されて動いていないので、観光客の火口見学はシャトルバスで行うそうだ。

    阿蘇山上ターミナル
    阿蘇山上ターミナル

    車で火口へ向かうための有料道路、阿蘇山公園道路は8時半までは閉鎖されている。

    砂千里ヶ浜へ向かう遊歩道入口
    遊歩道入口

    朝の早い時間は、遊歩道入口にトラロープがかかっているので、横から抜けて入る。

    砂千里ヶ浜へ向かう遊歩道入口
    遊歩道入口
    火山に備えた退避壕
    退避壕
    砂千里ヶ浜に向かう遊歩道の分岐点

    阿蘇山公園道路と並行してた歩道は火口の展望所方向とは離れて、砂千里ヶ浜の入り口へ。

  • 06:09
    砂千里ヶ浜
    荒涼とした砂千里ヶ浜の火山性砂礫地
    砂千里ヶ浜

    砂が風に舞って、目と口を襲ってくるので、サングラスがあるとよい。

    砂千里ヶ浜から稜線への圧倒的な急登の斜面
    稜線への急登

    ここを登るのか、、、と圧倒される傾斜角。

    南岳稜線への急登途中のガレ場

    ガレているが、岩はしっかりとしている。

    南岳への急登途中の火山性岩場の登山道
    南岳稜線直下の最後の急登区間
    南岳稜線への急登を登り切った地点

    稜線に登りきって一息。ここを抜けると、あとはフラットな稜線歩き。

  • 06:45
    南岳
    南岳山頂付近の稜線と強風の様子

    稜線に出ると、ものすごい風で飛ばされそうになる。しかも、火口側へ押されるような風向きなのでヒヤヒヤ。九重山とは全く違って転落の恐ろしさがある。

    南岳から見下ろす阿蘇山中岳火口の迫力
    阿蘇山の火口

    火口が見えた。活火山の生々しい迫力に圧倒される。

    南岳稜線から見る中岳火口の縁
    火口の縁
    南岳から中岳への稜線歩き
  • 06:58
    中岳
    阿蘇山中岳山頂(1506m)
    中岳頂上

    中岳頂上。ガスガス。

    中岳山頂から見る火口の一瞬のガス晴れ

    一瞬ガスが晴れたタイミングで火口を撮影。活火山の息づかいを感じる瞬間だ。

    中岳頂上からのパノラマ
    中岳頂上からのパノラマ
    中岳頂上の眺め
    中岳頂上
    中岳から阿蘇山最高峰・高岳への登山道
    高岳への道

    高岳への道も風が強くて、先に行かれていた方が高岳まで行かずに撤退されていた。この強風では確かに危険だ。

    中岳から高岳へ向かう稜線の登山道
    高岳へ向かう稜線の火山性地形
    高岳山頂手前の登り
    高岳山頂直下の岩場の急登
  • 07:17
    阿蘇山
    阿蘇山最高峰・高岳山頂(1592m)
    高岳頂上

    相変わらずものすごい風が吹いており、写真を撮るのも大変。阿蘇山の最高峰、高岳1592mに到達。

    高岳山頂からの阿蘇五岳と中岳火口の眺望
    高岳頂上からのパノラマ
    高岳頂上からのパノラマ
    高岳山頂から見下ろす中岳火口の活動
    高岳山頂から見る眺め
    高岳山頂からの遠望
    高岳山頂から
    高岳山頂から
    高岳山頂からの眺め
    高岳から中岳への稜線下山路
    高岳から中岳への強風の稜線歩き
  • 07:40
    中岳
    中岳への戻りと火口
    稜線からのパノラマ
    稜線からのパノラマ
    中岳から南岳への下山路の稜線歩き
  • 07:51
    南岳
  • 08:14
    砂千里ヶ浜
    砂千里ヶ浜への下山
    砂千里ヶ浜

    下山する途中、火口見学へ寄ることに。

  • 08:20
    火口西駅
    2016年噴火被害を受けた火口西駅
    火口西駅

    2016年の阿蘇山噴火で受けた被害が痛々しい火口西駅。活火山の脅威を物語っている。

    火口西駅から中岳火口への立入規制

    警備されている方によると、今の風向きが悪いらしく、ここまでしか入れないとのこと。

  • 08:35
    阿蘇山ロープウェイ
    阿蘇山ロープウェー 阿蘇山西駅
    阿蘇山ロープウェー 阿蘇山西駅

    無事下山した。

下山後は、本日2座目の祖母山へと向かった。

下山後の感想

コース状況・危険箇所等

とにかく風が強く、身体が持っていかれそうなほど。十分に注意を。 また、砂が飛ばされて目に入ってくるのでサングラスがあったほうがよい。

感想・記録

九州登山遠征3座目の阿蘇山。 とにかく風が強い。写真を撮るのも命がけで、iPhoneを握る際に力んだため指が映り込み、NGの写真が多かった。

正直な話、阿蘇山は火口や頂上からの景色よりも、草千里や大観峰からの景色のほうがいいですね。次に登るとしたら、ギザギザに見えた根子岳かな。

この後、本日2座目の祖母山に登るため、そそくさと阿蘇山を後にした。

かかった費用と装備

費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 開聞岳の記事でまとめています。

今になって思うこと

九州の日本百名山への登山を計画するのにあたって、何よりも優先して確認するのが必要なのは山頂までの登山が規制されていないかどうかである。

実際、阿蘇山は幾度も噴火警戒レベルがレベル2以上となり、中岳や高岳への立ち入りが規制されている。2016年の阿蘇山大規模噴火の後には一時的に火口周辺の規制が解除された時もあったが、直前では2018年の4月まで立ち入りできなかった。今回はちょうど運良く登ることができたことになるが、2019年2月にはまた規制されている。

前日に登った九重山も火山活動が活発であるし、この後に登る霧島山は最高峰である韓国岳への登山道の立ち入りが規制されていたので、高千穂峰へと登った。

噴火警戒レベルと登山の規制情報を十分に確認して、詳細な計画を立てるとよいだろう。


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