日本百名山全山踏破 71座目 火打山、72座目 妙高山 | 頸城山塊の2座縦走と秋の高山植物

妙高山北峰 日本百名山
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火打山・妙高山に向かうまで

2019年9月29日 笹ヶ峰から火打山と妙高山の日帰り2座登山

前回の白馬岳に続き、今回の目標は頸城山塊の火打山と妙高山。どちらも新潟県にある百名山で、笹ヶ峰からのアクセスがメインルートとなる。

前夜に笹ヶ峰野営場へ向かい、そのまま広い駐車場で車中泊。実は下山後のバス時間が決まっているため、それに間に合うよう逆算して計画を立てていた。2座を日帰りするとなると結構なボリュームになるが、この機会を逃すと次がいつになるか分からない。

実際に登ってみた

日程: 2019年9月29日(日) [日帰り] 天候: 曇り

アクセス

笹ヶ峰の駐車場は、登山口に近い駐車場と少し離れたキャンプ場の駐車場の2箇所ある。後者は広くてトイレもあるため、そちらに駐車することにした。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
09:2923.3km2,090m2,088m

コースタイム

ルート: 笹ヶ峰登山口-高谷池ヒュッテ-火打山-高谷池ヒュッテ-茶臼山-黒沢池ヒュッテ-妙高山-黒沢池ヒュッテ-笹ヶ峰登山口

山行タイムライン
  • 05:11
    笹ヶ峰登山口
    笹ヶ峰登山口の早朝5時
    笹ヶ峰登山口

    帰宅時間を考えて15時くらいまでには下山したい。コースタイムを10時間と見積もり、逆算して朝5時スタートとした。まだ薄暗い中での出発だが、この2座を日帰りするには致し方ない。

  • 05:48
    黒沢橋
    黒沢橋
    黒沢橋

    ここまでは滑り止めのゴムがついた木道が整備されており、暗くても道に迷う心配も躓く心配もなかった。

    十二曲りのつづら折り登山道
    十二曲り

    橋を超えると、つづら折りで登っていく十二曲り。名前の通り、かなりのジグザグ道だが、これがなかなか良い雰囲気を醸し出している。

    火打山登山道

    所々で急な岩登りもあるが、基本的によく整備されていて歩きやすい。やはり人気の山だけあって、登山道の整備状況は素晴らしい。

    富士見平
    富士見平

    富士見平に入ると、グラデーションに紅葉している木々の中へ。まだ紅葉のピークには早いが、それでも充分に美しい景色が広がっている。

    富士見平の朝露に濡れた紅葉
    富士見平

    天気は曇りがちだったが、朝露に濡れた紅葉はキラキラとした輝きが追加されて、むしろより美しく見えた。これは予想外の収穫だった。

  • 06:43
    富士見平分岐
    富士見平分岐
    富士見平分岐

    ここから最初は火打山へ向かう。

    オヤマリンドウ
    オヤマリンドウ
    火打山登山道
    火打山稜線付近の植生
    高谷池ヒュッテ手前
    高谷池ヒュッテ手前の湿原
  • 07:23
    高谷池ヒュッテ
    高谷池ヒュッテ
    高谷池ヒュッテ
    高谷池
    高谷池

    ヒュッテの目の前には高谷池が広がる。朝のこの時間、池面は鏡のように静かで、山小屋の雰囲気も相まって、なんとも牧歌的な光景だった。

    高谷池と周辺の湿原
    高谷池
    妙高山への分岐
    妙高山への分岐

    火打山へのピストン後、ここから妙高山へ向かう予定。

    火打山への登山道
    天狗の庭手前の登山道
  • 07:36
    天狗の庭
    天狗の庭
    天狗の庭
    天狗の庭の広い湿原
    天狗の庭
    天狗の庭の秋の植生
    天狗の庭
    ミョウコウトリカブト(ミヤマトリカブト)
    ミョウコウトリカブト(ミヤマトリカブト)
  • 07:56
    ライチョウ平
    ライチョウ平
    ライチョウ平

    この先で、雷鳥の姿は見えなかったが、メスの鳴き声が聞こえた。やはりライチョウ平の名前は伊達ではないようだ。

    ミヤマキンバイ
    ミヤマキンバイ
    火打山山頂手前の登山道
  • 08:20
    火打山
    火打山山頂(2,462m)
    火打山山頂

    火打山山頂に到着するも、残念ながらガスって何も見えず。

    火打山山頂からのガスった景色
    火打山山頂
    火打山山頂でガスが薄れた瞬間

    一瞬ガスが薄くなった瞬間がこれ。完全な展望は望めなかったが、それでも雰囲気は充分に味わえた。

  • 08:45
    ライチョウ平
    ライチョウ平への下山道
  • 09:00
    天狗の庭
    天狗の庭
    天狗の庭
  • 09:11
    高谷池ヒュッテ
    高谷池ヒュッテ分岐から妙高山方面への道

    分岐まで戻って妙高山へ。この道は整備されていた火打山への登山道と一変し、少々荒れている感じがした。滑った踏み跡も多いようなので、慎重に進むことにした。

    妙高山への登山道
  • 09:29
    茶臼山
    茶臼山
    茶臼山

    途中に茶臼山を通過。

    茶臼山からの黒沢池ヒュッテ展望

    黒沢池ヒュッテを眺めることができる良いロケーション。ただ、下りで滑りやすい所が続くので気をつけたい。

    茶臼山からの下り道
    茶臼山からのパノラマ
    茶臼山からのパノラマ
    茶臼山から黒沢池ヒュッテへの下山道
    茶臼山周辺の紅葉パッチワーク

    はじまりかけの紅葉がパッチワークのようで美しい。この時期ならではの景色だ。

  • 09:49
    黒沢池ヒュッテ
    黒沢池ヒュッテ
    黒沢池ヒュッテ
    大倉乗越への登り道の泥濘

    大倉乗越への登り。ここも泥濘が多く滑りやすい。火打山への道と比べると、明らかに路面状況が悪い。

  • 10:06
    大倉乗越
    大倉乗越
    大倉乗越

    大倉乗越で目の前にそびえ立つ妙高山に圧倒される。あれを登るのか……火打山に比べて、明らかに急峻な印象だ。

    妙高山山頂部の雲に覆われた様子
    妙高山

    山頂は雲に覆われている。火打山同様、妙高山も展望は期待できそうにない。

    アキノキリンソウ
    アキノキリンソウ
    妙高山への急登区間
    妙高山中腹
    長助池分岐手前の登山道
  • 10:34
    長助池分岐
    長助池分岐
    長助池分岐
    妙高山山頂へのゴロゴロした岩場
    岩場

    ゴロゴロとした大きな岩場を登っていく。

    妙高山山頂直下の急登
    妙高山北峰手前
  • 11:23
    妙高山(北峰)
    妙高山北峰
    妙高山北峰

    こちらに三角点はあるが、最高地点は南峰となる。まずは北峰でひと息つく。

    妙高山北峰
    妙高山北峰
  • 11:25
    日本岩
    日本岩
    日本岩
  • 11:46
    妙高山
    妙高山南峰(2,454m)
    妙高山南峰

    こちらが妙高山の南峰。ヤマレコの妙高山代表点もこちらとなっている。地図だと北峰が妙高山とされているが、一般的には南峰が最高峰として認識されている。

    妙高山南峰
    妙高山南峰
    妙高山南峰山頂からの展望
    妙高山南峰
    妙高山山頂からのガスった景色

    こちらも火打山同様、ガスで展望は期待できなかった。まあ、こればかりは運次第だ。

  • 11:50
    日本岩
  • 12:19
    長助池分岐
  • 12:45
    大倉乗越
  • 12:58
    黒沢池ヒュッテ
    黒沢池ヒュッテへの復路木道
    木道

    黒沢池ヒュッテまで戻り、富士見平分岐までの木道歩き。復路は疲れもあって、この木道が非常にありがたい。

    復路の登山道景色
    黒沢丸太橋への木道
    木道
  • 13:18
    黒沢丸太橋
  • 13:30
    富士見平分岐
    富士見平分岐
  • 14:10
    黒沢橋
    黒沢橋
    黒沢橋
  • 14:37
    笹ヶ峰登山口
    笹ヶ峰登山口
    笹ヶ峰登山口

    朝は暗くてよく分からなかった登山口。明るい時間に見ると、しっかりとした登山口だった。

    笹ヶ峰キャンプ場の駐車場
    笹ヶ峰キャンプ場の駐車場

    笹ヶ峰キャンプ場の駐車場。車はこれくらいまばら。平日ではないものの、やはり9月末という時期もあってか、それほど混雑していなかった。

帰りはどこにも寄らずに長野市内のレンタカー屋へ向かったが、長野市内(長野駅前から犀川を越えるまでの道)で渋滞にハマって返却時間を少しだけ過ぎてしまった。所要時間を1時間半で計算してスケジューリングしていたが、2時間半以上もかかってしまった。危うく、帰りのバスに乗り遅れそうにもなるくらいで、今回の遠征で一番の核心部だった。

下山後の感想

コース状況・危険箇所等

【笹ヶ峰~富士見平】 途中、十二曲りで急登もあるが、ほぼ木道が整備されており登りやすく、下りる時にも無心で歩くことができた。

【火打山】 引き続き整備された道で、火打山の山頂手前は木段がある。登山者が多いだけあって、道迷いの心配はまずない。

【高谷池ヒュッテ~茶臼山~黒沢池ヒュッテ】 少々荒れている道で、滑りやすい箇所がある。黒沢池ヒュッテ手前の下りは特に注意が必要。

【黒沢池ヒュッテ~大倉乗越~長助池分岐】 泥濘んでいて滑りやすい所あり。大倉乗越を越えた先のトラバースは狭い崖状の所もあるので注意。

【妙高山】 急登だが、岩はしっかりしている。途中で泥濘んでいる箇所もあり、下るときは慎重に歩きたい。

夜には雨が降っていたが、出発時には止んでいた。しかし、朝露で濡れるし泥濘も多いため、終始レインウェアは着用していた。火打山への登山道は、申し訳なくなるほど整備されており登りやすい。高谷池ヒュッテのロケーションも最高で、ここでゆっくり過ごすのも良さそうだ。

一方、妙高山へは外輪山を登り下りした後に、400mの急登で山頂を目指すことになるので、かなりハードなコース。まだ紅葉には早いかなと思われたが、緑から赤のグラデーション幅が広く鮮やかで、十分に楽しめた。

かかった費用と装備

費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 白馬岳の記事でまとめています。

今になって思うこと

この遠征で頸城山塊の2座を登ったので、この時点で信越にある日本百名山は日本アルプスを除けば全て登ったことになる。前にも書いたが、このエリアにある山は車じゃないとアクセスが難しいので、なるべく早めに計画を立てて攻略した方がよいだろう。

これで、残りの日本百名山は28座となった。今年のうちに数座登れば、来シーズン、2020年での日本百名山全座踏破も見えてきたぞ!と、この時は思っていたのである(新型コロナウイルスの流行で、無惨にも計画が破綻することになるのだが)。


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