日本百名山全山踏破 25座目 伊吹山 | 花の百名山夏山登山・高山植物と合目登山道

日本武尊像 日本百名山
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伊吹山に向かうまで

前回の金峰山・瑞牆山に登った山の日の1週間後。実家のある愛知県に帰省するついでに、木曽駒ヶ岳に登ろうとしたものの、ロープウェイも動かないような荒天。飯田線に乗車してる途中で登山を諦め、そのまま実家に帰宅した。

愛知から逆方向だけど伊吹山へ

愛知から伊吹山のある滋賀県は逆方向なので、全然ついでじゃないが、せっかくの帰省機会だから関西方面の山も攻略しておきたかった。

伊吹山にはヤマノススメ原作でも登っていて、その聖地巡礼も兼ねることにした。原作では伊吹山に登る前日に、賤ヶ岳と八幡山にも登っているんだけど、その2座の聖地巡礼は今年の3月に訪れていた。

滋賀編聖地巡礼の完結を目指して

3月に賤ヶ岳を登った時には、雪に閉ざされた伊吹山を眺めることしかできず、いつか登りたいと思っていた。ヤマノススメの滋賀編を完全制覇するためにも、伊吹山は絶対に登っておきたい山だった。

夏の伊吹山は高山植物が美しい時期でもある。花の百名山としても有名だから、きっと素晴らしい御花畑が見られるはずだと期待していた。

実際に登ってみた

日程: 2017年08月21日(月) [日帰り] 天候: 曇り

アクセス

近江長岡駅でのバス連絡拠点
近江長岡駅

近江長岡駅を出て、左手(写真だと右)に待機している伊吹登山口へのバスに乗車。近江長岡駅は無人ではないが、コインロッカーはないようだった。

行きは近江長岡駅からバスで伊吹登山口まで。帰りはバスの時間が合わなかったので近江長岡駅まで歩く羽目になった。

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
05:2116.9km1,195m1,261m

コースタイム

ルート: 伊吹登山口(三之宮神社前)-伊吹山-伊吹登山口(三之宮神社前)-近江長岡駅

山行タイムライン
  • 09:03
    伊吹登山口(三之宮神社前)バス停
    伊吹山登山口バス停での登山開始
    伊吹山登山口バス停

    15分ほどで伊吹登山口バス停に到着。

    伊吹山登山口の案内
    伊吹山登山口
    伊吹山登山口での樹林帯スタート
    伊吹山登山口

    ここから1合目までは、直射日光を遮る森の中を登っていく。土が湿っているので少々滑りやすかった。

  • 09:24
    伊吹山一合目(伊吹高原荘)
    一合目での伊吹高原荘とスキー場跡
    一合目

    スキー場エントランスの雰囲気。伊吹山スキー場は2010年に閉鎖されたとのこと。しかし、麓の山荘はまだ営業しているようで、合宿に泊まっていたと思われるコーラスグループ?が外で練習していた。

    伊吹山の登山道での暑さとの戦い
    伊吹山の登山道

    400mの標高なので流石に暑い。一合目を過ぎると日光を遮る樹木はないので、夏場に登るのはキツイ山だと実感した。

    伊吹山登山道の草原状態と陽射し
    伊吹山の登山道
  • 09:37
    伊吹山二合目
    二合目でのハチの巣通行止めと迂回路
    二合目。通行止めで迂回路へ

    「この先ハチの巣!迂回して下さい。←」と書かれていて通行止め。迂回路は少し急坂だった。

  • 10:03
    伊吹山三合目
    三合目での最後のトイレと休憩地点
    三合目

    山頂までの最後のトイレがある。

    ハクサンフウロまたはイブキフウロの高山植物
    ハクサンフウロ?イブキフウロ?

    厳重に保護された御花畑が広がっていた。さすが花の百名山、網の中には美しい高山植物が花を咲かせていた。

    三合目の御花畑と植生保護
    三合目の御花畑
  • 10:12
    伊吹山四合目
    四合目での合目標識と進行状況
    四合目
  • 10:20
    伊吹山五合目
    五合目での休憩所と補給地点
    五合目

    休憩所と自販機がある。

    五合目の自動販売機
    五合目の自動販売機

    上の段のPETボトルは全て売り切れだったので、あてにしないほうがよい。山頂までの水分補給は計画的に。

  • 10:34
    伊吹山六合目避難小屋
    六合目避難小屋でのクネクネ登山道
    六合目

    ひたすらクネクネとした登りが続く。

  • 10:43
    伊吹山七合目
    七合目での山頂アプローチ
    七合目
  • 10:59
    伊吹山八合目
  • 11:12
    山頂周回道分岐・合流点
    山頂手前の鉄扉と最終アプローチ
    山頂手前の鉄扉

    山頂が見えてきた。

    ツリガネニンジン
    ツリガネニンジン
    コオニユリ
    コオニユリ
    シモツケソウ
    シモツケソウ
    伊吹山寺
    伊吹山寺
  • 11:23
    日本武尊像(伊吹山)
    日本武尊像
    日本武尊像

    伊吹山寺とあおいの父がショボいと言った日本武尊(ヤマトタケル)像。確かに想像してたよりコンパクトだった。

    山頂の売店
    山頂の売店
  • 11:24
    伊吹山
    伊吹山頂での25座目百名山達成
    伊吹山頂

    伊吹山頂(実際は、もうちょっと奥の三角点が最高地点)と山頂の売店。ガスってて景色は期待できそうもない。

    吹山頂のガスと天候変化
    伊吹山頂のガス

    さらにガスってきた。

    伊吹山山頂
    メタカラコウ
    メタカラコウ
    伊吹山山頂
    ハクサンフウロ
    ハクサンフウロ
    伊吹山一等三角点での最高点確認
    伊吹山 一等三角点

    伊吹山 一等三角点(1377.33m)。こちらが真の最高地点だ。

    伊吹山山頂の花
  • 11:47
    日本武尊像(伊吹山)

  • 11:53
    山頂周回道分岐・合流点
    下山途中の眺めと視界改善
    下山途中の眺め

    下山開始。少しガスが晴れてきた。

  • 11:59
    伊吹山八合目
  • 12:09
    伊吹山七合目
  • 12:17
    伊吹山六合目避難小屋
  • 12:26
    伊吹山五合目
  • 12:30
    伊吹山四合目
    高圧電線に作業員
    高圧電線に作業員

    誰も周りにいないのに、なんか声が聴こえると思ったら上にいた。高圧線のメンテナンス、ご苦労様です。

  • 12:38
    伊吹山三合目
  • 12:56
    伊吹山二合目
  • 13:04
    伊吹山一合目(伊吹高原荘)
  • 13:20
    伊吹山上野登山口
  • 13:25
    伊吹登山口(三之宮神社前)バス停
    滋賀県の名物 飛び出し坊や
    滋賀県の名物 飛び出し坊や

    下山後はバスの時間が合わなかったので近江長岡駅まで歩く羽目に。最も暑い時間帯にアスファルトの上を歩いて1時間。一番きつかったかもしれない。

  • 13:35
    上野口バス停
  • 14:10
    伊吹せんろみち入口
  • 14:21
    近江長岡駅

下山後の感想

ヤマノススメの滋賀編で登場した伊吹山。3月に同じ滋賀の賤ヶ岳に登った時には、雪に閉ざされた伊吹山を眺めることしかできず、いつか登りたいと思っていたのがようやく叶った。

しかし、夏に登るのは辛い山だった。ナイトハイクで御来光目当てに登るのが正解だったかもしれないと思ったが、頂上に着いた時の涼しさに癒された。暑さからのギャップが夏山の魅力かもしれない。

高山植物は本当に美しかった。花の百名山と呼ばれるだけあって、三合目から山頂にかけて様々な花を楽しめた。ハクサンフウロ、メタカラコウ、コオニユリなど、この時期ならではの植物に出会えて良かった。

下山後の徒歩1時間が予想以上にきつかった。バスの時間をもう少し調べておけば良かったな。

かかった費用と装備

愛知帰省のついでの登山ってことで、青春18きっぷを活用した節約登山。装備は特に新調せず、既存装備で対応した。

下山後は青春18きっぷを使って、そのまま東京へ帰宅した。

交通費用

  • 青春18きっぷ: 2,370円(1回分・愛知→滋賀→東京)
  • 近江長岡駅→伊吹山登山口バス: 360円(片道のみ)

交通費合計: 2,730円

食費・その他

  • 昼食: 500円
  • 行動食: 300円

食費合計: 800円

総費用

合計: 3,530円

青春18きっぷで関西まで足を伸ばせるのは大きなメリット。帰りのバスの時間とお金をケチって徒歩1時間は失敗だったが。

今になって思うこと

本当にこういう登り一辺倒の単独峰は苦手だったなと改めて思う。当時は曇りだったからよかったが、日光にジリジリと照らされてたら確実に熱中症になっていたと思う。

夏の伊吹山は、やはり早朝スタートか、いっそドライブウェイでバス移動が正解だと今でも思う。花が咲く季節なら価値はあるけど、体力消耗を考えると効率は悪い。

ただ、ヤマノススメ聖地巡礼としては満足度が高かった。日本武尊像も確かに「ショボい」と言われるだけあって、期待してたより小さかったのが印象的。

高山植物の美しさは本当に印象的だった。その後の北アルプスや八ヶ岳での花の山行への興味につながったと思う。花の百名山という視点で山を選ぶきっかけにもなった。

下山後の徒歩1時間は、今思えば良い経験だった。登山後の体力管理や交通機関の重要性を身をもって学んだ。以降、下山後のアクセスも登山計画の重要な要素として考えるようになったからね。

滋賀県の「飛び出し坊や」との遭遇も、地域色を感じられて面白かった。登山以外の地域文化に触れるのも、旅の楽しみのひとつだと実感した瞬間だった。


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