東京23区内の自然地形で最高峰、愛宕山。標高25.7mの都心の小山は、江戸時代から続く愛宕神社の境内。あおいとひなたが挑む「出世の石段」は86段の急階段。池袋で登山用品を物色した後に訪れる、都心の意外な「山」登りエピソードです。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 山名 | 愛宕山(あたごやま) |
| 標高 | 25.7m(東京23区内自然地形最高峰) |
| 所在地 | 東京都港区愛宕 |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(石段登り) |
| 推奨シーズン | 通年 |
| 所要時間 | 約30分 |
| 登山スタイル | 都市型超低山登山 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【百六十二合目】東京23区内最高峰 愛宕山
- メンバー: あおい、ひなた
- アクセス: 池袋→東京メトロ神谷町駅
- コース: 神谷町駅3出入口→愛宕隧道→愛宕神社大鳥居・出世の石段→愛宕山(25.7m)
あらすじ
【百六十二合目 東京23区内最高峰】池袋のヴィクトリア・エルブレス池袋西口店(※2022年に閉店)で登山道具を見た後に愛宕山に登山へ。
ヤマノススメ単行本20巻に収録されています
ルート地図
アニメでの描写
【第4期/#03】東京23区内最高峰 愛宕山
- メンバー: あおい、ひなた
- アクセス: 池袋駅→(山手線恵比寿駅経由で日比谷線)-東京メトロ 神谷町駅
- コース: 神谷町駅 3出入口→愛宕隧道→愛宕神社 大鳥居・出世の石段→愛宕山(25.7m)→愛宕神社→愛宕隧道上の橋→日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅
- 備考: 池袋駅東口(原作で登場したヴィクトリア・エルブレス 池袋西口店は閉店となったため、西武百貨店池袋本店8階アウトドア売場のひだまり山荘池袋店?)で登山道具を見た後に愛宕山に登山へ
聖地巡礼のポイント
- 池袋: 登山用品店めぐり
- 愛宕隧道: トンネル上の橋も通れる
- 出世の石段: 86段の急階段
- 愛宕神社: 山頂の神社
アクセス・登山情報
アクセス方法
都心の一等地にあり、複数路線からアクセス可能です。
電車でのアクセス
- 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」3番出口から徒歩5分
- 東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」A1・A2出口から徒歩5分
- 東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」2番出口から徒歩8分
- 都営三田線「御成門駅」A5出口から徒歩8分
- JR「新橋駅」烏森口から徒歩20分
登山ルート
出世の石段ルート(原作ルート) 大鳥居→出世の石段(86段)→愛宕神社→愛宕山山頂
男坂・女坂ルート 裏参道から緩やかな坂道で登る。階段が苦手な方向け。
エレベーター利用 愛宕隧道(トンネル)の脇に、山頂の愛宕神社直通の「愛宕山エレベーター」が設置されています。
装備と準備
普段着でOK、観光気分で楽しめます。
推奨装備
- 歩きやすい靴
- カメラ
- 御朱印帳(神社参拝)
愛宕山の魅力
都市のビル群に守られた「天然の要害」
虎ノ門の高層ビル群に囲まれながら、そこだけが深い緑に包まれた愛宕山。標高25.7mという数字以上に、一歩足を踏み入れた瞬間に感じる空気の清涼さは、ここが古くから霊峰として崇められてきた証です。江戸時代には、山頂から江戸の町並みや東京湾を一望できる絶好の見晴らし台として親しまれていました。近代化が進んだ今も、周囲の再開発ビルを見上げるような位置にありながら、変わらぬ静寂を湛えている姿は、都会のオアシスそのものです。
「出世の石段」が教える一段の重み
愛宕山の象徴といえば、正面にそびえる「出世の石段(男坂)」です。寛永11年、曲垣平九郎が馬でこの急峻な石段を駆け上り、時の将軍・徳川家光から「日本一の馬術の名人」と讃えられた逸話はあまりに有名。一段一段が高く、見上げるような40度の傾斜は、登りきった者にしか分からない達成感を与えてくれます。ひなたやあおいのように、自分のペースでこの石段と向き合う時間は、都会の喧騒を忘れさせてくれる貴重な修行のひとときとなります。
放送の歴史と信仰が交差する山頂
山頂に鎮座する愛宕神社は、1603年に徳川家康の命により防火の神として創建されました。境内には「将軍梅」や、触れると福を招くと言われる「招き石」など、歴史の息吹を感じるスポットが点在しています。また、ここは「NHK放送発祥の地」としても知られ、日本初のラジオ放送が行われた場所。古来の信仰と近代文化の始まりが共存する不思議な空間です。お参りの後は、隣接する愛宕グリーンヒルズの洗練された雰囲気とのギャップを楽しむのも、現代の愛宕山巡礼の醍醐味です。
実際の巡礼記録
日程: 2018年6月24日[日帰り]
コースタイム: 芝丸山→愛宕山→NHK放送博物館
ルート地図
巡礼レポート
芝丸山への登山

愛宕山に向かう前の「前哨戦」として、東京タワーのお膝元、芝公園の南端に位置する芝丸山へアタックしました。ここは芝丸山古墳の後円部にあたり、『東京まちなか超低山』という本でも紹介されている、都会の真っ只中にある低山です。

頂上には「伊能忠敬測地遺功表」の碑があり、それを取り囲むように置かれたベンチは、都会の喧騒を忘れて一息つくのにぴったりの場所でした。
愛宕神社「出世の石段」に挑む

続いて向かったのは、本日のメインルート、愛宕神社の「出世の石段」です。
登山道としてはあり得ないほどの急角度ですが、すぐ目の前にピーク(山頂)が見えていることが励みになり、意外とリズムよく登ることができます。一段一段が高いため、ふくらはぎに心地よい負荷がかかる「都心の急登」です。




愛宕山山頂と三角点

石段を登りきると、そこが愛宕山の山頂です。見逃しやすいのですが、愛宕山の三角点は階段を登ってすぐ右手に設置されています。登頂の証として、ぜひチェックしておきたいポイントです。

NHK放送博物館と下山ルート

山頂での参拝を終えた後は、隣接するNHK放送博物館を見学しました。


下山の際、石段を降りるのが不安な方は、博物館側にあるエレベーターを利用することも可能です。体力や足腰の状況に合わせてルートを選べるのも、都市型登山の良いところですね。
東京23区内の「最高峰」について
東京23区内の最高峰といえば、新宿区・戸山公園にある箱根山(44.6m)ですが、あちらは人工的に作られた築山です。対してここ港区の愛宕山(25.7m)は、天然の山としては東京23区内最高峰となります。
また、23区内で愛宕山の次に高い天然の山は、北区の飛鳥山公園内にある飛鳥山です。こちらも『ヤマノススメ』原作でキャラクターたちが登っている聖地ですので、併せて巡ってみるのもおすすめです。
周辺情報・関連記事
東京23区の「山」巡り
飛鳥山 標高25.4m、国土地理院の地形図に掲載されている「天然の山」として東京23区第2位。
箱根山 山手線内最高峰44.6m。
西郷山 目黒区の公園、標高35m。
都心の格式高い神社
日枝神社 山王祭で知られる江戸の総鎮守。階段にエスカレーターが完備されており、アクセスの良さも魅力。
赤坂氷川神社 都心にありながら豊かな緑に囲まれた縁結びの神様。東京十社の一つです。
虎ノ門・新橋エリアのランドマーク
虎ノ門ヒルズ 2014年開業の森タワーに加え、現在はステーションタワーも完成。最上階の「TOKYO NODE」からは圧巻のパノラマが広がります。
新橋SL広場 C11形蒸気機関車が設置された「鉄道発祥の地」。夜のイルミネーションや待ち合わせの定番です。
カレッタ汐留 地上200mの無料展望スペース(スカイビュー)からお台場方面を一望できます。
よくある質問
Q: 出世の石段は本当に急ですか?
A: はい、傾斜約40度で86段あります。一段の高さもあり、下から見上げると壁のように感じられます。手すりはありますが、足腰に不安がある方や高所恐怖症の方は、無理をせず裏参道の緩やかな坂道(女坂)や、愛宕山エレベーターを利用しましょう。
Q: 子供でも登れますか?
A: 小学生以上であれば自力で登ることは可能ですが、石段は一段ずつが大きいため注意が必要です。小さなお子様連れの場合は、無理に男坂(石段)に挑まず、エレベーターや緩やかな坂道から山頂を目指すのが安全です。
Q: 御朱印はもらえますか?
A: はい、山頂の愛宕神社でいただけます。社務所の受付時間は9:00〜17:00、初穂料は500円〜です。
Q: 本当に東京23区内最高峰?
A: 「天然の山」としては最高峰です。 新宿区の箱根山(44.6m)の方が標高は高いですが、あちらは人工的に造られた山です。愛宕山は自然の地形として江戸時代から「山」として親しまれてきた、歴史ある最高峰といえます。




