祖母山から霧島山まで
2018年6月18日 道の駅 霧島から
国道223号沿いにある「道の駅 霧島」。小さな道の駅で駐車場も少ないが、平日の深夜は閑散としており誰もいない。祖母山から高千穂峡を経てたどり着き、昨日はこちらで車中泊した。
翌朝、雨模様の空をむかえて、道の駅から高千穂峰の登山口がある高千穂河原へ向かう。
前回にも書いたが、霧島山の中でも最高峰の韓国岳ではなく高千穂峰に登るのは、2018年の4月に噴火した硫黄山の影響で韓国岳への登山道が全て立ち入り禁止になっていたから。こればかりは仕方がなかった。
まぁ、深田久弥が書いた「日本百名山」の中でも霧島山を称しているのは高千穂峰のことだと言われているので、これでよかったかもしれない。
気にする人は、田中陽希みたいに韓国岳と高千穂峰の2つの峰を登るのが良いのだろう。
霧島山の山行記録
- 日程:2018年6月18日(月) [日帰り]
- 天候:雨
アクセス
国道223号から鹿児島県道480号霧島公園線(霧島スカイライン)で高千穂河原まで。
平日だし、雨模様だしで、こんな中で駐車場の管理人さんはここまで出勤するんだろうかと疑問に思った。が、下山するときにはちゃんと500円徴収。ご苦労さまです。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
02:16 | 5.9km | 632m | 633m |
コースタイム
高千穂河原 06:03 → 06:20 高千穂峰登山道・自然探勝路分岐 → 06:32 森林限界 → 06:52 御鉢 → 07:02 脊門丘(鞍部) 07:03 → 07:22 高千穂峰 07:28 → 07:40 脊門丘(鞍部) → 07:48 御鉢 → 08:00 森林限界 → 08:06 高千穂峰登山道・自然探勝路分岐 → 08:17 高千穂河原ビジターセンター → 08:17 高千穂河原
- 06:03高千穂河原
高千穂河原の駐車場は誰一人おらず。平日で天気が悪いから仕方ない。
下山時も車が1台増えただけだったが、料金所にはおじさんがいて駐車料金を支払った。こんな、あまり人が来そうでない時にもちゃんといるんだなと感心した。高千穂峰登山口手前にあるトイレと登山届ポスト。
この時はトイレは封鎖されていたが、下山時には開いていた。料金所のおじさんが管理してくれてるのかな?登山口。途中までは自然研究路も兼ねる。
石畳や石段があり、苔むしていて滑りやすそう。
- 06:20高千穂峰登山道・自然探勝路分岐
急に前が開けて、森林限界。
とは言っても何も見えないのだが…… - 06:32森林限界
火山岩と火山礫の赤茶色の斜面となり、今までとは雰囲気がガラリと変わる。
どんなルートでも登っていけるが、できるだけ黄色のペイント近くを辿っていくことにした。 - 06:52御鉢
多分、右側に御鉢の火口。まったく見えず。
多少の硫黄臭を感じたが、風は左から右へと吹いていたので、火口からではないのかな? - 07:02脊門丘(鞍部)
霧島岑神社跡。ここからは方向を変え、砂礫を登っていく。
雨が降って土が締まっていたので、それほど登るのに苦労はしなかった。
- 07:22高千穂峰
一番高いところに天逆鉾が突き刺さっている。
山頂近くでは、本当にシーズン最後のミヤマキリシマがかろうじて咲いていた。
- 07:40脊門丘(鞍部)
- 07:48御鉢
- 08:00森林限界
- 08:06高千穂峰登山道・自然探勝路分岐
韓国岳のシルエットだろうか?(新燃岳かも)
- 08:17高千穂河原ビジターセンター
- 08:17高千穂河原
雨の山行から無事下山。
だが、写真を撮ってたiPhoneに水が入ってしまって、iPhoneが壊れた。悲しい。
下山後に霧島神社に参拝
高千穂峰の山麓にある霧島神宮に参拝。
今回の九州遠征で全ての山へ無事登ることができたことに感謝する。
壊れかけのiPhone(一応動くようにはなった)でだましだまし写真撮影。完全にレンズ内に水が入ってしまったようだ。帰ったら買い換えないとな……
霧島神社からは鹿児島空港方面に向かい、近くの溝辺ふれあい温泉センターという浴場でお風呂に入りサッパリ、東京へ帰るための支度。
嘉例川駅で特急はやとの風に遭遇
まだ、飛行機の時間には余裕があったので、どこか近くで時間が潰せそうな観光地がないかと地図を見ると、近くに嘉例川駅があったので寄ってみた。
2年前の2016年、JR肥薩線の乗り潰しをしたときに嘉例川駅を通ったはずだが覚えていない。でも、嘉例川駅がレトロな雰囲気で趣きある駅舎だということは知っていた。
駅の駐車場から歩いていると、特急はやとの風が駅へ颯爽と入線。別に狙っていたわけでもないのに、鉄オタみたいにバッチリなタイミングである。
その後、鹿児島空港でレンタカーを返却。鹿児島空港から成田空港へと帰路についた。
当時の感想
コース状況・危険箇所等
高千穂河原の登山口からの自然探勝路は、苔むしてる石段もあり、雨天時には滑りやすくなるので注意
森林限界からは、体重をかけると沈む火山礫を登っていく形となり、徐々に火山岩が混じる。慎重に登らないとスリップ、落石があり得る。こちらは雨で濡れていたので締まっており登りやすく感じた。
感想・記録
九州登山遠征の5座目 高千穂峰。本当は韓国岳に登りたかったが、入山できないので仕方がない。
遠征最終日でようやく晴れ運が尽きたのか、雨が降る中を登ることになった。結果、周りの風景はまったく見えず、水濡れでiPhoneが壊れ、散々な山行。そんな中でも、登り甲斐のある火山岩と下山時にザクザク下りてく感触だけは楽しめた。
シルエットでしか姿を見ることができなかった韓国岳には、いつかリベンジで行きたいなと思った。
費用
費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 開聞岳の記事でまとめています。
今に省みる
今回の九州遠征も日程を詰め込みすぎた。予備日を設けていれば、最終日に雨の中に登山することを避けられたかも知れないし、もっとゆっくりするべきだった。
しかし、こんな長距離ドライブと登山をよくもやり遂げることができたという、よい経験にもなったと思う。実際、この3ヶ月後にはもっとハードな北海道遠征(羅臼岳~羊蹄山!?)を実行しているのである。
この九州の遠征後に九州の山へは、2020年にたまたま英彦山に登ったくらいだ。
そのときに乗った飛行機から見下ろすと、くじゅう連山の山々が見え、またいつかあそこへ登りに行きたいと強く思った。