高妻山に向かうまで
鹿島槍ヶ岳に日帰りで登った翌日。今日のターゲットは高妻山だが、朝からあいにくの雨模様となった。
実際のところ、今回の遠征はスケジュール的に余裕を持たせてあった。昨日の鹿島槍ヶ岳が想定より早く終わったこともあり、高妻山は無理に今日登る必要もなかった。ただ、天気予報を見ると明日も似たような空模様。それなら「どうせ雨なら今日でも明日でも同じだろう」という発想で、予定通り朝の5時から準備を始めることにした。
実際に登ってみた
日程: 2019年7月14日(日) [日帰り] 天候: 小雨のち曇り
アクセス
戸隠キャンプ場前の登山者用駐車場からのスタート。キャンプ場までのアクセスは長野市内から県道36号で戸隠方面へ向かい、戸隠高原で左折して牧場方面へ進む。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
06:39 | 14.6km | 1,490m | 1,496m |
コースタイム
ルート: 戸隠キャンプ場-一不動避難小屋-五地蔵山-高妻山-五地蔵山-(弥勒尾根)-戸隠キャンプ場

出発は戸隠キャンプ場入口にある登山者用無料駐車場から。残念ながら既に小雨がぱらついている状況。レインウェアを着込んで出発の準備を整える。

戸隠キャンプ場入り口のトイレは道路を挟んだこちら側にある。
- 05:18
- 05:26
- 05:34
- 05:41
- 06:19
- 06:26
- 06:43
- 06:47
- 07:39
- 08:12
- 09:05
- 09:51
- 10:13
- 10:44
- 11:17
- 11:26弥勒尾根コース分岐
- 11:51戸隠牧場入口
- 11:56戸隠キャンプ場
今日で遠征の最終日ということもあり、長野市内へ戻る必要がある。
戸隠キャンプ場から長野市内へ向かうには、県道36号を南へ向かうのが最短ルートと思われる。しかし、雨に打たれて冷えた体を温めたくて、あえて北へ向かって飯綱町方面へ車を走らせた。
「むれ温泉 天狗の館」という温泉施設でひと休み。雨に打たれて冷たくなった体を十分に癒やすことができた。料金も手頃で、登山後の疲れを取るには最適の場所だった。
小雨が降る中、善光寺参り

まだ帰りのバスまでに時間があるので、長野市内の観光といえばの定番・善光寺へ。
仏足跡という仏様の足跡が刻まれた岩があり、足腰が良くなるという言い伝えがある。登山での足腰の健康にも効くかもしれないと、半信半疑ながら拝んでおいた。

善光寺の門前町で、大人数で担がれている山車に遭遇した。どうやら「ながの祗園祭」というお祭りが開催されているらしい。天気が悪くても祭りの熱気は感じられた。

その後、レンタカーを返却し、夕方発のバスで東京へ帰路についた。
下山後の感想
コース状況・危険箇所等
【戸隠牧場~一不動避難小屋】 沢沿いの登山道のため、雨の影響で泥濘んでいる。同じ沢の渡渉を、小さいものも含めて12回ほど繰り返す。岩の上を渡れば、基本的に水に浸かることはない。
不動滝が見えてくると、帯岩の鎖場で岩の周りをトラバースする難所となる。雨で濡れている時は特に注意が必要。
【一不動避難小屋~五地蔵山】 視界の開けた尾根をゆっくり登っていく区間。天候が良ければ素晴らしい眺望が期待できる。
【五地蔵山~高妻山】 八観音までは細かいアップダウンが続く。九勢至からは急登となり、浮石も多いので危険な場面ではロープを活用したい。
感想・記録
遠征3日目、いよいよ高妻山へ登る。 前夜から断続的に降り続く雨は、朝になっても小雨となり、登山への意欲を削ぐ。重い足取りでレインウェアを身につけ、渋々と出発した。
登り道は、渡渉を伴う沢沿いの道から、ロープが設置された急峻な登り、そして山頂付近の岩場へと、実に多様な様相を見せる。晴れていれば、さぞかし豊かな眺望が楽しめたことだろう。
1日目の雨飾山、2日目の鹿島槍ヶ岳に続き、今回も雨で足元ばかりに目をやり、ひたすら足元の花を愛でながら登り続けた。五地蔵山を越えたあたりで、「ウァーーア、、、ウァーー」という獣の鳴き声が聞こえ、思わず身をすくめる。あの音の正体は、一体何だったのだろうか。
かかった費用と装備
費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 雨飾山の記事でまとめています。
今になって思うこと
今年(2022年)の夏、家族旅行で戸隠牧場を再訪する機会があった。
3年前とは様変わりしており、戸隠キャンプ場がリニューアルされて、電源水道付きのサイトやグランピングテントなど設備が大幅に充実していた。料金も比較的安価で、次回は登山とキャンプを組み合わせた滞在も魅力的な選択肢だと感じる。
加えて、戸隠牧場にある「ふれあい動物園」のヤギやウサギが非常にキュート。人懐っこい性格で、登山ついでの立ち寄りスポットとしてぜひおすすめしたい。

