東海道五十三次の第2弾!横浜から大磯へ 〜国道1号線をひたすら歩いた39.1kmの記録〜
前回の日本橋から横浜までの東海道五十三次ウォーキングから約1ヶ月。今度は横浜から大磯までの39.1kmに挑戦してきた。
本当は平塚までの予定だったんだけど、体力に余裕があったので大磯まで延長。結果的にはこれが正解だった。なぜなら、大磯の松並木が予想以上に素晴らしかったから。
東海道五十三次について本気で調査してみた
初回を歩いた後、東海道五十三次について色々と調べまくった。図書館で文献を漁ったり、ネットで先人たちの記録を読み漁ったり。
その結果わかったのは、【小田原~三島】の箱根越えが間違いなく最難関だということ。標高差もさることながら、石畳の旧道は雨の日なんかは滑りやすくて危険らしい。これは相当な準備が必要だなと。
そこで、小田原までのルートを以下の2回に分けることにした:
- 【横浜~平塚】約30km
- 【平塚~小田原】約20km
距離的にはこれくらいがちょうどいい。特に今回のルートは見どころが少ないという情報もあったので、一気に歩き切れそうだと判断した。
国道1号線はマゾ向け?正直な感想
ぶっちゃけると、今回のルートの大半は国道1号線沿いの単調な道のり。前回の日本橋~横浜間が「見どころ多すぎて寄り道ばかり」だったのに対して、今回は「見どころ少なすぎて淡々と歩く」という真逆の体験。
でもね、これはこれで面白いんだよ。
ひたすら歩くことで、江戸時代の旅人たちも同じように「次の宿場まではまだか」と思いながら歩いていたんだろうなって想像できる。車がビュンビュン走る国道の脇を歩きながら、約400年前の風景を頭の中で重ね合わせる。これが東海道五十三次ウォーキングの醍醐味なのかもしれない。
意外と多かった急坂たち
「権太坂はそれほど急じゃない」なんて情報を見かけたけど、実際歩いてみるとけっこうキツい!朝の7時過ぎに通過したけど、すでに汗だくになった。
品濃坂も同様で、車も頑張って登っている様子を見ると、江戸時代の旅人や荷車を引く人たちの苦労が偲ばれる。現代は舗装された道路だけど、当時は土の道。雨の日なんかは相当大変だったろうな。
セブンイレブン縛り、続行中!
前回好評だった(自分の中で)セブンイレブン縛りを今回も実施。ルールは簡単、「見かけたセブンイレブンには全て立ち寄って何か購入する」というもの。
今回の戦績:12店舗
前回の24店舗と比べると半分だけど、これは都心から郊外に向かうにつれて店舗密度が下がるのが原因。特に藤沢から平塚の間は本当に少なかった。
でも、このルールのおかげで適度に休憩が取れるし、トイレの心配もない。何より、疲れた体にカフェラテやおにぎりが染みわたる瞬間がたまらない。次回も続けよう。
各宿場の見どころと発見
保土ヶ谷宿:権太坂の洗礼

保土ヶ谷宿自体は比較的コンパクトだけど、本陣跡や旅籠屋跡の案内板がしっかり残っていて歴史を感じられる。そして何より、宿場を出てすぐの権太坂!
「権太坂」という名前の由来は諸説あるらしいけど、老人に坂の名前を聞いたら自分の名前「権太」を答えたから、という説が有名。実際に登ってみると、確かに息が上がって名前なんか聞いている場合じゃないかも(笑)。
戸塚宿:鎌倉ハムの聖地

品濃坂を越えて戸塚宿に入る手前で、なんと鎌倉ハムの倉庫を発見!「鎌倉ハム発祥の地」と書いてある。まさかこんなところで鎌倉ハムの歴史に触れられるとは。
戸塚宿は戸塚大踏切デッキで駅を跨ぐという現代的な構造になっていて、江戸時代の面影を探すのは少し難しい。でも、だからこそ残っている史跡が貴重に感じられる。
藤沢宿:黒い蔵と左富士

ふじさわ宿交流館で宿場のジオラマを見学。こういう施設があると、当時の宿場の規模感がわかって面白い。
特に印象的だったのは旧桔梗屋の黒い蔵。重厚感があって、Instagram映えしそうな佇まい。こういう歴史的建造物が普通に街中に残っているのが東海道の魅力だよね。
そして「南湖の左富士」。通常、東海道を西に向かって歩くと富士山は右手に見えるんだけど、この辺りは道が曲がっているため左手に見える珍しいスポット。残念ながら曇りで富士山は見えなかったけど、次回リベンジしたい。
平塚宿:高麗山と広重の世界

平塚宿に入ると、遠くに高麗山が見えてくる。歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」の平塚宿にも描かれている山だ。
広重が見た景色と今の景色、建物は変わっても山の形は変わらない。こういう「変わらないもの」を見つけると、時代を超えた旅をしている気分になれる。
大磯宿:ワイルドな松並木

今回の最大の収穫は大磯の松並木。きっちり剪定された松並木もいいけど、ここの松はワイルドに枝を伸ばしていて、まるで江戸時代からそのまま残っているかのような風情がある。
化粧井戸や化粧坂の一里塚など、源頼朝に関連する史跡も多く、鎌倉時代の歴史も感じられる宿場だった。
東海道五十三次ウォーキングを楽しむコツ
今回2回目の東海道ウォーキングで見えてきたコツをまとめてみる:
- 早朝スタートは正義
今回は6時16分にスタートしたおかげで、余裕を持って歩けた。夏場は特に重要。 - コンビニを上手く活用
セブンイレブン縛りじゃなくても、コンビニは重要な休憩ポイント。トイレ、飲み物、軽食の補給に欠かせない。 - 史跡の案内板は必ずチェック
見逃しがちだけど、案内板には面白い情報が書かれていることが多い。写真も撮っておくと後で振り返るときに便利。 - ペース配分は柔軟に
今回は平塚で終わる予定だったけど、体力に余裕があったので大磯まで延長。逆に疲れたら早めに切り上げる勇気も必要。 - 歴史の予習をしておく
各宿場の歴史や見どころを事前に調べておくと、ただ歩くだけじゃない楽しみが増える。
次回への展望:高麗山登山を組み込む計画
次回は大磯から小田原までの約20kmの予定。でも、その前に高麗山(標高168m)に登ってみようと思っている。
東海道五十三次ウォーキングと近隣の低山登山を組み合わせるという新しい楽しみ方。これなら単調になりがちな国道歩きにもメリハリがつくし、何より山好きの血が騒ぐ。
箱根越えに向けての足慣らしにもなるしね。
まとめ:単調な道のりにも発見がある
横浜から大磯までの39.1km、約9時間の旅。確かに国道1号線沿いの単調な道のりが多かったけど、だからこそ権太坂や品濃坂の急坂が印象に残ったし、大磯の松並木の美しさに感動できた。
東海道五十三次は、ただ歩くだけじゃない。400年の時を超えて、かつての旅人たちと同じ道を辿る体験。次回の小田原までの道のりも、きっと新しい発見があるはずだ。
それにしても、「でかまん」って何だったんだろう。その正体は最大サイズ35㎝の巨大まんじゅう、いつか食べてみたいな。
横浜~大磯の歩行記録
- 日程:2022年12月1日(木)
- 天候:くもり
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
08:49 | 39.1km | 177m | 157m |
地図・標高グラフ
コースタイム
浅間下交差点から【保土ヶ谷宿】まで
横浜駅 06:16 → 06:29 浅間下交差点(前回の続き) → 06:30 袖摺山 → 06:49 天王町駅 → 07:00 【保土ヶ谷宿】
- 06:16
- 06:29
- 06:30
- 06:49
- 07:00
【保土ヶ谷宿】から【戸塚宿】まで
【保土ヶ谷宿】 07:00 → 07:38 権太坂 → 07:52 旧東海道 相模国・武蔵国 国境 → 07:58 品濃の一里塚 07:59 → 08:06 品濃坂歩道橋 08:07 → 08:53 吉田大橋 → 09:05 【戸塚宿】
- 07:00
- 07:38
- 07:52
- 07:58
- 08:06
- 08:53吉田大橋
- 09:05
【戸塚宿】から【藤沢宿】まで
【戸塚宿】 09:05 → 09:26 大坂 09:27 → 10:39 遊行寺坂 10:40 → 10:45 【藤沢宿】
- 09:05
- 09:26
- 10:39
- 10:45
【藤沢宿】から【平塚宿】まで
【藤沢宿】 10:45 → 10:45 遊行寺橋 10:50 → 14:01 馬入橋 → 14:24 【平塚宿】
- 10:45【藤沢宿】
- 10:45遊行寺橋
藤沢宿高札場跡 旧桔梗屋の蔵 黒くて重厚感のある見事な蔵。藤沢宿の旧東海道の歴史を感じるポイントとして、ここはぜひ押さえておきたい。
おしゃれ地蔵 メルシャン藤沢工場の向かいにある、化粧が施されたおしゃれ地蔵。
牡丹餅立場跡 江戸時代、この辺りではぼたもちが名物だったらしい。甘いもの好きなら食べ歩きしたくなるスポットかも。
茅ヶ崎一里塚 南湖の左富士の碑 天気が悪くて富士山は見えなかったけど、ここからの景色が絶景ポイントだったなのは間違いない!晴れた日には今でも見えるのかな。
でかまん 「でかまん」って名前が気になりすぎて検索。
最大サイズは3500円(税別)だって。どれくらいでかいんだろう?旧相模川橋脚 旧相模川橋脚に立ち寄る。
平塚市 - 14:01
- 14:24
【平塚宿】から【大磯宿】まで
【平塚宿】 14:24 → 14:41 東海道7宿平塚宿 → 14:54 花水橋 → 15:17 【大磯宿】 → 15:30 大磯駅
- 14:24
- 14:41
- 14:54
- 15:17
- 15:30大磯駅
大磯駅