丹沢の隠れた名峰・鍋割山は、山頂の鍋割山荘で食べる鍋焼きうどんが登山者の間で伝説的な人気を誇る山。あおいとひなたが水ボッカ(水の運搬ボランティア)を体験しながら登った、グルメ登山の聖地です。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 山名 | 鍋割山(なべわりやま) |
| 標高 | 1,272m |
| 所在地 | 神奈川県秦野市・松田町・山北町 |
| 難易度 | ★★★☆☆(初中級者向け) |
| 推奨シーズン | 通年(冬は積雪あり) |
| コースタイム | 登り3時間 / 下り2時間30分 |
| 登山スタイル | 日帰り・グルメ登山 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【七十七合目】鍋割山
- メンバー: あおい、ひなた
- アクセス: 小田急線 渋沢駅→(バス)→大倉バス停
- コース: 大倉バス停→〈西山林道〉→二俣→ミズヒ沢渡渉点→後沢乗越→鍋割山(1,272m)→鍋割山荘
あらすじ
【七十七合目 鍋割山で鍋焼きうどん!!】鍋割山の名物である鍋焼きうどんを目当てに登山を計画したあおいとひなた。ミズヒ沢渡渉点で、山小屋への水運搬ボランティア。ひなたが2L、あおいが4Lの水入りペットボトルを背負い、山小屋まで運ぶことに。重い荷物に苦戦しながらも山頂に到着し、念願の鍋焼きうどんを堪能。
ヤマノススメ単行本11巻に収録されています
ルート地図
アニメでの登場シーン
【第4期/#10】鍋割山
- メンバー: あおい、ひなた、ここな
- 備考: 山頂での鍋焼きうどんシーン
聖地巡礼のポイント
- ミズヒ沢渡渉点: 水ボッカの水が置かれている場所
- 鍋割山荘: 名物鍋焼きうどんが食べられる山小屋
登山・アクセス情報
アクセス方法
鍋割山へのアクセスは大倉からが一般的です。
電車・バスでのアクセス 小田急線渋沢駅北口から神奈川中央交通バス「大倉」行きで約15分。大倉バス停から登山開始。週末は混雑するため、早めの出発がおすすめです。
マイカーでのアクセス 東名高速秦野中井ICから約30分。大倉の有料駐車場(最大800円〜1,000円)を利用。週末は早朝に満車になることが多いです。
おすすめコース
鍋割山へは複数のルートがありますが、水ボッカ体験ができる西山林道コースが人気です。
西山林道コース(標準) 大倉→西山林道ゲート→二俣→ミズヒ沢渡渉点→後沢乗越→鍋割山→ミズヒ沢→二俣→大倉
塔ノ岳経由コース(健脚向け) 大倉→大倉尾根→塔ノ岳→金冷シ→鍋割山稜→鍋割山 体力に自信がある方は、塔ノ岳と組み合わせた縦走も可能。
表尾根コース(中級者向け) ヤビツ峠→二ノ塔→三ノ塔→烏尾山→鍋割山 変化に富んだ稜線歩きが楽しめる。
装備と準備
鍋割山登山と水ボッカには適切な装備が必要です。
基本装備
- 登山靴(渡渉があるため防水性重要)
- ザック(水ボッカする場合は余裕のある容量)
- 雨具(山頂は天候変化しやすい)
- 防寒着(山頂で食事時に冷える)
- 手袋(岩場・鎖場対策)
- 現金(鍋焼きうどん
1,500円→2,000円)
水ボッカ装備
- 大きめのザック(通常の荷物+水分)
- ザックカバー(水漏れ対策)
- トレッキングポール(重い荷物のバランス)
- 予備の飲料水(運ぶ水とは別に自分用)
名物・鍋焼きうどん情報
鍋割山荘の鍋焼きうどん
鍋割山の最大の魅力は、山頂の鍋割山荘で提供される鍋焼きうどんです。
特徴
- 土鍋で提供される本格的な鍋焼きうどん
- 具材は天ぷら、卵、ネギ、かまぼこなど豪華
- 山頂で食べる熱々のうどんは格別の美味しさ
- 価格:
1,500円(2024年現在)→2,000円(2026年現在) - 営業時間:月曜・金曜定休(祝日の場合は変動あり、要確認)
- 提供時間:10:00(11:00)~13:00頃(売り切れ次第終了)
混雑情報 週末は特に混雑し、1時間待ちになることも。早めの到着か、ピークを外した時間帯がおすすめです。
水ボッカ(水歩荷)について
鍋割山荘では、登山者による水運搬ボランティア「水ボッカ」を受け付けています。
水ボッカの流れ
- ミズヒ沢渡渉点に置かれたペットボトルを選ぶ
- 自分の体力に合わせて1~4L程度を背負う
- 山頂の鍋割山荘まで運ぶ
- 山荘スタッフに渡す(感謝の気持ちを込めて運ばせていただく)
注意点
- 無理のない重量を選ぶ(初心者は2L程度)
- 自分の飲料水は別途持参
- 運搬は任意(強制ではない)
実際の巡礼記録
日程: 2017年5月14日[日帰り]
コースタイム: 大倉バス停 07:08→07:11 大倉山の家→07:26 観音茶屋→07:38 雑事場ノ平→07:42 見晴茶屋→08:06 駒止茶屋→08:13 堀山08:14→08:20 堀山の家 08:24→08:38 天神尾根分岐→08:55 花立山荘→09:03 花立 09:04→09:07 金冷シ→09:22 塔ノ岳 09:33→09:34 尊仏山荘→09:52 日高→10:05 竜ヶ馬場→10:17 みやま山荘→10:19 丹沢山→10:40 みやま山荘→10:41 丹沢山 10:43→10:56 竜ヶ馬場→11:08 日高 11:09→11:28 尊仏山荘→11:29 塔ノ岳 11:37→11:51 金冷シ→12:07 小丸尾根分岐(二俣分岐・平二山)→12:13小丸→12:17 鍋割山稜→12:29 鍋割山荘 12:30→12:34 鍋割山 12:47→13:18 後沢乗越 13:19→13:34 ミズヒ沢渡渉点→13:37 本沢渡渉点→13:49 二俣 13:50→14:02 黒竜の滝 14:06→14:49 大倉バス停
ルート地図
巡礼レポート
大倉から塔ノ岳、丹沢山への登り の続きです。
丹沢山から塔ノ岳へ戻る

丹沢山から塔ノ岳へと続く稜線を引き返します。


往路ではガスに包まれていた道ですが、雲が上がり、西側のパノラマが姿を現してくれました。
塔ノ岳山頂に戻ると、先ほどまでの真っ白な世界が嘘のよう。雲が上昇し、近くの山容がはっきりと分かるほどに視界が開けていました。

塔ノ岳からは鍋割山方面へ

塔ノ岳山頂から少し下り、「金冷シ」の分岐を大倉尾根から外れて鍋割山方面へと向かいます。
静かなルートかと思いきや、鍋割山から塔ノ岳へと縦走してくる登山客と意外にも多くすれ違いました。

鍋割山に到着

道端に咲くスミレなどの草花を眺めながら、色づく尾根道を進みます。歩きやすい道が続き、あっという間に鍋割山へ到着しました。

鍋焼きうどんが名物の鍋割山荘。山頂では、至る所で熱々のうどんを頬張る登山者の姿が見られました。
芝生に寝っ転がって休憩している人もいて、のんびりとした平和な時間が流れています。
(2017年は鍋焼きうどんが1,000円だったんだなぁ…)

山頂直下こそ激しい下りですが、そこを過ぎればスピードをコントロールしやすい適度な斜度。テンポよく高度を下げていきます。

「後沢乗越(うしろざわのっこし)」の分岐からは、尾根を離れて沢方面へと下っていきます。

この道は、何度も渡渉(川を渡る)ポイントがあったり、整備された木道があったりと、景色が目まぐるしく変わって面白い!

林道の始点(ミズヒ沢渡渉点)には、噂のペットボトル置き場がありました。鍋割山荘で使う水道水を、登山者がボランティアで運ぶためのものです。

二俣付近には立派な橋が架けられていますが、水量が少なかったので普通に河原を渡ることもできそうでした。
ここからは、約3kmほど続く「面白みのない(笑)」林道歩き。しかし、一緒に下山していた方と大倉バス停までずっとお話しさせてもらったおかげで、退屈することなく予想以上に早く下山することができました。
大山のこま参道に寄ってみた

今回は「丹沢・大山フリーパス」を利用していたので、せっかくならと伊勢原駅から大山ケーブル方面へも足を延ばしてみました。
ただ、午後4時を過ぎたこま参道は、すでに店仕舞いを始めているところも多く、少し寂しい雰囲気。次はもっと早い時間に来て、参道の活気も楽しんでみたいと思います。
周辺情報・関連記事
丹沢山系の縦走路
塔ノ岳~丹沢山 鍋割山と組み合わせた縦走が人気。山小屋泊も可能。
大山 丹沢の前衛峰。ケーブルカー利用で初心者も楽しめる。
グルメ登山を楽しめる山
筑波山 つくばうどんや福来みかんが名物。
高尾山 とろろそばや天狗焼きなどグルメ満載。
ボランティア登山
水ボッカのような登山ボランティア活動:
- 登山道整備: 各地の山岳会が実施
- 清掃登山: ゴミ拾いをしながらの登山
- 山小屋支援: 物資運搬や作業協力
最近では登山アプリ(YAMAPなど)を通じて、登山道の補修用チップを運ぶボランティアなどもあるようです。
よくある質問
Q: 鍋焼きうどんは必ず食べられますか?
A: 予約はできず、売り切れ次第終了となります。週末は1時間以上待つことも多いため、11時前の到着を目指すのが確実です。到着したらまず山荘外の注文用紙に記入して並ぶのが現在のルールです。
Q: 水ボッカは誰でもできますか?
A: はい、誰でも参加できます。ただし、無理は禁物。初めての方は2L程度から始めることをおすすめします。自分の体力と相談して、無理のない重量を選びましょう。
Q: 渡渉は危険ではありませんか?
A: ミズヒ沢の渡渉点は、通常は飛び石で渡れる程度の水量です。ただし、雨の後は増水することがあるので、無理な渡渉は避け、安全なルートを選びましょう。
Q: 冬でも鍋焼きうどんは食べられますか?
A: はい、冬の熱いうどんは格別です。ただし、月曜と金曜は定休日(祝日の場合は翌平日)のため注意してください。また、冬の丹沢は積雪や凍結があるため、軽アイゼンなどの滑り止めを必ず持参しましょう。





