ヤマノススメ聖地巡礼 – 高水三山【写真撮影と初心者向け縦走】

常福院 ヤマノススメ聖地巡礼
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奥多摩の入門縦走路として人気の高水三山は、高水山・岩茸石山・惣岳山の3つのピークを結ぶ、変化に富んだコース。ほのかが新しいカメラを試し、あおいが母親の双眼鏡を持参した、撮影登山のエピソードの舞台です。

基本情報

項目詳細
山名高水山(759m)・岩茸石山(793m)・惣岳山(756m)
最高標高793m(岩茸石山)
所在地東京都青梅市
難易度★★☆☆☆(初級者向け)
推奨シーズン通年(夏は暑さ注意)
コースタイム4時間30分
登山スタイル日帰り縦走

ヤマノススメでの描写

原作での登場シーン

【百十七合目】高水三山〈高水山~岩茸石山~惣岳山〉

  • メンバー: あおい、ほのか
  • アクセス: JR青梅線 軍畑駅
  • コース: 軍畑駅→高水山(759m)→岩茸石山(793m)→惣岳山(756m)→御嶽駅
あらすじ

【百十七合目 新しいカメラとお母さんの双眼鏡】電話でほのかから「新しいカメラを使ってみたいから、適当な山の登山計画を任せる」と頼まれたあおい。翌日の軍畑駅で待ち合わせ、ほのかは新しく購入したカメラ(OLYMPUS OMD-EM5)、あおいは母親から借りた双眼鏡(Pentax UP 8×25 タンクロー)を持参。岩茸石山山頂で、あおいはほのかを富士山に誘う。

ヤマノススメ単行本16巻に収録されています

ルート地図

聖地巡礼のポイント

  • 軍畑駅: 素朴な無人駅からスタート
  • 高水山: 常福院の山寺が印象的
  • 岩茸石山: 最高点で展望良好

登山・アクセス情報

アクセス方法

高水三山は都心から約1時間半でアクセスできる、手軽な縦走コースです。

電車でのアクセス JR青梅線軍畑駅下車、駅から舗装路を20〜30分ほどで登山口。東京駅から約1時間40分。週末は青梅行きの電車が増便されます。下山は御嶽駅または沢井駅へ。どちらも青梅線の駅なので、電車の接続が良好です。

駐車場情報 軍畑駅周辺には駐車場がほとんどありません。マイカーの場合は御嶽駅周辺の有料駐車場を利用し、電車で軍畑駅へ移動するのがおすすめ。

おすすめコース

高水三山は複数の登山口があり、様々なバリエーションが楽しめます。

標準縦走コース(軍畑駅→御嶽駅) 軍畑駅→高水山登山口→高水山→常福院→岩茸石山 昼食→惣岳山→沢井分岐→御嶽駅

逆コース(御嶽駅→軍畑駅) 御嶽駅から登り、軍畑駅へ下山。惣岳山への登りが急ですが、高水山への下りが楽になります。

沢井駅利用コース 軍畑駅→高水三山→沢井駅 澤乃井酒造の見学や利き酒も楽しめる人気コース。

青梅丘陵縦走コース(健脚向け) 高水三山から青梅丘陵ハイキングコースへ継続。雷電山、矢倉台を経て青梅駅まで。全行程約7時間。

装備と準備

低山縦走ですが、アップダウンがあるため基本装備は必須です。

基本装備

  • トレッキングシューズ(岩場あり)
  • ザック(20-30L)
  • 雨具(天候急変に備えて)
  • 飲み物(1.5L以上。高水三山の縦走路には水場がありません)
  • 昼食・行動食
  • 地図・コンパス
  • ヘッドランプ(念のため)

撮影装備(原作を参考に)

  • カメラ(風景撮影用)
  • 双眼鏡(野鳥観察・遠望)
  • 予備バッテリー
  • レンズクリーナー

各山頂の特徴

信仰の息づく静謐な森「高水山」

最初に迎えてくれる高水山(759m)は、山頂直下に真言宗の古刹・常福院を抱く信仰の山です。山門をくぐると、都心からわずか1時間半とは思えないほど厳かな空気が漂います。本堂裏から山頂まではすぐで、樹林に囲まれた静かな空間は、縦走の始まりに心を整えるのにぴったり。春にはミツバツツジが咲き、秋には境内の大イチョウが黄金色に染まる、四季折々の表情豊かな山頂です。

奥多摩の山々を仰ぐ開放感「岩茸石山」

三山の最高峰である岩茸石山(793m)は、本コース最大のハイライトです。それまでの樹林帯から一転、山頂は北側が大きく開けており、奥多摩の山々や秩父連山を一望できる大パノラマが広がります。あおいとひなたが山ごはんを楽しんだように、広々としたスペースは休憩や昼食に最適。晴れた日には遠く富士山を拝むこともでき、縦走の疲れを吹き飛ばす爽快感を味わえます。

神秘的な社と岩場のアクセント「惣岳山」

最後に辿り着く惣岳山(756m)は、山頂に青梅大明神を祀る社が鎮座する、神秘的な雰囲気の山です。周囲を高い木々に囲まれているため展望は限定的ですが、山頂直下には「青梅秩父」特有のゴツゴツとした岩場が連続し、短いながらも本格的な登山の醍醐味を感じさせてくれます。ここを過ぎればあとは下るだけ。沢井の清流へと向かう、達成感に満ちたフィナーレへの入り口となります。

実際の巡礼記録

日程: 2018年4月8日[日帰り]
コースタイム: 御嶽駅 08:0809:03 惣岳山 09:0709:18 馬仏山→09:24 馬ぼとけ峠→09:31 岩茸石山 09:3909:57 高水山 10:0110:02 常福院 10:0610:34 高源寺 10:3510:52 榎峠 10:5511:11 雷電山 11:2611:38 辛垣山→11:44 名郷峠→11:49 物見山→11:54 マスガタ山→12:00 ノスザワ峠(ノスゾウ峠)→12:36 矢倉台 12:3812:59 大乗寺(仏舎利塔)→13:24 JR青梅駅

ルート地図

巡礼レポート

青梅線御嶽駅から登山開始

御嶽駅
御嶽駅

青梅線の臨時快速「おくたま号」で御嶽駅へ。前日とは打って変わった快晴で、駅前は溢れんばかりの人だかりです。その多くが御岳山へ向かう中、私は踏切を渡り、慈恩寺の境内にある登山口から「惣岳山(そうがくさん)」を目指します。

慈恩寺
慈恩寺
慈恩寺
慈恩寺
惣岳山登山道
惣岳山登山道

今シーズン最初の山登りということもあり、自分にとって最適なペースを思い出しながら黙々と登ります。息を切らし、汗をかきながらも、時折吹く風の気化熱が体を冷やしてくれる感覚がとても心地よい道中です。

関東ふれあいの道の道標
関東ふれあいの道の道標

関東ふれあいの道の道標。
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タチツボスミレ
タチツボスミレ

惣岳山を通過

惣岳山
惣岳山
惣岳山からの下り
惣岳山からの下り

惣岳山を通過し、少し急な下り道を慎重に抜けて「岩茸石山(いわたけいしやま)」へ。

惣岳山からの下り
惣岳山からの下り
ツツジ
ツツジ

岩茸石山の山頂に到着

岩茸石山 山頂
岩茸石山 山頂

眺望の良さで知られる山頂からは、少し霞んではいたものの、奥多摩の山々を一望するパノラマを楽しめました。

岩茸石山からの眺望
岩茸石山からの眺望
岩茸石山からの眺望
岩茸石山からの眺望
岩茸石山からの眺望
岩茸石山からの眺望
岩茸石山からのパノラマ
岩茸石山からのパノラマ

高水山へ到着

高水山
高水山

次に向かった「高水山」は、岩茸石山側からだと下り基調の先にあるため、うっかり見逃してしまいそうな場所にあります。

高水山山頂の桜
高水山山頂の桜
高水山山頂の桜
高水山山頂の桜
常福院
常福院

山頂では桜が咲いており、その直下にある「常福院」では鮮やかなピンクの花々が迎えてくれました。

常福院
常福院
常福院の獅子舞披露
常福院の獅子舞披露

この日はちょうど獅子舞が披露される日だったようで、境内は多くの人で賑わい、山寺らしい風情ある活気に包まれていました。

常福院
常福院
砂防ダム
砂防ダム
釣り堀のヤマメちゃん
釣り堀のヤマメちゃん

砂防ダムを抜け、釣り堀のオリジナルキャラ「ヤマメちゃん」に挨拶して舗装路へ。

高水山登山道の入口
高水山登山道の入口

高水山登山道の入口。

高水三山の後は青梅丘陵ハイキングコースへ

ここから軍畑(いくさばた)駅へは向かわず、逆方向へ登って「青梅丘陵ハイキングコース」へと足を踏み入れます。

青梅丘陵ハイキングコースの入口
青梅丘陵ハイキングコースの入口
青梅丘陵ハイキングコース
青梅丘陵ハイキングコース

整備された道ながら、続く階段と登りに再び息が切れます。

雷電山
雷電山
採石場
採石場
辛垣山への分岐
辛垣山への分岐

「雷電山」を経て、眼下に広がる採石場のダイナミックな風景を眺めつつ、辛垣(からかい)城跡が気になる「辛垣山」を越えていきました。

辛垣山
辛垣山
辛垣城跡の案内看板
辛垣城跡の案内看板

カモシカとキジに遭遇

カモシカ
カモシカ

この道中で驚きの出会いがありました。

まずはカモシカ!「こんなに黒かったかな?」と思うほどの立派な個体で、しばらく見つめ合った後、彼は難易度の高い斜面を選んで去っていきました。

カモシカ
カモシカ
キジ
キジ

さらにその先ではキジにも遭遇。10メートルほど先導するように登山道を歩いてくれた後、彼もまた崖の向こうへと消えていきました。

キジ
キジ
矢倉台からの眺め
矢倉台からの眺め
青梅丘陵ハイキングコースの入口
青梅丘陵ハイキングコースの入口
青梅線の跨線橋
青梅線の跨線橋

矢倉台からの景色を眺め、最後は青梅線の跨線橋を渡って青梅駅でフィニッシュ。

青梅駅
青梅駅

以前、棒ノ嶺へ向かう際に高水三山の二山は通ったことがありましたが、今回初めて訪れた高水山と常福院の組み合わせは、山寺としての佇まいがとても素敵でした。

「ハイキングコース」と銘打たれた青梅丘陵は、予想以上に細かいアップダウンが続くハードな道でしたが、すれ違うトレランの方々が多いのも納得の、トレーニングにはもってこいの良コースでした。

周辺情報・関連記事

奥多摩の縦走路

棒ノ嶺 高水三山と組み合わせ可能。沢沿いの美しいコース。

御岳山~日の出山 ケーブルカー利用の楽々縦走。

川苔山 本格的な奥多摩登山。百尋ノ滝経由。

撮影向きの山

筑波山 関東平野を一望。夕景・夜景撮影に人気。

高尾山 四季折々の自然。野鳥や植物の宝庫。

下山後のご褒美「澤乃井園」の清流

御嶽駅や沢井駅へ下山した後の楽しみといえば、多摩川の清流沿いに広がる澤乃井園(小澤酒造)です。あおいとひなたが山歩きの余韻に浸っていたように、川のせせらぎを聞きながら、名水の仕込み水で打った蕎麦や豆腐料理に舌鼓を打つのは至福のひととき。きき酒処での試飲や、季節ごとの酒蔵見学(要予約)も、登山の達成感をさらに高めてくれます。

よくある質問

Q: 初心者でも歩けますか?

A: 高水三山は「奥多摩の入門コース」として、中学生や高校生の学校登山にも利用されるほど整備されています。ただし、惣岳山直下には少し岩場があり、青梅丘陵まで繋げると歩行距離が10kmを超えるロングコースになります。まずは「軍畑〜御嶽」の標準コースから挑戦するのが安心です。

Q: どの季節がおすすめ?

A: 桜と獅子舞が楽しめる4月中旬から5月の新緑、そして境内の大イチョウが色づく11月下旬の紅葉がベストシーズンです。夏場(7〜8月)は標高が1,000mに満たないため、都心並みの暑さになります。夏に登る際は「気化熱による涼しさ」を期待しつつも、2L以上の水分持参を強く推奨します。

Q: 軍畑駅にコンビニはありますか?

A: 軍畑駅は無人駅で、駅前にコンビニはありません。駅から徒歩数分の踏切横に小さな商店がありますが、営業時間が限られています。あおいたちのように、事前に青梅駅や立川駅などの大きな駅で「山ごはん」の材料を調達しておくのがスマートです。

Q: エスケープルートはありますか?

A: 高水三山の間にある「岩茸石山」から「惣岳山」へ向かう途中に、沢井駅へ直接下るルートがあります。ここを利用すれば、最も展望の良い岩茸石山を楽しんだ後、無理なく清流ガーデン(澤乃井園)まで降りることができます。

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