金峰山・瑞牆山に向かうまで
北海道から帰ってきて、中3日での登山。利尻山の余韻もまだ残る中だったけど、せっかくの山の日だから何かしら登りたくてウズウズしてた。
2017年、2回目の山の日は三連休の初日
去年2016年に制定されて、新しい祝日となった8月11日の山の日。去年は木曜日だったが、今年は三連休(又はお盆休み)の初日に位置する金曜日となって、お出かけするにはもってこいの祝日だった。
天気は悪そうだったけど、せっかくなので山の日登山に挑戦してみることにした。
ヤマノススメ聖地巡礼を兼ねた奥秩父デビュー
登るのは、ヤマノススメ7巻に登場した金峰山と瑞牆山。原作では1泊2日だけど、大弛峠から縦走するなら1日で行ける距離だ。
奥秩父エリアは初めてだったけど、聖地巡礼なら楽しくなりそうだし、金峰山の五丈岩も一度見てみたかった。大弛峠までのバスを運行している栄和交通に電話を入れて予約、駅までは青春18きっぷを使うことにした。
高所スタートの魅力と不安
大弛峠は標高2,365mと、車でアクセスできる場所としては日本で2番目の高さ。楽ちんスタートできるのは魅力だけど、ちゃんと登山した感が得られるか少し心配だった。
結果的には、金峰山・瑞牆山ともにしっかりした山歩きができて大満足。高所スタートでも十分楽しめることを実感した。
実際に登ってみた
日程: 2017年08月11日(金) [日帰り] 天候: 曇り
アクセス
行き: 塩山駅 07:30 → 09:00 大弛峠(バス+乗合タクシー) 塩山駅は北口と南口の両方バスのりばがあるが、大弛峠行きは北口。途中、柳平で乗合タクシーに乗り換える。運賃は1,800円(バス1,000円+タクシー800円)で前払い(前日までに要予約)
帰り: 瑞牆山荘 15:20 → 16:35 韮崎駅(バス) 途中停留所のハイジの村でイベントが開催されており、混雑が予想されるということで前払いで支払い(普段は後払いかと思う)
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
06:27 | 14.5km | 1,149m | 1,981m |
コースタイム
ルート: 大弛峠-朝日岳-金峰山-富士見平小屋-桃太郎岩-瑞牆山-桃太郎岩-富士見平小屋-瑞牆山荘
- 08:50
- 09:09
- 09:22
- 09:33
- 10:17
- 10:19
- 10:41金峰山小屋分岐
- 10:51
- 10:57
- 11:31
- 11:47
- 11:55
- 12:21
- 12:49
- 12:54
- 13:25
- 13:40
- 14:10大ヤスリ岩
- 14:33桃太郎岩
- 14:40瑞牆山・八丁平分岐
- 14:53富士見平小屋
- 15:16
下山後の感想
前日までの雨の影響かもしれないが、所々に泥濘と水たまりがあったのでスパッツはあったほうがよい感じだった。
金峰山の山頂付近の岩場、桃太郎岩から瑞牆山の岩場は手を使って登るような場面もあったので、危険ではないが割と難易度高い印象。子ども連れをよく見かけたので、瑞牆山は小さい子には厳し目かなと思った。
山の日なのでヤマノススメの聖地巡礼を兼ねて、金峰山・瑞牆山の日帰り縦走を計画。天気予報では天気が悪そうだったが、予約済みのバス(大弛峠へは前日までに要予約)をキャンセルするのも面倒なので行くことに決めた。
最悪、雨が降ることも想定していたが、下山までに降られることもなく、涼しく快適な山行ができてかえってよかったかもしれない。沢山のキノコとも出会えたし、これはこれで面白い山行になった。
かかった費用と装備
山の日の聖地巡礼登山ってことで、交通費と食費だけのシンプルな構成。装備は特に新調せず、既存装備で対応した。
交通費用
- 青春18きっぷ: 2,370円(1回分・都内→塩山駅)
- 大弛峠行きバス+乗合タクシー: 1,800円(塩山駅→大弛峠)
- 瑞牆山荘→韮崎駅バス: 2,060円(瑞牆山荘→韮崎駅)
交通費合計: 6,230円
食費・その他
- 昼食: 500円
- 行動食: 300円
食費合計: 800円
総費用
合計: 7,030円
青春18きっぷ利用で交通費を抑えられたのは良かった。大弛峠へのアクセスは予約制だけど、高標高のスタート地点まで連れてってくれるので、コスパは悪くない。1座あたり3,515円と、百名山としてはリーズナブルな方だと思う。
今になって思うこと
奥秩父主脈縦走という、雲取山から瑞牆山まで約70キロの距離を、山々を繋いで歩いていく縦走路がある。今回の大弛峠から瑞牆山荘は、そのほんの一部だった。
登り下り激しい登山じゃなくて、稜線を淡々と歩くのが性に合ってるんだと、この時に実感した。その後の北アルプス表銀座縦走や南アルプス縦走への布石となった経験だったと思う。
キノコ撮影も意外に楽しかった。天気が悪くて展望がきかない時でも、足元に目を向ければ面白い被写体があるものだ。これ以降、悪天時の楽しみ方の幅が広がった。
ヤマノススメ聖地巡礼としても満足度が高かった。原作の1泊2日を日帰りに短縮したけど、十分楽しめる内容だった。アニメや漫画の聖地巡礼は、登山のモチベーションアップにもなるし、ルート選択の参考にもなって一石二鳥だね。
金峰山の五丈岩は想像以上に迫力があったし、瑞牆山の岩場も技術的で面白かった。奥秩父エリアの魅力を十分に味わえた山行だった。
登り下り激しい登山じゃなくて、稜線を淡々と歩くのが性にあってるんだろうな。