岩手山に向かうまで
早池峰山を下山した時間は17時を過ぎており、早く明日に向けて休みたいところ。しかし、前回も書いた通り、三陸海岸沿いの駅を巡らないといけない使命があるため、東の宮古方面に向かうという全くの逆方向へ遠回り。
おかげで、盛岡市内に入ったのは22時頃。道の駅にしねで仮眠をしてから、翌日岩手山の登山口にある馬返し駐車場へと向かった。
東北遠征2日目は岩手富士こと岩手山。標高2038mの岩手県最高峰で、独立峰らしい堂々とした山容が特徴的。
実は前日の早池峰山で少し疲れが残ってたんだが、せっかく岩手まで来たからには登らないともったいない。翌日は八幡平も予定してるし、ここが踏ん張りどころだね。
実際に登ってみた
日程: 2017年07月08日(土) [日帰り] 天候: 晴れ
アクセス
馬返し駐車場からのスタート。岩手山の代表的な登山口で、駐車場も広くて設備も整ってる。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
07:14 | 12.5km | 1,475m | 1,458m |
コースタイム
ルート: 馬返し-(馬返しコース)-不動平-岩手山-(お鉢巡り)-不動平-(馬返しコース)-馬返し
岩手山は馬返しコースでのピストン登山。登りは旧道、下りは新道で変化を楽しむ計画。
- 05:56
- 06:13
- 06:23一合目
- 06:37
- 08:00駒鳥清水
- 08:58
- 09:06
- 09:35
- 10:06焼走り分岐
- 10:10
- 10:52不動平
- 11:05八合目避難小屋
- 11:15
- 11:38駒鳥清水
- 12:17馬返しコース2.5合目分岐
- 12:30一合目
- 12:400.5合目
- 12:58
下山後の感想
この日の暑さを甘く見てた。東北だし、2000m級だし、朝だし、多少寒くなるかもしれないと長袖ソフトシェルを着て登ったが、すぐに汗が流れてきて朝日に照らされ、登りでバテバテに。登りを新道にして、直射日光を避けて登ったほうがよかったかもしれない。
新道と旧道ではまったく性質の異なる道なので、ピストンだけどピストンじゃない気分で歩けた。何よりも下山後の水が美味しかった(帰宅後に岩手山伏流水の通販を探すほど)。
NHKの撮影に遭遇したのも面白い体験だった。
かかった費用と装備
費用は、今回の遠征の中で最初の日本百名山 早池峰山の記事でまとめています。
岩手山は駐車場が無料で、特別な交通費もかからなかった。東北遠征の中では最もコストがかからない山だったね。
今になって思うこと
この岩手山は岩手富士とも呼ばれるが、そのような山はたいていが広義の独立峰であり、登山口から山頂まで登り一辺倒となる山行が多い。自分は、元からそのような山行が苦手なのだが、今回途中で熱射病気味になりバテたことで、更にトラウマを植え付けられた。
バテた原因は、暑くて体温が上がったことが直接的な原因かと思うのだが、寝不足やエネルギー不足も大きな因子となる。今後は、前日には炭水化物を中心とした食事を早めにとり、充分な睡眠でグリコーゲンを貯める(あと飲酒は安眠とグリコーゲン貯蔵を阻害するのでNG)。このように、バテないコンディション作りを心がけるようになった。
岩手山での経験は、その後の登山スタイルを大きく変えた。体調管理の重要性、水分補給の大切さ、ルート選択の影響など、多くのことを学んだ山だった。
旧道の露岩帯は景色は良いが、日陰がなくて夏は危険。新道の方が樹林帯で涼しいから、夏場は新道を登りに使うのが正解だね。
NHKの「にっぽん百名山」の撮影クルーを見かけたのも良い思い出。テレビ番組の撮影現場に遭遇するなんて滅多にない体験だし、よく見てる番組なのでなおさらだ。
岩手山は東北の名峰として人気が高いのも納得。火山特有の地形、豊富な高山植物、そして何より岩手富士と呼ばれる美しい山容。体調管理さえしっかりしていれば、素晴らしい登山を楽しめる山だと思う。