九州の遠征計画と開聞岳までのアプローチ
九州の日本百名山5座を登る遠征計画
群馬と新潟の4座に登った遠征を終え、2週間後に九州の百名山を登る遠征旅行。
九州の百名山は、屋久島の宮之浦岳に大学の頃に登ったことがあるので、残りの5座(開聞岳、九重連山、阿蘇山、祖母山、霧島山)を今回の遠征で全部登る計画を立てた。
まず、東京から九州へ、どのように行くかが問題となる。百名山は九州でも比較的南の方にまとまっているので、熊本空港か宮崎空港か鹿児島空港に飛行機でアクセスするのが手っ取り早い。
詳細な遠征計画を立てる前から、今年は九州に行くと決めており。LCCのジェットスターで成田から鹿児島の便を、今年の1月にセールで買っておいた、往復で8740円。激安である(フライトは土日を使わず、平日に設定するのがコツ)。
そして、レンタカーを借りて、鹿児島→熊本→宮崎→鹿児島と時計回りにドライブして周る。4日間で5座という計画なので、阿蘇山と祖母山は1日2座となり、いつも通りハードなツメツメ遠征。
2018年6月14日 成田空港から鹿児島空港へ。むじゃきの白熊ムシャムシャ
九州には前日入り、鹿児島空港は雨模様で嫌な感じ。以前、鹿児島空港を使ったときも、航空会社から”条件付きフライト”と言い渡されるような悪天候だった。相性悪いのかな。
空港近くにあるニコニコレンタカーで、今日から4日間の車をレンタル。車両はもちろんフィットを指名してある。
鹿児島市内。鹿児島名物しろくまの元祖と言われる天文館むじゃきで、前哨戦として「プリン白熊」と対決。
2018年6月15日 かいもん山麓ふれあい公園から開聞岳へ登山
イッシーで有名だった池田湖を過ぎると、目の前に見えてくる開聞岳。山頂は雲に覆われていて、展望を望めなさそうで少し残念。
山麓に近づいたが、依然雲は晴れないようだ。雨が降ってないだけマシだと思って登ることにしましょう。
開聞岳の山行記録
- 日程:2018年6月15日(金) [日帰り]
- 天候:くもりのち晴れ
アクセス
かいもん山麓ふれあい公園の駐車場に駐車。公衆トイレもあり。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
03:14 | 8.7km | 951m | 943m |
コースタイム
かいもん山麓ふれあい公園 05:59 → 06:11 二合目 → 06:40 五合目 06:43 → 07:30 開聞岳 08:02 → 08:11 九合目 → 08:40 五合目 08:41 → 09:02 二合目 → 09:13 かいもん山麓ふれあい公園
- 05:59かいもん山麓ふれあい公園
かいもん山麓ふれあい公園の駐車場。
朝早いのでまばらだが、帰りには結構埋まってた。駐車場から登山口までのアプローチにアジサイが迎えてくれる。
公園内にはバンガローやパターゴルフ場などもあった。
ヤマモモの木。実が道路にも落ちていて、甘酸っぱい香りを漂わせていた。
- 06:11二合目
開聞岳登山口。ここで2合目。
火山岩と礫のような登山道。
未明まで雨がっていたが水はけが良いのか、泥濘みは無い。 - 06:40五合目
7合目からすぐ、目の前が開けたところで[屋久島と種子島が見えた]←勘違い。
実際は、硫黄島(硫黄岳)と竹島(マゴメ山)。その中間に口永良部島(古岳)が薄っすらと見えるので、屋久島も竹島の左側に見えているはず。ロープがあるが傾斜はない。降りる人のためかな。
北海道の函館山からの眺めににてるが、薩摩半島は砂州ってわけではない。
頂上手前にある御岳神社。
- 07:30開聞岳
山頂から手前に池田湖、そして錦江湾、噴煙を吐いている桜島、その奥に霧島連山の眺め。
山頂は岩場だが意外と広い。
右の突端が長崎鼻。
- 08:11九合目
- 08:40五合目
- 09:02二合目
- 09:13かいもん山麓ふれあい公園
下山後は、明日登る予定のくじゅう連山までの7時間にも渡る長距離ドライブ。だが、時間もたっぷりあるので、のんびりと観光しながら北上するつもりだ。
国道226号を北上していき、海岸側にある瀬平自然公園からの開聞岳。
ここから見る開聞岳の姿は絶景でした。
知覧特攻平和会館
以前から行ってみたかったけど、鉄道からのアクセスが悪く行けていなかった知覧特攻平和会館に入館。
館内には特攻隊員の写真パネルがずらーっとあり、ただの名前の文字列と違って、物凄く重くて感慨深い。
SF小説「三体」にも出てくるので、「三体」ファンにとっては聖地巡礼になるかもしれない。
マルス津貫蒸留所
以前、枕崎駅から伊集院駅のバスに乗ったときに見かけていた、日本最南端のウイスキー蒸留所。
比較的小さい蒸留所だが、併設されているウイスキーBARのアンティークな雰囲気がとても良く、車で来てなかったらずっとテイスティングしてたかもしれない。
阿蘇外輪山 大観峰
大観峰から眺める阿蘇五岳。根子岳がギザギザしてる。
日の入りの時間まで見届けて、明日登る予定であるくじゅう連山の登山口、長者原ビジターセンターに向かった。
当時の感想
コース状況・危険箇所等
未明まで小雨が降っていたが、コース中には泥濘みや滑りやすいということもなかった。
ロープがある所もあるが、傾斜はそれほどでもないので頼らなくてもよい。
感想・記録
九州登山遠征1座目の開聞岳。
前日に鹿児島空港に降り立つも、雨模様で出鼻をくじかれた。明日は天気予報による雨が止むという情報を信じて睡眠。
雨が止んでいるのはいいが眺めは望めないと思いつつ登ってみると、山頂からは見事な360度の大展望。遠征の幸先は良さそうだ。
下山後は知覧特攻平和会館と津貫蒸留所を見学しつつ、明日の九重連山に向けて熊本・大分までのロングドライブ。
費用
遠征中にかかった費用は、遠征最初の百名山にまとめて書くことにします。
交通費:飛行機 成田ー鹿児島空港 往復 8740円、電車 682円、高速バス(成田空港) 900円+1000円、レンタカー96時間 14250円、駐車場 200円+500円、ガソリン代 7384円 / 計 33656円
雑費:入場券 500円、風呂 810円 / 計 1310円
食費(概算):朝昼晩 4日分 8000円、行動食 4日 1200円 / 計 9200円
合計:44166円
今に省みる
開聞岳を初めてみたのは、大学生時代に行った屋久島から鹿児島市内に戻るフェリーからだった。
海の上から見る開聞岳は、とても均整がとれた見事な円錐形で「あんな山があるんだ」と感嘆したのを覚えている。
それから何十年も過ぎて、まさか登ることはないだろうと思っていた山へ実際に登るのは、本当に不思議な気分。日本百名山というきっかけが無ければ、一生登ることをしないで、思い出だけの山になるところだった。
1000mに満たない低山である開聞岳が日本百名山に相応しいかについての議論が度々あるが、自分としては、リストに入れてくれた深田久弥に感謝してる。