日本百名山全山踏破 30座目 木曽駒ヶ岳、31座目 空木岳 | 中央アルプス縦走・檜尾避難小屋泊

駒ヶ岳頂上山荘とテント場 日本百名山
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木曽駒ヶ岳・空木岳に向かうまで

青春18きっぷを利用した怒涛の夏山登山(金峰山・瑞牆山、伊吹山、谷川岳、蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原)から3週間。この夏、現地に赴くも荒天のため、なくなく諦めた木曽駒ヶ岳への登山を再計画。

前回諦めた木曽駒ヶ岳に空木岳を加えて縦走計画

どうせなら、同じ木曽山脈の空木岳も縦走して登ってしまおうと、計画を練り直した。

縦走する上での懸念事項としては、

  • 高速バスに夜行便がないため、駒ヶ根に昼頃の到着になっても1日目の行程が間に合うのか
  • 紅葉シーズンのため、駒ヶ岳ロープウェイの混雑が心配
  • 宝剣山荘から木曽殿山荘までの縦走路は、檜尾避難小屋があるのみで、小屋やテント場がない
  • 檜尾避難小屋は唯一の避難小屋。寝ることができるスペースがあるか
  • 大型ザックを利用する、ソロでは初めての泊まり登山

檜尾避難小屋に泊まることにして、全てが順調だとしても到着予定時刻は17時40分。これは日の入り時刻であり、これより遅くなると暗い中での山行を強いられて危険。

しかし、背に腹は代えられない。リスクを承知の上で、一歩踏み出した。

宝剣岳への挑戦

ヤマノススメでも木曽駒ヶ岳と宝剣岳へ登っている。高所恐怖症のあおいちゃん(主人公)にとって、宝剣岳は絶対無理だろうと思える山。そんなあおいちゃんが乗り越えたんだから、自分も乗り越えないと。

実際に登ってみた

日程: 2017年09月23日(土) ~ 2017年09月24日(日) [1泊2日] 天候: くもりのち晴れ

アクセス

立川から駒ヶ根ICまで高速バス、女体入口バス停から菅の台バスセンターを経由ししらび平まで路線バス、しらび平から千畳敷までは駒ヶ岳ロープウェイ。

女体入口バス停・駒ヶ根アクセス拠点
女体入口バス停

女体入口という珍名のバス停。高速バスの停留所から少し歩いた一般道にある。

女体入口バス停・中央アルプス登山口
女体入口バス停
しらび平駅・ロープウェイ乗り場
しらび平駅

地図・標高グラフ

⏱タイム🏃距離↗登り↘下り
12:2224.9km1,673m3,457m

コースタイム

1日目

駒ヶ岳ロープウェイ しらび平駅
駒ヶ岳ロープウェイ しらび平駅

立川からの高速バスでは駒ヶ根に着いた時点で30分の遅れ。さらにロープウェイで待つ羽目になったら、予定を大幅に変えなければならないので戦々恐々としていたが、ロープウェイ乗り場では時間のロスなくスムーズに乗車できた。

駒ヶ岳ロープウェイからの眺め・千畳敷への空中散歩
駒ヶ岳ロープウェイからの眺め

駒ヶ岳ロープウェイの車窓からは滝が見える。ロープウェイ自体が結構なスピード。

駒ヶ岳ロープウェイ・日本最高所駅へ
駒ヶ岳ロープウェイ

7分ちょっとで約1,000メートルの高さを稼いでくれるロープウェイ。中間地点での下りロープウェイとのすれ違いがほんの一瞬で、速さを実感。

千畳敷駅・日本最高所の駅
千畳敷駅

駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅。日本で一番高い所にある駅でもある。

千畳敷カール・氷河圏谷の絶景
千畳敷カール
千畳敷駅からの千畳敷カール展望
千畳敷駅からの千畳敷カール

千畳敷駅からの展望。稜線がガスってるけど、最近の山行としてはいい天気なほう。

千畳敷カール全景・中央アルプスの名所
千畳敷カール

ルート: 千畳敷駅-宝剣山荘-木曽駒ヶ岳-宝剣山荘-宝剣岳-檜尾岳-檜尾避難小屋[泊]

山行タイムライン
  • 12:10
    千畳敷駅
    信州駒ヶ岳神社・千畳敷登山口
    信州駒ヶ岳神社

    駒ヶ岳神社の鳥居をくぐって登山をスタート。本格的な紅葉シーズンとはいえないものの、千畳敷は少しだけ色づいている。

    もうすぐ紅葉の千畳敷カール・秋の気配
    もうすぐ紅葉の千畳敷カール

    圧倒されるような峰々に囲まれる千畳敷カール。

    千畳敷駅登山口・本格登山道入口
    千畳敷駅登山口

    千畳敷駅登山口。ここからは観光客お断りの登山道が始まる。

    千畳敷の登山道・乗越浄土への道
    千畳敷の登山道

    よく整備された道で登りやすい。振り返ると意外と登ってきていたことに気付く。

  • 12:33
    乗越浄土
    乗越浄土・千畳敷カールの上部
    乗越浄土
  • 12:40
    宝剣山荘
    宝剣山荘・中央アルプス稜線の山小屋
    宝剣山荘

    宝剣岳と木曽駒ヶ岳の分岐点にあるので、こちらでザックをデポして木曽駒ヶ岳へピストン。

    宝剣山荘付近の稜線・中央アルプス縦走路
    宝剣山荘から木曽駒ヶ岳方面
  • 12:50
    天狗荘
    木曽駒ヶ岳方面、中岳の眺め
    木曽駒ヶ岳方面、中岳の眺め

    傾斜はゆるい。

  • 12:57
    中岳
    中岳山頂・木曽駒ヶ岳への中継点
    中岳山頂
    駒ヶ岳頂上山荘とテント場
    駒ヶ岳頂上山荘とテント場

    中岳からは一旦下ってから木曽駒ヶ岳山頂へ登る。ガスは薄いし、展望に期待できそうかな?間にあるのは駒ヶ岳頂上山荘とテント場。

  • 13:02
    (木曽駒ヶ岳) 頂上山荘
    テント場
    テント場
    木曽駒ヶ岳山頂への最後の登り
  • 13:15
    木曽駒ヶ岳
    木曽駒ヶ岳頂上・百名山30座目達成
    木曽駒ヶ岳頂上

    木曽駒ヶ岳頂上。案の定、登るとガスる運命。

    木曽駒ヶ岳頂上標識・中央アルプス最高峰
    木曽駒ヶ岳頂上
    木曽側の木曽駒ヶ岳神社
    木曽側の木曽駒ヶ岳神社
    伊那側の伊那駒ヶ岳神社
    伊那側の伊那駒ヶ岳神社

    木曽側と伊那側、両方に神社がある。

    木曽駒ヶ岳山頂でのガス
  • 13:30
    (木曽駒ヶ岳) 頂上山荘
  • 13:35
    中岳
    宝剣山荘へ戻る
    宝剣山荘へ戻る

    ガスがしばらく晴れそうもないので、宝剣山荘に戻る。

  • 13:41
    天狗荘
  • 13:45
    宝剣山荘
    宝剣山荘から仰ぎ見る宝剣岳・岩峰の迫力
    宝剣山荘から仰ぎ見る宝剣岳

    木曽駒ヶ岳のなだらかな山容とは違って、荒々しくて惹かれる頂だ。

    宝剣岳への取り付き・岩場登山開始
    宝剣岳の鎖場
    宝剣岳の鎖場

    さっそくの鎖場。

    山頂手前の切れ落ちた鎖場
    山頂手前の切れ落ちた鎖場

    宝剣岳山頂手前で左側が切れ落ちている鎖場。この写真を撮った直後に焦ってスマホを落としてしまうが、地面がある所に留まり、間一髪でセーフ。

  • 13:54
    宝剣岳
    宝剣岳山頂・中央アルプスの岩峰
    宝剣岳
    宝剣岳
    宝剣岳
    宝剣岳山頂
    宝剣岳山頂
    千畳敷を上から覗きこむ・ミニチュア風景
    千畳敷を上から覗きこむ

    千畳敷を上から覗きこむと、まるでミニチュアのよう。

    宝剣岳からの眺め
    宝剣岳からの眺め
    宝剣岳山頂からの垂直世界
    稜線の縦走路
    稜線の縦走路

    ルートを迷った所。左奥まで行ったが危険な直登ルートしかないし、どこを行けばいいのか悩んでいた…

    中央のクサリを上に登るのが正解。初見では気づかなかった。

    稜線の縦走路
    稜線の縦走路
    稜線の縦走路
    稜線の縦走路
  • 14:32
    三ノ沢分岐
    三ノ沢分岐
    三ノ沢分岐
    三ノ沢分岐からの稜線
  • 14:34
    サギダルの頭
    極楽平の手前
    極楽平の手前

    極楽平の手前。遠くには駒ヶ根の街並みが見えた。ここでは、下に見える千畳敷駅からロープウェイの案内がよく聞こえた。

  • 14:39
    極楽平
  • 14:45
    島田娘
    登山道の整備
    登山道の整備

    おや、こんな所にテント場があるのかな?と不思議に思っていたら、登山道を整備されている業者の資材置き場のようでした。作業員の方にどこまで行くか声をかけられ、檜尾避難小屋までとと答えると、「今日は人がいっぱいなので仲良く使ってね」とのこと。登山道の整備ありがとうございますと感謝しつつ、先を進む。

    中央アルプス縦走路・檜尾岳方面
    縦走路の花々
  • 15:27
    濁沢大峰
    濁沢大峰付近・縦走路の稜線
    濁沢大峰からの展望
    ウスユキソウ
    ウスユキソウ

    ウスユキソウの終焉

    チングルマの紅葉
    チングルマの紅葉
    チングルマの紅葉
    チングルマの紅葉

    チングルマ。完全に紅葉してる。

  • 16:33
    檜尾岳
    檜尾岳山頂
    檜尾岳山頂
    檜尾岳
    檜尾岳

    檜尾岳山頂に到着。奥に見えるのが今日泊まる檜尾避難小屋。

    檜尾避難小屋への道
    檜尾避難小屋への道

    檜尾岳から檜尾避難小屋まではちょっとした谷を挟んでるんだけど、下り道が崩壊してる所もあって今までの稜線と比べるとワイルドな道。でも、終始檜尾避難小屋を視認できてるので安心感がある。

  • 16:44
    檜尾避難小屋
    檜尾避難小屋
    檜尾避難小屋

    本日泊まる檜尾避難小屋。隣はトイレ。小屋を利用される方は自分も入れて10名。個々がマット広げて快適に過ごせる限界人数の広さかな。

    日が落ちて19時には就寝(全然眠くないけど)。

2日目

ルート: 檜尾避難小屋-檜尾岳-木曽殿山荘-空木岳-(池山尾根)-空木岳登山道入口-菅ノ台バスセンター

山行タイムライン
  • 05:22
    檜尾避難小屋
    檜尾避難小屋からの朝焼け
    檜尾避難小屋からの朝焼け
  • 05:27
    檜尾岳
    檜尾岳からのパノラマ
    檜尾岳からのパノラマ

    空が白みかけてから出発し、檜尾岳に再登頂。5時半からの日の出を楽しみにしてたけど、厚い雲に阻まれ太陽が見えない。残念。

    檜尾岳からの展望・中央アルプス朝の稜線
    大滝山手前・オベリスク岩峰
    大滝山手前

    大滝山手前の小ピークだが、オベリスクのような岩がカッコイイ。今日もいくつものピークのアップダウンを繰り返す。

    中央アルプス西側のパノラマ
    中央アルプス西側のパノラマ

    西側の展望が良いとこでのパノラマ撮影。雲海に浮かぶ御嶽山。

    御嶽山
    御嶽山
    中央アルプスの岩場
    中央アルプスの岩場

    昨日と同じで何度もアップダウンが続く稜線。岩場では這いつくばって上に登るような箇所もあるし、割とハード。

    中央アルプス縦走路

    熊沢岳のピーク手前。岩場を右往左往進む。

  • 06:32
    熊沢岳
    熊沢岳
    熊沢岳
  • 07:19
    東川岳
    東川岳
    東川岳

    東川岳。一旦、木曽殿越まで下ってから奥の空木岳に登り直し。

  • 07:33
    木曽殿山荘
    木曽殿山荘
    木曽殿山荘

    木曽殿山荘。10分ほどで水場に行けるんだけど、疲れ切っていたので山荘でポカリスエットを購入。利用してはいないが、トイレは有料200円でした。

    空木岳の第一ピーク
    空木岳の第一ピーク

    木曽殿越からの急な登りが緩やかになったところで第1ピーク。時折鎖場も。

    空木岳の鎖場
    空木岳の鎖場
    空木岳山頂への道・偽ピークの連続

    何度か空木岳の頂上らしきピークが見えるが、本当の頂上はもっと奥のようだ。

    空木岳山頂へ・最後の登り

    今度こそ頂上かな?

  • 08:46
    空木岳
    空木岳山頂・百名山31座目達成
    空木岳

    空木岳頂上に到着。山頂は広めで休憩しやすく、周囲の眺めも最高。

    空木岳からのパノラマ
    空木岳からのパノラマ
    空木岳山頂
    今まで歩いてきた稜線
    今まで歩いてきた稜線
    眼下には駒峰ヒュッテ
    眼下には駒峰ヒュッテ

    眼下には駒峰ヒュッテとこれから下っていく尾根。ここから下界までは高度2000mの下りを10キロほど、長い。

  • 09:24
    駒峰ヒュッテ
    駒峰ヒュッテ前
    駒峰ヒュッテ前

    気持ちのよい天気なので珍しく頂上に長く居た。渋々ながら下りて駒峰ヒュッテ前。割と人が多くて賑やか。空木岳はピストンが一般的なんだろうか。

    駒峰ヒュッテから山頂を見る空木岳山頂
    駒峰ヒュッテから山頂を見る空木岳山頂

    下りる時には気づかなかったが、巨岩がアクセントになって美しい。

    でっかい駒石
    でっかい駒石
  • 09:37
    駒石(駒石山)
    駒石
    駒石
  • 09:50
    空木平カール分岐点
  • 10:18
    ヨナ沢ノ頭
  • 10:30
    小地獄
    トリカブト
    トリカブト

    トリカブトかな?

  • 10:33
    大地獄
    サルオガセ
    サルオガセ

    下山中は地面に落ちてるサルオガセをよく見かけた。”The Long Dark”という雪山遭難がテーマのゲームをやってるが、サルオガセは包帯の替わりに使えるアイテムなので、「いつもお世話になっています」と妙な親近感がある。

  • 11:04
    マセナギ
  • 11:10
    尻無
    池山尾根の下山路
  • 11:26
    池山尾根水場
    池山尾根水場の花
  • 11:54
    タカウチ場(池山分岐)
  • 12:12
    空木岳登山口駐車スペース
    池山自然遊歩道の入口
    池山自然遊歩道の入口

    池山自然遊歩道の入口。林道の終点となっており、駐車場がある。

  • 12:24
    空木岳登山道入口(第二取付点)
    空木岳登山道第二取付点
  • 12:28
    空木岳登山道取付地点
    スキー場からの登山口
    スキー場からの登山口

    スキー場の駐車場らしき所に出て、ここで登山道は終わり。舗装路を歩いて、菅の台バスセンター方面へ。

  • 12:58
    菅ノ台バスセンター・駐車場

下山した後もしばらく歩いて、マルス信州蒸留所へ

マルス信州蒸溜所
マルス信州蒸溜所

菅の台バスセンターから駒ヶ根橋を渡り大田切川の対岸へ。40分ほど歩いてマルス信州蒸溜所へ来た。

疲労で乾ききった唇にはウイスキーの刺激は強くてヒリヒリ。最速で体に染み込んで酔いがまわる。

マルス信州蒸溜所
マルス信州蒸溜所
マルス信州蒸溜所・ウイスキー製造過程
マルス信州蒸溜所
マルス信州蒸溜所 樽
マルス信州蒸溜所
マルス信州蒸溜所テイスティング
マルス信州蒸溜所

マルス信州蒸留所見学の様子は以下の記事を参照。

駒ヶ根といったらソースカツ丼

ソースカツ丼・駒ヶ根名物グルメ
ソースカツ丼

もちろん、定番のソースカツ丼を明治亭駒ヶ根本店で食べる。

夕方に高速バスに乗車し、自宅に戻ったのは24時前。今回も目一杯動いて疲れました。

下山後の感想

コース状況/危険箇所等

千畳敷から木曽駒ヶ岳は特に危険な箇所なし。宝剣岳から空木岳までの縦走ルートは腕を使って這い上がるような箇所が多々あるが、マークに従っていけば問題ない。

感想/記録

8月中旬に木曽駒ヶ岳に登ろうとしたが、その時は雷雲でロープウェイが運休していて断念。計画を練り直して、空木岳までの縦走ルートに変更し再計画。

ギリギリで日の入り前に避難小屋に着けるかどうかなので、ロープウェイで何時間も待つようだったらピストンで日帰りとしよう。

実際は高速バスが遅れていたが、ロープウェイも待ち時間無しで乗れて何とか計画通りに山行ができた。それほど天気が良くない&紅葉シーズン直前っていうマイナス条件のおかげかな。

宝剣岳から空木岳の稜線は何度もアップダウンを繰り返すし、岩場は両腕の力が必要になるような登りがあったりと想像していたよりもハード。途中に小屋も水場もないので、今までのヌルい日帰り登山とは違う貴重な経験を得た。

かかった費用と装備

避難小屋宿泊を含む縦走登山をするにあたって、父親から譲り受けた大型ザックを利用した(1度使ったのみで、長い間保管されていたので、加水分解でベタベタだった。重曹水で徹底的にクリーニングした)。ただ、調理用のガスやコッヘルなどは持たず、テントも無いため、中はスッカスカである。

シュラフは化繊のものが既にあったが、マットは以前車中泊で使ったキャンピングマット(すぐに壊れた)しかなかったため、モンベルのオンラインショップでフォームパッド 150を注文した。これはクローズドセルタイプと呼ばれるスリーピングマットで、大昔に使ってた銀マットを折りたたみしやすく軽量化したようなもの。空気で膨らませるエアーマットよりも体積は大きいが、軽さはこっちのほうが軽い。

駒ヶ岳ロープウェイは名鉄が親会社のため、名鉄の株主優待として割引チケットが手に入る。ヤフオクで送料込200円だったが、割引額は2割のため、それほど旨みはない。他にはモンベル会員だと1割引だが、7月~10月は利用不可。

交通費用

  • 電車: 604円
  • 高速バス(立川駅-中央道駒ヶ根インター往復): 6,860円
  • 路線バス(女体入口→しらび平): 950円
  • ロープウェイ(株主優待2割引): 1,170円(株主優待200円+しらび平駅→千畳敷駅970円)

交通費合計: 9,584円

装備費用

  • フォームパッド: 4,752円

装備費合計: 4,752円

食費・その他

  • 朝・昼・夕(2日分): 3,000円
  • 行動食(2日分): 600円

食費合計: 3,600円

総費用

合計: 17,936円

2座の縦走登山としては装備投資を含めても手頃な費用。特にロープウェイアクセスにより時間短縮できたのが大きい。檜尾避難小屋の利用により宿泊費も節約できた。

今になって思うこと

今考えてみても危なっかしい山行計画だった。ただ、この縦走コースは本当にこれしかやりようがなかった。

過去には、檜尾岳で痛ましい遭難事故が起きたりしているので、緊急避難用にツェルトを持っていくのがいいだろう。ちょうど昨年、縦走路で唯一宿泊できる檜尾避難小屋が改築されて、10人の定員が35人まで増えたという。今後、テント場も作られる予定のようだ。

中央アルプスの縦走は百名山2座を効率的に登れる魅力的なルートだが、リスク管理が重要。特に檜尾避難小屋への到着時刻は日没を考慮して計画する必要がある。

宝剣岳の岩場は高所恐怖症でなくても緊張感がある。チェーンは確実にあるが、ルート間違いに注意が必要。特に稜線縦走路での分岐は初見では迷いやすい。

空木岳の池山尾根下山は長距離で膝への負担が大きい。下山後のマルス信州蒸留所とソースカツ丼は、疲労回復と達成感を味わうのに最適だった。

千畳敷カールの美しさ、宝剣岳からの絶景、空木岳山頂からの大展望と、中央アルプスの魅力を存分に味わえた縦走だった。ただし、避難小屋泊の縦走は十分な装備と経験が必要で、初心者にはオススメできない。


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