蓼科山に向かうまで
予め指定席を取っておいたムーンライト信州を利用して、金曜日から北アルプスの唐松岳に登ろうと思っていたが、どうも天気が悪くなりそうで、なくなくキャンセル。
しかし、いざ週末を迎えると天気は回復傾向。青春18きっぷも最後の1枚が余ってるし、日曜日の1日で日帰りできる百名山はないかと探して見つけたのは、百名山が3座固まっている八ヶ岳エリア。
日帰りで百名山3座への挑戦計画
八ヶ岳の北側に位置する蓼科山と、その西側にある霧ヶ峰、その北側の美ヶ原。それぞれ距離が近いのと、山行時間が短めで難易度が低いことから、詰め込めば1日に3座を登ることができそうだった。
ただ、アクセス手段が青春18きっぷとレンタカーということで、タイムリミットはレンタカーを借りる朝8時から夜20時までの12時間。そこに、それぞれの山行時間(蓼科山3時間、霧ヶ峰3時間、美ヶ原2時間)と移動時間を詰め込むと、スケジュール上ではギリギリ行けそうな感じ。
当日4時31分という早朝の始発で、荻窪駅からレンタカー店のある岡谷駅へ向かった。
例によって、蓼科山はヤマノススメの聖地巡礼を兼ねている。
八ヶ岳エリアの魅力
蓼科山周辺は白樺高原やビーナスラインなど、観光スポットが多い場所でもある。山岳風景と高原リゾートが融合した美しいエリアなので、もっと十分な時間を取って楽しむべきなのだが。
実際に登ってみた
日程: 2017年09月03日(日) [日帰り] 天候: 晴れ
アクセス
レンタカー店のある岡谷から車で白樺高原まで。
ヤマノススメ原作であおいたちは白樺高原国際スキー場のゴンドラリフトを使って七合目登山口まで上がっていたが、車ならば夢の平林道を通ってゴンドラリフト終点よりも上にある七合目登山口駐車場まで行ける。
下の写真は下山後に白樺高原国際スキー場のゴンドラリフト乗り場を撮影。






地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
02:12 | 5.1km | 629m | 618m |
コースタイム
ルート: 7合目登山口-馬返し-蓼科山-馬返し-7合目登山口
- 09:42
- 09:49
- 10:23
- 10:44
- 10:50
- 10:51
- 10:58蓼科山
- 11:12蓼科山頂ヒュッテ
- 11:25
- 11:49馬返し
- 11:55蓼科山7合目登山口
下山後の感想
先週、天気予報からの判断で北アルプス行く予定をキャンセル。一転、直前の天気予報が晴れとなって歯がゆい思いをしたので、日帰りで行けそうな山行として蓼科山・霧ヶ峰・美ヶ原の百名山をハシゴで登ることに決めた。
ヤマノススメ原作最新話に登場した蓼科山。原作では山頂ではガスっていたが、何もそこまでなぞる必要ないのに見事にガス模様で何も見えず。
今回は単純なピストンだったが、他にも様々なコースがあるようなので、リベンジの際には違うコースへ行くことを誓って、次の霧ヶ峰へと車移動。
かかった費用と装備
遠征中にかかった費用は、遠征最初の百名山にまとめて書くことにします。
交通費用
- ムーンライト信州キャンセル料: 330円(唐松岳計画変更のため)
- 青春18きっぷ: 2,370円(1回分利用)
- レンタカー: 2,525円(12時間利用)
- ガソリン代: 852円(3座巡回分)
交通費合計: 6,077円
12時間レンタカーで3座巡回というタイトスケジュール。時間効率は良いが、ゆっくり山を楽しむには不向き。
食費・その他
- 昼・夕食: 1,500円
- 行動食: 300円
食費合計: 1,800円
総費用
合計: 7,877円
3座で割ると1座あたり約2,600円。コストパフォーマンスは抜群だが、急かした登山はあまりオススメできない。
今になって思うこと
日帰りで3座登れる日本百名山は、ここくらいじゃないだろうか(超人を除く)。
それぞれ魅力あふれる3座だけど、移動に使うビーナスラインは絶景が広がるドライブルート。麓には諏訪湖など、観光地も沢山あるエリアなので、こんな急かした登山は決してオススメしない。
蓼科山は岩塊に埋め尽くされた特徴的な山頂が印象的。晴天時であれば八ヶ岳や北アルプスの大パノラマが楽しめるはずなので、いつかリベンジしたい山のひとつ。
七合目登山口からのアクセスは比較的負担が少なく、初心者でも挑戦しやすい百名山。ただし山頂直下の岩場は慎重に進む必要がある。
百名山3座ハシゴは達成感はあったが、やはり山はひとつずつ、じっくりと向き合って登るのが本来の楽しみ方だと実感した経験だった。