登山している人にとって今の時期は、富士山やアルプスに挑む夏、紅葉が美しい秋が過ぎ、冬をまたいで雪解けの春まで山に登りに行くのは暫くお休みという人も多いだろう
そんな外に出て山に登ることができない鬱憤を晴らすために、家に居ながらして登山気分を楽しめるPCゲームを3タイトル紹介したい
Getting Over It with Bennett Foddy
ゲーム実況映えすることで流行ってるバカゲー、マゾゲーの『Getting Over It with Bennett Foddy』
下半身が壺となった男が長いハンマーを振り回し、不自由な姿で岩場やガラクタでできた山を上へ上へと登っていくアクションゲーム
マウスでハンマーを操作して進んでいくのだが、操作感覚がなんとも独特。思い通りに操作できないもどかしさにイライラさせられストレスフルw 登山というのは自分との闘いでもあることに気付かされる
このゲームの作者が、懐かしのFlashゲーム『QWOP』を作った方と聞いて至極納得した。あれもイライラしながらもプレイしてしまう、魅力に溢れたゲームだったっけ
価格は820円。先週の12月7日にリリースされたばかりなのでまだ一度もセールされていない
英語版でよいならHamble Troveにあるので、そちらでダウンロード可能
The Long Dark
『The Long Dark』は極寒の雪山に遭難し、衣服や食料を現地調達しながら生き抜くというサバイバルゲーム
狼や熊といった敵対する野生動物もでてくるが、なにより最大の敵は自然の脅威
暖を取るために焚き火をするのさえ、運が悪けりゃ失敗する。種火から火が燃え移るまでのシークエンスに一喜一憂させられるが、無事に火がついた時の安堵感で今までの緊張が解けていく瞬間が本当に好き
焚き木を拾うため外に飛び出て時間を忘れ、ふと夜空を仰ぐと目に写る煌めくオーロラは何とも言えぬ美しさ
雪山の中を探索してるうちに吹雪いてホワイトアウト、どこに向かっているかわからなくなるほど方向感覚がなくなり、ぐるぐると同じ場所を彷徨う。これを登山用語で”リングワンダリング”と呼ぶが、例えゲームの中だとしても実体験することで得る教訓は沢山ある
価格は3,480円。長らくアーリーアクセスが続いていた本作だが、今年の夏に正式版としてリリース、チュートリアルにもなるストーリモードが搭載された
ちょうど、Humble Monthlyという福袋タイプのバンドル販売(複数のゲームを組み合わせて販売)で、2018年1月分として公開されているタイトルに『The Long Dark』が入っている。来年1月6日までに購入すれば12ドルで手に入れられるチャンスでもある(月単位で自動契約なので、心配な方はすぐに解約を)。オマケに『Quantum Break』や他数本のタイトル、上で紹介したHamble Troveでは40タイトル以上のDRMフリーゲーム(『LIMBO』や『Shadowrun Returns』などちょっと古い有名ゲームもあり)がダウンロードできるという太っ腹サービスなので、1ヶ月だけ契約するのがオススメ
Mountain
Steamで山のゲームといったらまず『Mountain』を思い浮かべる人も多いはず。「あなたは山です」と突然言われて山となり、その山を神の視点からひたすら眺めるだけのシミュレーション(?)ゲーム
最初に出される3つのお題に対して、自由に絵を描いて答えると山が生成。あとは特に何もすることはないが、
キーボードで音楽を奏でて雪を降らせたり、時折宇宙空間から降って山に突き刺さるゴミを抜いたりと楽しみ方はそれぞれ。私の持っているSteamゲームで、唯一プレイ時間が1,000時間を超えてるゲームだったりする
このシュールなセンスについてこれた人には、同じ作者の『Everything』というゲームも是非プレイして欲しい。こちらは山どころか何にでもなれるという壮大なスケールの世界観
『Mountain』の価格は98円だがセール中には半額となり、ガリガリ君よりも安くなる。ガリガリ君を食べるか、それとも山になるかのどちらかを問われたら、誰しもが後者を選ぶことは自明だろう
もうすぐ始まるSteamのウィンターセール
3タイトルとも全てSteamで販売されているゲーム
Steamといえば、12月22日からウィンターセール(ホリデーセール)が始まる予定なので、登山ゲームに拘らずセールで安くなったゲームで正月休みを過ごすのも良いかもしれないですね
あと登山ゲームで思い浮かべるのが、登山隊を率いて未踏峰の登頂を目指すガチ登山シミュレーションゲームとして名高い、初代プレイステーションで発売された『蒼天の白き神の座』。ゲームアーカイブス入りか、今のハードでリメイクされれば絶対買うんだけどなぁ・・・