奥多摩の大岳鍾乳洞は、東京都内最大級の鍾乳洞。あおいとひなたが真夏の暑さから逃れて涼を求め、ヘルメットを被って探検した、山以外の自然の恩恵を体験するエピソードの舞台です。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | 大岳鍾乳洞(おおたけしょうにゅうどう) |
| 所在地 | 東京都あきる野市養沢 |
| 標高 | 約520m(入口) |
| 全長 | 約300m |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(観光向け) |
| 営業時間 | 9:00~16:00(季節や天候等により変更あり) 定休日は木曜日(祝日を除く) |
| 入洞料 | 大人700円(2026年現在) |
| アクティビティ | 洞窟探検・滝巡り |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【百三十八合目~百四十合目】《ウォーキング》大岳鍾乳洞
- メンバー: あおい、ひなた
- アクセス: 東飯能駅→拝島駅→武蔵五日市駅→大岳鍾乳洞入口バス停
- コース: 大岳鍾乳洞入口バス停→採石場→大岳鍾乳洞→大滝
あらすじ
【百三十八合目 景色以外の山の恩恵】真夏の暑さを避けて涼しい洞窟探検をするため、あおいとひなたは電車とバスを乗り継ぎ大岳鍾乳洞へ。
【百三十九合目 安全のためのヘルメット】受付でヘルメットを借りて、いよいよ洞窟探検開始。狭い通路や天井の低い場所もあり、ヘルメットの重要性を実感。
【百四十合目 正しい事だけやってても…】鍾乳洞の売店で、近くの大滝を薦められる。滝への途中、クリアボトル(ナルゲン)で給水するあおい。滝への往復で汗をかいた2人は売店に戻り、冷たいコーラ(ペプシ Jコーラ 500ml PET)を注文。
ヤマノススメ単行本18巻に収録されています
ルート地図
聖地巡礼のポイント
- 大岳鍾乳洞入口・売店: 昭和レトロな雰囲気の受付・売店
- 洞内の見どころ: 乳華、石筍、鍾乳石
- 大滝: 養沢川上流の清涼スポット
アクセス・観光情報
アクセス方法
大岳鍾乳洞は奥多摩の養沢地区にあり、バスでのアクセスが一般的です。
電車・バスでのアクセス JR五日市線武蔵五日市駅から西東京バス「上養沢」行きで約25分、「大岳鍾乳洞入口」下車、徒歩約25分。バスは1時間に1本程度と少ないため、時刻表の確認必須。土日祝は臨時便が出ることも。
マイカーでのアクセス 圏央道日の出ICから約40分。養沢地区の狭い山道を進む。鍾乳洞専用駐車場(無料・約20台)あり。道幅が狭いため、運転注意。
鍾乳洞探検
大岳鍾乳洞は、東京都内で洞窟探検が楽しめる貴重なスポットです。
洞内の特徴
- 全長約300m(観光コース)
- 平均気温13℃(真夏でも涼しい)
- 最狭部は幅60cm
- 天井高の変化が大きい
主な見どころ
- 大広間: 天井高8mの空間
- 乳華の滝: 石灰華段丘
- 天然石筍: 下から成長した石
- 鍾乳石群: 天井から垂れ下がる石
装備と準備
洞窟探検には適切な装備が必要です。
必須装備
- ヘルメット(受付で貸出。見学料に含まれています)
- 滑りにくい靴
- 汚れてもいい服装
- タオル(湿度が高い)
あると便利なもの
- ヘッドランプ(より詳しく観察)
- カメラ(防水推奨)
- 上着(洞内は涼しい)
- 着替え(濡れる可能性)
周辺の見どころ
養沢の奥座敷に響く「大岳の大滝」
鍾乳洞の受付からさらに林道を奥へと進むと、落差約30mを誇る「大岳の大滝」が現れます。周囲を深い緑に囲まれたこの滝は、まさに隠れた名瀑。鍾乳洞で「地底の冷気」を味わった後に、今度は「森の清涼感」に包まれる贅沢なコースです。
あおいたちが洞窟を出た後に感じた解放感とともに、滝の飛沫を浴びるひとときは、養沢の自然の深さを改めて実感させてくれます。
渓流釣りの聖地「養沢川」と毛鉤専用釣場
鍾乳洞への道すがら寄り添うように流れる養沢川は、多摩川水系でも屈指の透明度を誇ります。特に「養沢毛鉤専用釣場」は、日本でも珍しいフライ・テンカラフィッシング専用の管理釣り場で、ヤマメやニジマスが泳ぐ姿を間近に見ることができます。
川沿いの遊歩道を歩くだけでも、せせらぎの音と新緑(あるいは紅葉)のコントラストが素晴らしく、都会の喧騒を完全に忘れさせてくれる癒やしの空間です。
探検の拠点「大岳キャンプ場」
鍾乳洞のすぐ隣には「大岳キャンプ場」が併設されています。ここは、あおいたちが歩いたように、上養沢から続くハイキングの休憩拠点としても最適です。売店では飲み物や軽食のほか、鍾乳洞探検に欠かせないヘルメットの貸出も行っています。
キャンプ場の広場からは、これから挑む(あるいは越えてきた)大岳の荒々しい岩肌を望むことができ、冒険心をくすぐられます。
実際の巡礼記録
日程: 2019年5月25日[日帰り]
コースタイム: 大岳鍾乳洞入口バス停 08:51→09:13 大岳鍾乳洞 09:40→09:42 小滝→09:51 大岳山・大滝登山口 09:52→09:57 大滝 09:59→10:42 大滝分岐 10:43→11:08 大岳山 11:23→12:14 鋸山 12:16→12:25 大ダワ 12:29→12:50 鞘口山 12:52→13:06 クロノ尾山→13:30 御前山避難小屋 13:34→13:37 御前山 13:46→14:58 御前山登山口(栃寄沢コース) 15:02→15:17 境橋バス停
ルート地図
巡礼レポート
『ヤマノススメ』原作でも取り上げられている大岳鍾乳洞。せっかくなので、奥多摩三山の大岳山と御前山にも登れるルートをプランニングしました。5月ながら30度が予想される暑い中、山登りスタートです。
武蔵五日市駅からバスで大岳鍾乳洞入口バス停へ

武蔵五日市駅からバスに乗り、大岳鍾乳洞入口バス停へ。増発便が出ていたおかげで、座ることができました。


鍾乳洞に向かう途中、採石場の中を突っ切る道を進みます。トンネルを抜けていく光景は、なかなか迫力があります。



大岳鍾乳洞


大岳鍾乳洞に到着。入場料を支払うとヘルメットを貸してもらえるので、さっそく装着します。背負っていたザックは、売店内の休憩所にデポさせてもらいました。



今日は5月とは思えない初夏のような暑さですが、鍾乳洞内は涼しい別世界で快適そのもの。






予想していたよりもずっと狭く、何度も頭をぶつけてしまい、ヘルメットのありがたさを身に染みて実感しました。




小滝、大滝を経て大岳山へ



鍾乳洞を楽しんだ後は、小滝、大滝を経て大岳山を目指します。車両通行止めの先からは、沢沿いを登っていく登山道になります。


足元に注意が必要な箇所には新しく整備された木道も多く、歩きやすくなっています。

沢から尾根へ登る少し急な登りを越えれば、あとは楽な道のりです。


大岳山の山頂へ



大岳山の山頂に到着。文句なしの快晴ですが、遠くが少し霞んでいるのが惜しいところ。



山頂直下だけは、少し荒々しい岩場のような道が続いています。

新緑が気持ちの良い尾根道をひたすら歩きます。

鋸山には山頂をスルーする巻道もありましたが、あえてピークを踏みに行きました。

ただ、特に眺めが良いわけではなかったのが残念です。

御前山に向かう下りは急なので足元に注意しつつ、大ダワのトイレを過ぎて鞘口山、クロノ尾山と進みます。



御前山への最後の登りには、しっかりとした木段が整備されていました。
御前山の山頂に到着

御前山の山頂に到着。これで、大岳山、御前山、三頭山の「奥多摩三山」を完登することができました。




惣岳山へ向かう途中の分岐から下山を開始します。

沈み込むほどの枯れ葉に覆われて踏み跡が分かりにくい箇所があり、道迷いには注意が必要です。

無事に登山道を降りて林道へ出ると、山の中とは違って直射日光の刺すような暑さがきつく感じられました。

境橋バス停に到着し、10分後のバスに乗ることができて助かりました。

正直なところ大岳鍾乳洞にはあまり期待していなかったのですが、観光用に整備された広い鍾乳洞よりも、頭を何度もぶつけるような狭い洞窟の方が断然面白いです。洞内は涼しいので、これからの季節にはぜひおすすめしたいスポットです。
どの道もよく整備されており、エスケープルートも多いため歩きやすい印象でした。道中ですれ違う人は少なかったのですが、山頂は人で溢れており、皆さんどこから来ているのかが不思議なほど賑やかでした。
関連スポット・記事
奥多摩三山
大岳山 鍾乳洞から登山可能。奥多摩の名峰。
御前山 カタクリの群生地。春が特に美しい。
三頭山 ブナの原生林。奥多摩三山の最高峰。
涼を求める山旅
秋川渓谷 瀬音の湯で日帰り温泉も。
払沢の滝 東京都唯一の日本の滝百選。
地底に広がる神秘の世界:日原と大岳
奥多摩エリアには、関東を代表する二つの個性的な鍾乳洞が存在します。一つは、都指定天然記念物であり、全長約1.3kmという圧倒的なスケールを誇る「日原(にっぱら)鍾乳洞」。ライトアップされた幻想的な大空間は、まさに地底の宮殿です。
一方、今回レポートされた「大岳(おおたけ)鍾乳洞」は、手付かずの自然に近いワイルドさが魅力。体を折り曲げて進むような狭い通路の連続は、まさに「探検」そのもの。華やかな観光地とは一味違う、大地の鼓動を肌で感じる体験が待っています。
よくある質問
Q: 鍾乳洞は子供でも入れますか?
A: 入場可能ですが、大岳鍾乳洞は都内の他の鍾乳洞と比べても圧倒的に天井が低く、狭いのが特徴です。しゃがみながら進む箇所が多いため、お子様連れの場合は保護者がしっかりとサポートしてください。無料貸出のヘルメットは必須です。
Q: 洞内は濡れますか?
A: 天井から水滴が落ちてくるほか、雨の後などは足元に深い水たまりができることがあります。背中や肩が岩肌に擦れることも多いため、汚れてもいい服装と滑りにくい靴、そして濡れた箇所を拭くためのタオルは必携です。
Q: 冬季は入れますか?
A: はい、年間を通して営業しています。 洞内は通年で約13℃に保たれているため、冬は外気よりも暖かく感じられるのが魅力です。ただし、雪や凍結によりアクセス路(林道)の走行が困難になる場合があるため、冬に訪れる際は現地の天候や路面状況に注意してください。
Q: 大岳山への登山と組み合わせられますか?
A: 可能です。鍾乳洞のすぐそばから大岳山・御前山方面への登山道が続いています。ただし、これらはしっかりとした登山装備が必要な本格的なコースです。鍾乳洞見学だけであれば、動きやすいスニーカーと汚れても良い普段着で楽しめます。


