ヤマノススメ聖地巡礼 – 劔岳

前剱の門 ヤマノススメ聖地巡礼
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ヤマノススメ 原作

【二百二十八~二百四十二合目】劔岳

  • メンバー:楓、(あおい、ひなた、ここな、ほのか)
  • アクセス:長野駅→長野駅東口バス停ー<アルピコ交通 長野-大町・扇沢>ー扇沢バス停ー<関電トンネル電気バス>ー黒部ダム駅→黒部ダム→黒部湖駅ー<黒部ケーブルカー>ー黒部平駅ー<立山ロープウェイ>ー大観峰駅ー<立山トンネルトロリーバス>ー室堂駅
  • コース:室堂→みくりが池→剱澤小屋(小屋泊)→前剱→平蔵の頭→平蔵のコル→カニのタテバイ→劔岳(2,999m)→《下山》→室堂

あらすじ

二百二十八合目から二百三十八合目のあらすじは立山編で、劔岳編はその続きとなります。

【二百三十九合目 独り占め】楓は雨に降られながらも剱澤小屋に到着。明日のハードな行程と天気の行方が心配になるが、明日に向けた最善を尽くすために今は眠る。

【二百四十合目 独り占め】起きると空には星空が広がっていた。まだ周りは暗闇の中をヘッドライトを装着して出発、風の音だけが聞こえる静寂さと気遣いなく進める自由な単独行を再認識する。

【二百四十一合目 度胸】前剱を通過し、楓の目の前に立ちはだかる前剱の門。難所である細い橋と鎖場のトラバースも無難にこなす。しかし、まだまだ劔岳までは長い道が続く。

【二百四十二合目 泣きそうだ】平蔵の頭、平蔵のコルと難所が続いた後、気が抜けて足を踏み外しそうになる楓。高さ20mもある最後の難所カニのタテバイを越えた先に見えたのは、劔岳の山頂だった。

ヤマノススメ単行本24巻に収録されています

ルート地図

登山データ

1日目の室堂から剱澤小屋までは標準コースタイムで3時間22分で歩行距離は5.2km。剱御前小舎までのピークを500m登り、剱澤小屋まで300mほど下る。長野駅の始発バスと立山黒部アルペンルートを乗り継いで最短で行けば室堂にはお昼ごろに到着するので、遅くとも16時までには小屋入りできる。

2日目の剱澤小屋から劔岳までは標準コースタイムで3時間26分で歩行距離は2.7km。楓のように日の出前に出発(8月下旬で日の出が5時くらい)し、比較的歩きやすい道が続く一服剱あたりで日の出を迎えた(これ以降のコースで暗い中を歩くのはリスクを伴う)と考えると実際の時計では4時半発で劔岳には8時に登頂だろうか。
劔岳からの下山は、室堂までを含めて標準コースタイムで5時間49分で歩行距離は7.5km。劔岳からの下り(一方通行のため、登る時とは違うルートとなる)は、登りよりも難所と言われる「カニのヨコバイ」があるため集中力を切らさないように。
合計すると標準コースタイムで9時間15分で歩行距離は10.2km。楓が飯能までどのように帰ったのかは不明だが、室堂から長野駅行きの立山黒部アルペンルートでは室堂を15時15分発が最終となる。日の出前に出発しているので時間的には間に合うが、ゆっくりとご飯を食べている余裕はないキツめの行程となる。

原作中では、劔岳に登っている中で周りに誰もいないように描かれている。しかし、実際のシーズン中は渋滞が発生することは必至、道が狭いので追い抜くことも難しいです。そのため時間に余裕をもったスケジュールで臨みましょう。

巡礼記録

立山三山・剱岳(おまけの立山黒部アルペンルート)

日程:2021年9月19日(日) ~ 2021年9月20日(月) [1泊2日]
コースタイム:【2日目】剱沢キャンプ場 04:11 → 04:15 剱澤小屋 04:16 → 04:32 剣山荘 04:35 → 04:54 一服剱 04:55 → 05:33 前剱 05:35 → 05:48 前劔の門 → 06:09 平蔵の頭 06:11 → 06:18 カニのタテバイ 06:34 → 06:41 カニのハサミ 06:42 → 06:47 剱岳 07:05 → 07:08 カニのハサミ 07:09 → 07:17 カニの横バイ 07:27 → 07:31 平蔵の頭 07:32 → 07:47 前劔の門 → 07:56 前剱 → 08:26 一服剱 → 08:41 剣山荘 08:42 → 08:59 剱澤小屋 → 09:06 剱沢キャンプ場 10:06 → 10:44 剱御前小舎 → 11:31 浄土橋 11:32 → 11:51 雷鳥沢ヒュッテ → 11:58 雷鳥荘 → 12:14 みくりが池温泉 → 12:18 みくりが池 → 12:25 ホテル立山 → 12:27 室堂

ルート地図

暗闇の中、剱沢キャンプ場から劔岳にアタック

剱澤小屋手前
剱澤小屋手前

渋滞に巻き込まれたくないので予定よりも出発時間を早めた。
核心部手前の前剱あたりで明るくなっていればいいと逆算し、4時過ぎに出発。
剣山荘までの道はゴーロが広がっていて暗いとわかりにくい。

渋滞の最後尾
渋滞の最後尾

剣山荘を過ぎたあたりからは渋滞の最後尾へ。
気になるほど遅くないし、ソロだと前がいないと不安なので頼らせてもらうことにした。

1番の鎖場
1番の鎖場

1番の鎖場へ。この後もプレートの番号順に難所を攻略していく。

一服剱を過ぎ、ガスってる最中に雷鳥と出会う

明るくなってきたがガスっている
明るくなってきたがガスっている

若干明るくなってきて、それと同時にガスってることを知る。

雷鳥
雷鳥

ガスっているおかげなのか、雷鳥とご対面。
5羽ほど近くで鳴いていたのをしばらく見届ける、癒やされる。

前剱を通過し、ここからは過酷な後半戦

前剱頂上
前剱頂上

登りと下りで道が違うところも矢印のペイントでわかりやすい。

前剱の門
前剱の門

前剱の門。登りルートの難所。

前劔の門は細い橋と鎖場のコンビネーション

前剱の門
前剱の門

鉄の橋を渡ってから、岩場をトラバース。

前剱の門
前剱の門

高度感はない。落ちても大丈夫そう(個人の感想であり……)。

前剱の門
前剱の門
前剱の門
前剱の門
タテヤマチングルマ
タテヤマチングルマ
イワツメクサ
イワツメクサ

平蔵の頭

平蔵の頭の登り
平蔵の頭の登り

平蔵の頭。鉄のくいを足場にして登っていく。

上から見た所
上から見た所
岩稜のトラバース
岩稜のトラバース

岩稜のトラバースが続く。

カニのタテバイ
カニのタテバイ

見えてきたのが、登り最後の難所カニのタテバイ。

カニのタテバイ
カニのタテバイ

上まで人が連なっている。

カニのタテバイ
カニのタテバイ

渋滞してるので10分ほど順番待ち。
冷えないように行動食をつまむ。

最後の難所、カニのタテバイ

カニのタテバイ
カニのタテバイ
カニのタテバイ
カニのタテバイ
カニのタテバイ
カニのタテバイ
カニのタテバイ
カニのタテバイ

下を見下ろす。
落ちても怪我はするけど死ぬことはないと思う(個人の感想であり……)。

カニのタテバイ
カニのタテバイ
下りルートのカニのヨコバイ
下りルートのカニのヨコバイ

カニのタテバイが終わると、下りルートであるカニのヨコバイを通過している人が見えた。
なんかものすごい所を行くんだな。

剱岳頂上部
剱岳頂上部

頂上部はガスってる。

最後の日本百名山となる剱岳に登頂

剱岳頂上
剱岳頂上

剱岳頂上について日本百名山の全山踏破。
やり遂げて口元がほころぶが、下山するまでが登山、決して油断はしない。

剱岳の三等三角点
剱岳の三等三角点

2004年に設置された剱岳の三等三角点。
設置場所の岩と同化してしまっているので、登山者に踏まれまくっていた。

剱岳頂上
剱岳頂上

頂上はそこそこ広い。

下山
下山

ガスが晴れるのを待たずに下山。

別山尾根
別山尾根

下のガスは晴れてきて、荒々しい別山尾根を目前にする。
こんなところ登ってきたんか。

別山尾根ルートで最大の難所、カニの横バイ

カニのヨコバイ
カニのヨコバイ

最大の難所と言われるカニのヨコバイ。

カニのヨコバイ
カニのヨコバイ

この切れ落ちた岩壁の赤いペイントがされたところに足を踏み出す。

カニのヨコバイ
カニのヨコバイ

あとは下り気味のトラバース。

カニのヨコバイ
カニのヨコバイ
長いハシゴ
長いハシゴ

長いハシゴ。これをカニのタテバイにもつければいいのに、とか思った。

下りの平蔵の頭

平蔵の頭
平蔵の頭

平蔵の頭。スラブを登っていく。

山頂方向を見ると、ガスが晴れているようにも見える。

下りの前劔の門

前剱の門
前剱の門

登りルートの下部を歩くことになるので、落石に注意。

前剱からの下りも気を抜かないように

剱沢と一服剱までの稜線
剱沢と一服剱までの稜線
イワツメクサ
イワツメクサ
剣山荘
剣山荘
ミヤマリンドウ
ミヤマリンドウ

剱沢キャンプ場で束の間の休憩

剱沢キャンプ場
剱沢キャンプ場

剱沢キャンプ場に戻り、休憩しつつテントを片付け。
重いザックを背負い直してキャンプ場を出発。

別山乗越
別山乗越

別山乗越から振り返り、剱岳を見納めようと思ったが生憎の雲。

稜線上にある剱御前小舎を通過

剱御前小舎
剱御前小舎
雷鳥坂
雷鳥坂

雷鳥坂を下る途中に綺麗に色付いた木々を前景に、雷鳥沢キャンプ場。

雷鳥坂
雷鳥坂
浄土橋
浄土橋

称名川を渡る。

雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢キャンプ場

地獄谷の脇をかすめる

地獄谷
地獄谷

噴煙が立ち上る地獄谷。

雷鳥荘
雷鳥荘

ここから先、地獄谷から火山ガスの風下となり、むせそう。

火山ガス
火山ガス

火山ガスが遊歩道を直撃。

血の池
血の池
ミクリガ池
ミクリガ池

最終目的地の室堂に到着

室堂
室堂

室堂に戻ってきて、無事下山。
ここからは観光モード、立山黒部アルペンルートの続きで扇沢へ向かう。

立山トンネルトロリーバスで室堂から大観峰へ

立山トンネルトロリーバスの室堂
立山トンネルトロリーバスの室堂

立山トンネルトロリーバスで大観峰へ。

立山トンネルトロリーバス
立山トンネルトロリーバス

関電トンネルトロリーバスが電気バスに置き換わったので、ここが日本で唯一走るトロリーバス。

  • 立山トンネルトロリーバス
  • トロリーバスのトロリー(架線)
  • トロリーバスのすれ違い
  • 青色にライトアップされた区間が破砕帯
大観峰
大観峰

大観峰からロープウェイに乗り換え。

立山ロープウェイで大観峰から黒部平へ

立山ロープウェイ大観峰
立山ロープウェイ大観峰

立山ロープウェイで黒部平へ。

立山ロープウェイのすれ違い
立山ロープウェイのすれ違い

向こうで手を振ってくれている。

黒部平
黒部平

あっという間に黒部平へ到着。
紅葉がもっと進むと綺麗だろうな。

黒部ケーブルカーで黒部平から黒部湖へ

黒部ケーブルカー黒部平
黒部ケーブルカー黒部平

続いて黒部ケーブルカーで黒部湖へ。

黒部ケーブルカーのすれ違い
黒部ケーブルカーのすれ違い
黒部湖
黒部湖

黒部湖に到着。

黒部ダム

黒部ダム
黒部ダム

ここからはダム堰堤の上を歩いて移動。

黒部ダム
黒部ダム
黒部湖と黒部ダム
黒部湖と黒部ダム
黒部ダムの観光放水
黒部ダムの観光放水
黒部ダム直下
黒部ダム直下

この黒部ダムの直下まで下って下ノ廊下を歩いたときに、黒部ダムに来たことがあるが、通過しただけだったので、今回はしっかり観光。

  • 黒部ダム
  • 自動で記念写真を撮ってくれる機械
  • 黒部ダム
  • 黒部ダム
  • 黒部ダム
  • 黒部ダムレストハウス
  • 殉職者慰霊碑
黒部ダムカレー
黒部ダムカレー

黒部ダムカレー。辛口仕様で、黒部湖の色を再現した緑色のカレー。美味しい。

ハサイダー
ハサイダー
黒部ダム
黒部ダム

関電トンネル電気バスで黒部ダムから扇沢へ

関電トンネル電気バス黒部ダム
関電トンネル電気バス黒部ダム

立山黒部アルペンルートの最後は、関電トンネル電気バスで黒部ダムから扇沢へ。

関電トンネル電気バス
関電トンネル電気バス

トロリーバスから置き換えられた電気バス。

終点の扇沢
終点の扇沢

駅アナウンスが「おうぎさわー、おうぎさわー」と松本駅の「まつもとー、まつもとー」と同じイントネーション。

扇沢駅
扇沢駅
扇沢総合案内センター
扇沢総合案内センター

帰りのバスまで時間があったので、近くにある扇沢総合案内センターへ。
ここでは「黒部の太陽」関連の展示などがある。

  • トロバス記念館
  • 関電トンネルトロリーバス
  • 関電トンネルトロリーバス

今年の春からトロバス記念館として、関電トンネルトロリーバスの引退した車両が展示されている クラウドファンディングで保存を呼びかけて、奇跡的に残っていた最後の1台の展示が実現したそうだ。 https://readyfor.jp/projects/torobus-omachi

高速バスで新宿へ。しかしトラブルが……

バスタ新宿
バスタ新宿

と、立山黒部アルペンルートの観光も終わり、あとは新宿までのバスに乗って帰るだけのはずだった……。

  1. 諏訪湖SAに緊急停車、同じアルピコ交通のさわやか信州号がエンジントラブルで乗客移動、ガラガラの車内が満席に。
  2. 双葉SAでの駐車時に接触事故、警察の現場検証等で1時間以上の遅れ。
  3. 連休最終日 中央道の渋滞にハマる。

16:10 に扇沢を出発して 21:11 に到着予定だったのだが、日付を越えて 0:30 到着。終電間に合わず……。
ものすごい1日だった。

アルピコ交通からの返金案内
アルピコ交通からの返金案内

結局タクシーで自宅に帰ったが、延着補償が行われない高速バスとしては珍しく、タクシー代金を返金していただいた。

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