東京に帰るついでに登った伊吹山。その週の日曜日に谷川岳へ登る。
自分は、二週間ごとにひとつの山へ行くのがちょうどいいと思っている。しかし、手元にあるのは残り2回分を残した夏の青春18きっぷ、そして使える期限も迫っている。経済面を最優先して、今週と来週にも青春18きっぷを利用した山登りに行くことに決めた。
土曜日に登る計画をして、スケジュールに入れていたが、天気が悪そうなので、そのまま日曜日にスライド。何も予約などしていないので、気軽に変更できるのは青春18きっぷ日帰り登山のいいところ。
ヤマノススメ2期の名シーンとなる谷川岳
谷川岳は、アニメの中で重要な鍵となる山であり、苦手を克服する山であり、新しい出会いが生まれた山である。ヤマノススメで登場した山々に、聖地巡礼として登山する人は沢山いると思うが、谷川岳に対しては特別な思いを抱いてる人が多いと思う。
山行記録
- 日程:2017年08月27日(日) [日帰り]
- 天候:曇時々晴れ
アクセス
土合駅の下りプラットホーム(水上から土合行き)は地底にあり、462段の階段を登って改札に出る(地上までに15分くらいかかります)
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
06:07 | 13.5km | 1,517m | 1,511m |
コースタイム
土合駅→白毛門登山口駐車場→土合口駅/谷川岳ベースプラザ→西黒尾根登山口→ラクダの背(ラクダのコブ)→ラクダのコル→ザンゲ岩→谷川岳・肩の小屋→谷川岳(トマノ耳)→谷川岳→谷川岳(トマノ耳)→谷川岳・肩の小屋→天神ザンゲ岩→天狗の留まり場→熊穴沢避難小屋→天神平・天神峠分岐点→天神尾根・田尻尾根分岐点→田尻尾根登山口→白毛門登山口駐車場→土合駅
土合駅下りホームから486段の階段を上って地上駅へ
ヤマノススメ原作と同じように土合駅からのスタート
百人はいそうな小中学生と思われる集団が電車からぞろぞろと降りてくる+地下の反響音で、無人駅と思えないほどの賑やかさに
地上に出るには462段(連絡通路で+24段の合計486段)の階段を上るので、登山前のウォーミングアップには十分
階段左側の地下水が流れている所はエスカレーター予定地だった名残
この真ん中にある壁は、列車から発生する風圧を弱くするものとのこと(地上駅に掲示されていたパネルから学習)
- 10:12土合駅
ようこそ日本一のモグラえきへ
15分ほどかけて、ようやく駅の外へ
日光が眩しい、モグラの気分を体感 - 10:18白毛門登山口駐車場
- 10:28土合口駅/谷川岳ベースプラザ
土合駅からは車道歩き
谷川岳ロープウェイの土合口駅をスルーして、更に上へ - 10:35西黒尾根登山口
と思ったが、歩いてみるとそんなに急登というほどの斜度じゃないし歩きやすい
確かに登り一辺倒ではあるが、なだらかな登りも挟んだりして息が切れることはなかった樹林帯を抜けて眺めの良い稜線歩き(眺めは良くない)
鎖場で岩登り
ひび割れた岩の段差がステップとなって登りやすい蛇紋岩で足がツルツル滑るので、三点支持してる手の役割は重要
ちょっとしたボルダリングみたいで楽しい - 11:56ラクダの背(ラクダのコブ)
- 11:59ラクダのコル
頂上はガスでハッキリ見えない
写真を見返して虹が出てることに気付く - 12:33ザンゲ岩
ザンゲ岩。ザンゲという名前の由来も謎だけど、どこがザンゲ岩か根本的なところからよくわかってなかったり
- 12:50谷川岳・肩の小屋
ヤマノススメにもでてきたシンボリックな道標
周辺はちょっとした広場となっていて、お昼を楽しんでる人が多かった - 12:54谷川岳(トマノ耳)
ガスガスの中、トマの耳に到着
休憩無しで登ってきたので、ここでお昼休憩
トマの耳からオキの耳へと続く道をガスが晴れた瞬間を狙って撮影
本当に一瞬で、すぐにガスが漂って見えなくなる - 13:33谷川岳
トマの耳より14mだけ高いオキの耳
太陽を背にガスを覗きこむと、自分の影の周りに虹が見えるブロッケン現象を薄っすらと体験 - 13:47谷川岳(トマノ耳)
- 13:51谷川岳・肩の小屋
谷川岳肩の小屋の横を通って天神尾根を緩やかに下っていく
肩の小屋と原作にも出てきた鐘
- 13:57天神ザンゲ岩
- 14:07天狗の留まり場
登りの西黒尾根とは遥かに違う人通りの天神尾根
天狗の留まり場を過ぎた辺りで渋滞の列ができていて、完全にストップ - 14:38熊穴沢避難小屋
- 14:57天神平・天神峠分岐点
- 15:03天神尾根・田尻尾根分岐点
熊穴沢避難小屋を過ぎた辺りからは、止まるということはなくなり流れはよくなったが、前の人に付いていくのは変わらない
そんなこんなで、何も考えずに歩いていたら目の前にロープウェイが姿を表し、降りる予定の田尻尾根コースを通り過ぎたことに気付いて引き返す田尻尾根は急な下り坂で、浮いている石はないけど滑りやすい粘土質の箇所がある
多分9割の人が滑ると思われる粘土質の段差があり、自分はマジョリティなので足を取られて滑って転んだ - 15:46田尻尾根登山口
下り道の中間あたりで、田尻尾根を抜けて緩い砂利道になる
上をロープウェイが通ったり、沢の上を渡ったりと夏の終わりを感じるのどかな道 - 16:13白毛門登山口駐車場
- 16:19土合駅
下りとは違って地上にある土合駅の上りプラットホームから帰路へ
当時の感想
前日が雨のため滑りやすかった(ただし泥濘はない)
登りの西黒尾根は頂上近くになると滑りやすい蛇紋岩の上を行く岩場もあり慎重に進む必要あり、下りの田尻尾根は粘土質で滑りやすい箇所があった
天神尾根は補助ロープなどがある場所もあるが危険な箇所はない。ただ、大勢の人が歩く尾根の割に道幅が狭いため渋滞となっていた
谷川岳の天気予報をずっと見ていたけど、なかなか週末に良い天気となることがなく行けずにいたが、日曜日は午後から晴れ予報だったので、チャンスと思い登ってみたものの山頂はガスって景色は望めず残念。なんだか、梅雨が開けてからの山行でことごとく天気に恵まれてない気がする
まぁ、登山口では秋が近づいて来たように感じる涼しさで、直射日光も当たらず登りやすかったので良かったことにしよう
費用
金峰山・瑞牆山で利用した青春18きっぷを1回分利用、残りの1回は来週使う。
交通費:電車 青春18きっぷ 1回分 2370円 / 計 2370円
食費(概算):昼 1日分 500円、行動食 1日 300円 / 計 800円
合計:3170円
今に省みる
天気が悪かったので、土合駅の地上への階段上りがクライマックスな感じでもあったし、記憶によく残っている。
当時の地上駅は、蜘蛛の巣や蛾の死骸が散乱していて荒廃した駅舎になっていた印象。しかし、2020年に土合駅を車で訪れてみると、清掃されて小綺麗になっており、駅舎の中にある駅務室が改装され、おしゃれなカフェがオープンしていた。変わり様がスゴイ。
年代が上の人には、登山の前に駅寝していたイメージがあると思うが、若い人たちにはインスタ映えするような流行りのスポットに見えてくるんだろうか。