大菩薩嶺に向かうまで
10月初旬に四国遠征から帰ってきて、週末に近くの山に登りたかったが、台風やらで中々行けない毎日。
代わりにPCゲームにハマり、そこで壺おじさんが山に登るゲーム(Getting Over It with Bennett Foddy)をやって、山に登りたい気持ちを発散してた。
11月のヤマノススメ聖地巡礼
月曜日に有給をとってヤマノススメ聖地巡礼として、富士山と箱根山を巡る。小田急で栢山駅まで行き、そこからニコニコレンタカーで富士山麓へ。下北沢駅から栢山駅まではIC利用で往復1,544円だが、メルカリで小田急電鉄の株主優待乗車証を2枚セットで買っていたので1,111円。ほんのちょっとだけお得。
水ヶ塚から双子山周回ハイキング

富士山といっても、御殿場トレイルコースと呼ばれる、御殿場口新五合目と宝永山の間の黒い火山礫を歩くコース。周りの変化が富んでいて、火山礫の上をザクザクと歩く感覚が楽しいハイキングだった。
ロープウェイで箱根駒ヶ岳散策

富士山から帰りに箱根山へ。大涌谷周辺の火山活動のため、ロープウェイでしか登ることができない箱根駒ヶ岳を散策。
青春18きっぷで日帰り百名山
冬の青春18きっぷの季節になったので、1回分を使って日帰りで行ける日本百名山 大菩薩嶺へ。
実際に登ってみた
日程: 2017年12月23日(土) [日帰り] 天候: 晴れ
アクセス
塩山駅から山梨交通の路線バスで大菩薩峠バス停へ。
地図・標高グラフ
⏱タイム | 🏃距離 | ↗登り | ↘下り |
---|---|---|---|
4:35 | 14.0km | 1,276m | 1,274m |
コースタイム
ルート: 大菩薩峠登山口-丸川峠-大菩薩嶺-雷岩-福ちゃん荘-上日川峠-大菩薩峠登山口
- 08:01
- 08:08
- 08:15
- 09:23
- 10:24
- 10:39
- 11:07
- 11:22
- 12:11千石茶屋
- 12:22丸川峠分岐駐車場
- 12:28裂石登山口駐車場
- 12:32大菩薩峠登山口
ついでに岩殿山にヤマノススメ聖地巡礼
お昼には大菩薩嶺を下山できて、時間もある。ついでなので、帰りの大月駅で途中下車して岩殿山に登ることにした。

ヤマノススメの原作に出てきたコースに挑戦したのだが、鎖場があったりするので大菩薩嶺よりも難易度高い。想像してたよりも長いコースで、危うくナイトハイクになるところだった。
下山後の感想
よく整備されてわかりやすい登山道。少しだけ雪が残っていたが、持ってきていたアイゼンの出番もなかった。上日川峠と裂石を結ぶ道は、足首まで埋もれるほどの落ち葉が積もっているので踏み外しやスリップに注意が必要です。
大菩薩嶺と聞くとハイキング気分で行くような山だと思っていたが、丸川峠経由の登りは割りとハードでした。
帰りのバスで12時直前のバスを逃すと次の便まで3時間ほど待ちぼうけ食らうと思って唐松尾根経由で下山を急いだが間に合わず。結局、他路線の便があって1時間ほど待つだけで済んだけど、大菩薩峠に寄っていけばよかったかもしれない。
かかった費用と装備
交通費用
- 青春18きっぷ: 2,370円(1回分)
- 路線バス: 600円(塩山駅→大菩薩峠登山口往復)
交通費合計: 2,970円
食費・その他
- 昼食: 500円(1日分)
- 行動食: 300円(1日分)
食費合計: 800円
総費用
合計: 3,770円
青春18きっぷの威力で破格の費用に。1座あたり3,770円は百名山の中でも最安レベル。岩殿山もセットで登れたので、実質2座で3,770円というコストパフォーマンス。日帰りで手軽にアクセスできる大菩薩嶺の魅力がよくわかった。
今になって思うこと
午前中に大菩薩嶺、午後に岩殿山のダブルヘッダー。岩殿山から稚児落としまで歩く岩殿山西コースで、終盤に日が沈んで暗い中で大月駅へ戻るハイキングとなってしまった。
幸い、暗くなってきたのは核心部の稚児落としを通過後だったので、なんとか無事に下山することができたが危うかった。計画時に日の入り時刻を見落としていたのが原因。冬(冬至の翌日!)の山行は、日の入り時刻を確認して計画することを肝に銘じた。
大菩薩嶺は百名山の中でも特にアクセスが良く、首都圏からの日帰り登山に最適な山だった。丸川峠経由のルートは想像以上にハードで、ハイキング気分で行くと痛い目に遭う。
雷岩からの富士山展望は素晴らしく、南アルプスとのコラボレーションも見事。山頂自体は樹林に囲まれて展望がないが、雷岩が真の展望台として機能している。
冬の大菩薩嶺は雪こそ少ないものの、路面凍結や霜柱など冬山の要素は十分にある。アイゼンまでは不要だが、滑り止めや防寒対策は必須。
岩殿山とのダブルヘッダーは欲張りすぎだったが、ヤマノススメ聖地巡礼としても充実した1日。ただし、冬の短い日照時間を甘く見てはいけないという教訓も得られた。
大菩薩峠に立ち寄れなかったのは今でも心残り。名前の由来となった中里介山の小説「大菩薩峠」の舞台でもあり、歴史的な意味でも興味深いスポット。次回訪問時は必ず立ち寄りたい。