ヤマノススメ聖地巡礼 – 赤城山〈地蔵岳〉【雨の日とスノーシューの二つの顔】

黒檜山山頂 ヤマノススメ聖地巡礼
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群馬県の名峰・赤城山。カルデラ湖の大沼を囲む外輪山の一つ、地蔵岳は、雨の日の紅茶タイムと、冬のスノーシュー登山という二つの異なる表情を見せる。季節と天候で変わる山の魅力を体験するエピソードの舞台です。

基本情報

項目詳細
山名赤城山 地蔵岳(じぞうだけ)
標高1,674m
所在地群馬県前橋市・桐生市
難易度★★☆☆☆(通常)/★★★☆☆(雪山)
推奨シーズン4月~11月(無雪期)/12月~3月(雪山)
コースタイム登り1時間 / 下り40分
登山スタイル日帰り・雨天登山・雪山入門
赤城山地蔵岳山頂
赤城山地蔵岳山頂

ヤマノススメでの描写

原作での登場シーン

【三十五合目】赤城山〈地蔵岳〉

  • メンバー: ひなた、ここな
  • アクセス: 赤城山大洞バス停
  • コース: 赤城山大洞→大洞駐車場→登山口→地蔵岳(1,674m)
あらすじ

【三十五合目 雨の日の忘れもの】あおいは赤城山登山を計画してみんなを誘うが、都合が合うのはここなのみ(楓はバイト、あおいとほのかは高崎で遊ぶ)。あいにくの曇天模様だが、赤城山大洞バス停から登山開始。登山途中で雨が降ってくる中、地蔵岳の山頂へ到着。山頂ではここなが用意した紅茶セット(チョコチップスコーン、ティーバッグ、プラ製マグカップ)でお茶を楽しむ。雨の日だからこその静かな山の魅力を発見。

ルート地図

ヤマノススメ単行本5巻に収録されています

【六十四合目】《雪山》赤城山〈地蔵岳〉

  • メンバー: あおい、ひなた、ほのか、小春
  • アクセス: 赤城山ビジターセンターバス停
  • コース: 赤城山ビジターセンター→赤城山第三スキー場→八丁峠→地蔵岳(1,674m)
あらすじ

【六十四合目 スノーシューってなあに?】小春が部室から借りてきたスノーシューを履いて赤城山へ。ひなたにとっては前回とは反対側からのスノーシュー登山。バラクラバ(目出し帽)を被っていた小春はあおいとひなたに笑われる。地蔵岳に登頂して、ほのかは雪山の眺めに圧倒された。冬の赤城山の美しさを体験。

ルート地図

ヤマノススメ単行本9巻に収録されています

アニメでの登場シーン

【第3期/第8~9話】【第4期/#04】赤城山〈地蔵岳〉

  • メンバー: ひなた、ここな
  • アクセス: 赤城山大洞バス停
  • コース: 赤城山大洞→登山口→地蔵岳(1,674m)
  • 備考: 曇天での登山。休憩中に羊羹、山頂で紅茶とクッキー・スコーンを食べる。帰りの電車内であおいと合流

【第4期/#08】《雪山》赤城山〈長七郎山~小沼〉

  • メンバー: あおい、ひなた、ほのか、小春
  • アクセス: 赤城山ビジターセンターバス停
  • コース: 赤城山ビジターセンター→長七郎山(1,579m)→小沼→赤城山ビジターセンター
  • 備考: スノーシューを履いての雪山登山。
    ほのか兄に送ってもらう、兄は大沼でワカサギ釣りへ。

聖地巡礼のポイント

  • 地蔵岳山頂: 無数に立つアンテナ群が目印
  • 赤城山ビジターセンター: 赤城山登山の拠点。現在は閉鎖中?新拠点ができる話もある
  • 大沼: 冬(1月から3月頃)は氷上でワカサギ釣りができるスポット
  • 赤城神社: 湖畔の朱色の橋が美しい

アクセス・登山情報

アクセス方法

赤城山は前橋市街から比較的近く、バスでもアクセス可能です。

電車・バスでのアクセス JR前橋駅から関越交通バス「赤城山ビジターセンター」(現在は「あかぎ広場前」)行きで約80分(土日祝)。平日は富士見温泉で乗り換え。または、前橋駅からレンタカーかタクシー利用。

マイカーでのアクセス 関越道赤城ICまたは前橋ICから約60分。県道4号線(赤城道路)経由。冬季はスタッドレスタイヤまたはチェーン必須。大洞駐車場(無料・約100台)。

おすすめコース

地蔵岳は複数のルートから登れる入門向けの山です。

地蔵岳ピストンコース(原作1回目ルート) 大洞駐車場(9:00)→地蔵岳登山口(9:10)→地蔵岳山頂(10:00)休憩30分→往路下山→大洞駐車場(11:00)

八丁峠経由コース(原作2回目ルート) 赤城山ビジターセンター(9:00)→赤城山第三スキー場跡(9:30)→八丁峠(10:00)→地蔵岳山頂(10:30)→小地蔵岳(11:00)→大洞駐車場(11:30)

外輪山縦走コース 地蔵岳→小地蔵岳→長七郎山→小沼一周→地蔵岳 約4時間の充実コース。

装備と準備

季節により必要な装備が大きく異なります。

無雪期装備

  • 登山靴
  • ザック(20L程度)
  • 雨具(必須)
  • 防寒着(地蔵岳山頂は遮るものが何もないので寒い)
  • 飲み物・行動食

雨天時装備

  • レインウェア上下
  • ザックカバー
  • 替えの靴下
  • タオル
  • 温かい飲み物(魔法瓶)

雪山装備

  • 冬用登山靴
  • スノーシュー(かつては赤城山ビジターセンターでレンタルできました)
  • ゲイター(スパッツ)
  • 冬用手袋・帽子
  • バラクラバ(小春スタイル。目出し帽)
  • サングラス(雪山は雪面を反射した太陽が眩しく、紫外線対策も必要)

赤城山の魅力

カルデラ湖と外輪山

赤城山は、巨大なカルデラ地形の中に大沼小沼という二つの湖を抱く、独特の景観を持つ山です。標高1,345mにある大沼は、周囲4kmのカルデラ湖で、冬には全面結氷し、ワカサギ釣りの名所として賑わいます。一方、より高い標高1,470mにある小沼は、静寂に包まれた火口湖で、冬には美しい雪原へと姿を変えます。

地蔵岳の特徴

山頂の地蔵岳には、多くの電波塔が立ち並んでいますが、その展望は360度の大パノラマです。関東平野を一望できるほか、赤城山を形成する他の外輪山である黒檜山や駒ヶ岳の眺めも楽しめます。晴れた日には遠く富士山まで見渡すことができます。

四季の変化

赤城山は四季を通じて様々な表情を見せます。春はツツジの開花と新緑が美しく、夏は避暑地として高山植物の観察に最適です。秋には紅葉の名所として多くの観光客が訪れ、冬は雪山入門にぴったりの場所となり、ワカサギ釣りや樹氷の鑑賞も楽しめます。

実際の巡礼記録

日程: 2015年10月25日[日帰り]

巡礼レポート

赤城少年自然の家からスタート

赤城自然少年の家バス停
赤城自然少年の家バス停

バスの便が限られるため、「赤城少年自然の家」バス停から歩き始める。バスには10人くらい乗っていたが、ここで降りたのは自分だけ。まず地蔵岳を目指し、その後黒檜山まで縦走する計画。軽アイゼンを装着して登山準備完了。

雪山の地蔵岳へ

地蔵岳登山口の積雪
地蔵岳登山口の積雪

登山口はバス停からすぐ近くでわかりやすい。思ってた以上に積雪があるけど、トレースがあるから心強い。が、スノーシューの穴にズボズボはまって足を取られ苦労するのがこの時期の雪山。

地蔵岳登山口の積雪
地蔵岳登山口の積雪
雪山たーのしー
雪山たーのしー
地蔵岳途中の眺め
地蔵岳途中の眺め
赤城山地蔵岳山頂
赤城山地蔵岳山頂

よく整備された道を登ること約1時間で山頂到着。山頂にはアンテナ群が立ち並び、独特の雰囲気。天気が良ければ360度の展望が楽しめる。

赤城山地蔵岳山頂からのパノラマ
赤城山地蔵岳山頂からのパノラマ
地蔵岳山頂
地蔵岳山頂
地蔵岳山頂
地蔵岳山頂
地蔵岳山頂のお地蔵さん
地蔵岳山頂のお地蔵さん

半分雪に埋まったお地蔵さんが並ぶ。だから、地蔵岳なのか。

地蔵岳山頂
地蔵岳山頂
地蔵岳山頂のアンテナ
地蔵岳山頂のアンテナ

大沼湖畔に一旦降りる

下山は大洞駐車場方面へ直接行くルートではなく、踏み跡の多い八丁峠駐車場を経由するルートを選択。

八丁峠駐車場
八丁峠駐車場

下りは勢い余ってグリセード、時にはシリセードでサクサク進む。

赤城山第一スキー場
赤城山第一スキー場

途中から赤城山第一スキー場の横道を下る。看板には、日本一小さなスキー場って書いてある。スキーしてる人はいなくて、雪遊びを楽しむ家族連れが多いみたいだ。

大沼湖畔のお土産屋
大沼湖畔のお土産屋

営業してる湖畔のお土産屋を探して、行きと帰りのバス運賃のために5千円札を両替してもらい自販機でホットココアを購入。

黒檜山を目指して登り直す

駒ヶ岳大洞登山口
駒ヶ岳大洞登山口

地蔵岳ではちょっと物足りなかったので、雪の状態によっては途中で戻ってくることも考えながら、駒ケ岳から黒檜山への登山道へ。

駒ヶ岳へのトレースは歩きやすい
駒ヶ岳へのトレースは歩きやすい

会う人も少なかった地蔵岳と違ってメインのこのルートは圧雪具合がよくて歩きやすい、これなら行けそう。

駒ヶ岳稜線
駒ヶ岳稜線

尾根筋から地蔵岳の眺め。申し訳程度の雪庇もいいね。

駒ヶ岳稜線
駒ヶ岳稜線
駒ケ岳頂上
駒ケ岳頂上

駒ケ岳山頂を通過

駒ヶ岳山頂
駒ヶ岳山頂
駒ヶ岳山頂
駒ヶ岳山頂

駒ケ岳到着、山頂は狭い。木に邪魔されているけど、ここからは氷結して雪を被った大沼の湖面がよく見える。

駒ヶ岳から黒檜山
駒ヶ岳から黒檜山

駒ケ岳から黒檜山へ。黒檜山の尾根に入る前、最後の登りがキツい。

黒檜山大神の鳥居
黒檜山大神の鳥居

雪に埋まってる黒檜山大神の鳥居。

黒檜山の山頂に到着

黒檜山山頂
黒檜山山頂

なんとか赤城山の最高峰黒檜山に登りきった。

黒檜山山頂
黒檜山山頂
黒檜山山頂
黒檜山山頂
赤城神社と橋
赤城神社と橋

黒檜山から下る途中から見える赤城神社と橋。

黒檜山登山口
黒檜山登山口

黒檜山登山口まで下山。ずっと下りっぱなしだったので、逆ルートでこちらから登ると辛いかもしれない。軽アイゼンを外して、アスファルトが見えてる車道を歩く。

バス停へ向かう途中の赤城神社

赤城神社
赤城神社

途中、赤城神社に参拝。湖畔に建つ朱色の橋と社殿が美しい。

赤城神社
赤城神社
赤城神社
赤城神社
大沼
大沼
赤城神社の橋
赤城神社の橋

橋を渡って車道に戻り、あかぎ広場へ。

16:45発のバスまで時間があるし、少しでも温かいところで休もうとビジターセンターへ行くも、すでに閉館時間で目論見が外れた。

GPS ルート地図

周辺情報・関連記事

群馬の名山

榛名山 榛名湖を囲む外輪山で、美しい景色が楽しめます。

妙義山 鎖場のある奇岩の山として知られ、上級者向けのコースが特徴です。

谷川岳 日本百名山の一つで、ロープウェイで手軽に登ることができます。

雪山入門

入笠山 長野県の中西部にある赤石山脈北端の1,955 mの山。スノーシュー入門に最適。

北横岳 八ヶ岳連峰北部の2,480m山。ロープウェイで行く手軽な雪山として人気。

温泉・観光

赤城山周辺には、心身を癒す温泉地が点在しています。赤城温泉郷は、富士見温泉 見晴らしの湯滝沢温泉忠治温泉といった個性豊かな温泉から成り、訪れる人々に安らぎを提供しています。

また、赤城山には見どころも豊富です。高山植物が咲き誇る「小尾瀬」こと覚満淵は、湿原の美しい景色を楽しめる場所として知られています。さらに、ぐんまフラワーパーク(現在休園中。2025年10月再オープン予定)では四季折々の花々を鑑賞できます。

よくある質問

Q: 雨の日でも登れますか?

A: 地蔵岳は比較的安全に登れますが、視界不良時は注意が必要です。雨具は必須で、濡れた岩は滑りやすいので慎重に。雷雨の場合は登山を中止してください。

Q: スノーシューは必要ですか?

A: 冬季の地蔵岳登山にはスノーシューかアイゼンが必要です。以前は赤城山ビジターセンター近くでレンタル可能でした(要事前確認)。初心者はガイドツアー参加もおすすめ。

Q: バスの本数は?

A: 前橋駅からのバスは土日祝・夏季のみ1日3往復程度。平日は富士見温泉乗り換えで本数がさらに少ないため、時刻表の事前確認必須。マイカーかレンタカーが便利。

Q: 他の山も登れますか?

A: 黒檜山(最高峰1,828m)、駒ヶ岳、長七郎山など、外輪山縦走が可能。ただし、黒檜山は急登があるため体力が必要。初心者は地蔵岳単独がおすすめ。

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