奥武蔵の飯能アルプス。東吾野駅から天覚山、大高山を経て子ノ権現へと続く縦走路は、低山ながら変化に富んだ山歩きが楽しめる。あおいが一人で訓練登山を計画し、偶然ここなと出会った思い出の縦走路。アルプスの名を冠する、奥武蔵の代表的な縦走コースです。
基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
山名 | 飯能アルプス(天覚山~大高山~子ノ権現) |
最高地点 | 子ノ権現 640m |
所在地 | 埼玉県飯能市・日高市 |
難易度 | ★★★☆☆(縦走入門) |
推奨シーズン | 通年(夏は暑いのでおすすめはしない) |
所要時間 | 約5時間 |
登山スタイル | 縦走 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【五十合目】《縦走》飯能アルプス〈天覚山~大高山)~子ノ権現〉
- メンバー: あおい、ここな(天覚山から大高山へ向かう途中から)
- アクセス: 飯能駅→東吾野駅
- コース: 東吾野駅→〈沢筋コース〉→天覚山(445m)→大高山(493m)→子ノ権現(640m)
あらすじ
登山の訓練に飯能アルプス縦走計画を立てるあおい。日曜日の朝9時、東吾野駅で降り、自動販売機で500mlの水を2本購入。天覚山頂上のベンチで持ってきていたガスコンロとホットサンドメーカーを使って、ホットサンドを作り食べる。そこで偶然ここなと出会い、行動をともにする。大高山ではここなと一緒におにぎり(梅干し)を食べる。足の無事を願って、子ノ権現のわらじにお祈りをした。
ルート地図
ヤマノススメ単行本7巻に収録されています
アニメでの描写
【第3期/第3話】《縦走》飯能アルプス〈天覚山(447m)~大高山(493m)~子ノ権現(640m)〉
- メンバー: あおい、ここな(尾根コースから天覚山に登り山頂で偶然出会う)
- アクセス: 飯能駅-東吾野駅
- コース: 東吾野駅→〈沢筋コース〉→天覚山→大高山→子ノ権現
- 備考: 東飯能駅前の自動販売機で購入した水を荷物にして訓練。大高山でおにぎりの昼食
聖地巡礼のポイント
- 東吾野駅: 駅の自動販売機(DyDo)で水のペットボトルを2本購入
- 天覚山山頂: カセットコンロでホットサンドを作り、ここなと合流
- 大高山山頂: ここなとおにぎりランチ
- 子ノ権現: 巨大わらじでお祈り
アクセス・登山情報
アクセス方法
西武池袋線の利用が便利です。
電車でのアクセス
- 西武池袋線「東吾野駅」下車すぐ
- 池袋から約1時間10分
- 飯能駅から約10分
下山後のアクセス
- 子ノ権現→西吾野駅(約1時間)
- 子ノ権現→吾野駅(約1時間20分)
縦走ルート
標準ルート(原作ルート) 東吾野駅→〈沢筋コース〉→天覚山→大高山→前坂→子ノ権現→西吾野駅
主要ポイント間の時間
- 東吾野駅~天覚山:1時間30分
- 天覚山~大高山:40分
- 大高山~子ノ権現:1時間30分
- 子ノ権現~西吾野駅:1時間
装備と準備
縦走のため、しっかりした装備が必要です。これまであおいが登ってきた山と比べると道中で出会う人も格段に少なくなるため、綿密な計画と準備が大切。
推奨装備
- 登山靴(トレッキングシューズ)
- ザック(20-30L)
- 水2L以上(夏場は3L)
- 昼食・行動食
- 地図・コンパス
- 雨具
山ごはん装備(あおい風)
- ガスコンロ(カセットガス CB缶、1,800g)
- ホットサンドメーカー(450g)
- 食材(パン、チーズ、ハムなど)
飯能アルプスの魅力
変化に富んだ縦走路
飯能アルプスは、低山でありながら本格的な縦走が楽しめる魅力的なハイキングコースです。ルートはアップダウンを繰り返し、尾根歩きと沢筋の道が組み合わさっており、変化に富んでいます。心地よい樹林帯の道を進むと、いくつもの展望ポイントが現れ、累積標高差は約800mに達します。
天覚山(445m)
天覚山は、飯能アルプスの最初のピークで、標高は445mです。山頂は二つの山頂標識があり、広いベンチエリアが整備されています。あおいのように休憩やホットサンドを作るのに最適な場所です。
大高山(493m)
第二のピークである大高山は、標高493mの静かな山頂が魅力です。こじんまりとした山頂にはベンチがあり、樹林に囲まれているため、落ち着いて昼食休憩をとるのに適しています。ただし、展望は限定的です。
子ノ権現(640m)
子ノ権現は、足腰守護の神様として有名な寺院です。ここでは、重さ2トンもある巨大な鉄わらじが目を引きます。境内には展望台があり、素晴らしい景色を眺めることができます。また、売店やトイレも完備しており、天狗の像なども見どころです。
実際の巡礼記録
日程: 2017年2月4日[日帰り]
巡礼レポート
東吾野駅から登山開始

あおいと同じく東吾野駅からスタート。駅には自販機がちゃんとあり、登山口への道標もあって分かりやすかったです。
天覚山と大高山

登り切ると、最初の目的地である天覚山の山頂に到着しました。しかし、天覚山から大高山へ向かう途中で道を間違え、ありえないほどの急斜面を30分近くかけて降りてしまい、大幅に時間をロス。この辺りは踏み跡が少なく、道が分かりにくい箇所があるので注意が必要です。

なんとかリカバリーし、1時間半ほどかかって大高山にたどり着きました。
子ノ権現へ到着

途中、採石場や舗装道路を渡る場面もありましたが、基本的には景色が良いわけでもないアップダウンの繰り返しで、少し気が滅入りました。
子ノ権現の駐車場が見え、しばらく舗装路を歩くと、お茶屋さんやトイレがありました。門をくぐり、本堂の手前に鎮座する大きなわらじと大きな鉄下駄の迫力に圧倒されました。本堂の少し先には、眺めの良い見晴らし台もありました。




本坊では、可愛らしい猫たちが御守りや御札を販売しているようです。


周辺情報・関連記事
飯能アルプスバリエーション
飯能アルプスは、一般的に天覧山から伊豆ヶ岳までの稜線を指します。天覧山から歩いて縦走することもできますが、約30kmあるため中級者向けのコースです。
さらに、伊豆ヶ岳から武甲山へと続く道もあり、稜線をたどって秩父まで行くことも可能です。
原作の二百四十九・二百五十合目では、楓と小春が飯能アルプスを縦走しています(多峯主山~大黒山~永田山~久須美山)
関連する山々
天覧山 飯能のシンボル、標高195m。ここから飯能アルプスが始まります。
多峯主山 天覧山から縦走して行ける271mの山。飯能アルプスとして捉えると、まだ序盤に過ぎません。
奥武蔵の縦走路
奥武蔵には、変化に富んだ魅力的な縦走路が広がっています。その代表が、日高市から飯能市、そして秩父市へと続く全長約40kmの奥武蔵ロングトレイルです。この縦走路は、飯能アルプスの一部も含まれており、本格的な山歩きを楽しめます。また、関東ふれあいの道も整備されており、奥武蔵エリアにも沢山のコースがあります。これらの道は遊歩道として歩きやすく、初心者から経験者まで、自然の中でのハイキングを満喫できます。
子ノ権現の情報
足腰守護のご利益で知られる子ノ権現は、拝観時間が9:00から17:00(冬季は16:00)までとなっています。売店は土日祝日に営業しており、御朱印もいただくことができます。車で訪れる人のために、駐車場も完備されています(有料)。
よくある質問
Q: 初心者でも縦走できますか?
A: 基本的な体力があれば大丈夫です。ただし、累積標高差が大きいので、ペース配分が重要です。天覧山・多峯主山、高尾山周辺の周回コース等で練習してから挑戦することをおすすめします。
Q: 山ごはんは作れますか?
A: 天覚山山頂にはベンチがあり、調理可能です。ただし、火気使用は指定場所で、山火事に十分注意してください。ゴミは必ず持ち帰りましょう。
Q: エスケープルートはありますか?
A: 大高山から前坂を経由して吾野駅方面へ下山できます(それほど人が入っていないルートなので踏み跡には注意)。体調不良時は無理せず早めの判断を。
Q: 子ノ権現だけ行くことはできますか?
A: 西吾野駅から子ノ権現だけ往復することも可能です(往復約2時間)。車でのアクセスも可能ですが、道が狭いので注意が必要です。また、坂バカの自転車乗りには急坂のヒルクライムコースとして有名です。