埼玉県飯能市の柏木山(かしわぎやま)。標高303mの「高ドッケ」とも呼ばれるこの山は、飯能市街から気軽にアクセスできる低山ながら、遮るもののない開放的な展望が魅力です。ヤマノススメでは、あおいが四里餅を頬張る山の日特別編と、伊予ヶ岳での野点のために飯能窯へ抹茶碗を買いに行くエピソードの舞台として2度登場する、飯能エリアの隠れた名山です。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 山名 | 柏木山(かしわぎやま)/高ドッケ |
| 標高 | 303m |
| 所在地 | 埼玉県飯能市 |
| 難易度 | ★★☆☆☆(初級者向け) |
| 推奨シーズン | 通年(新緑・紅葉期が特におすすめ) |
| 所要時間 | 約2-3時間(龍崖山・多峯主山との縦走で5-6時間) |
| 登山スタイル | 日帰りハイキング |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
柏木山は原作で2つのエピソードに登場しています。
【山の日 特別編】柏木山(高ドッケ)
- メンバー: あおい、ひなた
- アクセス: あおいは四里餅商事 大里屋本店から、ひなたは入間川を挟んで反対側(おそらく龍崖山公園の近く)からスタート
- コース: 四里餅商事 大里屋本店→吾妻峡(ドレミファ橋)→茜台自然公園→柏木山(303m)
あらすじ
【『山の日』特別編】飯能銘菓 四里餅を購入。ひなたから電話があり柏木山の山頂で落ち合うことに。山頂に到着しひなたを待つも、抜け駆けして先に四里餅を食べるあおい。
ヤマノススメ単行本16巻に収録されています
ルート地図
【百四十四合目~百四十七合目】柏木山、伊予ヶ岳~富山
- メンバー: あおい(単独行)
- コース: 茜台自然公園→柏木山→赤根峠→飯能窯
- 備考: 伊予ヶ岳山頂で野点するための抹茶碗を買うため、柏木山の先にある飯能窯直売所へ
あらすじ
【百四十四合目 やるからには本格的に】伊予ヶ岳山頂で野点するための抹茶碗を買うため、柏木山(高ドッケ)の先にある飯能窯直売所へ。
【百四十五合目 お茶の道具を買うだけなのに】柏木山の頂上を通過して、目的地の飯能窯直売所に着いた。高価な御椀の中にあった、2000円の青いお茶碗を選択。帰りは1日に5本しかないバスで戻った。
このエピソードの続きとなる伊予ヶ岳~富山編は、ヤマノススメ聖地巡礼 – 伊予ヶ岳~富山で紹介しています。
ヤマノススメ単行本18巻 に収録されています
ルート地図
聖地巡礼のポイント
- 四里餅商事 大里屋本店: あおいのスタート地点、飯能銘菓・四里餅の名店
- 吾妻峡(ドレミファ橋): 入間川にかかるコンクリートの飛び石、作中でも印象的な通過ポイント
- 柏木山山頂(303m): あおいが四里餅を食べた開放感あふれる展望台
- 赤根ヶ峠: 五差路の分岐点、飯能窯へはここから先へ
- 飯能窯直売所: あおいが2000円の青い抹茶碗を購入した窯元
アクセス・登山情報
アクセス方法
飯能市街地から徒歩でアクセス可能な手軽さが魅力です。
電車でのアクセス
- 西武池袋線「飯能駅」から登山口まで徒歩約40分
- 池袋駅から飯能駅まで約50分(急行利用)
バスでのアクセス
- 飯能駅南口から国際興業バスで「永田大杉」バス停下車、茜台自然広場側から入山可能
- ※飯能窯方面のバスは1日5本程度と少ないため、時刻表の確認が必須
車でのアクセス
- 龍崖山公園駐車場(無料)を利用し、龍崖山経由で柏木山へ
- 圏央道「狭山日高IC」から約20分
おすすめコース
柏木山ピストン(初心者向け) 茜台自然公園→柏木山→茜台自然公園 約2時間のお手軽コース。
飯能三山縦走コース 飯能駅→龍崖山→柏木山→吾妻峡→多峯主山→天覧山→飯能駅 飯能を代表する3つの山を一筆書きで楽しめる充実コース。約5-6時間。
柏木山~飯能窯コース(百四十四合目ルート) 茜台自然公園→柏木山→赤根峠→飯能窯直売所 原作であおいが歩いたルート。帰りはバス利用(本数少ないので注意)。
装備と準備
低山ハイキングの基本装備で十分です。
基本装備
- ハイキングシューズ(スニーカーでも可)
- ザック(15-20L程度)
- 飲み物(500ml以上)
- 行動食・昼食
- タオル・帽子
原作風の楽しみ方
- 四里餅(大里屋本店で事前購入)を山頂でいただく
- 飯能窯直売所で陶器を見学(直売所の営業日や時間は限られています)
山の特徴・見どころ
手作りの温もりに溢れる「天空のテラス」
柏木山の最大の魅力は、地元の方々によって美しく整備された山頂からの大展望です。南側が大きく開けた山頂は、まさに「天空のテラス」。眼下には飯能の街並みが広がり、晴れた日には都心の高層ビル群や富士山まで見渡すことができます。山頂には手作りの木製ベンチやテーブル、さらには可愛らしい木彫りの動物たちが置かれており、登頂したハイカーを温かく迎えてくれます。あおいのように、静かに景色と向き合うには最高の場所です。
飯能の「深山」を感じさせる静かなトレイル
龍崖山や多峯主山の賑やかさに比べ、柏木山周辺は訪れる人もまばらで、奥深い森の静寂を楽しむことができます。特に茜台(あかねだい)自然広場から赤根峠へと続く道は、シダ類が自生するしっとりとした森や、木漏れ日が差し込む美しい雑木林など、低山とは思えないほど豊かな自然が残されています。踏み跡を辿りながら、鳥のさえずりに耳を澄ませて歩く時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれる貴重なひとときとなるでしょう。
「飯能窯」への歴史薫る下山路
山頂から赤根峠を経て飯能窯へと続くルートは、かつての生活道路の面影を残す歴史的な道です。峠を越え、民家が見えてくる頃に現れる「飯能窯」は、飯能の伝統的な焼き物を今に伝える貴重なスポット。あおいが自分の手で「何か」を作ろうと考えたように、下山後に陶器の素朴な美しさに触れることで、単なる登山に終わらない、飯能の文化を肌で感じる旅を締めくくることができます。
実際の巡礼記録
日程: 2017年6月3日[日帰り]
コースタイム: 飯能駅 08:50→09:29 八耳堂→09:40 龍崖山 09:41→09:47 燧山 09:49→09:56 龍崖山登山口(龍崖山公園) 09:58→10:23 赤根ヶ峠→10:47 柏木山 10:54→11:23 吾妻峡 11:24→11:43 御嶽八幡神社→11:50 多峯主山 12:09→12:27 天覧山 12:31→12:33 天覧山中段→12:43 飯能中央公園→12:44 飯能市民会館
ルート地図
巡礼レポート
イベント前の飯能を歩く
2017年6月3日。今日は飯能市民会館で『ヤマノススメ』のファンミーティングが行われる日です。アニメ第3期の制作決定を心から願い、「3」にちなんだ飯能の名山3座を一筆書きで歩くハイキングを計画しました。
1座目:急登が心地よい「龍崖山」

西武池袋線・飯能駅から歩き出すと、街は「西武電車フェスタ」も重なっていつもの週末以上の賑わい。

飯能ぎんざの街灯には今日だけの限定フラッグが掲げられ、地域の方々の温かい歓迎が伝わってきます。

「夢彩菓すずき」で、あおいのパネルに挨拶しつつ、行動食の銘菓と極上バームを購入して準備万端です。


ひなたの家のモデルとなった「こども図書館」を過ぎ、割岩橋を渡って入間川を越えます。



今回は八耳堂の登山口から入山。



鳥居をくぐり山道に入った途端、息を切らすほどの急登が始まりますが、この「登っている感」こそが登山の醍醐味です。



山頂からはスカイツリーもくっきり見えるほどの快晴。1座目・龍崖山、無事に登頂です。


2座目:静寂と展望の「柏木山」
龍崖山公園へ下り、大河原配水場から次の柏木山を目指します。工場裏手の道から一転、森へ入ると木漏れ日が心地よいハイキングコースへ。


赤根峠の五差路から谷筋の道を進むと、ひんやりとした空気が肌に気持ちよく、静かな時間が流れます。


最後に轍のある道をグッと登り詰めると、2座目・柏木山(高ドッケ)に到着。


突き出すような山頂からは、遮るもののない抜群の展望が広がっていました。





3座目:賑わいの「多峯主山」
吾妻峡まで下り、おなじみの「ドレミファ橋」を渡ります。このあたりからは聖地巡礼者の方々の姿も目立つように。


野菜の無人販売所がある登山口から、本日最後となる3座目・多峯主山へ。

広々とした山頂はお昼どきのハイカーで賑わっていました。


ここで「夢彩菓すずき」で買った銘菓を広げます。ザックの中で少し割れてしまった「夢馬クッキー」も、登山の後には最高のご褒美です。




フィナーレ:思い出の地へ

多峯主山から天覧山へ向かう道の途中にはウッドチップで敷き詰められた道
以前にはなかったような気が



おまけの天覧山にも登頂し、下山後はヤマノススメファンの聖地「タイムズマート」へ。名物のソフトクリームで失ったカロリーをしっかり補給。



そして、最終目的地である飯能市民会館に到着!ファンの熱気あふれる会場で、飯能3名山一筆書きを完遂しました。




山行を終えて
どの山も整備された歩きやすいコースですが、それぞれに異なる魅力があるのが飯能の面白さです。小粒ながらダイナミックな龍崖山、深い森に包まれる静かな柏木山、そして安心感のある多峯主山。 この3座のエネルギーが届いて、いつか「3期」の知らせが届くことを信じています!
周辺情報・関連記事
飯能エリアの聖地
- 天覧山 – ヤマノススメ最重要聖地、物語のはじまりの山
- 天覧山・多峯主山 – 友情を深める縦走コース
- 龍崖山 – トレイルランの聖地
- 飯能アルプス – 中級者向け本格縦走
- 朝日山・夕日山 – カフェ立ち寄りコース
関連するエピソードの聖地
- 伊予ヶ岳~富山 – 柏木山で買った抹茶碗を持って房総へ(百四十六合目~百四十七合目の続き)
絶品スイーツと下山後の癒やし
飯能巡礼に欠かせないのが、地元に愛される銘菓です。あおいの等身大パネルが迎えてくれる「夢彩菓すずき」の極上バームや、とろけるような柔らかさの「四里餅」(大里屋本店)は、ハイカーにとっても最高のエネルギー源。下山後は、全国からファンが集まる「タイムズマート飯能店」で、あおいたちも愛したソフトクリームを味わいながら、今日一日の山行を振り返るのが「飯能流」の締めくくりです(タイムズマートは現在は移転しました)。
よくある質問
Q: 柏木山は初心者でも登れますか?
A: 標高303mの低山で、道標も整備されているため安心です。ただし、赤根峠付近や谷筋の道は、落ち葉で足元が見えにくいことがあります。あおいのように周囲の景色を探しながら、ゆっくりと慎重に歩きましょう。
Q: 龍崖山・多峯主山と組み合わせた縦走は可能ですか?
A: 飯能駅を起点にすると約10km〜12kmの長丁場になります。標高差はそれほどありませんが、後半の多峯主山への登り返しで足に来ることがあるため、無理のないペース配分を。途中の吾妻峡(ドレミファ橋)でリフレッシュするのがおすすめです。
Q: 飯能窯直売所へは行けますか?
A: 柏木山から赤根峠を越えてアクセス可能ですが、営業日時が限られる場合があります。訪れる際は事前に確認を。また、帰りの「岩沢」バス停からの路線は本数が少ないため、日没が早い時期は特に注意が必要です。
Q: 四里餅はどこで買えますか?
A: 飯能駅北口から徒歩圏内の「四里餅商事 大里屋本店」、または永田地区にある支店で購入できます。非常に人気で午後は売り切れることが多いため、レポートのように「登山口へ向かう前」の午前中に確保しておくのがベストです。
Q: 最適な訪問時期はいつですか?
A: 通年楽しめますが、新緑の4-5月や紅葉の11月が特におすすめです。夏場は谷筋のひんやりした空気が気持ちよく、虫よけ対策をすれば快適に歩けます。


