富士山挑戦後のモヤモヤを抱えたあおいが、自分の成長を実感し、ひなたとの友情を再確認した思い出深い縦走コース。天覧山から多峯主山(とうのすやま)への道のりは、初心者から次のステップへと進む登山者にとって絶好のトレーニングルートです。
基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
山名 | 天覧山(197m)~多峯主山(271m) |
標高差 | 約150m |
所在地 | 埼玉県飯能市 |
難易度 | ★★☆☆☆(初級者向け) |
推奨シーズン | 通年 |
コースタイム | 往復1時間30分(天覧山から多峯主山まで片道30分) |
登山スタイル | 日帰り・縦走ハイキング |

ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【二十三合目】天覧山~多峯主山(とうのすやま)
- メンバー: あおい、ひなた(多峯主山山頂で偶然出会う)
- コース: 天覧山登山口→天覧山→多峯主山(271m)
あらすじ
【二十三合目 ともだち】富士登山後、モヤモヤした気持ちが止まらないあおい。散歩がてら足を運んだ天覧山で、登るのに足取りが軽くなって確かな成長を感じた。もっと前へ進みたいと、奥にある多峯主山へ。多峯主山の山頂では偶然にもひなたと出会い、自分の話を聞いてくれる友達に感謝するあおいだった。
ルート地図
ヤマノススメ単行本3巻に収録されています
アニメでの登場シーン
【第2期/新十二合目】【第4期/#03】天覧山~多峯主山
- メンバー: あおい、ひなた(天覧山の山頂から一緒に)
- コース: 天覧山登山口→天覧山→見返り坂→多峯主山
- 備考: 原作とは違って天覧山の山頂で偶然ひなたと出会う。多峯主山で富士山でひなたにもらった羊羹を食べる
聖地巡礼のポイント
- 見返り坂: 天覧山から多峯主山への縦走路途中。源義経の母である常盤御前、景観の良さから何度も振り返ったことが名前の由来となった坂道(下には「まむしに注意」看板)
- 多峯主山山頂: あおいとひなたが友情を確認した360度パノラマビューの展望地。手前にちょっとした鎖場もあり。
- 縦走路の分岐点: 神久山、飯能アルプスへと続く道への分岐があります。道迷いに注意

登山・アクセス情報
アクセス方法
天覧山から多峯主山への縦走は、飯能の低山ハイキングの定番コースとして親しまれています。
電車・徒歩でのアクセス 西武池袋線の飯能駅から天覧山登山口まで徒歩約25分。まず天覧山に登ってから多峯主山へ縦走するのが一般的なルートです。東飯能駅からでも徒歩30分程度でアクセス可能です。
多峯主山直登ルート 多峯主山だけを目指す場合は、飯能駅から直接多峯主山登山口へ向かうこともできます。こちらは徒歩約30分で、天覧山を経由しない最短ルートになります。
おすすめコース
天覧山から多峯主山への縦走は、あおいが成長を実感したように、初心者が次のステップへ進むのに最適なコースです。
天覧山→多峯主山(標準ルート) 天覧山山頂から多峯主山へは約30分の道のり。最初は見返り坂と呼ばれる下り坂から始まり、その後緩やかな登りが続きます。途中には神久山への分岐点があり、注意深く看板を確認しながら進む必要があります。縦走路は整備されていますが、天覧山より本格的な山道の雰囲気があり、登山の楽しさを実感できるコースです。
多峯主山山頂での体験 標高271mの多峯主山山頂は天覧山より広く、360度の展望が楽しめます。晴れた日には奥武蔵の山々から都心方面まで見渡せ、あおいとひなたが友情を確認したシーンを追体験できる特別な場所です。
下山ルートの選択 ピストンで天覧山へ戻るのが基本ですが、体力に余裕があれば吾妻峡・ドレミファ橋方面への周回コースもおすすめです。原作で登場する龍崖山へも足を延ばすことができます。
装備と準備
天覧山より少し本格的な山歩きになるため、適切な準備が必要です。
基本装備 運動靴またはトレッキングシューズ、飲み物(500ml以上)、軽食、タオル、雨具が必要です。縦走となるため、天覧山だけの時より少し多めの水分を持参しましょう。
あると便利な装備 あおいとひなたのように山頂でゆっくり過ごすなら、レジャーシートや行動食がおすすめ。アニメの中で登場した羊羹のような甘いものは、エネルギー補給にも最適です。ひなた「おじいちゃんか!」
実際の巡礼記録
日程: 2015年10月18日[日帰り]
巡礼レポート
あけぼの子どもの森公園からスタート

西武池袋線元加治駅まで自転車を輪行し、まずはあけぼの子どもの森公園で【二十八合目】ここなの冒険の聖地巡礼を行いました。その後、天覧山登山口へ向かい登山を開始。
天覧山を経由して多峯主山へ

天覧山から多峯主山への道は分かりやすく、トレランをしている人にもすれ違いました。約30分で多峯主山の山頂に到着。山頂は天覧山より広く、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
吾妻峡・ドレミファ橋への周回

ピストンではつまらないので南の吾妻峡・ドレミファ橋方面へ下山。県道70号からドレミファ橋のある入間川へ下る道がわかりにくく、多峯主山下山道から少し西へ進んだところに入り口を発見しました。
下山後の聖地巡礼

飯能市内を巡った後、秩父鉄道の乗りつぶしや武蔵丘陵森林公園でのヤマノススメセカンドシーズン【新十七合目】の聖地巡礼も実施。長い一日となりましたが、充実した聖地巡礼となりました。
周辺情報・関連記事
天覧山・多峯主山から行ける山
神久山(168m)天覧山中段から分岐する隠れた名山。ひなたと小春が登った【百七十四合目】の舞台。
飯能三山 龍崖山 柏木山 多峯主山と合わせて飯能三山と呼ばれる市街地の山々。
飯能アルプス縦走 多峯主山は伊豆ヶ岳まで続く飯能アルプスの一部。天覚山や子ノ権現へと続く本格縦走路。
ステップアップコース
天覧山~多峯主山を歩けるようになったら、次はこれらの山に挑戦:
- 飯能三山縦走: 多峯主山+龍崖山+柏木山(半日コース)
- 棒ノ嶺: 奥武蔵の本格登山への入門(日帰り)
- 飯能アルプス: 天覚山~子ノ権現の本格縦走(1日コース)
よくある質問
天覧山~多峯主山縦走について、実際の経験に基づいてお答えします。
Q: 天覧山と多峯主山、どちらから登るべきですか?
A: 作品と同様に天覧山から多峯主山へ向かうルートがおすすめです。標高が低い方から高い方へ、徐々にステップアップできるため、体力的にも精神的にも負担が少なくなります。
Q: 神久山への分岐は分かりやすいですか?
A: 天覧山中段の神久山分岐は少し分かりにくいため、見落としやすいです。多峯主山への縦走路上にも分岐がありますが、こちらも注意が必要です。初回は多峯主山に集中し、2回目以降に神久山も含めることをおすすめします。展望も無いので、神久山自体がヤマノススメの聖地巡礼マニア向けです。
Q: 一人でも安全に歩けますか?
A: はい、天覧山~多峯主山は整備された人気コースなので、一人でも安全に歩けます。ただし、平日の早朝や夕方は人が少なくなるため、初めての方は週末の日中がおすすめです。