日本三大奇景の一つ、妙義山。ギザギザの岩峰が連なる迫力ある山容で知られ、石門群を巡る中間道コースは、あおいとほのかが挑戦した冒険的なハイキング。奇岩の造形美と適度なスリルを楽しむエピソードの舞台です。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 山名 | 妙義山(みょうぎさん) |
| 最高標高 | 相馬岳1,104m(中間道は山頂に行かない) |
| 所在地 | 群馬県富岡市・安中市・下仁田町 |
| 難易度 | ★★★☆☆(中間道)/★★★★★(表妙義縦走) |
| 推奨シーズン | 4月~11月(冬季は危険) |
| コースタイム | 石門巡り2時間 / 中間道4時間 |
| 登山スタイル | 日帰りハイキング・岩場体験 |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【八十二合目】妙義山〈中間道ルート〉
- メンバー: あおい、ほのか
- アクセス: 道の駅みょうぎ
- コース: 道の駅みょうぎ→妙義神社→天狗のひょうてい→大砲岩→第四石門→第三石門→第二石門→第一石門→石門巡り登山口→一本杉→大人場→道の駅みょうぎ
あらすじ
【八十二合目 今しか見れない景色】春の山を探していたあおいは、ほのかに誘われ妙義山の中間道コースへ。天狗の評定(ひょうてい)などの奇岩が織りなすスリルを楽しみ、休憩ではほのかの兄特製スープ。何を撮るべきか悩んでいたほのかが、シャッターを切ったのは、桜に包まれたあおいだった。
ヤマノススメ単行本12巻に収録されています
ルート地図
聖地巡礼のポイント
- 第一石門: 最も有名な石のアーチ
- 第二石門: カニの横這い通過
- 第四石門: 最大の石門
- 天狗のひょうてい: 天狗が集まったという伝説の岩
- 大砲岩: 大砲のような形の奇岩。単行本コラムでほのかが座る
アクセス・登山情報
アクセス方法
妙義山へは車でのアクセスが便利ですが、公共交通機関も利用可能です。
電車・バスでのアクセス JR信越本線松井田駅からタクシーで約15分(約3,000円)。または、JR高崎駅から上信電鉄で下仁田駅まで行き、タクシー利用(約20分)。路線バスは廃止されたため、タクシーまたはレンタカー推奨。
マイカーでのアクセス 上信越道松井田妙義ICから約5分。道の駅みょうぎ(無料駐車場・約100台)または妙義神社駐車場(有料・500円)利用。
おすすめコース
妙義山は難易度別に複数のコースがあります。
石門巡りコース(初級) 中之嶽神社駐車場→第一石門→第二石門→第三石門→第四石門→中之嶽神社 家族連れにも人気の入門コース。
中間道コース(原作ルート・中級) 妙義神社→第一見晴→第二見晴→本読みの僧→天狗のひょうてい→石門群→妙義神社 適度な岩場とスリルが楽しめる。
現在、中間道の「本読みの僧」付近から「第四石門」へ抜ける区間は、大規模な崩落により長期間の通行止めが続いています。原作のように妙義神社から石門群まで通り抜けることはできません。
現時点では、「妙義神社〜タルワキ沢出合」までの往復、または「中之嶽神社〜石門群〜ホクロク通り(中間道下部)」を組み合わせた迂回ルートが一般的です。
表妙義縦走(上級・危険) 白雲山→相馬岳→鷹戻し→東岳 鎖場連続の超上級コース。死亡事故多発のため初心者厳禁。
装備と準備
岩場が多いため、適切な装備が必要です。
必須装備
- 登山靴(岩場対応・グリップ重要)
- ヘルメット(推奨)
- 手袋(岩場用)
- ザック(岩に引っかからないもの)
- 雨具(天候急変対策)
あると便利
- ストック(岩場以外で使用)
- カラビナ(緊急時用)
- ロープ(お守り程度)
- 膝パッド
妙義山の魅力
日本三大奇景が織りなす「岩の芸術」
大分県の耶馬渓、香川県の寒霞渓と並び「日本三大奇景」の一つに数えられる妙義山。火山活動と長年の風化によって生み出されたその姿は、まさに自然が作り上げた芸術品です。垂直に切り立った岩壁や、動物・人物の姿に見える奇岩群、そして空を切り抜いたような巨大なアーチ「石門」など、他では見られないダイナミックな造形美が登山者の目を楽しませてくれます。
圧倒的なスケールを誇る石門群
妙義山最大の見どころは、自然のアーチをくぐり抜ける「石門巡り」です。アクセスしやすく記念撮影にも最適な「第一石門」から始まり、中でも最大規模を誇る「第四石門」は、その巨大な穴の向こうに広がる景色も含めて圧巻のスケール。「日本の自然100選」にも選ばれているこの場所は、自然の力強さを肌で感じられるスポットです。
1500年の歴史を刻む妙義神社
登山口に鎮座する妙義神社は、創建537年と伝えられる由緒ある古社です。重要文化財に指定されている総門や本殿の豪華絢爛な装飾、そして樹齢500年を超える杉並木が立ち並ぶ参道は、歩くだけで背筋が伸びるような神聖な空気に満ちています。登山前後の安全祈願はもちろん、関東屈指のパワースポットとしても外せない立ち寄りポイントです。
実際の巡礼記録
日程: 2017年6月10日[日帰り]
コースタイム: 妙義神社→第一見晴→第二見晴→第一見晴→道の駅みょうぎ-【車で移動】-県立妙義公園駐車場→第一石門→第二石門→第三石門→第四石門→天狗の評定→本読みの僧→タルワキ沢入口→本読みの僧→名勝石門群登山道→一本杉→県立妙義公園駐車場
ルート地図
巡礼レポート
道の駅みょうぎから東側の中間道へ
荒船山の登山口から車を走らせること1時間弱、道の駅みょうぎへ到着しました。道を挟んだ向かい側に登山者用駐車場がありますが、そちらにはトイレがないため、道の駅で済ませておくのが正解です。

道の駅では、雹(ひょう)の被害を受けたという青梅が、1kgあたり100円〜200円という格安価格で売られていました。梅酒でも作ろうかと思い、思わず購入。


妙義神社の境内を通って中間道コースへと進みます。あちこちに「第二見晴から先は通行止め」という告知看板が出ていました。荘厳な総門と本殿を抜け、まずは「第一見晴」へ。







さらに進んだ「第二見晴」が、今回の東側ルートの終点です。鎖のある岩場を登った先に展望が開けますが、ここから先はトラロープが張られ、登山道崩壊のため通行禁止となっていました。
「下に巻けば通れる」という噂も耳にしましたが、無理は禁物。

ここから見える妙義山の険しい山容を目に焼き付け、来た道を戻ります。




復路は妙義神社を通らず、直接駐車場へ繋がる舗装路を利用しました。
妙義公園から西側の中間道へ

駐車場に戻り、「上毛三山パノラマ街道」を車で30分ほど走って、県立妙義公園駐車場(中之嶽神社側)へと移動します。


石門群の登山口は、駐車場から車道をしばらく歩いた先にあります。

「第一石門」は桁違いに大きく、カメラのフレームに収まりきらないほどの迫力です。





その後、「カニの横ばい」や「たてばり」といった岩場を慎重にクリアしていきます。

「第三石門」はコースから脇に逸れた場所にあるせいか、スルーして第四石門へ急ぐ人が多いようです。
せっかくのナンバリングを無視するのも可哀想なので寄ってみましたが……正直、ここは来なくてもよかったかな、という地味な印象でした(笑)。


続いて「第四石門」へ。ここから先にある「大砲岩」や「天狗の評定(ひょうてい)」への分岐へ寄り道します。
天狗の評定と大砲岩








天狗の評定からの眺めは抜群ですが、付近には死亡事故発生を知らせる告知もあり、改めて気を引き締めました。

第四石門から先の中間道は、人も少なくなって森林に囲まれた歩きやすい道が続きます。



中間地点である「本読みの僧」を通過。

その先の「タルワキ沢入口(相馬岳分岐)」に到着しましたが、ここにも第二見晴と同様のトラロープがあり、通行禁止となっていました。
ロープを越えて進んでいく人も見かけましたが、私はここで引き返します。

道中で、こぶし大の大きなカエルに遭遇して驚く。

帰路は途中のあずまやから車道方面へ向かうルートを選択。

ひたすら下っていきますが、思っていたよりもアップダウンが激しく、徐々に疲れが溜まってきます。
「一本杉」という峠のあたりで小休止。ここを過ぎるとようやく車道に出ました。


駐車場まで車道を歩きながら、改めて見上げる妙義山の稜線は、やはり恐ろしいほどの形をしていました。
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観光・グルメ
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妙義山と並び「上毛三山」に数えられる赤城山や榛名山は、美しいカルデラ湖を抱く群馬の名峰です。また、岩場の練習としては奥秩父の瑞牆山や房総の鋸山も人気ですが、妙義山特有の鋭利な岩肌は唯一無二の存在感を放っています。
絶景と癒やしの拠点「道の駅みょうぎ」
登山の拠点となる道の駅みょうぎでは、妙義山の勇壮な姿を間近に眺めながら、地元野菜の直売や食事が楽しめます。併設の「もみじの湯」は、登山後の疲労回復に最適な日帰り温泉。露天風呂からのパノラマは必見です。
世界遺産と群馬の味を巡る
妙義山から車で約30分の距離には、世界遺産の富岡製糸場があり、歴史に触れる観光ルートとして定着しています。さらに足を延ばせば、下仁田町の名産である「下仁田ネギ」や「こんにゃく」を堪能できるスポットが点在。特に家族連れには「こんにゃくパーク」での工場見学やバイキングも人気です。
よくある質問
Q: 初心者でも大丈夫ですか?
A: 第一石門から第四石門を巡る「石門巡りコース」であれば、初心者でも妙義山の醍醐味を味わえます。ただし、中間道は鎖場を含む中級向け、表妙義は国内最難関レベルの熟練者向けです。自分のレベルに合ったコース選びを徹底してください。
Q: 通行止めは多いですか?
A: 落石や路肩の崩落により、中間道の一部区間は長期間通行止めとなっています。事前に安中市や群馬県の公式サイト、または現地の「道の駅みょうぎ」で最新の規制マップを確認し、無理な通り抜けは絶対に避けてください。
Q: ヘルメットは必要?
A: 中間道以上のコースでは着用を強く推奨します。妙義山は「非常に落石が多い山」として知られており、自分だけでなく他人が落とした石から身を守るためにも必須の装備です。
Q: 子供でも歩けますか?
A: 石門巡りコースであれば小学生以上なら楽しめますが、「カニの横ばい」などの鎖場は大人でも緊張する箇所があります。お子様の体力と高所への耐性を考慮し、少しでも危険を感じたら引き返す勇気を持ちましょう。


