ヤマノススメ聖地巡礼 – 岩殿山【山城と鎖場の歴史ある低山】

しろ先生のメッセージ色紙とヤマノススメの展示コーナー ヤマノススメ聖地巡礼
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山梨県大月市のシンボル、岩殿山。標高634mの低山ながら、戦国時代の山城跡と岩場が魅力的な山です。あおいと山城マニアの父が訪れる、歴史と自然が融合したエピソード。駅から歩いて登れる手軽さと、稚児落としの鎖場の本格さを併せ持つ山です。

基本情報

項目詳細
山名岩殿山(いわどのやま)
標高634m
所在地山梨県大月市
難易度★★☆☆☆(鎖場は★★★)
推奨シーズン通年(夏は暑い)
コースタイム周回約3時間
登山スタイル日帰り・歴史探訪登山

ヤマノススメでの描写

原作での登場シーン

【百十一~百十二合目】岩殿山

  • メンバー: あおい、あおい父
  • アクセス: 〈中央線〉大月駅
  • コース: 大月駅→観光センター(大月市観光協会)→岩殿山(634m)→兜岩→稚児落し→大月駅
あらすじ

【百十一合目 歴史が作り出した景色】あおいは山城目当ての父に誘われ、岩殿山に登るため大月駅へ。駅前の観光センターでブルーベリーを購入。山羊さんの贈り物(ヤギのミルクのパン屋)、円通寺(桃を抱える石地蔵)を経由し岩殿山東コースの登山口へ(岩殿山の東コースから山頂へは通行止め。詳しくは大月市観光協会のサイトを参照)。

【百十二合目 人生経験の差って?】岩殿山山頂到着。展望台から「TRAIN SUITE 四季島」を眼下に眺める。

ヤマノススメ単行本15巻に収録されています

ルート地図

ヤマノススメ単行本15巻に収録されています

聖地巡礼のポイント

  • 大月市観光協会: 駅前の観光案内所
  • 山羊さんの贈り物: ヤギミルクのパン屋
  • 岩殿山山頂: 展望台と山城跡
  • 兜岩: 迫力ある岩峰
  • 稚児落とし: 有名な鎖場

アクセス・登山情報

アクセス方法

JR中央本線大月駅から徒歩でアクセス可能な好立地です。

電車でのアクセス JR中央本線大月駅下車、徒歩約20分で登山口。特急あずさ・かいじ停車駅。新宿から約1時間、高尾から約30分。駅前に観光案内所、コンビニあり。

マイカーでのアクセス 中央道大月ICから約10分。岩殿山ふれあいの館駐車場(無料・約30台)または大月駅周辺の有料駐車場。週末でも比較的空いている。

おすすめコース

岩殿山は複数のルートで楽しめます。

周回コース(原作ルート) 大月駅→登山口→岩殿山山頂 休憩→兜岩→稚児落とし→天神山→大月駅。2019年の東日本台風による崩落の影響で、「鏡岩(ふれあいの館)」から山頂へ続くメインルートは2026年現在も通行止め。

東コース往復 登山口→畑倉コース→岩殿山山頂→往復 最短ルート、約2時間。現在一部通行止め区間あり。

縦走コース 岩殿山→天神山→浅利→稚児落とし→大月駅 健脚向け約4時間。

装備と準備

低山ですが、鎖場があるため注意が必要です。

基本装備

  • 登山靴(グリップ重要)
  • ザック(15-20L)
  • 手袋(鎖場用)
  • 飲み物(1L)
  • 行動食
  • 雨具

鎖場対策

  • 滑りにくい手袋必須
  • 三点支持を守る
  • 雨天時は避ける
  • 恐怖心がある場合は巻道利用

岩殿山の魅力

富士を望む、戦国最強クラスの要塞「岩殿城跡」

岩殿山の最大の魅力は、その特異な山容に刻まれた歴史の深さにあります。かつて武田氏の有力国衆・小山田氏の居城であったこの山は、垂直に切り立った鏡岩を天然の要塞とした「難攻不落の城」でした。山頂の本丸跡に立てば、眼下には大月の街並みと、その向こうに富士山がどっしりと構える絶景が広がります。戦国時代の武士たちも同じ景色を見ていたのかと思いを馳せる、ロマンあふれる山歩きが楽しめます。

絶叫と感動のハイライト「稚児落とし」

山頂から稜線を辿った先にある「稚児落とし」は、中央線沿線でも屈指のスリルを味わえるスポットです。高さ100mを超える巨大な岩壁がオーバーハング気味に切り立っており、その縁を歩く緊張感は低山とは思えないほど。あおいたちが足をすくませながらもその高度感に圧倒されたように、自然が作り出した荒々しい造形美は、訪れる者に強烈なインパクトを残します。

駅から歩ける、アクセス抜群の「秀麗富嶽」

大月駅から徒歩圏内という圧倒的なアクセスの良さも魅力の一つ。電車を降りてすぐに登山を開始でき、下山後も駅前のグルメや特急列車への接続がスムーズです。「秀麗富嶽十二景」のひとつに数えられるだけあって、富士山の美しさは折り紙付き。手軽に本格的な岩場歩きと絶景、そして歴史探訪を欲張りに楽しめる、満足度の高い一山です。

巡礼記録

日程: 2017年12月23日[日帰り]
コースタイム: 大月駅 14:5115:02 岩殿山登山口 15:0415:06 丸山 15:1415:19 三ノ丸跡展望台 15:3216:11 天神山→16:28 稚児落し→17:23 大月駅

ルート地図

巡礼レポート

午前中に大菩薩嶺を登り終え、少し疲れはありましたが、帰路の途中に大月駅で途中下車。以前から気になっていた「岩殿山(いわどのさん)」を歩いてみることにしました。

岩殿山へは大月駅から歩いてアクセス

大月駅の駅舎越しにそびえる岩殿山。駅を出て右手にある観光協会に立ち寄ってから出発です。

大月駅
大月駅
大月駅前の観光協会
大月駅前の観光協会
大月駅と岩殿山
大月駅と岩殿山
東京電力大月支社と岩殿山
東京電力大月支社と岩殿山

作中にも登場した東京電力大月支社近くの踏切を渡り、ホーロー看板が並ぶ懐かしい雰囲気の民家を眺めながら登山口を目指します。

途中にあったホーロー看板の民家
途中にあったホーロー看板の民家
岩殿城跡の看板
岩殿城跡の看板

岩殿山山腹にある |岩| |殿| | | |跡| という看板。抜けているところには城が入るのかな?

岩殿城跡入口
岩殿城跡入口

道路に沿ってしばらく歩くと、岩殿城跡入口。
台風被害による一部崩落のため、かつてのメインルートに代わり新設された迂回路を進みます。

崩落箇所
崩落箇所

岩殿山 ふれあい館

ふれあいの館
ふれあいの館
しろ先生のメッセージ色紙とヤマノススメの展示コーナー
しろ先生のメッセージ色紙とヤマノススメの展示コーナー

登りきった場所にある「ふれあいの館」では、入ってすぐに『ヤマノススメ』の展示コーナーとしろ先生のメッセージ色紙が出迎えてくれました。

しろ先生のメッセージ色紙とヤマノススメの展示コーナー
しろ先生のメッセージ色紙とヤマノススメの展示コーナー
ふれあいの館から山頂へ
ふれあいの館から山頂へ

ここからはひたすら階段を登り、展望台のある山頂(標高634m)へ。

登山道の階段
登山道の階段
通行止め
通行止め

岩殿山の山頂へ

岩殿山山頂展望台
岩殿山山頂展望台

東京スカイツリーと同じ高さから見下ろす大月の街並みは、まるで精巧なジオラマのようです。

大月の街並み
大月の街並み

高速道路を走る車の音と、時折響く電車の音が心地よく、夕焼けに染まる富士山を狙うカメラマンの姿もあり、贅沢なロケーションを堪能できました。

大月の街並み
大月の街並み
夕焼けの富士山
夕焼けの富士山

ヤマノススメの本編には撮り鉄の方が描かれていたが、こちらの方は夕焼けの富士山を狙っているようだった。

西コースを進んで稚児落としへ

西コースへの分岐
西コースへの分岐
本格的な登山道
本格的な登山道

山頂から「西コース」へ入ると、それまでの整備された道から一変、本格的な登山道へと姿を変えます。落ち葉によるスリップに注意しながら進むと、現れたのは「危険」の看板。ここからが岩殿山の真骨頂、鎖場のスタートです。

鉄塔
鉄塔
稚児落としコースの巻道
稚児落としコースの巻道

クサリ場を通らない巻道(林間コース)もあるっぽい。

クサリ場
クサリ場

クサリ場。結構がっつりと登る。

クサリ場
クサリ場
狭い崖道
狭い崖道

ここが最大の山場かな。人が一人通るのがやっとな狭い崖道。

狭い崖道
狭い崖道

途中で足元を撮った図。
すっぱり切れ落ちてるわけではないので、万が一落ちても途中で引っかかりそうではある。

鉄塔
鉄塔

一人が通るのがやっとの狭い崖道を慎重に抜け、幾度となく現れる細かいアップダウンに足を使わされます。案内標識の「稚児落とし」がなかなか現れず、気づけば太陽が沈みかけていました。

稚児落としを通過

稚児落とし
稚児落とし

ようやく辿り着いた稚児落としの断崖絶壁にはゾクゾクさせられましたが、いつの間にか巻き道を通って通過してしまったようで、少しホッとしたのも束の間、急いで下山を急ぎます。

稚児落とし
稚児落とし
登山道を抜けて集落へ
登山道を抜けて集落へ

ようやく民家の明かりが見えた頃には、あたりはすっかり夜の帳が下りていました。

岩殿山はじめました
岩殿山はじめました

大月駅に到着。
大月駅の案内看板にある「岩殿山はじめました」

大月駅構内のヤマノススメ展示コーナー

大月駅構内の待合室
大月駅構内の待合室

最後は大月駅構内の待合室にある展示コーナーを再確認。こちらにもしろ先生の色紙が飾られており、最後まで作品の世界観に浸ることができました。

岩殿山は一部コースが復旧したばかりで、まだ制限されている箇所もありますが、駅から徒歩でアクセスでき、鎖場や絶景を欲張りに楽しめる素晴らしい山です。午前中に別の山を登ってきた身には予想以上にハードでしたが、大月を訪れるならぜひおすすめしたい名コースです。

周辺情報・関連記事

大月周辺の山

高川山 大月市のもう一つの名山。

百蔵山 桃太郎伝説の山。

扇山 百蔵山と並んで「秀麗富嶽十二景」として親しまれている山。

山城めぐり

八王子城 北条氏の山城。

滝山城 多摩の山城。

鎖場のある山

妙義山 上級者向け岩場。

鋸山 千葉の岩山。

歴史とスリルを味わう山城めぐり

岩殿山は、八王子城や滝山城と並び、関東近郊を代表する険峻な山城として歴史ファンにも愛されています。天然の絶壁を利用した要塞の造形は、戦国時代の緊張感を今に伝えています。下山後は、大月名物の「おつけだんご」で冷えた体を温めるのが定番。小麦粉を練った団子とたっぷりの野菜が入った味噌仕立てのスープは、登山の疲れを優しく癒やしてくれます。

よくある質問

Q: 初心者でも稚児落としは大丈夫?

A: 兜岩付近の鎖場(岩場)は高度感がありますが、足場はしっかりしています。あおいたちのように、一歩ずつ慎重に進めば初心者でも通過可能です。ただし、雨の日は岩が非常に滑りやすくなるため、無理せず「林間コース(巻道)」を利用するか、山頂での引き返しを検討してください。

Q: 東コースは通れますか?

A: 崩落事故の影響により、現在もふれあいの館のすぐ横から山頂へ続く階段ルートは通行禁止です。現在は駅から北側へ回り込む「畑倉登山口」からの迂回ルートが公式の登り口となっています。

Q: 駅から登山口まで迷いませんか?

A: 駅舎の背後に山が見えているため方向は分かりやすいですが、住宅街を抜けるため、駅前の観光案内所で配布されている「最新の登山マップ」を入手するのが一番確実です。東電大月支社の踏切を目印に進みましょう。

Q: 稚児落としで「絶壁」を歩くのは危険ですか?

A: 稚児落としの断崖絶壁は、柵がない場所が多く、風が強い日は特に注意が必要です。特にお子様連れの場合は、崖の縁には近づかず、安全な内側の道を歩くようにしてください。

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