ヤマノススメ26巻【二百四十六・二百四十七合目】で楓と小春が訪れた、沖縄県うるま市にある石川岳(204m)。亜熱帯のジャングルを抜けて山頂に立つと、眼下には金武湾と中部の街並みが広がります。原作では2人が突発的にLCCで沖縄入りする弾丸日帰り登山として描かれた本作の聖地です。
基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 山名 | 石川岳(いしかわだけ) |
| 標高 | 204m |
| 所在地 | 沖縄県うるま市 |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(初心者向けながら急登あり) |
| 推奨シーズン | 11月〜4月(夏場は酷暑・ハブ・スコールに注意) |
| コースタイム | Aコース往復で約1時間 |
| スタイル | 日帰り・ハイキング |
ヤマノススメでの描写
原作での登場シーン
【二百四十六・二百四十七合目】沖縄 石川岳
- メンバー: 楓、小春
- アクセス: 日暮里駅→(特急スカイライナー)→成田空港駅→成田空港第1ターミナル→(ピーチ)→那覇空港→那覇空港駅→(ゆいレール)→旭橋駅→那覇バスターミナル→(沖縄バス、屋慶名バスターミナルで乗り換え)→石川少年自然の家入口
- コース: 石川少年自然の家入口バス停→沖縄県立石川青少年の家→登山口→(Aコース)→石川岳(204m)→下山
あらすじ
【二百四十六合目 突発ふたり旅】 川遊びをしていた楓と小春。高校の卒業旅行として、その場の勢いで日帰りLCCのチケットを予約。それから登る山を調べ始め、時間の制約から行き先は石川岳に決まる。日暮里駅から特急スカイライナーに乗って成田空港へ向かう2人。
【二百四十七合目 逆に】 成田空港から那覇空港に到着。ゆいレールとバスを乗り継いで沖縄県立石川青少年の家にある石川岳登山口を目指す。念願の石川岳に登りながら、本州とは違う植生や木々の密度に楓は感心する。小春の酔狂な日程に振り回されつつも、いい旅ができたと振り返る2人。
なお、Geminiに原作の弾丸スケジュールを試算してもらったところ、朝6時台の特急スカイライナーから始まり、復路は那覇バスターミナルでの乗り換えが分単位というかなりタイトな日程。原作の楓と小春の旅は、想像以上にハードな行程のようです。
ヤマノススメ単行本26巻に収録されています
ルート地図
聖地巡礼のポイント
- 那覇空港: 海人(うみんちゅ)Tシャツを土産物屋で買った小春
- 那覇バスターミナル: 小春は沖縄名産の弁当を買うといいながら、手にしたのは唐揚げ弁当
- 沖縄県立石川青少年の家: 楓と小春が登山口へ向かうために訪れた拠点
- 石川岳山頂: 楓と小春が登頂し海を眺め、面白かった旅行だったと振り返る
アクセス・登山情報
アクセス方法
石川岳は沖縄本島中部、うるま市の県立石川青少年の家の敷地内にあります。原作では公共交通機関(モノレール+バス)で訪れていますが、本州からの遠征の場合はレンタカーが現実的です。
飛行機でのアクセス 那覇空港まで羽田から約2時間半、成田からピーチ等のLCCで約3時間。LCC(ピーチ・ジェットスター)は成田空港第1または第3ターミナル発着。原作のように成田からピーチを使う場合、第1ターミナル発の早朝便(MM501便など)が日帰り登山の前提になります。
路線バス(原作ルート) 那覇バスターミナルから沖縄バス27番(屋慶名線)または52番(与勝線)で「屋慶名バスターミナル」(約1時間半〜2時間)、77番(名護東線)に乗り換えて「石川少年自然の家入口」バス停下車。本数が非常に少ないので、「わった〜バス党」等のサイトで時刻確認が必須です。
高速バス(推奨) 那覇バスターミナルから111番・117番系統(高速バス)で「石川IC」バス停下車。施設までは徒歩約15〜20分。乗り換えがなく、原作の路線バスより大幅に時間を短縮できます。
レンタカー 那覇空港から沖縄自動車道で石川ICまで約50分。施設内に無料駐車場があります。沖縄本島中部観光のルートに組み込みやすい立地です。
入山ルール
石川岳は「沖縄県立石川青少年の家」の施設内にあります。利用にあたっては以下のルールを厳守してください。
- 入山前に事務所で受付: 登山名簿に氏名・入山時間を記入(無料、自由帳形式)
- 受付時間: 8:30〜14:00
- 退出時間: 16:00までに下山報告
- 休館日: 月曜日、祝日、年末年始、施設点検日
- コースは一方通行: 登りはA・B・Cの3コース、下山は専用ルート
コース概要
- Aコース(最短ルート): 片道約30分。原作で楓と小春が使ったコース
- B・Cコース: 沢沿いや尾根を巡る、より自然の深い中・上級コース
登山口を入って右手のルートが登り、左手が下山時に戻ってくる道。登山口直後にロープのある急斜面があり、その先に「息切れの坂」と呼ばれる急登。坂を抜けるとフラットな尾根道となり、AコースとB・Cコースの分岐を経て山頂へ。下山は「しりもち坂」を含む別ルートで作業道出合いを経由します。
装備と準備
基本装備 トレッキングシューズ(赤土が粘土質で滑りやすいのでスニーカーよりおすすめ)、飲み物(湿度が高いので多めに)、行動食、タオル。標高204mと低山ですが、亜熱帯のジャングル感は本州の低山とは違う面白さがあります。
沖縄ならではの注意点
- ハブの生息地: 沖縄本島はハブの生息地です。登山道は整備されていますが、不用意に草むらへ手足を入れないこと。冬場でも活動している場合があるので、長袖・長ズボン着用が基本です
- 植物: かぶれを起こす可能性のあるカブレラ(リュウキュウハゼ)等もあるため、不明な植物には触れないように
- 天候: 雨後は赤土が深くえぐれた登山道がぬかるみやすく、特に粘土質の坂は要注意。スコール対策のレインウェアもあると安心です
実際の巡礼記録
日程: 2026年4月12日[日帰り]
ルート地図
巡礼レポート
沖縄一周ドライブの2日目、午前中にあざまサンサンビーチや海中道路、うるま市の沖ツラ聖地を巡ったあと、午後に石川岳へ向かいました。
沖縄県立石川青少年の家へ

『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』の聖地巡礼を終え、いよいよ石川岳へ。
原作のバス停は国道329号石川バイパス沿いにありますが、この辺はかなり渋滞していました。



県立石川青少年の家の入口前に駐車場があり、登山者はまず事務所で受付を済ませます。受付時間は8:30〜14:00、月曜と年末年始は休館なので、訪問計画を立てるときは要注意です。
石川岳の登山ルートA・B・Cコースは、いずれも逆走禁止の一方通行となっています。
登山口へ

キャンプ場エリアを横目に、敷地の奥にある登山口へと進みます。
急坂と息切れの坂(11:46〜12:06)

右側が登りルート、左側は下山時に戻ってくる道。

今朝は南部でも雨がパラついていたため地面はしっとりしていて、亜熱帯らしいジャングル感が増していました。

登山口からすぐ、いきなりの核心部。露出した木の根にロープが整備されており危険はありませんが、山を登っていると実感させてくれる手応えのある場所です。

少し進むと現れるのが「息切れの坂」。道標どおり、ここを登っているとちゃんと息が切れます。逆にここ以外で息切れするところはなかった。
Aコース分岐から山頂へ(12:06〜12:11)

その先には深くえぐれた赤土の道。少し粘土質なので、本格的な雨の日はかなり滑りやすくて厄介かもしれません。沖縄の亜熱帯ジャングルらしい風情のある区間です。

AコースとB・Cコースの分岐に到着。今回は石川岳山頂が目的なので、最短のAコースを選択しました。
序盤の急坂を抜ければ、あとはフラットで歩きやすい道。ひょろりと伸びた木々が連なる景色も、亜熱帯の山ならではの風景という感じです。

山頂滞在(12:11〜12:28)

山頂モニュメントの手前には三等三角点。木材で組まれたA型櫓に「石川岳 204m」の文字。


山頂広場からの眺望は、眼下に金武湾。火力発電所と湾岸の街並みが一望できて、青い海がどこまでも広がる沖縄らしい景色です。


休憩がてら、ファミマで買った「明太マヨネーズ炙り焼きポーク」をmogmog。さんぴん茶で喉を潤しました。登山飯としてポークたまごおにぎりは手軽で美味しいし、いいかも。
下山(12:28〜12:44)


下山は登りと別ルート。下山道入口を抜けると「しりもち坂」。雨で濡れている時は要注意な滑りやすそうな下り坂です。

無事に下山して石川青少年の家に戻ってくると、亜熱帯に春を告げる赤いツツジが咲いていました。遠目で見るとハイビスカスのようにも見えますが、雄しべが筒状に突き出していないのが見分けるポイントだそうです。
沖縄旅行の文脈とアニメ聖地
今回の沖縄旅は、3泊4日(2026年4月11日〜14日)の反時計回り本島一周ドライブとして組みました。目的は3つあって、ひとつ目がこの石川岳を含むアニメの聖地巡礼、ふたつ目が大学時代に自転車で一周した沖縄本島を、今度は車で辿り直すこと、そして最後が沖縄戦跡巡り。石川岳は2日目の午後、海中道路観光とうるま市具志川の聖地巡礼の後に組み込みました。
『白い砂のアクアトープ』
南城市・あざまサンサンビーチ周辺は『白い砂のアクアトープ』の舞台。早朝に立ち寄りました。


砂浜にある木製のブランコを眺めていると、まるで時が止まってしまったかのような錯覚に陥ります。

実際の「がまがま水族館」があるわけではありませんが、その跡地とされる場所には記念碑がひっそりと残されています。
『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』(沖ツラ)
石川岳に隣接するうるま市は、アニメ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』の主要舞台です。作品の世界観が色濃く残る具志川エリアを中心に巡りました。

具志川公民館(第5話の聖地)。館内には作品の展示コーナーがあるようですが、あいにく訪問日は休館日でした。
しかし、公民館の駐車場を拠点に周囲の聖地を徒歩で散策できるため、巡礼のスタート地点として非常に便利です。

「海が見えるスージ」(第3話)や「番所跡公園」(第4話)もすべて徒歩圏内に集まっています。
公式のAR聖地巡礼アプリを活用すると、特定のチェックポイントでキャラクターと一緒に写真撮影ができ、巡礼の楽しさが倍増します。

“沖ツラベンチ”という名前でGoogleマップにも登録がある具志川ビーチでのAR撮影。
キャラクターの位置を手動で微調整すると、まるで実在するビーチのベンチに本当に座っているかのような、リアリティのある映像が撮れて楽しい。
沖ツラのエンディング映像には、沖縄県内各地の名所が登場します。今回の沖縄一周ドライブでも、果報バンタ、ヤンバルクイナ展望台、古宇利島のハートロック、備瀬のフクギ並木、そしてA&W 牧港店など、作中の風景を辿りながら各地を巡ることができました。
沖縄旅全体の感想
沖縄は登山というアクティビティが限られている分、那覇からも近い石川岳はコースが豊富で、ガイドや整備もしっかりされている印象です。ただ、標高204mという高さは正直なところ少し物足りなさも感じました。沖縄本島最高峰の与那覇岳でも503mとのこと。那覇市内の書店でも登山コーナーの本は少なく、沖縄で登山を趣味にするのはなかなかハードルが高いのかもしれません。
それでも、亜熱帯のジャングル感、赤土の登山道、山頂から望む金武湾の景色は、本州の低山では味わえない貴重な体験。ヤマノススメ聖地巡礼の中でも特別な1座になりました。

よくある質問
Q: 楓と小春のような「成田発・日帰り」は現実的ですか?
A: かなりハードですが、理論上は可能です。原作のスケジュールはピーチの早朝便と最終便、那覇バスターミナルでの乗り換えが分単位の弾丸日程。飛行機の遅延やバスの乗り継ぎミスが許されないので、実際には那覇市内に1泊するか、レンタカーで移動時間を圧縮するのがおすすめです。
Q: ハブなどの危険生物はいますか?
A: はい、沖縄本島はハブの生息地です。登山道は整備されていますが、道を外れて草むらに入らないようにしましょう。冬場でも活動している場合があるので、長袖・長ズボンの着用が基本です。
Q: 石川岳登山のベストシーズンは?
A: 11月〜4月がおすすめです。夏場は酷暑とスコール、台風シーズン(7〜10月)は天候の急変があるため避けたい時期。今回訪れた4月は曇りで快適でした。雨後は赤土が滑りやすいので、雨の翌日も注意が必要です。
Q: 施設が休みの時でも登れますか?
A: いいえ。沖縄県立石川青少年の家の敷地を通るため、休館日(月曜・祝日・年末年始・施設点検日)の入山はできません。月曜が祝日の場合は翌日が振替休館になることもあるので、事前に施設の公式情報を確認してください。
Q: 石川岳以外の沖縄での聖地巡礼スポットは?
A: 石川岳のあるうるま市は『沖ツラ』(具志川公民館、海が見えるスージ、番所跡公園等)の舞台でもあります。また南城市あざまサンサンビーチは『白い砂のアクアトープ』の舞台。車ですとアクセスしやすいと思うので、沖縄旅行のルートに組み込みやすいです。








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